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異世界転移 ~魔を狩る者~  作者: 緋色火花
第二章 港町・アシュリナ編
93/404

77話 喧嘩の決着とこれからの事

お疲れ様です。


とりあえず決着が着きましたっ!

いや~・・・長かったです。


港町目指して頑張りたいと思います^^


それでは、77話をお楽しみ下さい。

「次は・・・お前だ」

動けなくなった敵陣営に悠斗の静かな声が広がっていく。


(白斗聞こえるか?)

(勿論聞こえてまっせーっ!)

(防御壁を作るタイミングはお前に任せたぞっ!)

(任されやしたっ!)


悠斗はゆっくりと威圧を放ちながらグラフィスに近寄っていく。

「邪魔だ・・・どけ」

静かに言い放ちロッドで騎士を殴り飛ばす。

近くに居る者達は「ガタガタ」と鎧の金属音と共に震えだす。

一人また一人とロッドで殴られ吹き飛ばされて行く。


グラフィスは我に返ると・・・

「者共落ち着けっ!相手は一人だっ!この数に勝てるはずもなしっ!

 一斉にかかれぇぇぇっ!」

グラフィスがそう叫ぶと配下の騎士達は悠斗に襲いかかる。

「死ねやぁぁぁぁっ!」

「悪魔めぇぇぇっ!」

「小僧ぉぉぉぉっ!」

三人一度に斬りかかってくるが、悠斗は一振りで騎士を吹き飛ばす。


「それだけかぁぁぁっ!騎士共っ!かかってこいよ」

気合を入れ叫び固まっている騎士達の群れの中に身を投じた。



そして此処は、アシュリナ邸からおよそ30分ほど離れた森。


公爵家の増援部隊はフォレスト・ウルフ30匹の襲撃に合っていた。

「貴様らっ!たかが狼如きに何をやっているっ!」

突然の襲撃に増援部隊は統率が乱れパニックに陥っていた。


それを木の上から隠蔽を使い見つめていたのはセルンだった。

(ざっと、100人かしら?襲撃するはずの部隊が、逆に襲撃されるとはね・・・

 ふふ♪まぁ~ユウトが居れば、私の出番も本当なら必要ないはずなんだけど・・・

 頼まれちゃったものね♪

 さてっと、それじゃ~アレを使わせてもらおうかしら♪)


セルンは森の中に逃げ行く三人の騎士を気絶させると、

魔石を取り出し呪文を詠唱しはじめた。

「闇の眷属ダーク・プラズマよ・・・汝の力の一旦を我に示せ」

魔石より湧き出た粒をそれぞれ一粒づつ騎士達の眉間に埋め込んだ。

「目覚めよ・・・闇原虫(やみげんちゅう)

眉間に埋め込んだ卵から生まれたのは、あの赤い魔方陣だった。

「さぁ~♪お前達・・・やる事はわかっているわね?」

セルンが三人の騎士達に言うと、静かに頷いた。

「行きなさい」

セルンの言葉で三人の騎士達は部隊に戻り暴れ始めた。


セルンは再び姿を消し、木の上で静観していた。

(一応弱めに設定してあるから、殺す事なんてしないけど、

 骨を折るくらいはいいわよね?)

セルンはそう言いながら、悠斗の顔を思い出していた。

(ユウト・・・止めてあげたわよ♪ふふ♪)



