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魔王ディフェルの世界征服  作者: カイロ
第1章 魔大帝国ディフェルクルーヌ建国
1/11

プロローグ サンドロス銀鱗師団壊滅

7大龍の契約者とは違います。

7大龍の契約者、更新したいんですけど、戦争をどう表そうかと迷っているんですよね…

「喰らえ!!クロス・サンダー」


そう唱えた少年から十字架の雷が出現し、ある少年に命中した。少年の皮膚は焦げ、焼け、ひどい有様になっていた。


「クイナ兄、顔面に直撃したから100Pointですよね?」


「よくやったミスティ。今度は首だ!首を狙え!!」


ミスティはクイナの命令を聞き、少年に向かって雷球(サンダーボール)をぶつける。


(くっそぅ…なんで俺には雷属性の力がないんだ!なんでこんな家系に生まれてきたんだ!どうして貴族なんかに生まれてきたんだ…)


「ンだァ?その憎しみたっぷりの目はァ?もう一回やって欲しいンだなァ?俺は優しい。やれ!!」


「雷撃!!」


「雷刃!!」


少年に次々と魔法が放たれ、少年を襲う。少年はボロボロになった体を起こし、立ち上がる。


「闇ーー「やめなさい!!ウィル、父様がお呼びです」……」


クイナ達はそれを見て、「命拾いしたな!だが次はない」と言って去って行った。


ウィルは服についた泥を叩き落とし、ウィルの父親、レポナルド・ヒューラン。ウィルのことを最も嫌っている人物であり、ウィルのことを忌み子のように扱っている人物のいるところへ向かった。




「失礼します」


「入れ」


ウィルは部屋の中に入った。すると、そこにはウィルの父親であるレポナルドと、奴隷商人と2人の護衛がいた。


「治療代を引いたら、そうですね…金貨20枚くらいになりますかな」


それを聞いたレポナルドは口を開いた。


「ウィル、お前はヒューラン家追放だ。だが、お前を野放しにすると、ヒューラン家の威信が落ちる。だから、おとなしく奴隷になれ!」


レポナルドがそう言うと、護衛2人が動いてウィルの前に立つ。


「さあ、君のおうちはーー「闇剣!!」」


ウィルは護衛のうち、1人を倒し、もう1人の方を見る。すると、それは魔法を放ってきた。


「ちっ…身体強化!!」


(やばいっ!!逃げるしか…)


ウィルは身体強化をした後、ヒューラン家当主の部屋の天井を破壊し、屋根を伝って家から出る。


「もう、帰る場所もない。金もない。なら…あの"洞窟"に行こう」


あの洞窟とは、ウィルが幼い頃から通っている洞窟で、洞窟というより、ダンジョンと言った方がいいようなところである。そこには、金となるものも、出土することが多いので、資金集めにはもってこいのところである。


そして、ウィルがその洞窟の中に入ったその時、

「え?落とし穴ァ?」

ウィルはお馴染みの罠にはまり、凄いスピードで下へ下へと落ちて行く(恐らく2,30mは落ちた)。


この時には、既にウィルは意識を手放していた。




「死んじゃったかな?」


「やっぱりあんなところに落とし穴を作ったのが間違えだったんだ」


洞窟の中ではあり得ないくらいの明るい部屋で男、女計9人が眠っているウィルを見ながら言う。


「本当、あの子は不幸だよね…4回の人生全て忌み子として扱われるなんて…5回目でも"あいつのせい"でまた忌み子扱いされるしさ…ん?大丈夫か?」


男が1人話している時、ウィルは目を覚ました。


「いった〜俺確かあの洞窟の前にあった分かり易いはずの落とし穴に落ちたのか〜ってここはどこだ?2階層とは又違うところのような気がするけど…誰?」


「僕達は君を助けたんだ。まあ、ゆっくりしていきなよ。追い出されたんでしょ?」


男はそう言って椅子に座った。


(なんで俺がヒューラン家を追放され、奴隷商人から逃げてきたことを知ってんだ?)


