59話 デート
お疲れ様です。
59話です。
まぁ~こんな回があってもいいかな~って事で
頑張って書いてみましたW
今日は家に居たりしてますので、いつも通りアップします^^
それでは、59話をお楽しみ下さい。
天照が日本に戻った後・・・
天照の事について盛り上がっている女性陣達から離れ
悠斗、ラウル、白斗は今回の件について話し合っていた。
「悠斗君、天照様も言っていたけど、君は君なのだから
仲間を信じて前へ進むといいよ?」
「ああ、そうだな。でもまさか・・・そんな血がね~・・・」
「ほんまですな?ワシもそんな御人の守護獣になれて
感慨深いもんがありますわ♪」
悠斗は騒いでいる仲間達を見て頬を緩ませていた・・・。
「仲間・・・か・・」
「仲間っていいよね?でも悠斗君の場合さ・・・ちょっと気をつけないとね?」
「ん?何を気をつけるんだよ?」
ラウルと白斗はお互いに視線を送ると「ニヤリ」笑った。
「主~・・・主の場合、仲間っちゅーよりも・・・ハーレム・・・でんな?」
白斗の一言で悠斗は騒いでいる連中を見ると、
ミランダと目が合って、ウインクされた・・・。
「・・・あは・・あははは・・・はぁ~・・・」
そんな悠斗の肩をラウルが叩く。
「・・・これも天然種族の為せる技・・・なのかもね?」
「ニヤニヤ」しながら追い打ちをかけてくるラウル。
「・・・俺は天然ではありません~っ!
天然って言う方が天然なんですぅ~だっ!」
「・・・主・・・子供かっ!」
「ふんっ!」
悠斗は「プイッ」と横を向いた。
そんな話をしていると、騒いでいた連中がいつの間にか喧嘩になっていた。
慌てて止めに入るラウルと悠斗。
「おいっ!君達っ!何を言い争っているんだっ!」
「みんな落ち着けよ・・・」
「ほんまに何があったんや?」
主に喧嘩をしていたのは、女性陣達だった。
そして今も尚、にらみ合いが続いてる。
いつの間にか悠斗の横に立っていたオウムアムアが話し出す。
「・・・あの者達の喧嘩の原因は・・・師匠です」
「「はぁ?!」」
悠斗と白斗はオウムアムアに向き直った。
「亜神はん、一体どういう事なんや?もっと詳しゅー話てーな?」
「う、うむ。事の発端は、どうしてミランダ殿だけが
二人きりになれて、他の者達がどうして二人きりになれないのか?
・・・そう言う議題で争いが・・・」
「いやいや、弟子よ。それは別に議題でも何でもないからね?」
「シッシッシッ♪主も苦労が絶えませんなぁ~♪お気の毒に~♪」
「お前・・・絶対に楽しんでるだろ?」
「シッシッシッ♪どないでっしゃろ?♪」
「・・・こ、こいつぅ!」
悠斗は白斗に対し、歯を「ギチギチ」と鳴らしていた。
そんな時ラウルがこちらにやって来ると・・・
「いや~まいったよ?全然収拾つかないんだもんな」
女性陣達の頑固さに、流石のラウルも呆れていた。
「何かいい手があるといいんだが・・・」
「あぁぁぁっ!ワシっ!ええ方法思いついたわっ!」
白斗の大声で全員の視線が白斗を捕らえると・・・
ミランダが威圧しながら・・・
「ねぇ、そこの駄犬?いい事って何よ?」
「だ、誰が駄犬やねんっ!駄犬ちゃいますぅ~♪
ワシは聖獣なんですぅ~♪」
その様子を苦笑しながら見ていたラウルは・・・
「はは・・・飼い主に似るって言うけど、本当だね?」
悠斗と白斗はお互いを見合わせる。
「シッシッシッ♪そんなん誉めんでも~♪ラウルはんも御人が悪いでんな~♪」
「い、いや・・・べ、別に誉めてはいないんだが・・・」
そんなやり取りをしていた男性陣の前に、女性陣が乱入してきた。
「ねぇ、駄犬・・・いい事って何?」
「駄犬ちゃう・・・」
「はぁ~?」
「・・・な、何でもないです・・・はい」
ミランダの威圧がいつの間にか殺気に変わっていた。
「白斗ちゃん・・・」
「・・・ちゃん?!」
ミスティが猫なで声で「ちゃん」付けされたので、白斗は悪寒が走った。
「ミ、ミスティはん・・・な、なんでっしゃろか?」
「いい事って、な~に?」
女性陣一同が笑顔になっていたが、その笑顔は悪魔の微笑みだった。
「天使のような悪魔の笑顔ってこの事だったんだな~ 」
「こ、この御人は、こんなタイミングでなんちゅー事をっ!」
女性陣は痺れを切らし詰め寄った。
「わ、わかったっ!わかりましたよ、もうっ!
