表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
願いを勝ち取る少年達  作者: HAKU


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

41/69

第41話 乙女の覚悟

 前回のあらすじ

 武器を飛ばされ、殴り合いとなったオリオンとタウルス。タウルスが『星神教』に入った理由を聞くと、城の中に『流星』を集め、世界を征服しようとしている人がいることを話す。犯人の名を話す前に、タウルスはヘラクレスに倒されたのであった。

 オリオンは剣を拾い、ヘラクレスに言う。


「助けてくれたことに感謝します。ですが、『星神教(せいしんきょう)』についての情報が手に入れられそうだったのですが…。」


 ヘラクレスは、オリオンの言葉に、笑顔で答える。


「オリオン君。相手は『ペテルギウス聖騎士団』を裏切った男なのだろぅ?そぉんな男の言葉なんて、虚言だぁよ。」


 突如、5人の『星神教徒(せいしんきょうと)』が、ヘラクレスを背後から襲う。

 ヘラクレスは振り向きざまに薙刀を振り、『星神教徒(せいしんきょうと)』を斬り裂いた。


 ——————————


 オリオンやタビト、『アルゲティ親衛騎士団』達が、死んだ『星神教徒(せいしんきょうと)』の処理をし、『シェダル』の民を都市へと返す。

 そうしているうちに、ケフェウス達が『シェダル』に戻ってきた。


「お?ケフェウスにアンドロメダ!それにベラトリクスも。無事だったか。」


 オリオンが笑いながら彼らを迎え入れる。

 ベラトリクスがそれに、笑顔を返す。


「いや。無事じゃなかったんだがな。腕利きの治癒魔法使いが居てくれたんだ。」


 彼女の言葉に、オリオンは不思議そうな顔をする。


「ん?どういうことだ?」


 彼の質問に、ベラトリクスとアンドロメダが顔を合わせ、「へへっ。」と笑い、オリオンを見る。


「それについては、謁見の間に行きながら話そう。」


 ベラトリクスが笑顔のまま、オリオンに言った。


 ——————————


 謁見の間に集まったのは、カシオペアの前に、オリオンとベラトリクス、タビトとヘラクレス、そしてケフェウスとアンドロメダ。部屋の左端の机に、ステラ。


「おお!皆の者。無事だったか。」


 カシオペアが謁見の間に集まる騎士達を見て、笑顔を見せる。


「んま、重傷者が出るには出たけどねぇ。」


 彼女の言葉に、ベラトリクスが言った。


「『ペテルギウス聖騎士団』の兵士は10名ほど殉職。ついでに、大けがを負ったものがアタシを含め、20名ほど。最もそっちは、優秀な治癒魔法使いに直してもらったがな。」


 ベラトリクスの言葉に、ステラが興味を示し、読んでいた本をたたんだ。


「優秀な治癒魔法使い?誰だそれは?」


「誰って。お前が教えたんじゃなかったか?アンドロメダだよ。」


 きょとんとした表情のベラトリクスに紹介され、照れるアンドロメダ。

 そんな彼女を見て、ステラがベラトリクスに問う。


「大けがを負ったと言ったが、どのような怪我をしたんだ?」


 ステラに問われて、ベラトリクスはきょとんとしたまま答える。


「アタシは脚を切り落とされた。他の者も、腕や脚を切り落とされたな…。」


 ステラは、彼女の言葉を聞いて、叫んだ。


「今すぐ、患部を見せろ!全員だ!」


 ベラトリクスや『ペテルギウス聖騎士団』はその剣幕に圧倒され、「はい!!」と慌てて返事をし、ステラの前に並ぶ。


 ステラが全員分の治療場所を確認すると、「ほうっ。」とため息をつき、再び椅子に座る。


「特に問題はないようだ。しかし、アンドロメダ!お前に許可したのは応急処置までだ!下手な治療はむしろ被害を悪化させるんだ!気を付けろ!」


 今までの彼女からは想像もつかない焦った姿に、アンドロメダは涙ぐみながら「ごめんなさい。」と謝る。

 それを見て、ステラはテーブルに肘を乗せ、頭を手で抑える。


「はぁ。取り乱してすまない。」


 その場にいた全員が、ステラの変わりぶりに驚いていた。


 ——————————


「お二人共にお死にになりました。」


 『十二座集(じゅうにざしゅう)』の7人は、キャンサーとタウルスの襲撃の日に、会議室に集まっていた。

 そして今、眼鏡をかけた子供から彼らの死が伝えられた。


「2つ同時奇襲も駄目でしたか…。」


 シルクハットの男が、額に手を当てる。


「困ったものです。もしかしたら、あの秘策を使う羽目になるかもしれません。」


 彼の言葉に、帽子をかぶった女性が机を叩き立ち上がる。


「それだけはダメッスよ!自分はあの計画。絶対したくないッス!」


 彼女の言葉に、シルクハットはため息も漏らす。


「ええ、私もあの作戦は行いたくありません。ですが、どうしたものか…。」


 頭を抱えるシルクハットを見て、目をつむり深呼吸をする赤髪の少女。

 そして、彼女は真剣な眼差しを彼に送る。


「アタシ様に作戦があるですの!」

 次回予告

 十二座集に伝えられた、赤髪の少女の『対ペテルギウス聖騎士団』戦略。それには、あまりにも危険で捨て身の作戦だった。

 次回 第42話 ヴァルガリアの思い

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
あちゃ〜、勝手に治すのはダメなんですね。 医師免許を持ってない人が、勝手に治療するような感じなんでしょうね。 逆サイドの計画も気になりますね〜。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