第25話 アリエスとの決戦
「『ウールウェポンズ・戦車』。」
アリエスの髪がアリエスの体を包んでいく、そしてアリエスは顔だけを出し髪の毛で身を包んだ球体になった。
「終わりだ!!」
アリエスは球体から鋭い針のような髪の毛を出しそのままケフェウス達に向かって転がってくる。大きな球体から避けられなかった兵士たちはアリエスに押しつぶされる。
「くっそ、いい加減に!!」
オリオンがアリエスに向かって走り出す。アリエスは無言で球体から髪の毛の斧を出しオリオンに向けて振りかざす。
「はぁ!!」
騎士達が一斉にアリエスに切りかかるしかしアリエスの体を包む髪の毛はあまりに硬く騎士の剣を通さない。
「無駄だよ、この戦車は難攻不落の鎧をまといながら数多の武器を使える無敵の状態。
君達にもう勝ちはないんだよ。」
またアリエスは針を球体からだし転がりだす。
「(あの装甲どうすれば…)」
アンドロメダが眠ってしまったベラトリクスを瓦礫の裏に運びながら考える。
「(今の状態だと回転する顔をねらって打つしかない。それでも盾を出されたら受け止められる…)」
アンドロメダがアリエスの方を見るとアリエスは球体のまま八本の手を出し兵士たちをつぶしていた。
「(あの不気味な動きをしているものが全部髪、待って、髪ということは火に弱い…けれど、あの人がいった髪の毛を変化させる能力。それがどこまで変化させるのかが問題…髪で剣を止めたのを髪を硬くしたのではなく鉄にしたなら…
あれ、でも鉄も炎で溶ける!!)」
アンドロメダは矢を持つ、ところが問題があった。
「(でもどうやって火を…)」
アンドロメダがまわりを見渡すが火起こしをするにしても周りに火打ち石などない。木を擦り合わせて火を作ろうとしてもボロボロで小さい木材だらけで作ることが出来ない。アンドロメダが探している間にもアリエスが暴れ人々が潰されていく。
「(ああ、私が火の魔法が使えたら…)」
突然アンドロメダの前に壊れた木材が飛んできた。アリエスが暴れているところで壊れたものが飛んできたらしい。その木材は火を起こすのにちょうど良い大きさだった。
「これなら!!」
アンドロメダは急いで火を起こし、何本かの矢に火をつける。
「わ、私を忘れてますよ!!星神教!!」
「メダ!!」
アンドロメダは瓦礫の上に立ち、アリエスに向かって矢を放つ。
「なんで君はそう何度も無駄に無駄に頑張るのかねぇ!!」
アリエスは髪の毛の盾で矢をとめる。が、矢の火が髪の毛に移りアリエスの髪は燃え始める。
「何!!」
アリエスが髪に土をかけ消そうとする。
「よそ見をするなって言ってるんです!」
アンドロメダはさらに矢を放つアリエスは髪の毛で矢を弾くがその真後ろに全く同じ軌道の矢があり、髪に火矢がささる。
「がぁぁぁ!さらに火が!お前ェ、いい加減にしろ!」
アリエスがアンドロメダに向かって走り出す。アンドロメダは複数の火矢を放つ。火矢の雨に撃たれたアリエスは火だるまになり暴れ出す。
「熱い熱い熱い!火が!火が!」
アリエスは自分に土をかけるが既に大きすぎる炎にその行為は無駄な努力だった
アリエスはついに焼死してしまった。
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【ひとつ、話をしましょうか。
彼は昔、ごく普通の努力家でした。違うことと言えば彼はコミュニケーションを取るのが苦手でした。その自覚は彼にもあり、伝えたいことを伝えられるように彼なりに努力をしていました。
ある日、彼が仕事をしている際に少し危険な作業の仕方をしている仕事仲間がいたので注意をしました。しかし、彼の注意はその人に通じませんでした。仕事場では大事故が起こり大きな犠牲をうんでしまいました。
当然彼は周りに注意しなかったことについて怒られました。
その時彼は思いました。どれだけ努力をしていても、結果が出なければ意味が無いと。
彼は仕事を辞め、街の中で倒れていました。仕事をしていないので何も食べることも出来ず、彼は餓死寸前になりました。
その時彼に、食べ物を渡す男がいました。彼は男の話を聞き、人生最後の努力の場を見つけました。
そして、
牡羊の星が輝きだしました。】