ウィルがそう思っていると、9人の男女が声を揃えて「それは、俺(私)(僕)達が神様だからだよ。炎の神、イフリート、水の神リヴァイアサン、木の神ノグト、天侯の神、ウェルム、光の神、ライト、魔神バクト、創造神マギラ、破壊神ブレク、龍神…だよ」と言った。だが、ウィルがこの人達が神だと信じなかった。


何故なら…

「どうして俺をあんな目に合わせた!!どうして俺をあんな腐った貴族の元に授からせた?!答えろ!!」


ウィルは、長い間家庭内暴力を受け、治療もされないまま、実験台にされてきた。


体のいろんなところを燃やされ、凍らされ、気絶されるまでやらされてきた。


その怒り、憎しみの感情が何の関係のないはずの神に対して湧いてくる。


「それは…雷神が犯した唯一の罪。その罪とは、君をひどい環境に送り込んだことだ。神は何故動かなかったのか?それは動けなかったんだよ。だいたい、疑問に思わなかったか?どうして私達がこんな洞窟にいるのか?ということを?私達は雷神にない罪を着せられ、追放された。と言っても、今すぐにでも戻れるがな?だが、今の神界は荒れている。誰が"新しい""雷神"になるかを競ってな。こんなくだらない理由で申し訳ない。雷属性が全く使えないのはそのせいだ」


「………じゃあ、その雷神ってのはどこにいる…」


「世界神と私達が協力して力と権力を剥奪し、昆虫以上の生物に転生できないようにしたよ。そうだな…雷神は今、ゴキブリとして生きているかもしれん」


それを聞いた、ウィルは少しは気が晴れたと思いながら、その話の続きを聞く。


「ウィル、君は本来ならば恵まれるはずだった。能力も雷属性を除けば私達の全力と同等の力を保有している。だが、今まで苦しみを味わってきた、それでは満足できないだろう?だから、私達と契約しよう」


これを聞いたウィルは呆気に取られた。(9神と契約?この俺が?)と思っていたが、内心喜んでいた。


「わかりました。契約内容はお互い対等であること。魔力、神力を共有すること、俺の召喚に応じること、範囲と場所は限られるが、勝手に出てきていいこと。でどうだ?」


「主従関係じゃなくていいのか?まあ、それの方が私達にとってはいいが…じゃあお互い魔力を同調させるぞ」


天候の神がそう言うと、ウィルとその他の神が魔力を体外へ放出し始めた。ウィルは予め言われていた通り、自分名をそれぞれの神の額に刻む、それぞれの神はウィルの体の各所に自分の名前を刻む。すると、魔力は無事に同調された。


「完了だ。暫くウィルもここにいるのだろう?なら、少しの間ここで過ごそうじゃないか。特訓も付けてやる」


「ありがとうございます。龍神…さん」


龍神に言われたウィルはお礼を言おうとするが、龍神の名前がわからず口の動きが止まるが、そのまま突き通した。だが、ウィルは龍神の言う特訓の意味が地獄のような特訓だとは微塵に思っていなかった。




地獄のような特訓から1年が経ち、ようやくウィルはダンジョン?から抜け出した。ウィルには9神以外にさらにディアボロスとインフェルノを使い魔にした。


もちろん主従関係で魔力共有でないが。後、わかったことがあるのだが、俺は首を跳ねられようが、心臓を貫かれようが、頭を潰されようが大丈夫みたいだ。


不死身だな。まあ、このおかげでディアボロスのプライドを破壊することができたんだがな。


「もう"あいつら"は16歳になって魔導学院に通っているだろうし、"今度"は"あいつら"のプライドを傷つけに行こうとしよう。多少罵られようが、実力の差を見せてやればなんともない。それに…何と言っても雷属性を手に入れることができようとは思ってもいなかったな」


ウィルは地獄のような特訓半年目の時、偶然雷の精霊にあったため、能力を吸収してきたのだ。


だが、せいぜい超級程度の魔法しかできないという制限がかかっているが。俺は超級魔法を初級魔法みたいに言っているが、超級魔法は一応現代でいう核兵器×100並みの破壊力を持っている。


魔力も多いし、純度が高い。きっとウィルの放つ初級魔法は普通の人が放つ上級魔法並みになるだろう。


「じゃあ、行くぞインフェルノ」


(お任せを)


ウィルはインフェルノの上に乗り、インフェルノは翼を羽ばたかせ、ウィルのいう"あいつら"がいる学校へ向かった。


だが、インフェルノは地上から騎士による魔法攻撃を受けた。


「ヒューラン家のサンドロス銀鱗師団か…あの世間で言う化け物クラスがいる師団…インフェルノ、手加減なく撲滅せよ!」


(わかりました!)


