四話 ここの夕食最高かよ!
俺は薬草を採取するのに今、森にいる。
「薬草って言ったって、どれが薬草なのか聞くの忘れた。てか、言って欲しいよな」
やれやれと言わんばかりに俺は探し続けた。しかし、ここで俺はやっと気づく。
「鑑定使えばイージーじゃね?」
何故その手がすぐ思いつかなかったんだ!こんな汗かく事もなかったろうに。
俺は鑑定を使い、薬草を探す。
「あ、踏んでた」
てへぺろ☆
5束あれば依頼主も喜ぶだろうか。
俺はギルドに戻り、薬草を提出した。
「こんなに?!...ごほん。クエストクリアです。ご苦労様でした。」
一旦驚いた顔をしたが、直ぐにクールなお姉さんに戻った。今の可愛かったな。
俺はこの世界のお金を初めてゲットした。やった!GETだせぇ!(一瞬肩に黄色い何かが乗っていた)
えっと、確かこの世界のお金を日本円で例えると
銅貨一枚=100円
大銅貨一枚=1000円
銀貨一枚=10000円
大銀貨一枚=100000円
金貨一枚=1000000円
大金貨一枚=10000000円
と、0が増えていく。おっほほぉ~多分5束採取したからか、大銅貨2枚貰ったぜぇ!っと、宿を取りたい所だけど、宿は何処にあるんだァ?
受付嬢に聞いてみることした。
「あの、安い宿ってどこにありますか?」
「安い宿ですか?それなら、こちらをオススメしますよ」
と、なんか紙を渡された。これは地図?
「ここが宿になります。ここは私の実家です。そして、他の宿屋より安いし、評判です。勿論お風呂も夕飯もついてきます。でも、夕食は銅貨1枚払わないといけないのですが、美味しいです」
お風呂!お風呂か!この世界に来てから一度も入ってなかったから入りたくて仕方なかった!決まったな。
「じゃあ、そこで泊まりたいと思います」
「ありがとうございます!」
さて、俺は受付嬢さんの実家の宿屋に行こうか。
――――――――――――――――
ここか?綺麗な宿屋だ。店の前の看板には、ユーティーヌと書かれていた。
俺は中に入った。中も綺麗で、色んな人達が椅子に座っている。
俺はカウンターにいるおっさんに話しかける。
「すみません、泊まりたいんですが」
「へい、何泊泊まるんだ?」
結構マッチョなおっさん。多分この人が受付嬢さんのお父さんか?ぜんっぜん、似てないな。言っちゃあ悪いけど。
「2泊3日で」
「はいよ。大銅貨1枚だ。そして一日に付き、夕食は銅貨一枚プラスされるよ。夕食は付けといた方がいいぜぇ?」
俺は大銅貨二枚渡して、銅貨9枚のお釣りが来た。
「これが部屋の鍵だ。上の階の一番奥だ。それと、夕食の時は呼ぶから必ず来いよ?」
「分かりました。あ、それとお風呂はどこに?」
「一部屋に風呂は付いてる」
「ありがとうございました」
着替えを買いたいけどこれで我慢だな...
部屋に入るとベッドがあり、左側に扉があった。
多分洗面所と風呂があるんだろう。
俺はすぐさま、左側にある扉をあけると、洗面所と風呂があった。一軒家にある普通の風呂だった。ベッドもあるし...安いな。もうちょっと値上げしていいぐらいの宿だけどな。っと、シャンプーかなこれ。シャンプーまである。この世界、シャンプーあったんだな。驚き。
俺は体と頭を洗い、出た。いや、風呂の中に入りたかったんだけど、腹が減ってな。もうヘトヘト。
「夕食だぞお前らァ!」
下からオッサンの声がした。お、夕食だ。
俺は下の階におり、テーブル席についた。
あ、受付嬢さんが帰ってきた。俺はお辞儀した。
俺に気づいたらしく、どうも、と言ってくれた。
「お待ちどぉ!」
「「「「ふぅーふぅー」」」」
客の歓声?が凄いな。運ばれてきた料理はどれも美味しそうだ。これはシチューに、なんかの飲み物。この世界ってシチューが人気なのだろうか?それとこの飲み物美味しいのか?まあ、美味しくなかったら出さないだろうけど...
俺は飲み物を飲んでみた。すると。
「うまい!」
思わず声に出てしまった。日本で言うと、ぶどうジュースだ!なんか久々にジュース飲んだから、懐かしいと感じるな(一週間飲んだなかっただけ)
シチューはどれどれ...
「うまい!」
また声に出してしまった。城で食べたのと全然違う!こっちの方が美味しい!なんだこの懐かしい味は!...は!これはビーフシチューの味だ!城で食べたシチューはなんとも言えない味だった。でもこのビーフシチューみたいなこのシチューは俺が作るビーフシチューよりも遥かに美味い。ここの夕食最高かよ!
受付嬢さんが来た。
「おかわりもありますのでお好きにどうぞ」
受付嬢さんはニコニコしながら戻って行った。
おかわりするに決まってるだろ!
俺は吐きそうなぐらい食った。客さん達にも心配されてたが、なんとか部屋に戻れた。
昨日は色んなことがあったな。まだこの世界に来てから寝ていない。俺は少し疲れた。今日ぐらいぐっすり眠らせてくれ...