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異世界転移 ~魔を狩る者~  作者: 緋色火花
第一章 岩場の聖域編
71/404

59話 デート

お疲れ様です。


59話です。

まぁ~こんな回があってもいいかな~って事で

頑張って書いてみましたW


今日は家に居たりしてますので、いつも通りアップします^^


それでは、59話をお楽しみ下さい。

天照が日本に戻った後・・・


天照の事について盛り上がっている女性陣達から離れ

悠斗、ラウル、白斗は今回の件について話し合っていた。


「悠斗君、天照様も言っていたけど、君は君なのだから

 仲間を信じて前へ進むといいよ?」

「ああ、そうだな。でもまさか・・・そんな血がね~・・・」

「ほんまですな?ワシもそんな御人の守護獣になれて

 感慨深いもんがありますわ♪」


悠斗は騒いでいる仲間達を見て頬を緩ませていた・・・。

「仲間・・・か・・」

「仲間っていいよね?でも悠斗君の場合さ・・・ちょっと気をつけないとね?」

「ん?何を気をつけるんだよ?」


ラウルと白斗はお互いに視線を送ると「ニヤリ」笑った。

「主~・・・主の場合、仲間っちゅーよりも・・・ハーレム・・・でんな?」

白斗の一言で悠斗は騒いでいる連中を見ると、

ミランダと目が合って、ウインクされた・・・。


「・・・あは・・あははは・・・はぁ~・・・」

そんな悠斗の肩をラウルが叩く。

「・・・これも天然種族の為せる技・・・なのかもね?」

「ニヤニヤ」しながら追い打ちをかけてくるラウル。


「・・・俺は天然ではありません~っ!

 天然って言う方が天然なんですぅ~だっ!」

「・・・主・・・子供かっ!」

「ふんっ!」

悠斗は「プイッ」と横を向いた。


そんな話をしていると、騒いでいた連中がいつの間にか喧嘩になっていた。

慌てて止めに入るラウルと悠斗。


「おいっ!君達っ!何を言い争っているんだっ!」

「みんな落ち着けよ・・・」

「ほんまに何があったんや?」


主に喧嘩をしていたのは、女性陣達だった。

そして今も尚、にらみ合いが続いてる。


いつの間にか悠斗の横に立っていたオウムアムアが話し出す。

「・・・あの者達の喧嘩の原因は・・・師匠です」

「「はぁ?!」」

悠斗と白斗はオウムアムアに向き直った。

「亜神はん、一体どういう事なんや?もっと詳しゅー話てーな?」

「う、うむ。事の発端は、どうしてミランダ殿だけが

 二人きりになれて、他の者達がどうして二人きりになれないのか?

