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魔王ディフェルの世界征服  作者: カイロ
第1章 魔大帝国ディフェルクルーヌ建国
3/11

ダンジョン整備/愚かな侵入者を排除しましょう

洞窟に戻ってきたウィルはダンジョンコアを使い、洞窟内を整備していた。


「よーし、インプ共、この地図通りにダンジョンを作れ!!」


インプ(500体)は、地図通り岩を削って行く。

だが、残念なことにダンジョンコアにあまり魔力が溜まっていないのか、3階層までしか作れない。


ウィルの予定は、まず第一階層には勝手に住み着いてもらうよう放置しておくとして、第2階層は協力者の住処としておき、第3階層はディアボロス、インフェルノをそれぞれ最終部屋に置いておき、かつ自分もそこに居ようということだ。


だが、残念なことにまだ協力者はいないようだ。

せいぜい第1階層にゴブリンとオークが少々住み着いているだけである。


これで、初級者の冒険者は撃退できるが、もし上級者が来た場合はすぐに殺されてしまう。

それを防ぐための整備でもある。


「清い10〜20の乙女を寄越せと言ったのはどういう目的だ?」


「簡単なことだ。魔術師として使えるだろ?別に俺はどうこうしようとは思わない。そもそもここは18歳未満禁止じゃないところだろ?そんな表現いれてしまったら15歳未満禁止でとどまらなくなる」


「そうか…」


「そうだ。わかったなら第3階層に湯殿でも作っておいて。この近くには水脈があるみたいだし、この洞窟は龍脈のど真ん中で魔力供給はどこでも可能だ。だから、不十分な設備があったら直しておいてくれ」


ウィルは第3階層のBOSS部屋を改装しながらリヴァイアサンに指示を出す。その時、ウィルの視界からインプが第1階層の改装を終えたことが確認できた。


「後、インフェルノ。そこのミスリル銀溶かして形に流し込んで。ディアボロスはミスリルが固まったらいろいろなもん付与しといて」

(わかりました)

(お任せを)

インフェルノとディアボロスは念話でウィルに応え、それぞれ自分の仕事をし始めた。


「さてと。スケルトン生成に取り掛かるとしよう」

スケルトン生成には傷もなく、肉が着いていない骨が適している。

肉が着いていると、動きが鈍くなる。


傷が着いていると、壊れやすくなるという欠点があるため、なるべく骨には傷もなく、肉もつけないようにしなければならない。

そんなもん作るなよ!と言われても仕方が無いことだが、作りたてで間もないこの洞窟の守備には丁度いい。

それに、弱い魔物もいないと冒険者が寄り付かなくなり、瘴気(しょうき)の上昇に繋がらない。

瘴気が濃くなる度、死体が勝手に動いてくれるなどのこともある。

他にも、魔法生物を作り、守備に当たらすのもいいが、動きが鈍い。

ゴーレムとか作れば、整備などに役立ちはするが、せいぜい守備能力は中級冒険者ぐらいである。


この後、20時間もの時間を費やし、ダンジョンが整備し終わったのだが、疲れ果てている彼らにある、襲撃者がやってきた。



ジリジリジリジリ…。という侵入者を知らせるブザーが第3階層内で鳴り響き、ほぼ徹夜でやっていたウィルは苛立ちながらも敵を向かい打つ準備をし始めた。


「ふわぁ〜夜襲かよ…徹夜で作業して疲れを癒している時に襲撃者なんてついてねぇな俺」


ウィルはそう言いながらもダンジョンコアで襲撃者の場所、戦力、構成を探る。すると、場所はもう第2階層まで来ており、戦力はだいたい上級者1名、中級者2名、初級者3名の6人で僧侶、盗賊、戦士、魔術師がそれぞれ2人ないし、1人だということが確認できた。そして、戦士のうちの1人が勇者気取りなのも確認できた。


「女5名男1名…ムカつく野郎だ」

「ハーレム…」


龍神とウィルはそのメンバーがハーレム構成員とその主だということに苛立ちを覚え、床を破壊するが、この音は彼らに聞こえない。


「ん?スケルトン1体に冒険者6人構成全滅…あ、逆だ。冒険者1人にスケルトン6体全滅…勇者気取りのカスはここまで来ているのか…」


ウィルがそう言った時、第3階層の扉が開いた。そこから冒険者と思われる人が入ってくる。


「お前が邪悪な魔王であってるな?」

「如何にも、俺が魔王ディフェルだ」


ウィルがそう返した時、冒険者の1人が大声を出し、ウィルを指で差しながら固まっている。


「落ちこぼれのウィルだ!!」

「あ、本当だ」

「魔王とか気取ってるなんてプププ…」

「正真正銘のクズだな…」

「逃げ出してきたと思ったらこんなところにいたんだ」

「本当にこいつがサンドロス銀鱗師団を壊滅させたのか?」


ウィルは、6人組のパーティーのボロクソに言われ、心底苛立っている。


「分家の奴らか…まあいい。お前らも遠慮なしに殺させてもらう!!【召喚】ディアボロス、インフェルノ!!」


ウィルの前にディアボロスとインフェルノが出現し、それぞれ冒険者の前に立ちはだかる。

「クイナァ!!」


クイナとは、ウィルの兄であり、弱者、落ちこぼれを嫌っているヒューラン家の代表的なものであり、こうして分家の人をハーレム構成員に入れたりしている男である。彼は、ウィルに相当憎まれており、ウィルを見て笑った5人に対しての八つ当たりを食らうことになるであろうかわいそうな人でもある。


「ぐあっ…何が目的だ!!」


「この国の国民を愚かな王、貴族から逃してやる。他にも、この国を支配するってことかなァ?」


ウィルはそう言ってクイナの顔を掴み、地面に叩きつけ、まるでおもちゃのように扱う。


「勇者気取りをしているやつだと思って少々期待していたが、この程度かよ…つまらない奴らだな」


ウィルはクイナの首を刎ね、その仲間へと投げつける。


「クイナ!!貴様ァ!!」


クイナの仲間の一人が、ウィルの胸へ剣を突き入れようとする。ウィルはその剣を手の甲で受け止め、そいつの顎を問答無用で蹴り上げる。


「安心しろ…お前らも後でオークどもの餌食にしてやるからよ!!」

「なってたま…るか…!!」

「アイカ!!ウィル、よくも!!」


ウィルはアイカの近くに寄ってきた仲間を蹴り、殴り、地に伏せさせた後、アイカも同様に殴る。


「ぎゃあぎゃあ煩い奴だなァ。どうせこの洞窟(ダンジョン)に入った時点でこの罰は確定していたんだよ!!」


ウィルは腕で最後の一人の意識を刈り取り、風魔法でクイナ'sハーレム構成員を浮かせ、ゴブリンとオークの巣がある第1階層と第2階層に武器、防具を何も持たさず、封魔石で出来た指輪をはめ、放置して第3階層に戻って行った。この後、彼女らを恐怖のどん底に落とす要因が現れる。


「変異種!好きに使ってもらって構わない。だが、殺すな。恐怖というものを味合わせてやれ」


その言葉と、オークなどの雄叫びが後々この洞窟から響いていた。








前にも書いた?と思いますが、3000文字前後としています。更新は基本不定期ですが、1ヶ月は1日1回で頑張ろうと思います。


次回予告

ヒューラン領を占拠しましょう-2

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