いい事ちゅーのはな?主とそれぞれが時間設けて、
二人っきりになったら、事は収まるんちゃうかな~って思うてんけど?」
白斗の言葉に女性陣達は一瞬活動停止すると、すぐに再起動して色めきだつ。
「そっ!その手があったわねっ!流石白斗ちゃんっ♪」
と、ミスティは膝を折り、神への祈りのポーズをし・・・
(さっきまで威圧してたん誰なん?)
「・・・そうね。それはとてもいい手だわっ!流石聖獣様ねっ♪」
まるでミュージカルのように「くるり」と、ターンを決めるイリア・・・
(あ、あんたはどこぞの、歌劇団かっ! )
「やるのにゃ~♪駄犬っ!」と、密かにディスるセルカ・・・
(お、お前ーっ!何どさくさに紛れてディスっとんねんっ!)
「・・・やるな・・・聖獣っ♪」
と、親指を立てて決めポーズするミランダ・・・
(それって・・・誉めとんのか?なぁー?なぁーてっ!?」
「わ、私も・・・さ、参加するのか?・・・し、ししし仕方がないなぁ~♪」
と、何故か参加する事になったアリエル・・・
(あんた・・・なんで参加しとんねんっ!?)
「わ、私は・・・そ、その・・・し、使徒様とは・・・」
頬を赤く染ながら色気だつ令嬢
「あんたは無理に入らんでええからな?」
「は、はい・・・ふぅ」
(せや・・・この人って狂信者やったな・・・気をつけなあかんな)
「わ、我は・・・そ、その・・・」
「こらぁーっ!亜神っ!何でお前が入っとんねんっ!」
「・・・えっ?!」
なんだかんだで仲が良いこのメンバー。
二人きりの会話デートをする順番を、ジャンケンで決めるのであったが、
それを見ていた悠斗は・・・
「・・・ジャンケンってあるんだ。へぇ~♪」っと、マイペースだった。
(ワシ・・・この御人の突っ込みだけで過労死しそうやな)
と、体調管理には気をつけようと思う、白斗だった。
女性陣は悠斗との二人っきりデートの順番を決め終わった。
だが、ロジーだけは疲れが響き辞退する事になったが・・・
「つ、次は、私も・・・」と、消え入りそうな声で、一人部屋に戻った。
そして・・・
「ユウト様~♪最初は私なのにゃ♪」
「あははは・・・よ、宜しく」
場所は食堂から少し離れた所に、
ミスティがベンチとテーブルを置いた特設会場だった。
トップバッターを飾るのは、猫人族のセルカ。
「セルカっ!お触り禁止だからね?!」
イリアは此処ぞとばかり主張するが・・・
「て、手・・・ぐらいは握ってもいいはずにゃっ!」
セルカの主張にプチ会議が始まった。
「て、手くらいは・・・ね?」
128年の人生で、手を繋いだ事がある男性は・・・お父さんなイリア・・・
「そ、そうですわね?・・・そ、そそれくらいは、よ、宜しいのではなくて?」
妄想力Lv.Maxのミスティは、とてもチキンな事が発覚し・・・
「・・・ま、まぁーそ、それくらいなぁらぁっ!」
ミランダは余裕を見せるも声が上ずり、緊張で膝が「ガクガク」しはじめ・・・
「・・・わた、わたわた私は・・・も、ももも問題ないわよっ!」
去勢を張るも、生まれたての子鹿のようになるロリっ娘。
「「「「決まりねっ!」」」にゃっ!」
そして悠斗はベンチとテーブルが置かれた特設会場へ・・・
(どうして都合よくベンチとテーブルがっ!)
