第20話 次々と落ちていく星
ピスケスが倒れた途端、星神教の黒装束達は去っていった。
それを確認したペテルギウス聖騎士団は力が抜けたようにその場に倒れた。
ケフェウスは一夜にして感じた2度の人の命を奪った事に疲れ、右手を見ていた。
ベラトリクスばピスケスに刺さった、剣を回収しケフェウスの頭に左手を乗せる。
「よくやった、ケフェウス。今回は肉体的だけではなく精神的な疲れも大きいだろ。アンドロメダちゃんと2人はもう戻って寝ろ。
後はアタシ達が処理しとくから。」
それを聞いてケフェウスとアンドロメダは城に戻った。
城に戻るとポルックスが目を擦りながら廊下に立っていた。
「ありましたか、何か?
早起きですね、皆さん。」
「さっきまでピスケスが襲ってきていたんだ、さっき勝利した所だよ…」
とケフェウスが答えると…
「そうなんですか?驚きですね、彼女が生きていたの。
どうなりましたか、彼女達は?」
ケフェウスが俯いていると、アンドロメダが答える。
「死にましたよ。」
それを聞くとポルックスはニヤッと笑った。
「そうなんですね。
良かった、悪が滅びてくれて。」
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「ねぇ!」
黒髪の少女が、シルクハットを顔に乗せて寝ている男を起こそうとする。
「ねぇ!通話!」
激しく揺らしても起きない。
「起きろっての!」
黒髪の少女が男のシルクハットを取り頬をビンタする。
「いったぁ!」
シルクハットの男はそれで目を覚ます。
「なにすん…」
「通話!」
殴られた男は怒鳴ろうとしたが通信機を少女に渡され、それに出る。
「誰です?こんな朝っぱらから。私眠いんですけれど。」
「「そんなアネタにお目覚め間違いなし!
『取り立て新鮮なビッグニュース』のお届けです!」」
電話の相手は眼鏡をかけた子供からだった。
「「なんと!あのピスケス様が、騎士サマ達にやられ死亡!
なお、『アルレシャ』の石はただの隕石だったもよう!」」
「またですかぁ、しかも今回はただの石だったのにかぁ。
いやぁ、友を失うのは辛いものです。」
「「HAHAHAHA!
何をおっしゃいますやら。アニタにとって、我々はただの商売道具でしょうに!」」
それを言い残し通信は切れてしまった。
「ピスケス、死んだの?」
黒髪の少女が尋ねる。
「そうらしいです。本当に悲しいことです。」
その言葉に少女は男を睨む。
「道具がなくなってそんなに悲しむものなの?」
男は怯えた『動きをして』答える。
「やれやれ、貴方達はどうして私が貴方達を道具としてしか見ていないと思うんですかぁ。」




