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魔王ディフェルの世界征服  作者: カイロ
第1章 魔大帝国ディフェルクルーヌ建国
2/11

ヒューラン領を占拠まで…3

ウィルが戻った後、ヒューラン領内は騒然となっていた。

何故なら、クレフリール王国で化け物集団と言われる、サンドロス銀鱗師団が大量の死者と重傷で気絶している状態へと成り変わっていたからだ。

近隣で龍の襲撃を目撃され、討伐へ向かった矢先、ウィル、ディアボロス、インフェルノのリンチを食らったみたいだ。ちなみに、生存者は500人ぐらいの中の8人ぐらいだ。約1,5%というところである。


「どんなことにでも力使っていいと言ったけど、幾ら腐っている国を武力で改革するのにも無理があるんじゃないかな?」


「イフリート…ヒューラン家は俺が一番憎んでいる相手だ。今までやられてきたことは全てやり返す。と言っても殺すのはヒューラン家関係でいいや。村人とかは脅せばなんとかなる。それに…半ばダンジョン化しているこの洞窟も討伐が来てもせいぜい俺が今まで殺してきた生物の亡霊しかいなくて防衛機能が発達していない。だから、正式なダンジョンを作るには村人や冒険者には生きてもらわないと困るだろ?それに、騎士団関係を壊滅させた理由はなるべくこの洞窟にゴブリンなどの魔獣を巣ぐらすためだ」


火の神、イフリートの疑問にウィルは答え、今後に必要になると説明し、洞窟の中にただ倒木を置いただけのリビングに座る。


「それに…ディアボロスやインフェルノを防衛目的として作ったら、鬼畜だろ?」


ウィルは成るべく占拠後は湧いてきた無料で手に入る力でやって見たいと思っているのだ。

ディアボロスなどを使うと、サクッと行けてしまうので、楽しむため←これが主な目的だ。


「それもそうだね…あ、占拠するとしたら権力も全くないただの寄生虫っぽい貴族の領地から略奪するのを勧めるよ」


「最初っからそのつもりだ。税率が70%という反乱が起こりかねない街もあると聞く。俺が支配した後は楽にしてあげるつもりだ」


ウィルはそう言って立ち上がった。


「だから、今度は…エルスティン魔導師団とヒューラン騎士団の砦を襲撃しに行けばいい。この2つの砦さえ破壊すればこのヒューラン領の軍事力はほぼゼロとなる。従うなら富を与え、敵対ならば問答無用で殺す。もしくは、隔離地帯を作って何も持たさず追放するだな。少なくとも貴族、王族は全員処刑するつもりだ」


ウィルはそう言って洞窟から出て近くの村へ取り引きをしようと転移した。




「我らエルスティン魔導師団の名にかけて命懸けでも襲撃者を撃墜するぞ!!」


と、各所で軍事訓練をしていた。この訓練は、どこの村でも行われ、襲撃に備えていた。


どこの市町村にも、竜を一人で撃退できる隊長クラスが配置され、サンドロス銀鱗師団の敵討ちだと盛り上がっているようだ。


(意外と用心しているんだなぁ…無駄な用心でして…)


その様子をウィルは影から確認し、どう撃退するか計画を練る。

その時、ウィルに攻撃を仕掛けようとしたものがいた。


「うわっと…」

「貴様、我らの作戦を堂々と聞いて、ただで済むとは思うなよ!!襲撃者だー!!」

(ちっ…余計な真似を!!)


ウィルはそう思いながら兵士の攻撃を避ける。


「そんな攻撃俺に効くと思うなよ!!【召喚】」


ウィルは即座に上へとジャンプし、ディアボロスを召喚した。


「本当に襲撃者とは…隊長!」


「ああ、襲撃者を捕らえよ!!」


隊長と呼ばれたものは100名の部下を使い、ウィルを捕まえようと攻撃するが、「我が敵を打て魔弾」とウィルが詠唱し、上にやって来る前に撃ち落とす。


「はっサンドロス銀鱗師団も雑魚だったが同じ直轄というものだしお前らも雑魚極まりないな!あの時、俺を見捨てなかったら命は奪わないでやったというのに」


「何の話をしているんだッ!!」


「忘れたならいいよ。それの方が都合がいいしね。あ、まず君たちエルスティン魔導師団に宣戦布告を行うよ。明後日ぐらいにヒューデン大砦を襲撃するとな!」


ウィルは全ての攻撃を避け、ディアボロスはブレスを吐き、兵を蹴散らす。


一方、兵は手も足も出なく、戦意喪失して逃げ出そうとしているものもいた。


「何をしているッ!!」


兵士達はそう一喝喰らうが、我が命を優先と隊長命令を無視して逃げる。


「逃がすとでも思うか?一閃」


ウィルは木の棒を使い、何十人もの人の首を刎ねる。


「畜生ッ!!」


「死ぬ覚悟か…まあいい。お前は隊長クラスのようだからな。俺の(ダンジョン)の戦力にでもなるだろう」


ウィルは隊長の剣を手で受け止め、回し蹴りで後頭部に一撃を入れる。


「ぐっ…まだまだだッ!!」

「一つ聞きたいが、お前は馬鹿なのか?サンドロス銀鱗師団を一人で壊滅させた男にこんな雑魚で少人数を連れて挑んだとしてもスケルトンにさせられるだけだぞ?」


隊長という男はその言葉を聞かず、ウィルに挑む。ウィルは、適当にあしらい、隊長という男をイス代わりにして上に座った。


「そこのお前、邪悪なる魔王が取り引きをしよう。と言っていることをここの村長に伝えてこい!!」


ウィルがそう言うと、その人は急いで村長の家と思われるところに駆け込み、事情を話して連れてくる。


「私がこの村の村長じゃ」

「このような姿に成り果てたくなければ俺と取り引きをしろ」


ウィルは隊長と呼ばれた男の死体を蹴る。その男の死体は民衆にさらされ、いろいろなところで悲鳴が聞こえてくる。


「ガース…取り引きとはなんだ?」

「俺に3ヶ月に一度、鶏1羽、豚2頭、牛3頭、1年に一度男を知らない清い10〜20の乙女を今度の1日、村の祭壇に生贄として置け。その代わり、巨万の富を与えよう。ただし、俺が出した条件をクリアした場合に限るが」

「いいじゃろう。取引成立じゃ」


ウィルは取り引きを終えると、死体をアイテムボックスと思われる魔道具に詰め込み、他の場所でも取り引きをし、洞窟に帰って行った。







次回、ダンジョン整備

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