名高い月にて
幸哉としばらく、満月を堪能したあと
私はまた病室に戻った。
幸紀は相変わらず安らかに息をしている
ねえ、幸紀?
もしかしたら、また私達戻れるかもしれない
知らないと思うけど、あなたのおかげなんだよ?
早く起きないと、オツキサマが帰っちゃうよ?
あなたも楽しみにしていたじゃない、まんげつ
「・・・もう一度 笑ってくれたらいいのにな♪」
私はいつも幸紀が寝るとき歌ってあげた子守歌を歌ってあげた
「めぐり逢った季節 微笑で染めたい~♪」
どこの誰が歌ってるかなんてことは知らないけど、ふとテレビで流れていた曲だった。
「春の日の陽射しのように やさしい人でした~♪」
こんな曲を毎日歌ってたなんて、やっぱり私は幸哉のこと、後悔していたみたい
「いつまでもそばにいられると思ってました~♪」
『思ってました』じゃないよね?
これからもずっと「そばにいる」んだよね?
私と、幸哉と、そしてあなた・・・幸紀
私達は互いの明日を願いながら生きてるんだよね?
私は「そう信じてる」から
そして、これからも・・・・・・
小さな王子様は、静かに目を開いた
どうやらお月様と流れ星は、王子様に見てもらいたいみたい
自分たちの晴れの姿を....
完結できました!
応援してくださった皆さん、ありがとうございました♪
またあとで、後日談を更新したいと思ってます