インフェルノは咆哮し、サンドロス銀鱗師団を睨みつけ、顎を開いた。すると、口内に光り輝く何かが発生し、インフェルノはそれを徐々に圧縮して行く。


下から、「ブレスが来るぞ、構えろ!!」という声が聞こえてくる。だが、インフェルノは一度放つのを遅らせ、油断させたところに白銀のブレスを吐き出した。閃光のようなブレスは一直線に銀鱗(ぎんりん)師団のところへ向かって行く。


ズドドドドドドドドッ!!

ブレスは地面にあたり、辺りを巻き込みながら大規模な爆発を起こす。銀鱗師団(世間でいう化け物)は、先ほどの一撃により、大抵の奴は倒れていた。


「ちっ…まだ生きてやがったか…インフェルノ!!」


「待て!!そこのインフェルノを操っている者、こんなことを我らヒューラン家第一騎士団、サンドロス銀鱗師団にやってただで済むと思ってるのカッ!!」


この世界には、火、水、木、風、雷、光、闇の7大貴族があり、その雷がヒューラン家で、一応ウィルもヒューラン家だったが、ウィルが5歳の時には既にただのウィルにされていた。この話に関係ないが、例えウィルの父親が国に対して謀反を起こした場合、一族処刑になるが、ウィルは血も繋がっているのかわからない状況(髪の毛が黄色でなく、真っ黒)であるため、ウィルは処刑されない。


「そんなの、誰がやったかわからなくする方法があるだろ?【召喚】ディアボロス」


ウィルとインフェルノの近くに、ディアボロスが出現した。


「嘘だ…神話上にいる、神の住まう土地を守りし番人を手懐けているなど…貴様、何者だ!!」


「そうだねー…忌み子って言ったらわかるかな?まあ、わかりやすく言ったことだし、このままじゃ逃がしてはやれねぇんだ。殺れ!!」


ディアボロスとインフェルノは動き、この辺一帯を壊滅させるかのように威力の高いブレスを放ち始めた。


「やめろ!!ウィル!!何故お前は生みの親であるレポナルド様に刃向かう!?」


「はて?レポナルド・ヒューランとは何ぞや?俺の名前はウィル・ディフェル。貴族でも王族でもない、この国を壊滅させるだけに生まれてきた兵器さ」


ウィル・ディフェルとは、俺の新しい名前だ!ディは、ディアボロスからフェルはインフェルノからとってきてそれを合わしただけなんだがな。


だいたい、ウィル・ヒューランってものは縁を切られ、奴隷に売られたという記録しか残っていないだろうからな。事実は変わらないが。


「待て!!7大貴族に喧嘩を売るってことはこの国全体を敵に回したということになるぞ?!」


「煩い猿だなぁ…そんなの答えは簡単。今、俺がもっている力を最大限に発揮させてこのヒューラン領を壊滅させ、国を脅せばいい話だ。俺があの洞窟で1年間なにしたかわからないだろ?俺は決意した。学園に入って人のプライドを破壊…これじゃねぇこの腐ったこの国を壊滅させるとな!!」


「…残念だったな。お前のこの国への宣戦布告は俺がしかと受け取った。団長、舐めんじゃねぇ!!」


団長は光属性を纏った剣を俺に向かって振りかざしてきたが、ディアボロスが大風で阻止し、その風に乗ってきたインフェルノがブレスで剣を破壊した。


「ザコはせいぜい俺の糧になれ!!」


ウィルは手を伸ばし、団長の首をぎゅっと握りしめ、窒息死させずに魔力を吸収する。

「ゃ…ぉ…ょ…くが…ぃしき、がとぉの…」


翻訳すると、「やめろ!!俺の、俺の魔力が…!!意識が遠のいて行く…」である。だが、お構いなしに魔力を吸収し尽くす。


「せいぜいスケルトンにでもなって俺に復讐でもしてくることだな!」


ウィルはそう言い放ち、証拠隠滅をした後、インフェルノに指示を出した。


インフェルノは今まで進んでいた進行方向を逆にし、ウィルがやってきた洞窟の方へ戻って行った。

学園系だと思った?

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