そう思う悠斗だったが、日々妄想力に磨きを掛けている
ミスティに隙きはなかった。
(ふふふ♪このシチュエーションなら、200年前から予習はしてますわっ!
この勝負・・・頂きましたわっ!)
と、怪しげな笑みを浮かべるミスティ。
悠斗とセルカはベンチに座る。
「ユウト様~♪私達出会ってから、色々な事があったのにゃ♪」
「あ、ああ・・・そうだね」
「そうなのにゃっ!森ではいきなり剣を喉元に当てられるし、
・・・そ、その後・・・た、確か・・・つ、土に・・・」
「あはっ・・・あははは。そ、そんな事もあったな~♪」
セルカの顔色は徐々に青ざめていき・・・
「・・・わ、私・・・本気で死を・・・覚悟したのにゃ。
あ、あんにゃ、け、経験・・・初めてだったのにゃ・・・」
悠斗は横目で「チラッ」と、セルカを見ると、
額からの汗が半端なかった・・・。
「・・・まじ・・・ごめん。あっ!で、でもさ・・・あ、あの折り紙の魔法っ!
あれは本当に可愛かったな~♪」
魔法を誉められ、可愛いとまで言われたセルカの顔に笑顔が戻った。
(よしっ!俺、グッジョブっ!乗り切ったっ!)
「あの折り紙の魔法を誉められた時は、とっても嬉しかったのにゃぁ~♪」
「うんうんっ!だってさ~あの丘で梟が飛び立つ時・・・とても可愛かったよ♪」
セルカはその時の光景を思い出した。
しかし・・・
「あ、あの丘でもし・・・もしも・・・
う、埋められたにゃら・・・私はどうなるの・・・にゃ?」
再びセルカが恐怖に震えだす。
(えぇぇぇぇっ!あの素敵な丘で、どうして思い出すのさっ!そんな要素あった?
俺・・・どんなトラウマ背負わせたんだよっ!)
それから暫くの間、セルカはずっと青ざめていたので、お時間となりました。
食堂からその様子を見ていた女性陣は・・・
「あの時の傷が開いたって感じね・・・うかつだったわね。セルカ」
イリアは何も出来なかったセルカに上機嫌だった。
「んー。でももっと攻めようがあったのに・・・どうして?」
と、ミランダは疑問に思うと・・・
「お嬢ちゃん・・・だからよ」
どこかで聞いたようなセリフを吐いたミスティ。
「・・・・・」
今から緊張して何も言えないロリっ娘アリエル。
(・・・次からは、埋めるのをやめよう)
テーブルに置かれたコーヒーを飲みながら、そう心に誓う悠斗だった。
そしてお次は・・・
何やら怪しく腰を「クネクネ」させながら、
胸元が大胆な露出の高い服を着てやってきたミスティ。
(ぐはっ!変に「クネクネ」してるから、すっっごい胸が揺れてるっ!
あ、あの揺れは・・・震度6強と見たっ!)
パイニストの悠斗の解説で少しは想像出来た事を祈ろう。
「悠斗さん・・・待たせてしまったかしら?」
(はい?な、何か設定的なモノが?此処は合わせた方いいのか?)
「あはは・・・い、いや、お、俺も今来た所ですよ」
「ふふふ♪やっと・・・会えましたわね?」
(はい?久しぶり会ったというせ、設定か??)
「こうして二人で居ますと、あの時の事を思い出しますわね♪」
(あの時ってっ!どんな時だよっ!)
「あ、ああ・・・そう・・・だね。な、懐かしいなあ~。あ、あははは」
「あぁ~・・・わ、私・・・酔ってしまいましたわ~♪」
(・・・いきなりか?いきなりそこに持っていくのかっ!)
