相談屋の日常‐お手伝い希望の少女りんの話 その弐‐
繋ぎの話なので短いです。
こんにちは、私りんだよ。クリビアさんの元にお客さんがいらっしゃったから遂に私の出番!と意気込んだのはいいけど、追い出されてしまった。だから、必死に扉を叩き呼びかけてるんだけど応答なし。どうしてクリビアさんは私のことを無視するんだろう。酷いな。
暫く外でドンドンやっていたのだけれど、用事を思い出したから諦めて変えることにした。本当はギリギリまでいたかったのだけれど今回は、ね。今日はパパもママもお仕事で帰り遅いから、私と弟の二人で晩ご飯を作らなくちゃいけないから。弟は、小学三年生。小三と聞いて分かる通り、わんぱくっ子。けれど、他人への思いやりがある優しい子。私はそんな弟が大好き。ブラコン?あっははは、否定できない。そんな私が、弟を一人おなか空かせて待たせるなんてお姉ちゃんにはできません。という訳で、今回はクリビアさんの事は早々に諦め、晩ご飯の材料を買いためさっきからあっちこっちの店で買い物をしている。りんちゃんクオリティーで多少まけて貰っているので、この分だと予算より安く買い物を終えられそう。
買い物を無事終え、私は帰路に着いた。