第3話 勧誘
なんか……関西弁あってるのか心配です。
いつも通り駄文ですがよろしくお願いします!
「このクラスに『雷雲寺竜二』という人はいる?」
美人の女子高生は俺の名前を呼んでいた。
一体何のようだろう?
「雷雲寺竜二は俺ですけど……」
「あなたが雷雲寺竜二君ね。生徒会長があなたの事を呼んでいるわ。だから私についてきて」
生徒会長が……? 一体何のようだろう?
俺は不思議に思ったが挨拶をすれば良いと思った。
「わかりました」
そして俺は女子高生のあとを追い、教室から出た。
〈廊下〉
俺は女子高生と一緒に廊下を歩いている。
廊下といっても三年生の教室がある廊下だから視線が痛い。
「どうしたの?」
「やっぱさ、ここ三年の廊下だから色々と視線が気になりますよ」
「それもそうね」
女子高生は俺の方を向いて微笑んだ。
あれ? 微笑んだ顔が雛子に似てるぞ?
「何?」
「いえ、何もありません」
それから俺はしばらく歩き、生徒会室についた。
「さてと……。会長! 雷雲寺竜二君を連れてきました!」
女子高生は扉にノックをしたあと俺が来たことを伝えた。
すると中から返事が聞こえてきた
『おっ来たな。入ってこい!』
「「失礼します!」」
俺と女子高生は生徒会室に入った。
〈生徒会室〉
生徒会室は会議室の様に机を向かい合わせていた。
そして生徒会室の大きな窓ガラスの方を向いている男がいた。
多分この男が生徒会長なのだろう。
するとその男はこっちに振り向いた。
身長は190センチ程でメガネをかけていて整った顔立ちをしていた。
「はじめましてやな。俺の名前は『山月虎砲』や。ちなみに生徒会長をやっとる。よろしゅうな」
虎砲と名乗った男は俺に手を差し伸べた。
どうやら握手を求めているらしい。
「こちらこそはじめまして。『雷雲寺竜二』って言います。よろしくお願いします!」
俺も手を差し伸べて握手をした瞬間俺はあることに気づいた。
こいつ……強い……。
「んっ? 何や? 俺の顔になんかついとったか?」
「いえ……」
俺はそういいながら手を放した。
「それと火代子。 お前自己紹介したんか?」
「あっ忘れてた! 竜二君! 私の名前は『鳳凰山火代子』で生徒会副会長よ。よろしくね」
どうやら火代子さんって名前らしいけど……えっ? 今、苗字が『鳳凰山』って言った? もしかして……。
「あのもしかして火代子さんって妹っていますか?」
俺は確認のために火代子さんに聞いてみた。
「いるわよ。あなたと同じクラスの『鳳凰山雛子』彼女は私の妹ね」
「そうだったんですか」
とりあえず冷静に応答する。
それにしてもスッゴい驚いたな。
だって性格全然違うじゃん!
雛子は気弱な感じだけど、火代子さんって気が強そうな感じだ。
ただやはり姉妹だなと思ったのは笑顔だ。
通りでさっき俺に見せてくれた笑顔が雛子に似ていたわけだ。
「考えてるとこ悪いんやが本題にはいってええか?」
「あっ……すみません。いいですよ」
火代子さんの妹が雛子っていうことに驚いた俺は虎砲さんの事をすっかり忘れていた。
「ほんで本題に入るが、生徒会にはいってくれへんか?」
虎砲さんは俺を生徒会に勧誘した。
「何故俺なんですか? 俺最低ランクなんですけど」
そう、俺は最低ランクなのだ。普通ならもっとランクの高い人を勧誘すると思うんだが……。
「確かに竜二君が言っとるように普通はランクの高い人にたのむで。でも竜二君実力的にはSSランクやろ」
「さあ……どうでしょうね」
「隠さんでええで。昨日不良3人を君がボコボコにしとったんを見とったんやからな」
「不良を倒しただけでそんなことがわかるんですか?」
「あの不良達はこの学校のAランクの実力者達でな。並大抵の奴なら返り討ちにあってまう。だけど君は無傷でそいつらを叩きのめしたし、何よりも動きに無駄がないっちゅー事がわかったさかい」
「なるほどね……」
あの不良達かなり強いランクだったんだな。
まあ、そいつらをボコボコにしたらそりゃ気付かれるか……。
「その時の事について私から竜二君に言わなきゃならないことがあるの」
火代子さんが俺に話し掛けてきた。
「言わなきゃならないこと?」
「あの時は雛子を助けてくれてありがとう。もしあなたが雛子を助けてくれなかったら雛子は取り返しのつかないことになっていたわ。本当にありがとう」
火代子さんは俺に頭を下げた。
「お礼を言われるほどではないですよ。助けたかったから助けただけです」
俺は火代子さんにそう言った。
「そう……。できればこれからも雛子の事頼めるかしら?」
火代子さんは頭を上げ、俺に尋ねた。
「もちろんですよ」
俺はそう答えた。
「それでどうするんや? 生徒会に入ってくれるんか?」
俺は少し考え、結論を言った。
「もちろん入らせてもらいます」
こうして俺は生徒会の一員となった。
「それで生徒会って何をするんですか?」
「まあ、基本は学校の風紀委員会みたいなもんや。校則違反を取り締まったりな。後は任務は最低でAランクの任務から受注出来る。ただ竜二君の場合はGランクやから基本は自分のランクを上げて、ほんで生徒会の依頼があった時に自分の任務を受注してなかったら受けてもらうことにするわ」
「わかりました」
そのあと、生徒会の腕章を貰い話が終わった。
「それじゃ帰りますね」
「待って! 竜二君!」
生徒会室から出ようとすると火代子さんに呼び止められた。
「なんですか?」
「雛子のことを鍛えてもらえないかしら?」
火代子さんは俺に雛子を鍛えてくれないかと尋ねた。
「かまいませんよ。俺も雛子のことを鍛えたいと思ってましたから」
「そう……。ならよろしくね」
「わかりました。それでは失礼しました!」
そういって俺は生徒会室から出ていき、教室に戻ると雛子が俺を待っていたため、火代子さんにあったことやこれから雛子を任務を一緒にしながら鍛える事、そして生徒会に入った事などをはなしながら途中まで一緒に帰った。
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