二話 ここからが俺の物語だ。
なぜ異世界人と主人公達が会話できるかと言うと、少しイズ・シードの世界は日本語と似ている言語なので、会話できるって感じです。
さて、この国を出て行くためには情報収集だ。城って言ったら図書館だろ(?)
「すみません」
「なんでしょうか?」
俺はメイドさんに尋ねてみた。
「図書館ってありますか?」
「はい、大図書館に行きたいのですか?」
「はい」
「では、こちらになります」
そう言われ俺はメイドさんに釣られ、ある程度大きいドアが正面にあった。
「こちらが大図書館となります。ご使用は自由ですが、破ったり汚さないように注意願います。」
「分かりました」
メイドさんは去っていった。
さて、この世界について調べようか。後は大陸についてかな。
俺は図書館の店員であろう眼鏡をかけて本をずっと読んでる人に尋ねた。
「あの」
「...」
店員はこちらを見たものの黙りだった。
「探している資料があるんですが、この世界についての資料ってありますか?」
「...(ペコ)」
あるみたいだ。
店員に資料を渡された。恐らくこれが世界についての資料なんだろうけど、結構分厚いな。今日中に終わらせないとな。
あっという間に日が落ちた。まだ半分しか読んでないのに。でも、その中でも結構重要なことが載っていた。
まず、この世界の名は「イズ・シード」。この世界の守護神はイズと呼ばれる神だとか。
そしてこの世界にある大陸について。
魔界、人界、獣人界、精霊界と別れている。魔界は魔族と呼ばれる種族と魔物が住んでいて、人界は人が住み、獣人界は獣人族と呼ばれる人と動物が混じりあった種族が住み、精霊界は森の民と呼ばれるエルフ族と呼ばれる精霊が住んでいる。
魔界はデーモンストロング大陸と呼ばれ、国は二つ。プライドが高い。人族と戦争中。
人界はゼステクトイーズ大陸と呼ばれ、国が三つ。
魔族と戦争中。
獣人界はケーデルハーデル大陸と呼ばれ、国は一つ。大陸のでかさは他と比べると小さい。しかし国はでかい。
精霊界はユートピルエット大陸と呼ばれ、国は二つあり、大自然。プライドが高い種族でもある
そしてゼステクトイーズ大陸は、ゲースジア帝国、エターナル王国、ユージスト王都。
魔界とかの国の名前は載ってない。
まあ、これぐらいが今分かっている現象だ。てか、そろそろこの国から出ようかな。
俺は資料を店員に渡してお礼はきちんと言った。
そして俺は誰にも気づかれないように倉庫に来た。
「完璧に泥棒だな...」
はは。まあいいか。アイツらは俺を殺そうとしてくるだろう。漁られるだけ漁ってやる!
っと、いいじゃないか。この服カッコイイな。
赤と黒のデザインされた服。鑑定してみよう。
―――――――――――――――――――――――――
らんく:???
???
???
じょうたいいじょう:???
―――――――――――――――――――――――――
んん???見れないんだが。もう一度やってみてもダメだった。鑑定LvMaxだけどな....謎だ。でも状態異常が分からない以上着る訳には...なんて考えるわけなかろう?俺は気に入ったものは必ず試着したりするタイプだ。呪いなんて俺の根性で跳ね返してやるぜぇ!
俺は普通に試着してみた。しかし、体に変化はない。何なのだろうか。謎だな。何よりこの服、暖かいし、ピッタリだし、カッコイイし、カッコイイし。(大事なことなので2回言った)
着ていた制服は異空間に閉まった。
俺は綺麗な指輪を付けてみた。指輪も結局鑑定しても見れなかった。
ある程度漁ったところで俺は城の外に出ようとしたが、これからの事を考え、何を食べようか迷った。金もない。なら、冒険者をしてみたいと思い、ユージスト王都に行き、そこで冒険者登録をしたいと思う。ユージスト王都の行き方は資料に載ってた。しかし、全て覚えている訳では無いが、一応記憶を辿りながら王都を目指すことにした。
何週間、何ヶ月かかるか分からないけど、頑張るしかないか。
俺は城の外に行き、街中を見ながら、兵士に気づかれないように王国を出た。
ここからが俺の物語だ。誰にも知られずただ終わっていく物語。さて、この物語はどこまで続くのかな。
携帯食料なしで旅に出た主人公。さて王都まで無事に辿り着けるのだろうか