 ・・・そう言う議題で争いが・・・」


「いやいや、弟子よ。それは別に議題でも何でもないからね?」

「シッシッシッ♪主も苦労が絶えませんなぁ~♪お気の毒に~♪」

「お前・・・絶対に楽しんでるだろ?」

「シッシッシッ♪どないでっしゃろ?♪」

「・・・こ、こいつぅ!」

悠斗は白斗に対し、歯を「ギチギチ」と鳴らしていた。

そんな時ラウルがこちらにやって来ると・・・


「いや~まいったよ?全然収拾つかないんだもんな」

女性陣達の頑固さに、流石のラウルも呆れていた。

「何かいい手があるといいんだが・・・」

「あぁぁぁっ!ワシっ!ええ方法思いついたわっ!」

白斗の大声で全員の視線が白斗を捕らえると・・・

ミランダが威圧しながら・・・


「ねぇ、そこの駄犬?いい事って何よ?」

「だ、誰が駄犬やねんっ!駄犬ちゃいますぅ~♪

 ワシは聖獣なんですぅ~♪」

その様子を苦笑しながら見ていたラウルは・・・

「はは・・・飼い主に似るって言うけど、本当だね?」

悠斗と白斗はお互いを見合わせる。

「シッシッシッ♪そんなん誉めんでも~♪ラウルはんも御人が悪いでんな~♪」

「い、いや・・・べ、別に誉めてはいないんだが・・・」


そんなやり取りをしていた男性陣の前に、女性陣が乱入してきた。


「ねぇ、駄犬・・・いい事って何?」

「駄犬ちゃう・・・」

「はぁ~?」

「・・・な、何でもないです・・・はい」

ミランダの威圧がいつの間にか殺気に変わっていた。

「白斗ちゃん・・・」

「・・・ちゃん?!」

ミスティが猫なで声で「ちゃん」付けされたので、白斗は悪寒が走った。

「ミ、ミスティはん・・・な、なんでっしゃろか?」

「いい事って、な~に?」

女性陣一同が笑顔になっていたが、その笑顔は悪魔の微笑みだった。


「天使のような悪魔の笑顔ってこの事だったんだな~ 」

「こ、この御人は、こんなタイミングでなんちゅー事をっ!」

女性陣は痺れを切らし詰め寄った。

「わ、わかったっ!わかりましたよ、もうっ!

 いい事ちゅーのはな?主とそれぞれが時間設けて、

 二人っきりになったら、事は収まるんちゃうかな~って思うてんけど?」


白斗の言葉に女性陣達は一瞬活動停止すると、すぐに再起動して色めきだつ。


「そっ!その手があったわねっ!流石白斗ちゃんっ♪」

と、ミスティは膝を折り、神への祈りのポーズをし・・・

(さっきまで威圧してたん誰なん?)


「・・・そうね。それはとてもいい手だわっ!流石聖獣様ねっ♪」

まるでミュージカルのように「くるり」と、ターンを決めるイリア・・・

(あ、あんたはどこぞの、歌劇団かっ! )


「やるのにゃ~♪駄犬っ!」と、密かにディスるセルカ・・・

(お、お前ーっ!何どさくさに紛れてディスっとんねんっ!)


「・・・やるな・・・聖獣っ♪」

と、親指を立てて決めポーズするミランダ・・・

(それって・・・誉めとんのか?なぁー?なぁーてっ!?」


「わ、私も・・・さ、参加するのか?・・・し、ししし仕方がないなぁ~♪」

と、何故か参加する事になったアリエル・・・

(あんた・・・なんで参加しとんねんっ!?)


「わ、私は・・・そ、その・・・し、使徒様とは・・・」

頬を赤く染ながら色気だつ令嬢

「あんたは無理に入らんでええからな?」

「は、はい・・・ふぅ」

(せや・・・この人って狂信者やったな・・・気をつけなあかんな)


「わ、我は・・・そ、その・・・」

「こらぁーっ!亜神っ!何でお前が入っとんねんっ!」

「・・・えっ?!」



なんだかんだで仲が良いこのメンバー。

二人きりの会話デートをする順番を、ジャンケンで決めるのであったが、

それを見ていた悠斗は・・・

「・・・ジャンケンってあるんだ。へぇ~♪」っと、マイペースだった。

(ワシ・・・この御人の突っ込みだけで過労死しそうやな)

と、体調管理には気をつけようと思う、白斗だった。


女性陣は悠斗との二人っきりデートの順番を決め終わった。

だが、ロジーだけは疲れが響き辞退する事になったが・・・

「つ、次は、私も・・・」と、消え入りそうな声で、一人部屋に戻った。


そして・・・

「ユウト様~♪最初は私なのにゃ♪」

「あははは・・・よ、宜しく」

場所は食堂から少し離れた所に、

ミスティがベンチとテーブルを置いた特設会場だった。


トップバッターを飾るのは、猫人族のセルカ。

「セルカっ!お触り禁止だからね?!」

イリアは此処ぞとばかり主張するが・・・


「て、手・・・ぐらいは握ってもいいはずにゃっ!」

セルカの主張にプチ会議が始まった。


「て、手くらいは・・・ね?」

128年の人生で、手を繋いだ事がある男性は・・・お父さんなイリア・・・


「そ、そうですわね?・・・そ、そそれくらいは、よ、宜しいのではなくて?」

妄想力Lv.Maxのミスティは、とてもチキンな事が発覚し・・・


「・・・ま、まぁーそ、それくらいなぁらぁっ!」

ミランダは余裕を見せるも声が上ずり、緊張で膝が「ガクガク」しはじめ・・・


「・・・わた、わたわた私は・・・も、ももも問題ないわよっ!」

去勢を張るも、生まれたての子鹿のようになるロリっ娘。


「「「「決まりねっ!」」」にゃっ!」


そして悠斗はベンチとテーブルが置かれた特設会場へ・・・


(どうして都合よくベンチとテーブルがっ!)

