第三話 雑学メモ
すみません、小説じゃなくておまけの解説です。
神さま。私、何か悪い事しましたか。
三回、あみだくじ引いて、どうして三回とも『なんじゃこりゃ〜!』な組み合わせになるんでしょう。主に『誰が』の部分。
一回目の『スライム』はどうにかなった。二回目の『ロボット』もどうにかなった。
三回目の『王子』、を見た時、どうしろっちゅうねん、とつぶやいた私がいました。いや、そういう項目を入れた私が悪いんですけどね。でもまさか、数合わせや洒落で入れた項目に次々当たるなんて思わないじゃないですか!
と、いうわけで解説らしきものを。
基本は童話でした。
たぶん。
『ニューヨークの恋人』という、タイムスリップものの映画があって、過去から来た公爵さまが、無脂肪のマーガリン食べて、
「ひげそりクリームの味がするぞ!」
と怒ってたシーンがありまして。それ見て笑ってたので、影響されたかもしれません。面白い映画でした。興味のある方はどうぞ(何の宣伝……)。
ちなみに最初の設定では、どの王子さまもかぼちゃパンツでした。でもヘビとナメクジは体型的にはけない。と言うわけで、かぼちゃパンツはカエルのフランツ殿下だけになりました。
なお、王子さまがたは人間に戻ってからも、後遺症に悩まされたりします。
フランツ殿下
くるくる金髪カールのフランツ殿下は、見目麗しい美青年に戻りました。
けれど今でも、ハエが飛ぶと目で追ってしまいます。王子さまに憧れるご令嬢がたの間では、『何だかぼんやりされる事が多くなられて……』『どなたかお心に思われる方ができたのかしら』と噂です。でも本当は、つい、ハエを目で追ってしまう自分を抑えているのでした。飛びついたり舌を出さないように、自制しています。
フリードリヒ殿下
色気垂れ流しの銀髪美青年に戻りました。
小鳥やネズミを見ると、なぜか唾を飲み込むようになりました。ご令嬢がたが、『最近、あの方の目つきがワイルドになったような』と噂をしています。
多少、人の迷惑を考えるようにはなったようです。
ミハイル殿下
黒髪巻き毛の青年に戻りました。やっちゃってから考えるタイプの人。性格や行動にあまり変化はありません。
後遺症は、雨の日になると、コンクリートを探してしまうという。雨の日にコンクリートを這いずるのはカタツムリなんですが、ナメクジも似てるから良いかという事で。
ちなみにミハイル殿下の為だけに、私はナメクジの生態を調べました。貝の一種だったんですね、ナメクジって……。陸に上がった貝の進化と言うか、退化と言うか、そういう存在らしいです。ネットで検索していると、コウガイビル(略してKGB)と戦うナメクジの写真がありました。音もなく、とってもゆっくりした攻防戦だったようです。
なお、カエルもナメクジも寄生虫を持っていたりするので、生カエルや生ナメクジにちゅーする事はお勧めできません。みんな、触ったら手を洗おうねっ!
セバスチャン
最初の設定ではただの真面目なお付きの人でした。なぜこうなったんだか。
実は小さくて可愛いものが好きで、フランツ殿下の衣装作りに燃えていました。
壮太に親切だったのも、アジア系人種の彼は幼く見えるので、その辺りも関係しています。侍従としての能力は高く、責任感も強い人です。それこそ、ナメクジとディープキスができるほど。
……本当にどうやったんだろう、ディープキス。
楡崎壮太
小学五年生。普通で、でもきちんと地に足がついている感じの男の子にしたかった。読んだ人の感想で、『一番大人』と言われました(笑)。
ごく普通に成長して、ごく普通に暮らしてゆくと思います。どこに行っても『普通』に誇りを持って生きるでしょう。
『王子と少年が』、の部分で知人はびーえる展開を期待したようです。
……セバスチャンが一人で妙な部分は担当してくれたから、それで良いと言う事で!
次回予告。
いつ「夏の朝」
どこで「森で」
だれが「二人の男が」
一応、予告だけ、と思ってあみだくじしました。
男が二人……色気ない……f^_^;