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願いを勝ち取る少年達  作者: HAKU


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第55話 『キーストーン』

 前回のあらすじ

 様々な攻撃を、ギリギリで避けるカプリコーン。

 ベラトリクスは回避が出来ないように、攻撃を繰り出すが、『見えない崖(インビジブルクリフ)』によって生み出される見えない床で攻撃を防ぐ。

「見えない床を出す能力!? それじゃあ、今までの動きは、本当にあいつ自身の力なのか!?」


 驚くケフェウス。


「ち、ならば2人で!!」


 騎士の2人が、剣を持ち上げ、カプリコーンに向かって走る。

 しかし彼女は、彼らの攻撃を高く飛び上がることで、避ける。


「隙あり!!」


 ベラトリクスが、着地するカプリコーンを狙う。

 そして、挟むように両手の剣を振る。


「遅いっス。」


 カプリコーンはベラトリクスの両手首を抑える。

 そして、左手を持ったまま、ベラトリクスの背中に周り、左腕の肘を叩き、逆方向に曲げる。


「がぁぁぁぁ!!」


 ベラトリクスが大きな悲鳴をあげる。

 カプリコーンは、そんな彼女を背負い投げ、飛ばす。


「甘いっス。自慢の速さもそんなもんスか。」


 カプリコーンが、ベラトリクスを冷めた目で見ながら言う。


「騎士の暗殺で1番厄介だったのが、相手が学ぶ事だったんスが。貴方は学ばなくて楽っスね。」


 カプリコーンの言葉に、オリオンが驚く。


「騎士の暗殺⁉ まさか、お前…。あの暗殺組織の…。」


 カプリコーンはオリオンの方を見る。


「そうっス。自分は暗殺組織『キーストーン』の生き残りっス。」


 カプリコーンがそう言うと、オリオンとタビト、ベラトリクスの顔がこわばる。


「『キーストーン』だと…。この相手は、まずいぞ…。」


「『キーストーン』って、何ですか?」


 ケフェウスが、オリオンに聞く。


「『シェダル』では昔から、何の罪もない町民や騎士が殺されたり、行方不明になったりしていたんだ。長年、犯人が分からずだったのだが。一年前、ヘラクレスさんによって、犯人が分かったんだ。それが、暗殺組織『キーストーン』。」


「罪もない人を殺すなんて…。」


 絶句するアンドロメダに向かってカプリコーンは言う。


「自分が生きる為っス。真っ当な生き方が、出来ない人もいるんスよ。

 けれど、『キーストーン』は騎士達に襲われ、ほぼ全滅。逃げることは出来たけど、路頭に迷っていた。そんな自分を拾ってくれたのが、この『星神教(せいしんきょう)』なんス。」


 彼女のその発言に、若い騎士が叫ぶ。


「ふん!人の道を外れた殺人集団が生き延びたところで、拾われた相手が人の道を外れて惨殺と強奪を繰り返すゴミ集団とは。類は友を呼ぶってか!」


 その瞬間、カプリコーンが騎士を睨み、静かな声で言う。


「今。先輩達のことを馬鹿にしたっスね?許さないっス!」


 カプリコーンは一瞬で騎士の後ろに移動する。

 すると、突然、騎士が地面に倒れてしまう。


「い、いたっ!! な、なんだ!? 何が起きた!?」


 倒れた騎士は何が起きたか分かっていないよう。

 そんな騎士をゴミを見るような目で見る、カプリコーン。


「四肢の骨を粉々に砕いたっス。けれど、この程度の痛みじゃ許さないっスよ。」


 カプリコーンは、騎士の頭部を持ち上げ、その掌に力を入れる。

 騎士の頭部はミシミシと音を立て始める。


「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!! やめてくれぇぇぇぇぇぇぇ!!」


 騎士は叫ぶ。

 カプリコーンは、そんな彼を鼻で笑い、真上に投げる。

 雲まで届くかと思うほど飛んだ騎士は落下をし始める

 カプリコーンはジャンプして『見えない崖(インビジブルクリフ)』を使い、騎士を追いかける。

 騎士の位置まで届いたカプリコーンは、彼の上に、自身の右足を上げる。


「さよならっス。」


 そして、騎士に向かってかかとを落とす。

 騎士は勢いよく地面に落下する。

 その衝撃により、起きた土埃が消えるとそこには、騎士の遺体や鎧は欠片も無く、ただ血溜まりだけが広がっていた。


「うっ!」


 アンドロメダはその光景に口をおさえる。

 他の騎士も、絶望する。


「そんなに、恐怖することはないっス。自分は、先輩達を馬鹿にしない限りこんな殺し方はしないっス。」


 カプリコーンは、『見えない崖(インビジブルクリフ)』を使って、地面に降りながら、そう言った。


「本当のことを言っただけで、こんなむごい殺し方をされちゃあ、たまらないわ!!」


 アンドロメダが、矢を3つ放つ。


「そんなものが、当たると思ってるんスか?」


 カプリコーンは、避ける気はまるでないよう。

 しかし、アンドロメダは彼女はギリギリで避けることを知っている。

 アンドロメダが、風の魔法を使い、矢を加速させ、軌道を若干変える。


「なっ!?」


 カプリコーンは、慌てて矢を大袈裟に避ける。

 矢に意識を向けたカプリコーンの隙を、ケフェウスは逃さない。


「終わりだ!! あの世で先輩共によろしく言っといてくれよ!!」


 カプリコーンは一瞬驚いたが、ケフェウスの言葉で、真剣な顔になる。


「いいや!言いたいのなら、自分自身で言うがいいっス!!」


 カプリコーンはそう言うと、目をつぶる。

 そして再び、目を開けると、右手をケフェウスに向ける。

 そして、その掌から水柱を放ったのだった。

 次回予告

 突然、水柱を放つカプリコーン。

 彼女の能力は、騎士達にこれまでにない恐怖を植え付け、これまでの恐怖を思い出させる。


 次回 第56話 『自分は先輩達の為に』

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― 新着の感想 ―
カプリコーン側にも、情や正義があったと分かる良いエピソードですね。 敵に信念を感じると物語の奥深さが感じられて、個人的には凄く好みです! 次話も楽しみにしています。
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