「だ、大丈夫かい?ミスティ・・・」
「わ、私・・・お酒は弱いの。だって・・・
普段はお酒なんて、お料理で使うくらいなんですもの♪」
料理と聞いた悠斗は、ずっと言えずにいた事を伝えた。
そう・・・空気も読まず・・・。
「あっ・・・そうそう、ミスティ?」
突然素に戻った悠斗に困惑していた。
「な、何でしょうか?」
「いつもさ、わざわざ此処に来て、いつも美味しい食事を作ってくれて
本当に有難う。感謝してるって事を伝えたくてさ♪」
ミスティは、手料理を「美味しい&有難う&感謝」の言葉に翻弄され
「もじもじ」しはじめた。
「い、いえ・・・そんな事・・・ゆ、悠斗さんの御力になれるならと・・・」
そしてミスティは全ての計算が狂い、結局「もじもじ」して時間が来てしまった。
ラウルは少し含み笑いを隠しながら・・・
「ププッ・・・ミ、ミスティさんお時間でーすっ!」
「はっ!何っ?えっ?えぇぇぇぇぇっ!」
悠斗は二人目をクリアしたのだった。
(て、手強かった・・・)
そして再び食堂では・・・
「ふっ、ミスティ・・・策士策にこぼれるって事ね」
と、余裕の解説をするミランダだが・・・
「ミランダさん?・・・「溺れる・・・」ですよ?」
「なっ・・・ふんっ!」
と、黙っていられなかった几帳面なイリアだった。
「・・・・・」
自分の出番が迫った事で、何も言えないロリっ娘アリエル。
因みにセルカは・・・寝込んでしまった。
(シッシッシッ♪猫だけに・・・なっ♪)
そしてお次は・・・イリアの登場。
(私は此処で必ず勝つのよっ!見てなさい・・・ミランダっ!)
イリアもまた、ミスティに「チャイナ風ドレス」を借りて着ていた。
(ほっほ~♪これまた中々の露出具合だな~。胸も相変わらずだなっ!グッジョブっ!
震度はだいたい・・・ん~・・・お、おしいな・・・5強だなっ!
そして~体のラインは見事としか言いようがないな・・・実に素晴らしいっ!
スリットも中々どうして最高だし、ダークエルフ特有の浅黒さが
健康的でポイント高いなっ!)
再びパイニスト悠斗解説員の実況が加えられると・・・
(何の審査だよっ!)と、ラウルが突っ込む。
(私はやれば出来る女、私はやれば出来る女・・・よしっ!)
「ユウト・・・こ、此処に座ってもいいかしら?」
「・・・うむ。あっ・・・でもさ、もし此処で俺が断ったらどうするの?」
「はぁ?えっ?・・・こ、断ったら?・・・ど、どうしよう?」
基本的に真面目なイリアは思わず考え込んでしまった。
「ユウト・・・断るの?」
「いや、断る訳ないじゃんか」
イリアは嬉しそうに悠斗の隣に座ると・・・
「あ、貴方と・・・こんなふうに話せるなんて・・・思わなかったわ」
「だな~・・・俺もそう思うよ。聖域の前で襲われてなかったら・・・
俺達は出会わなかったかもな~?」
「クスッ♪そうね・・・貴方との出会いが私の運命を変えたわ。
ふふ♪私の仲間達にも会わせたいって思うもの♪」」
「でもこれからは、イリアももっと強くならないとな?仲間達の為にもさ」
「そうね・・・魔力制御はかなりのモノになったと思うわ♪」
「それはすげーな?今度一度見せてくれよ?」
「いいわよ~?絶対に悠斗を驚かせて見せるわっ!」
いい雰囲気になるどころか、魔力制御の話に没頭してしまい、
イリアの残り時間は・・・終わったっ!
「イ、イリア君・・・じ、時間だよ~?」
ラウルの登場で全てを察したイリア・・・失意のどん底に落ちていた・・・
「・・・ふ、普通に・・・話をして終わっちゃった・・・はぅぅぅ」
イリアは項垂れて食堂に戻ると・・・
いつの間にかセルカの横で倒れていたミスティの隣で横になった。
「・・・イリア、哀れね」
そうつぶやくミランダだった。
「・・・・・」
そして更に気絶しそうなほど、緊張しているロリっ娘だった。
悠斗は三人目をクリアした。
(・・・まじ疲れた・・・)
そして・・・
「わ、私の出番ねっ!イリア・・・見てなさいっ!