そして再び悠斗は・・・

ベルフリートの部隊相手に奮闘していた。

グラフィスも体制を整えようと指示を飛ばしていく。


「貴様らっ!サウザーの首を取れっ!報酬は思うがままだぞっ!」

悠斗に恐れを抱いても、サウザー達は別の話である。

「あ、あいつの首を取れば・・・へへへ」

「や、やってやる・・・これで金持ちだ・・・」

大勢が悠斗を避けてサウザーの元へ声を張り上げながら迫る。


それをセルカの肩の上で状況を見極めていた白斗が笑う。

「シッシッシッ♪さぁーてっ!皆さんっ!ワシらの出番が来ましたでぇーっ!」

白斗の声に全員が声を挙げた。


「サウザー覚悟ぉぉぉっ!」

迫る敵に白斗は声を張り上げる。

「今やぁぁぁっ!防御結界展開っ!」

白斗の合図とともに、物理結界が展開される。

その結界に構わず突っ込んでくるベルフリードの部隊は

防御結界の壁にぶち当たるとそのまま崩れていく。


「よっしゃぁぁぁっ!成功やっ!」

アシュリナの近衛騎士と騎士団は歓声を挙げた。

「うおぉぉぉぉぉっ!」

サウザーが再び指揮を取る。

「いいかみんなっ!警戒を怠るなっ!魔力が切れる前にすぐに代わって

 ポーションで補給しろっ!

