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ピピピ ピピピ ピピピ ピピ__
月曜の朝が来た
片付いていない部屋、終わっていない課題、しわがついたままの服
週末にしようと思ったことは悉くできないままで終わってしまった
一限目から講義が入っているため、とりあえず床にあった服に着替え
荷物を持って玄関のドアを開けた。
朝日が寝不足の目に沁みた
遅くまでネットサーフィンをしていたため、頭が全く動かない
ギリギリで駆け込んだ電車の中で課題と格闘していても、勿論のこと終わらない
大学の最寄り駅で降りて、重い足をキャンパスへ向ける
ふと周りを見ると、メイクと服装をばっちりキメた女の子たちが同じ方向に歩いていた
居心地悪く感じれば感じるほど背筋も曲がり、目線も下がる
背筋を伸ばして顔を上げて歩く姿は、猫背で髪も大して整えていない、しわしわの服を着た自分とは
大きくかけ離れていた
変な居心地の悪さを感じたまま一日をすごし、帰りの電車の中
課題はやはり間に合わなかった。
単位が危ういこともあり何気に凹むが、これにそこまでへこんでいる時間もない。
とりあえず明日はバイトの面接がある
今まで受験勉強や部活を理由にバイトはしていなかったため、人生初のバイト面接である
先輩にいびられたりしてしまうのだろうか。
ブラックなのだろうか。
そもそも、面接に通るのだろうか。
不安が尽きない
新品の履歴書の入った鞄を握った