そう思う悠斗だったが、日々妄想力に磨きを掛けている

ミスティに隙きはなかった。


(ふふふ♪このシチュエーションなら、200年前から予習はしてますわっ!

 この勝負・・・頂きましたわっ!)

と、怪しげな笑みを浮かべるミスティ。


悠斗とセルカはベンチに座る。

「ユウト様~♪私達出会ってから、色々な事があったのにゃ♪」

「あ、ああ・・・そうだね」

「そうなのにゃっ!森ではいきなり剣を喉元に当てられるし、

 ・・・そ、その後・・・た、確か・・・つ、土に・・・」

「あはっ・・・あははは。そ、そんな事もあったな~♪」

セルカの顔色は徐々に青ざめていき・・・

「・・・わ、私・・・本気で死を・・・覚悟したのにゃ。

 あ、あんにゃ、け、経験・・・初めてだったのにゃ・・・」

悠斗は横目で「チラッ」と、セルカを見ると、

額からの汗が半端なかった・・・。

「・・・まじ・・・ごめん。あっ!で、でもさ・・・あ、あの折り紙の魔法っ!

 あれは本当に可愛かったな~♪」


魔法を誉められ、可愛いとまで言われたセルカの顔に笑顔が戻った。

(よしっ!俺、グッジョブっ!乗り切ったっ!)

「あの折り紙の魔法を誉められた時は、とっても嬉しかったのにゃぁ~♪」

「うんうんっ!だってさ~あの丘で梟が飛び立つ時・・・とても可愛かったよ♪」

セルカはその時の光景を思い出した。


しかし・・・

「あ、あの丘でもし・・・もしも・・・

 う、埋められたにゃら・・・私はどうなるの・・・にゃ?」

再びセルカが恐怖に震えだす。

(えぇぇぇぇっ!あの素敵な丘で、どうして思い出すのさっ!そんな要素あった?

 俺・・・どんなトラウマ背負わせたんだよっ!)


それから暫くの間、セルカはずっと青ざめていたので、お時間となりました。


食堂からその様子を見ていた女性陣は・・・

「あの時の傷が開いたって感じね・・・うかつだったわね。セルカ」

イリアは何も出来なかったセルカに上機嫌だった。


「んー。でももっと攻めようがあったのに・・・どうして?」

と、ミランダは疑問に思うと・・・


「お嬢ちゃん・・・だからよ」

どこかで聞いたようなセリフを吐いたミスティ。


「・・・・・」

今から緊張して何も言えないロリっ娘アリエル。


(・・・次からは、埋めるのをやめよう)

テーブルに置かれたコーヒーを飲みながら、そう心に誓う悠斗だった。


そしてお次は・・・

何やら怪しく腰を「クネクネ」させながら、

胸元が大胆な露出の高い服を着てやってきたミスティ。


(ぐはっ!変に「クネクネ」してるから、すっっごい胸が揺れてるっ!

 あ、あの揺れは・・・震度6強と見たっ!)

パイニストの悠斗の解説で少しは想像出来た事を祈ろう。


「悠斗さん・・・待たせてしまったかしら?」

(はい?な、何か設定的なモノが?此処は合わせた方いいのか?)

「あはは・・・い、いや、お、俺も今来た所ですよ」

「ふふふ♪やっと・・・会えましたわね?」

(はい?久しぶり会ったというせ、設定か??)

「こうして二人で居ますと、あの時の事を思い出しますわね♪」

(あの時ってっ!どんな時だよっ!)

「あ、ああ・・・そう・・・だね。な、懐かしいなあ~。あ、あははは」


「あぁ~・・・わ、私・・・酔ってしまいましたわ~♪」

(・・・いきなりか?いきなりそこに持っていくのかっ!)