 待機している者はいつでも代われるように準備しておけっ!」

サウザーの言葉に全員が・・・「了解っ!」と、統率の取れた返答をしていく。

そんな中、白斗はイリア達と話し合っていた。


「イリアはん、魔法が来た時には左右に別れて結界をセルカはんと一緒に頼みますわ」

「ええ、大丈夫よ♪まかせて!」

「にゃはっ!私も問題にゃいのにゃ~♪どーんと来るのにゃ♪」

「正面はワシが皆さんのフォローをするさかい、左右の魔法の方は頼んますわ♪」

イリアとセルカは笑顔で頷いてた。


そしてグラフィスは、一向に崩れない防御結界と、悠斗の進撃に焦っていた。

「お、おのれっ!な、何故こんな事にっ!」

悠斗はグラフィスをずっと睨みつけたまま歩み続ける。

敵が数人がかりで襲って来ようとも、構わずに叩き伏せていく。


「・・・おい、俺の言った事、覚えているよな?」

そう言葉を発しながらも騎士を倒し進軍する。

「ばっ馬鹿な・・・」

グラフィスはまだ来ない援軍にイライラしはじめると・・・

「だ、誰かっ!増援部隊を呼んでこいっ!誰でもかまわんっ!行けっ!」

数人が屋敷の塀にはしごを掛け登ろうとしている時・・・

「おらぁぁぁっ!」っと、その兵を蹴り飛ばす者がいた。

「ぐぁぁぁっ!」

グラフィスはその声がした方向を見ると・・・


「ぐぅ・・・きっ、貴様はっ!」

はしごの傍でグラフィスに不敵な笑みを見せつける男が二人・・・

「よぉ~グラフィス公爵様よぉ~!ご機嫌いかがかな?」

「ちょいと、お邪魔しますぜ?」

そう声を張り上げたのは、ゼノとルドルフだった。

「貴様っ!裏切る気かっ!」

「ふんっ!使徒様の首を取ろうなんて・・・いい度胸してるじゃねぇーかっ!」

ゼノは戦闘には自信を持っており、周りの評価も相当なモノだったが、

没落した貴族の汚名で、出世できないでいたのだ。


ゼノは剣を抜き、ベルフリードの部隊を挑発する。

「来るなら来いよ?俺の実力は知っているだろ?」

「ニヤリ」と笑い挑発していく。

「ゼノの旦那っ!駄目ですぜ?闘っちっまったら、ユウト様が・・・」

ルドルフの言葉で我に返ると、悠斗を見た。

「あはっ、あ、はははは・・・じょ、冗談ですってばっ!」

ゼノが悠斗を見た瞬間、冷たく笑ってこちらを見ているのがわかり

剣を納刀し、両手を挙げてアピールしていた。


「ははは、全く・・・うちの大将は本当に一人で戦う気らしいな~?」

「確かにそうですな~?あっしには理解出来やせんぜ・・・」

ゼノもルドルフも呆れてはいたが、悠斗の真っ直ぐな魂を感じ取っていた。


悠斗の歩みは止まらない・・・

グラフィスに真っ直ぐ歩く事によって、恐怖を刻みつける。

「・・・出てこいよ?グラフィス」

視線を外すこと無く騎士を倒し歩いてくる。


「・・・おのれっ、昨日やはり殺しておくべきだったか・・・」

そう言って、悠斗の視界に入ってきた近衛騎士が二人。


「ああ~確か昨日風呂場で好き勝手言っていたやつらか?」

「これ以上、公爵様の元へは行かせんぞっ!」

「俺達で貴様を倒すっ!」


二人の騎士はそう叫びながら間合いを詰めてくる。

「ふっ・・・」っと、悠斗は微かに笑った。


「「もらったぁぁぁっ!」」

二人の近衛騎士は左右同時攻撃で上下に剣を振ってくる。

「ガキンっ!」と、鈍い音がした。

そして二人の近衛騎士は驚愕した。


「何?これで終わりなのか?」

悠斗は近衛騎士の攻撃を腕で受け止めていたのだった。

「そ、そんな馬鹿な・・・」

「あ、ありえない・・・なっ、何故だ・・・」

悠斗は視線をグラフィスから外さないままこう言った。

「お前ら・・・硬気功って知ってる?」

「「・・・・・・」」

「だよな・・・」

悠斗は軽く上へジャンプすると二人の近衛騎士の顎を同時に蹴り上げた。

「「ぐはっ!」」

宙を舞い地面に落ち気絶する。


「さてっと・・・グラフィス・・・来ないのか?」

グラフィスは恐ろしさのあまり少しずつ後退していた。

「・・・ば、馬鹿な」

グラフィスの周りにはもはや誰も居らず、残っているのは本人だけだった。


そしてグラフィスは目を閉じ集中すると・・・

「・・・うおぉぉぉぉっ!」

と、声を張り上げ剣を抜いた。

「貴様は何者なのだっ!」

剣を構えた腕がわずかに震えていた。


「だから・・・使徒だってばっ!」

「ほ、本物なのかっ!」

悠斗は呆れた顔をして溜息を吐いた。

「はぁ~・・・何故確認しなかったんだ?」

「・・・・・・・・」

「権力に溺れ、何でも思いのままに出来たからか?」

グラフィスは沈黙する事しか出来なかったのだが、悠斗は話を続けた。


「俺言ったよな?後には引けなくなるぞ・・・ってさ?」

悠斗はそう言うと、ロッドを投げ捨てた。

「さあ・・・かかってこいよ」

グラフィスは絶叫しながら悠斗に斬りかかる。

「ぐわぁぁぁぁぁぁぁっ!」

「ガシッガシッガシッ」っと、何度も鈍い音がするのだが、

悠斗はそれを全て肉体で受け止める。


「ばっ、化け物めっ!」

恐怖に引きつったグラフィスは絞り出すようにそう言った。

「ふんっ、それくらい自覚してますけど?」

そう言い放つと、右の拳を握りしめグラフィスの顔面を強打する。

「ゴキッ!!」っと、嫌な音を立てて吹き飛ばされた。

グラフィスが動かなくなった事を確認すると振り返り残りを殲滅していった。


グラフィス・ベルフリードとの戦いは、あっけなく幕が閉じた。

そして・・・

サウザーは騎士団に捕縛するよう命じると、悠斗の元へ駆けていく。

「ユウト様ーっ!お怪我はありませんか?」

「お怪我はありませんので大丈夫です♪」と、おどけて見せた。

その様子を見ていた者達から笑いが溢れる。


「みんなーっ!お疲れ様でしたぁーっ!」

そう言って悠斗は全員に対して頭を下げると、その全員がまた笑い出していた。

「はっはっはっ、ユウト様はあれだけの事を成したのに

 全然偉ぶらないのですなー?」

そう言いながら近付いてきたのは、近衛騎士・副長のラドールだった。


「偉ぶるって・・・これはただの喧嘩じゃん?

