第一話 雑学メモ
解説みたいなものです。読まなくても本文には影響ないので、気が向いた方だけどうぞ。
おまけページです。作中に出た、ハーブや植物、その他について解説します。
なお、最初本文の後書きに入れてあった文章を、こちらに移動させました。本文直後にあったら、ちょっと雰囲気壊すかなあと思ったので。
……というわけでまず、後書き。
なぜスライム。
あみだくじがこの項目を指した時、私は頭を抱えました。
「……どうがんばっても、ギャグかホラーにしかならない……」
「冬の朝、階段で」ここまでは良い。ああ何だか、ほんわかほのぼの和み系の話でもできそうだな、と思っておりました。おりましたとも。
でもスライム。
殺るか喰われるかの話にしかならないし。って言うか、ほのぼのできないじゃん、もうほのぼの系の頭にスタンバイしちゃってるのに!
「天使なら大丈夫だ。食べられないだろう。たぶん」
ヤケになりつつそうつぶやき、私はプロットを練り始めたのでございます。
そうしてできたのがこの作品です。二万字超えちゃったけど! 二万三千字あるけど!(天使の)女とスライムの、ほのぼのストーリーです。そうは見えなくてもほのぼのです。読んで下さったそこのあなた。
ほのぼのして下さい(←強制
参考文献(こんなのに参考って……)
「宇宙・地球 いのちのはじまり4 進化は単細胞生物から多細胞生物へ」 著・榎田政隆 理論社
次に、本文に出た言葉その他の解説。
イラクサ(ネトル)
現在もハーブのお茶として使われています。ビタミン、ミネラルが豊富で、鉄分も含んでいます。……収穫するのが大変ですが。葉の全面にびっしりと生えている細かいトゲにヒスタミンがあるため、下手に触ると火傷みたいになります。
昔はイラクサの繊維で布が織られていたみたいです。
エウレカ!
「見つけたぞ!」
アルキメデスが、アルキメデスの原理を発見した時に、叫んだとされる言葉。入浴中でした。喜びのあまり、裸で飛び出したらしい。
本来は「ヘウレーカ」。誤訳で「エウレカ」として広まりました。「ユリーカ」(英語発音)とも。
ガチョウの足(グースフット)
アカザ科の植物。ホウレンソウに似た味の野菜扱いのハーブ。ビタミンが豊富。
グッドキングヘンリー(英国名)を出したかったのですが、ここでヘンリー王とか名前出せないなあ。という事で。グースフットはアメリカにある近縁種。他にエルサレムオークという、香りの良い種類のものもあるのですが、これも地名入ってるし。という事で使えませんでした。
黒いちご
ブラックベリー。黒くなると甘くなります。
桜草(プリムローズ)
プリムラとも。
現在は、鑑賞用のものが多く出回っています。原種のプリムローズは食用にされていました。花をゆでて食べたり、若い葉を食べていたみたいです。近縁種のカウスリップも同様に、ワインの香り付けやサラダなどにして食べていたようです。どちらの花も、媚薬の効果があるとされていました。恋の花だったんでしょうか。プリムローズの花のお茶は頭痛を鎮めるとか言われてたんですが。
ちなみになにかの小説で、ゆでたプリムローズにクリームを添えて食べるというのを見た……気がします。良く覚えていないのですが。おいしいのかなあ。
シュリア
ヒロイン(?)の名前。インドの方の言葉でスーリヤというのがあって、日の光とかいう意味でした。それを何となく覚えていたので、少しいじってシュリアとしました。
スライム
後から気がついたのですが、ドラクエのスライムをみなさん、最初にイメージされるのでは。
すみません。T&T系のゲームブックやった事あってそれ以来、スライムと言ったらどろどろの、マジにモンスターのスライムがイメージに出てくるんです。
ヒナギク(ローンデイジー)
鑑賞用に改良種がいろいろ出ていますが……これも原種は、食べられていました。貧しい人々には大切な食料でした。
デイジーという名前には、デイズアイ(太陽の目)という意味があるのだそうです。朝、花開き、夕方には花びらを閉じる事からみたいです。
こういう由来とか異名とか見ると、いろいろイメージ刺激されます。
次回予告。
いつ「春の夜」
どこで「庭で」
誰が「少女とロボットが」
……なんで人間以外にばっかりあたるかな、このあみだくじ。