「だ、大丈夫かい?ミスティ・・・」

「わ、私・・・お酒は弱いの。だって・・・

 普段はお酒なんて、お料理で使うくらいなんですもの♪」


料理と聞いた悠斗は、ずっと言えずにいた事を伝えた。

そう・・・空気も読まず・・・。


「あっ・・・そうそう、ミスティ?」

突然素に戻った悠斗に困惑していた。

「な、何でしょうか?」

「いつもさ、わざわざ此処に来て、いつも美味しい食事を作ってくれて

 本当に有難う。感謝してるって事を伝えたくてさ♪」


ミスティは、手料理を「美味しい&有難う&感謝」の言葉に翻弄され

「もじもじ」しはじめた。

「い、いえ・・・そんな事・・・ゆ、悠斗さんの御力になれるならと・・・」


そしてミスティは全ての計算が狂い、結局「もじもじ」して時間が来てしまった。

ラウルは少し含み笑いを隠しながら・・・

「ププッ・・・ミ、ミスティさんお時間でーすっ!」

「はっ!何っ?えっ?えぇぇぇぇぇっ!」


悠斗は二人目をクリアしたのだった。

(て、手強かった・・・)


そして再び食堂では・・・

「ふっ、ミスティ・・・策士策にこぼれるって事ね」

と、余裕の解説をするミランダだが・・・

「ミランダさん?・・・「溺れる・・・」ですよ?」

「なっ・・・ふんっ!」

と、黙っていられなかった几帳面なイリアだった。


「・・・・・」

自分の出番が迫った事で、何も言えないロリっ娘アリエル。


因みにセルカは・・・寝込んでしまった。

(シッシッシッ♪猫だけに・・・なっ♪)


そしてお次は・・・イリアの登場。

(私は此処で必ず勝つのよっ!見てなさい・・・ミランダっ!)

イリアもまた、ミスティに「チャイナ風ドレス」を借りて着ていた。


(ほっほ~♪これまた中々の露出具合だな~。胸も相変わらずだなっ!グッジョブっ!

 震度はだいたい・・・ん~・・・お、おしいな・・・5強だなっ!

 そして~体のラインは見事としか言いようがないな・・・実に素晴らしいっ!

 スリットも中々どうして最高だし、ダークエルフ特有の浅黒さが

 健康的でポイント高いなっ!)


再びパイニスト悠斗解説員の実況が加えられると・・・

(何の審査だよっ!)と、ラウルが突っ込む。


(私はやれば出来る女、私はやれば出来る女・・・よしっ!)

「ユウト・・・こ、此処に座ってもいいかしら?」

「・・・うむ。あっ・・・でもさ、もし此処で俺が断ったらどうするの?」

「はぁ?えっ?・・・こ、断ったら?・・・ど、どうしよう?」

基本的に真面目なイリアは思わず考え込んでしまった。

「ユウト・・・断るの?」

「いや、断る訳ないじゃんか」

イリアは嬉しそうに悠斗の隣に座ると・・・

「あ、貴方と・・・こんなふうに話せるなんて・・・思わなかったわ」

「だな~・・・俺もそう思うよ。聖域の前で襲われてなかったら・・・

 俺達は出会わなかったかもな~?」

「クスッ♪そうね・・・貴方との出会いが私の運命を変えたわ。

 ふふ♪私の仲間達にも会わせたいって思うもの♪」」

「でもこれからは、イリアももっと強くならないとな?仲間達の為にもさ」

「そうね・・・魔力制御はかなりのモノになったと思うわ♪」

「それはすげーな?今度一度見せてくれよ?」

「いいわよ~?絶対に悠斗を驚かせて見せるわっ!」


いい雰囲気になるどころか、魔力制御の話に没頭してしまい、

イリアの残り時間は・・・終わったっ!


「イ、イリア君・・・じ、時間だよ~?」

ラウルの登場で全てを察したイリア・・・失意のどん底に落ちていた・・・

「・・・ふ、普通に・・・話をして終わっちゃった・・・はぅぅぅ」


イリアは項垂れて食堂に戻ると・・・

いつの間にかセルカの横で倒れていたミスティの隣で横になった。


「・・・イリア、哀れね」

そうつぶやくミランダだった。

「・・・・・」

そして更に気絶しそうなほど、緊張しているロリっ娘だった。


悠斗は三人目をクリアした。

(・・・まじ疲れた・・・)


そして・・・

「わ、私の出番ねっ!イリア・・・見てなさいっ!

