ラムネとバケットハット
あの夏、僕は確かに生きていた
あの時僕はまだ田舎の町にすんでいた
僕は小さい頃は東京にすんでいた
中学のとき父親のつごうでしまね
ちゅうがくの友達といつも阿蘇んでいた
よっちはラムネ
コーラの方がうまいだろ
いやラムネだなと言った
僕にはラムネの魅力が分からない
便がかさばるし邪魔じゃないか
よっちはこう反論した
いや、瓶を返したら10円貰えるんだ
1本90円で飲めるだ
おれはちょっと納得したのかもしれない
と同時にこう思った
いやそれdwもコーラの方がコスパ良くないか
だってラムネって200mlくらいしか入ってないやん
コーラならこひゃくはあるべ
これに対してよっちはまた反論する
わかってないなあラムネも良さっていうのは
すくないってとこにあるんだな
あのびんで500だったらなんか特別感感じないべ
たとえばオロナミンCとかどうだ
あれが500あったらそれはただのデカびた
ラムネはちいさいことがらむねのよさなんだ
あの小さな瓶に入ってるのがなんともたまらないべ
その頃の僕にはよく分からなかった
中学卒業ごよっちははたらきはじめた
僕は高校を卒業し今は大学生だ
あれから6念がたった夏
海に行くとラムネを飲みたくなる
あのころ分からなかったよっちの言葉が
今ならわかるきがする
ラムネの特別感と夏ならではという感じがいいんだよなあ
今度バケットハットにラムネ注いでみよっかな
by木村ポリフィア