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西日のさす部屋で、電気もつけずに電子漫画を読み漁る
口寂しく感じれば部屋に常備してあるチョコレート菓子を食べながら、また読み進める
読んでいる漫画がそれほど面白いというわけでもないのだが、
これ以外のことをする気力は全くわいてこないため、次の作品をタップする
先ほどから感じていた瞼の痛みが限界に達し、スマホ画面から目を離す
読み始めたのは起きてすぐの11時頃で外はまだ明るかったのに、いつの間にか夕日が沈みかけていた
せっかくの休みがもう終わってしまった
今日も何もできずに終わってしまった
以前はこんなことがあれば頭を抱え強く後悔したが、最近はもう、なんというか、慣れた
昨日のプランでは、今頃はもうすでにこの部屋が片付き、課題もすべて片付いているはずだったのだが
部屋を見渡すと、本、着たものだか洗濯済みだかわからない床に落ちている衣類、ごみ箱周辺に散らばったティッシュやお菓子のパッケージ、と
見事にダメダメな部屋が出来上がっていた
それに対して特に何と思うでもなく、カスをこぼしながら残ったお菓子を食べきった