第46話 VS獅子の座
前回のあらすじ
1人の子供にすら、全魔力を注いで戦う少年『レオ』。
しかし彼は『王の狩猟』の能力で、生命力を引き換えに魔力が回復するのだった。
ケフェウス達は、レオの魔力が回復する前に攻撃をしようと考えたが、その隙は彼の部下によって邪魔をされる。
部下達は魔力切れを起こすも、『百獣の王』の力で部下の魔力はレオから供給される。
もはやレオ達に魔力切れを待つ戦法は使えない。さらに、彼らは魔法の国『レグルス』出身。生命力が尽きるまで彼らは持つことが出来るのだろうか。
レオの言葉に、ケフェウス達は絶望する。
「魔力切れが無いだと⁉ それじゃあ、お前ら全員をまともに相手をしなければないのか!」
レオは両手を、騎士達に向ける。
「そういうことだ。」
レオは再び、魔法を出す準備をする。
「させるか!」
ケフェウスが立ち上がる。
「待って!ケフェウス!まず怪我の治療を!」
アンドロメダが、ケフェウスを止めるが、彼はその忠告を聞かずに、レオに向かって走る。
レオの部下達は、次々と火の玉をケフェウスに向けて放つ。
ケフェウスはそれを避けながら進むが、小石につまづき、少しの隙ができる。
「全く、ケフェウスは考え無しに突っ込むんだから!」
アンドロメダはそう言うと、レオの部下に向かって、矢を放つ。
そして、彼女は矢に追い風を吹かせて、矢を速くする。
ケフェウスを攻撃することに集中していた部下は矢に気付かず、1人射抜かれる。
矢に気付いた、最前列の部下達は、水柱の壁を作る。
「よし、もういいだろう。第二陣。準備!」
レオの掛け声で最前列以外の部下が、風の魔法を準備する。
「第一陣!魔法中止!第二陣!攻撃開始!!」
レオが叫ぶと、水柱の壁が消える。そして、鋭い風の斬撃がケフェウスのいた場所に降りかかる。
しかし───
「あいつはどこ行った!?」
レオ達の視線に、ケフェウスの姿は無かった。
「後ろだよ!!」
ケフェウスは、木の影から姿を現し、後ろからレオの部下達を斬り捨てる。
「なに!?」
「自ら視界を遮ってくれてありがとうよ!」
レオの部下は、レオを守るようにケフェウスの間に入り、火の魔法を放つ。
「ケフェウス!援護するよ!」
アンドロメダが弓を構える。
「いい加減にしろよ!てめぇら!!」
レオが、アンドロメダの方に、両手を向ける。
「させるか!」
ケフェウスが、より一層走る速度をあげる。
しかし、レオの部下達の、広範囲の風魔法による斬撃によって、傷を負い、足止めされる。
「くそっ!」
ケフェウスが、レオを睨む。
レオは、アンドロメダに向けて、騎士団を埋め尽くすぐらいの火の玉を放つ。
「まずい!!」
アンドロメダが叫び、騎士団全員が火の玉を避けようとする。
しかし、逃げ遅れた数名の騎士が、火に巻き込まれる。
「相変わらずひでぇな。」
火が消え、焦げた地面を見ながら、ベラトリクスが言う。
そして、レオの方を見て、ベラトリクスは叫ぶ。
「危ない!!」
その声の意味を察して、すぐに反応出来たのは、アンドロメダ、オリオン、タビト、ポルックスを含む8人だけだった。
残りの騎士達は目の前に発生していた竜巻に巻き込まれてしまう。
「こんな強い魔法を連発するなんて。もしかして、この戦い中に魔力が増えていっているの!?」
アンドロメダがレオを見る。
地面に片膝を着いていたのは、レオだけでなく、周りの部下もだった。
「もしかして、レオ以外にもあの強力な魔法を使える人がいるの!?」
アンドロメダの言葉に、『王の狩猟』で回復したレオが答える。
「こんな魔法使えるやつなんて、今の時代、『レグルス』でも王である僕だけさ。」
「ならなんで!?」
「『百獣の王』は紋章を通じて魔力を与えるだけでは無い。魔力を頂くことも出来る。」
アンドロメダの質問に答えたレオは、『百獣の王』を使い、膝を着いた部下を復活させる。
「さぁ、残るは10人!全員、僕の魔法で苦しむことなく葬ってやる!」
次回予告
レオの魔法により数を減らされた騎士達。
彼らは命を懸けて、レオ達に立ち向かう。
しかし、レオはその心掛けに憤怒する。
次回 レオとの決戦