胸の大きさが、戦力の決定的差でない事を教えてあげるわっ!」
ミランダもまた、露出の高い服で意気揚々と悠斗の元へ・・・
(おお~♪やっぱりミランダの銀髪は綺麗だな~♪
ふむ、胸の大きさはミスティや、イリア程ではないが・・・
ふむふむ。・・・いいじゃないかっ!震度は4強いくらいだな。
あ~・・・ちょっとヤバネムだな。ふあぁ~~)
(悠斗君大丈夫かい?)
(ん?ああ・・・多分・・・自信ないけど・・・)
そしてベンチの前に来たミランダは・・・
「・・・・ゆ、ゆゆゆゆゆゆ」
「・・・はい?」
「こほんっ!ユ、ユウト・・・隣、いいかしら?」
「どうぞ」
銀髪をかき上げながら悠斗の隣に座ると・・・
「ユウト・・・愛してるわっ!」
「ブホッ!」
突然の告白に悠斗は飲んでいたコーヒーを吹き出した。
「ごほっごほっ・・・お、お前・・・いきなり・・・ごほっ」
「だ、大丈夫?」
「あ、あのな~?もっとそういう雰囲気を作ってから・・・告白だろ?」
「だってぇ~・・・私は邪神の女神なのよ?
欲しいものは力ずくでも奪いに行くものなのっ!」
「し、知らないし・・・邪神関係ないし・・・」
「関係あるんだもーんっ!」
(はぁ~・・・疲れた)
悠斗は此れまでに多くの戦闘をしてきた疲れが吹き出していた・・・
ミランダは俯き「もじもじ」しながら話を続けていく・・
「あ、あのね・・・ユウト。えっとね、私ね・・・こ、こんなに・・・
そう、こんなに誰かを愛した事なんてね?・・・い、一度も・・・」
「そっか~・・・なるほどね」
「でねでね?あ、貴方に会うまでの私ってね?」
「そっか~・・・なるほどね」
「うんうん、そうなの・・・そうなのよ」
「そっか~ ・・・な・る・・・ほ」
「・・・・・わかっちゃってると思うけど・・・私ってね?」
「・・・ZZZ」
「ふふふ♪馬鹿みたいでしょ?私ってそういうところがね・・・って、寝てるっ!?
う、嘘ぉぉぉぉッ!ユウトォォォォっ!」
ミランダの叫びは、ぐっすり眠り込んでしまい揺さぶるも、
悠斗の爆睡を妨げる事はできなかった。
「・・・ミランダ、僕は初めて君に同情するよ」
目頭を押さえて空を仰ぐラウルは、
実は吹き出しそうになるくらい笑いをこらえていた。
「ぷっ・・・ぷぷっ」
一方、食堂で順番を待つロリっ娘アリエルは、ミランダが食堂を出た後、
極限の緊張状態に陥り、「キスは駄目ぇぇぇっ!」と言って、気絶したのだった。
そして食堂に取り残された白斗とオウムアムアは・・・
「なあ、亜神はん」
「ん?」
「諸行無常って事やね?」
「うむ。白斗殿・・・実は・・・」
「・・・普通此処で落ちが付いて締めるとこなんやけど?」
「我は今回・・・特に出番がなかったのだ・・・」
「・・・・・・・・・・・知らんがな」
そして明日はいよいよ出発の日だった。
次回「第60話 第1章最終回となります。」
ラウル ・・・ やっぱり例の屋敷はもっと広く・・・
ミスティ ・・・ いかがなされましたか?
ラウル ・・・ ん?いやいや、それはこっちの話だから♪
ミスティ ・・・ はい。それなら宜しいのですが・・・?
ラウル ・・・ あぁぁっ!そうだっ!建設・・・じゃなかったっ!えっと・・・
ミスティ ・・・ はい?今何かおっしゃいましたよね?
ラウル ・・・ あ、ああ。えっと・・・次回最終回っ!
ミスティ ・・・ ですわね♪
ってなことで、緋色火花でした。




