生け贄の儀式
【重要】
タイトル名を
【神の契約者】から、【契約者の始め方】に変更しました。
次話から改稿、書きだめ
1/22〜
「ついに、この日がキター!!」
ウィル・ディフェルはカレンダーを見て、今日があの取引する日であり、新たなるダンジョンの民がやってくる日である。魔王ディフェルは、この日を楽しみにしており、戦力増強がようやく出来る。と喜んでいるのである。魔王ディフェルは契約神、龍はいるが、普段は刻印の中で眠っているため、この広いダンジョンで1人淋しい目にあっていたので、賑やかになるなーっと思っていたりする。
「ディアボロス♪インフェルノ♪軍の人や裏切り者はいないよね♪」
(はい、グルトゥーン町以外はウィル様を受け入れるみたいです。今、裏切り者の町を我が部下に襲わせているところですので安心ください)
それを聞いた、ウィルは外を見る。すると、そのグルトゥーン町の方が燃えているのがわかった。よーく見てみると、赤竜の群れが炎のブレスを吐き散らしているのがわかり、町のほとんどが煤まみれだということもギリギリ確認できた。
「まだまだ甘いよ♪従うものには巨万の富を。従わん者には死する方がマシだと思える地獄を♪」
(地獄の方は私達、ディアボロスとその愉快な仲間達にお任せください。あ、転移の準備が整いました)
ディアボロスは念話を切ると、人型になり、地面に大きな魔法陣を描いた。ウィルは魔法陣の中に入る。すると、眩い光がウィルを覆い、世界に吸い込まれて行くかのように消えて行った。
「…………」
転移したウィルは、目の前にいる幼女を見て、固まってしまった。素直な顔をし、寝息を立てている。
「…あ、ごきげんうるわしゅうでぃふぇるさま。みりかれっとです。よろしくおねがいします」
「お、おう…宜しく…少しここで待ってろ」
ウィルはどういうことだ?と思いながら村長の家に向かった。
家には、村長がいて、予測していたのか、説明をし始めた。
「申し訳ございません。村には、あの子と…あの子しか捧げれれるような子供がいなくて…申し訳ない」
ウィルは事情を聞き、納得したような顔をしながら口を開いた。
「あの子以外のことはなんだ?」
「それは、悪魔の子です。とてもじゃありませんが、捧げれません」
ウィルは鼻で笑い、「面白い。連れてこい。今すぐだ!!」といい、即した。
村長は役人の人の声をかけ、約10分が経った頃、その悪魔の子と呼ばれている女の子がやってきた。
「名前は?」
「スティアラです」
ウィルはスティアラという女の子の顔に出来た傷を見ながら、治せるか治せないかを検討し、村長の方に振り向いた。
「こいつを貰ってく」
「ミリカは…」
「申し訳ないが、連れて行かせてもらう。だが、10年間待ってやる。10年間は人を送らず、食糧だけで構わない」
それを聞いた、村長は土下座し、「ありがとうございます!!」を繰り返し言った。ウィルは冷たい目で見た後、スティアラとミリカを連れ、ダンジョンに戻って行った。
それを見送った村長は胸を撫で下ろし、"忌み子がいなくなった"ということと、邪悪なる魔王が過ぎ去って安堵したみたいだった。
ダンジョンに戻ってきたウィルは、スティアラの顔の傷を医療魔術で修復していた。
「これは、どのようにしてできたものなんだ?」
「8年前、盗賊が村を襲って来た時、襲われないように自ら高熱の油を被りました。其の後、蔑んだような目で見られて、飽きない暴力を受けていました」
「憎いか?」
「ええとても」
ウィルは考える素振りを見せ、「遡り」と一言いい、スティアラの過去を見る。約八年前のことが映し出された。
「本当のようだな…ところで、俺と一緒にこの国を支配しないか?俺といると、復讐ができるぞ?」
「是非よろしくお願いします。役に立たないと思いますが、何れ、貴方と一緒に戦って見せます」
「役に立たない?誰がそう言った?俺はお前を街一つ、消し飛ばせれるくらい鍛えてやる。後、俺からの約束だ」
スティアラはウィルから細かく字が書かれている薄い石板を受け取り、読む。その石板には約40のこのダンジョン、関係のルールが刻まれていた。そのうちの幾つかを今から提示しよう。
《第1条 他人に自分の本名を名乗らない。
第7条 裏切りはもちろん、情報漏れが起きた場合、情報を持つものを速やかに処分する。
第9条 植民地で反乱が起きた場合、直ぐに魔王ディフェルに報告すること。
第17条 ダンジョン内の冒険者を殺す場合、魔王ディフェルに許可を取ること。
第18条 協力者にはいい待遇をすること。種族関係の問題があるため、部屋割りは魔王の指示を受けること。
第24条 ダンジョン内で犯罪が起きた場合、犯罪者の身を剥いで、魔獣の餌にする。または、永遠の恐怖を味合わせてやること。
第39条 ダンジョン内の見回りを決められた日にちに、最低3時間は見回ること。
第43条 これらすべてのルールを守ること。ルールを破った場合、極刑にするので注意を。》
これらのルール全てを読み切ったスティアラは、石板をウィルに返した。
「問題はーー「ありません」……そうか、なら今からお前に新たな名前を授ける。第1条通、誰かに言うな。我、魔王ディフェルのなのもとに、かのものにエリフィル・アラ・セルンという名を授ける」
「名前を授けていただきありがとうございます。ディフェル様、私は何をすれば良いのでしょうか…」
セルンはエリフィル・アラ・セルンという名を授かり、感謝しながら何をすればいいか問い出した。それを聞いたウィルは過去に映っていたスティアラ(セルン)は、牧場の娘だということがわかった。そのため、ウィルはこのダンジョンに住む魔獣達の世話をせよ!と命令した。
ウィルは魔獣など動物を世話するという知識が全くないので、顔が緩んでいた。
「次はミリカだな…ミリカ!契約はこちらで済ましておく。お前の仕事は今日から日が沈んだということを俺に知らせることだ」
ちなみに、この後ウィルは15時間の時を使い、ミリカの契約を済ました。契約を済ました後のウィルはやり遂げたような満足をしたような顔をしてそのまま地面に崩れて行った。
ディアボロス (人型)
黒髪で黒眼であり、髪は長く顔も整っており、見た目は17,8歳の女(♀)である。
インフェルノ (人型)
髪色は赤色で、目は金色。後はディアボロスに似ているが、ディアボロスほど残酷なことはせず、主人に忠実で普段はおとなしい。ただ、1ヶ月に一度、意味もなく暴れる。
セルン(スティアラ) 16歳
ウィルに半ば植民地化された村に'忌み子'として、嫌われ、存在している。だが、ウィルに拾われ、ある時から"何もかも凍らせ、この世界に氷河期を訪れさせる""氷の魔女"と言われるようになる。
ミリカ (ミリナ・カミリ・ラトリウス) 5歳 女
ウィルに捧げられた、1番最初の生贄。
次回 1/28投稿。次話投稿が遅れまして申し訳ございません。
1/22より改稿中