 偉ぶる要素なんて全くないんだけど?」

そう言って、訝しい顔をする悠斗にラドールも苦笑せざるを得なかった。


悠斗はサウザーとラドールにベルフリードの別働隊の居場所を教えると、

ラドールとゼノが部隊を引き連れ、森へ向かって行った。

そしてイリア達と合流して、後の処理をサウザーに任せ屋敷へ戻って行った。


屋敷へ戻った悠斗達は、ロジー達、アシュリナ家の人達に出迎えられた。

「ユウト様・・・お疲れ様でした」

そう言ってロジーが片膝を着くと、アンナを始めメイドや執事達もそれに習った。

「あ、あの?正直別に疲れている訳じゃないけど、その姿を見たら疲れました・・・」

悠斗はみんなに項垂れて見せたのだが、逆にロジーに説得され、

最低限の言動を黙認する事になった。


(早く、港町に行きたい・・・)


そして、夕食を取り終え部屋で休んでいると・・・

開けられたままだったバルコニー側の方から風に紛れ、

セルンの香りが漂ってきた。

ベッドから起き上がり椅子に座りコーヒーを入れる。


「入って来いよ?」

悠斗の声に「ふふ♪」っとかすかな笑い声が聞こえると・・・

「お邪魔しまーす♪」

そう言って、部屋の中に入るとセルンはフードを脱いだ。

「とりあえず・・・何とかなったみたいね?」

「・・・だな」

悠斗は短く答えるとセルンのコーヒーを入れた。

セルンは椅子に座るとコーヒーを受け取り飲み始める。

「あっ・・・ハチミツはまだ入れてないよ?」

「いいのよ♪ユウトのマネがしたくなっただけだから・・・」

そう言ってコーヒーを飲むと、少し渋い顔をしていたが、

我慢して飲んでいるようだった。

「ははは、無理して飲むモノじゃないんだけどね?」

苦笑しながらハチミツを取り出しテーブルの上に置く。


そしてセルンは悠斗にこれからの予定を聞いてきた。

「んー・・・。とりあえずこの喧嘩の後始末は着けなくちゃね?

 それが終わったら・・・港町・・・だね」

「ふふ♪やっと行けるのね?」

「ああ、遠回りし過ぎた感は否めないけどさ~

 まぁ~それでもいい経験は出来たと思っているよ」


そう言って二人で和やかなコーヒーブレイクを楽しんでいると、

悠斗はセルンを見つめ話出した。


「あっ、ごめん。言い忘れていたけど、手伝ってくれてありがとな?」

コーヒーに口を付けながら、セルンは笑っていた。

「いいのよ、そんな事気にしなくても♪私は報酬分、きっちり働いただけよ」

「・・・ありがとな」

「だから・・・いいってばっ」


そんな会話をして時間まで過ごした。

「じゃ~帰るわね?」

「ああ、今日は助かったよ。ありがとな♪」

「ふふ♪」

セルンはそう笑って姿を消した。


悠斗はバルコニーに出て外を眺めていた。

ベルフリードの部隊が、アシュリナの騎士団の監視の元、

いくつかのテントの中に入っていく。


それから少しして、悠斗も再びベッドに潜り込むと眠りに着いた。


そして翌朝・・・

リディが悠斗を起こしに来て、いつもの恒例行事が始まり

食堂で待つ人達もまた、いつもの苦笑いをしていた。


朝食を取り、ティータイムを終えると、サウザーが声を掛けてくる。

「ユウト様、これからですが?」

「ああ~・・・グラフィスと話し合うって事かな?