 胸の大きさが、戦力の決定的差でない事を教えてあげるわっ!」


ミランダもまた、露出の高い服で意気揚々と悠斗の元へ・・・

(おお~♪やっぱりミランダの銀髪は綺麗だな~♪

ふむ、胸の大きさはミスティや、イリア程ではないが・・・

 ふむふむ。・・・いいじゃないかっ!震度は4強いくらいだな。

 あ~・・・ちょっとヤバネムだな。ふあぁ~~)

(悠斗君大丈夫かい?)

(ん?ああ・・・多分・・・自信ないけど・・・)


そしてベンチの前に来たミランダは・・・

「・・・・ゆ、ゆゆゆゆゆゆ」

「・・・はい?」

「こほんっ!ユ、ユウト・・・隣、いいかしら?」

「どうぞ」

銀髪をかき上げながら悠斗の隣に座ると・・・

「ユウト・・・愛してるわっ!」

「ブホッ!」

突然の告白に悠斗は飲んでいたコーヒーを吹き出した。

「ごほっごほっ・・・お、お前・・・いきなり・・・ごほっ」

「だ、大丈夫?」

「あ、あのな~?もっとそういう雰囲気を作ってから・・・告白だろ?」

「だってぇ~・・・私は邪神の女神なのよ?

 欲しいものは力ずくでも奪いに行くものなのっ!」

「し、知らないし・・・邪神関係ないし・・・」

「関係あるんだもーんっ!」

(はぁ~・・・疲れた)

悠斗は此れまでに多くの戦闘をしてきた疲れが吹き出していた・・・

ミランダは俯き「もじもじ」しながら話を続けていく・・


「あ、あのね・・・ユウト。えっとね、私ね・・・こ、こんなに・・・

 そう、こんなに誰かを愛した事なんてね?・・・い、一度も・・・」

「そっか~・・・なるほどね」

「でねでね?あ、貴方に会うまでの私ってね?」

「そっか~・・・なるほどね」

「うんうん、そうなの・・・そうなのよ」

「そっか~ ・・・な・る・・・ほ」

「・・・・・わかっちゃってると思うけど・・・私ってね?」

「・・・ZZZ」

「ふふふ♪馬鹿みたいでしょ?私ってそういうところがね・・・って、寝てるっ!?

 う、嘘ぉぉぉぉッ!ユウトォォォォっ!」


ミランダの叫びは、ぐっすり眠り込んでしまい揺さぶるも、

悠斗の爆睡を妨げる事はできなかった。


「・・・ミランダ、僕は初めて君に同情するよ」

目頭を押さえて空を仰ぐラウルは、

実は吹き出しそうになるくらい笑いをこらえていた。

「ぷっ・・・ぷぷっ」

一方、食堂で順番を待つロリっ娘アリエルは、ミランダが食堂を出た後、

極限の緊張状態に陥り、「キスは駄目ぇぇぇっ!」と言って、気絶したのだった。


そして食堂に取り残された白斗とオウムアムアは・・・

「なあ、亜神はん」

「ん?」

「諸行無常って事やね?」

「うむ。白斗殿・・・実は・・・」

「・・・普通此処で落ちが付いて締めるとこなんやけど?」

「我は今回・・・特に出番がなかったのだ・・・」


「・・・・・・・・・・・知らんがな」


そして明日はいよいよ出発の日だった。





次回「第60話 第1章最終回となります。」






ラウル ・・・ やっぱり例の屋敷はもっと広く・・・

ミスティ ・・・ いかがなされましたか?

ラウル ・・・ ん?いやいや、それはこっちの話だから♪

ミスティ ・・・ はい。それなら宜しいのですが・・・?

ラウル ・・・ あぁぁっ!そうだっ!建設・・・じゃなかったっ!えっと・・・

ミスティ ・・・ はい?今何かおっしゃいましたよね?

ラウル ・・・ あ、ああ。えっと・・・次回最終回っ!

ミスティ ・・・ ですわね♪



ってなことで、緋色火花でした。

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― 新着の感想 ―
[一言] 「デート」てタイトル、へ?て思いました(笑) それぞれの個性が表れた楽しいお話でした♪ 堅い話とこういう柔らかい話とがバランス良いですね♪ キャラクターがどんどん生き生きしてきてて、その…
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