恋
私は、許されない恋をしてしまった。
何故なら、ネットの人に恋をしてしまったからだ。
友達の前で話せるような恋バナじゃない。
そんなの私が一番わかっていた。だが、諦めようと思えば思うほど無理になっていく。
誰にも話せない。恋バナと言えるものでもない。
ただの片思いだ。私がどんなに思ったって叶うはずがない。
だけど、優しくされるとどうしても諦められない。
相手は、有名人私と釣り合うはずがない。
好きだと思えば思うほど。辛く苦しくなる。
どうしようもできない。
だけど、私は人に優しくしようと思えば思うほど、反抗的になってしまう。
でも、そんな私にも優しくしてくれるあの人が好きだった。
だから、私は相手を傷つかせたくないから、わざと離れた。
だけど、耐えきれなかった。ずっと辛かった。
そんなある日、相手が生放送をしていた。
私は、我慢できず見てしまった。
相手の生放送には、やっぱり女の子がたくさんいた。
やっぱりそれを見てるだけでも、辛かった。
私以外の女の子は、相手に好きなどと言っているのに私は、できない。
言おうとしても何か言えなくなる。自分の中の何かが止めてくる。
そんな後、私は相手に久しぶりに「通話をしたい」と言った。
相手は、いつも通りに「いいよ」と言ってくれた。
私は、嬉しかった。
通話を開始した。
最初らへんは、楽しく話していた。でも、楽しく話していたのは、ほんのちょっとの間だけ。
後になると、相手は少しピリピリしながら話を進めていた。
私は、やっぱり私といると楽しくないんだと思った。
そんな時、親が部屋に入ってきた。
通話をミュートにした。私は、その後親に呼ばれたから。
相手に「ごめん、親に呼ばれちゃった。本当にごめん、切るね」と言った
相手からは「うん」としか返って来なかった。
親から呼ばれた後用事を済ませた後、相手が他の人の配信でコラボしていた。
私と通話していた人と同じ人と思えないほど楽しそうな声だった。
それを聞いた瞬間。辛くなって涙がこぼれた。
「やぱり、私のことなんて嫌いだよね」とボソッと私は独り言を言った。
私はその配信を見るのをやめた。
私は、辛くて悲しくて、泣き続けた。
そして、こんな自分が大っ嫌いになった。
私は、どうしてこんな性格なんだ、どうして周りとは、違うんだ。
自分が悪いところしかないのに気づいた。
自分の配信で、自分の配信を見てくれている人の前では、明るく振る舞った。
私は、数日後ネットをやめた。
自分の配信の掲示板に辞めることを書いた。
文章には、何回もごめんなさいという文字が見えた。
ネットをやめた後、この恋を終わりにしようと思った。
辛くなったらただ、あの人のためだと思い、あの人の扱いの差を思い出して。
今では、もうあまり覚えていない。
ただ覚えているのは。
あの人のことが大好きだったことだけ。