 ところで、ナイアドの具合はどうなんですか?」

「はい、ナイアドはユウト様が直ぐに傷を癒やしたため、命に別状は御座いません

 あと、グラフィス殿と予定通り話し合う予定ですので、

 この後一緒に参りましょう」

「わかりました」


時間が過ぎ、悠斗とサウザーは応接間に移動すると、

既にグラフィスとナイアドが来ていた。

「すまない、遅れてしまった」

サウザーはそう言ってソファーに座ると、悠斗も続いて座った。


「おはようございます」

悠斗は二人に話し掛けるが頭を下げただけで挨拶はしてこなかった。

そしてサウザーが話を進めていく。

「グラフィス殿・・・貴方達はアシュリナの捕虜となりました。

 それはおわかりですね?」

「・・・ああ」

言葉短くグラフィスは認めると悠斗を睨んできた。

「グラフィス殿っ!反省の色が見えませんが?」

サウザーに注意されるも態度は変えるつもりはないらしい・・・。


悠斗はそんなグラフィス達を見て口を開く。

「グラフィスさん・・・もう一回やる?」

冷笑を浮かべつつ威圧を放つと、態度が急変し態度を改めた。

「儂は・・・いや、私はとんでもない御方に喧嘩を売ってしまったらしいな?」

「だから言ったのにさ・・・聞いてくれなかったじゃん?」

そう言って、悠斗はステータスを呼び出し、グラフィスとナイアドに見せた。


二人共ステータスを確認すると、苦悶の表情を浮かべ跪き悠斗に礼を取った。

「この度は本当に申し訳有りませんでした」

「私も同じです。申し訳ございませんでした」

悠斗は二人を改めてソファーに座らせると話を続けた。


「で?これからどうするの?」

「・・・これからとは?」

「まだやり合うつもり?」

「いえ、ベルフリード家は貴方様には歯向かいません」

「アシュリナ家には?因みに、アシュリナ家は俺の庇護下に入っているからね?」

悠斗の言葉に沈黙してしまうが、懇意にすると書面でも書き、

ベルフリード家は約束するのだった。


そして悠斗は話を切り出す・・・

(やっと・・・俺の本題に入れる・・・此処まで長かったよ・・・ふぅ。)

「ところでさ?」

「はい」

「ロックバルの後ろ盾になっているヘイルズ伯爵でしたっけ?

 お二人はお知り合いだったりしますか?」

二人共驚いてはいたが、頷くとそのまま話を続けた。


「お二人はご存知かと思いますが、ロジーの一件の事です」

悠斗がそこまで話すと、グラフィスが口を開いた。

「その件でしたら多少は知っております。

 使徒様がおっしゃりたい事は、ヘイルズ家を抑えろ・・・と?」

「正解♪流石ですね♪それとですね・・・

 使徒様って言い方はやめてほしいんだけど?」


悠斗の言葉に驚きつつサウザーの顔を見るグラフィス。

「ああ、この御方はそういう御方なのですよ。グラフィス殿」

サウザーは悠斗を横目で見ながら呆れていた。

するとナイアドが悠斗に話しかけてきた。


「ユウト様・・・ロックバルには闇の組織があるのです」

「ああ~グローリーの事だろ?」

悠斗の言葉に三人とも「「「えっ?!」」」っと、声がシンクロする。

「ご、ご存知だったのですね?」

「まぁ~色々と巻き込まれていますので・・・」

苦笑しながら答える悠斗にナイアドもまた苦笑していた。


「まだ我々も調査中ですが、何か情報があり次第お知らせ致します」

「分かりました。その時は宜しくお願いします」

そして暫くの間は、今後の取り決め等を数日かけて話し合う事となった。


(これが終われば・・・港町に行けるっ!!!)

そう思った時・・・

(悠斗君、ご苦労様でした♪)と、ラウルの声が聞こえたような気がしたので

(ああ、有難うラウル)

そう応え、窓の外を見る悠斗だった。

ラウル ・・・ 決着付いたね~♪良かったね~♪

ミスティ ・・・ はい♪これから港町を目指せますわね?

ラウル ・・・ どうせなら僕も一度行ってみようかな?

ミスティ ・・・ まさか御一人で行かれるのですか?

ラウル ・・・ い、いや・・・も、勿論・・・き、君も良かった・・・ら。

ミスティ ・・・ ふふふ♪

ラウル ・・・ 最近殺気が半端ないんだけど・・・?

ミスティ ・・・ 気のせい・・・ですわ♪



ってなことで、緋色火花でした。

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― 新着の感想 ―
[一言] 色々きれいにおさめましたね。 知将ですね♪ ホントにホントに今度こそ港町ですよね?(笑) 期待しています♪
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