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休日

 「ちょっと臭くない?」

 目の前にいる二人の女が会話していた。俺は風呂に入っていなかったことを思い出し、自分の首元をくんくんと嗅いでみた。甘ったるい嫌な匂いがした。臭いのは俺だった。目の前の女子二人がこちらを見ていた。

 「何見てんの」

 俺はイライラ来て言ってやった。女たちはヒソヒソ話し、向こうへと静かに移動しようとした。俺はそんなこと許さない。中指をわざと突き出した拳で右にいた女の頭蓋骨を思いっきり殴ってやった。女は「きゃあ」とだけ悲鳴をあげる。俺は逃げ出そうとする左の女にも飛び蹴りを食らわす。女は倒れ、俺は女にまたがってその長い髪の毛を力いっぱい引っ張った。ブチブチブチと皮膚が肉から剥がされるような音がして髪の毛がどんどん抜けていく。毛根にはいくつか赤い塊がひっついている。俺はその赤い塊を口に入れた。鉄の味がする。

 その帰り道、俺は男に話しかけられた。奴は俺が今日殺した女のどちらかの彼氏らしい。俺はリュックサックからショットガンを取り出した。男が近づいてくるまでに男を射殺した。男の血しぶきが道路に飛び散る。内臓が口から這い出してきてデカイウジ虫のようにウニウニ動いた。

 「きも」

 俺は一言つぶやき、男の頭をふっ飛ばした。驚いた頭蓋骨がバラバラになっていくのがスローモーションで見える。俺は家に帰った。

 家には母親がいた。母親が見えた瞬間、ショットガンで吹き飛ばした。軀が血液になった。俺は安心して買ってきたマクドナルドのハンバーガーを食いながら寝た。明日からは休みだ。

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