第2話 強行姿勢
「なんだやばいやつだったのか…」
そう思ってその場を立ち去ろうとすると、
「ちょっと待って?え?こういう時って助けるでしょ?」
と言ってきた。
「は?助けるわけねーし」
そうすると、彼女はため息をして、目を赤くする。何かの異世界魔法だろうか。僕はもう驚かなくなっていた
「ふぅん。その感じ、異世界のげぇむ?が好きみたいね。」
ゲームの発音が悪かった。異世界からきたのか?
「異世界に行けるわよ。どうする?」
予想的中。異世界飛ばされんじゃん。
「行きますなんて言うと思うかね?俺はこの高校だって頑張って入ったんだ。このまま異世界に行って高校生活が終わるなんてたまったもんじゃねぇ。しかも戦闘だってあるんだろ?そんなの死んでしまうじゃないか」
と、早口で言った。彼女は目を細めて呆れた表情だった。
「仕方ない、強引に連れてくしかないみたいね…もう時間がないわ。」
と彼女は言った。すごい小さな声だ。俺には聞こえなかった
その瞬間、魔法陣が足元に出てきた。
「おい、行かないって言っただろ。これは連れられるパターンじゃねぇk…」
何時間眠っていたのだろうか…腰が痛い。首も痛い…
「起きたみたいね。」
「腰いてぇ…首いてぇ…」
目を開けた瞬間、暗い部屋にいた。どうやら本当に異世界に来てしまったのだろう。
いろいろキレたいことはあるのだが、こいつと戦っても絶対勝てない。
「女。マジでつれてきたんだな。」
「えぇそうね、あなたが予想以上に嫌がるんだもの。」
「どうやら俺が戦っても勝てそうにないみたいだな。」
「ふふっどうかしらね。この世界には一人一つスキルが渡されるの。」
次回もお楽しみください。