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異世界転移 ~魔を狩る者~  作者: 緋色火花
第一章 岩場の聖域編
65/407

53と54の間  悠斗の悪ノリ

お疲れ様です。


今回は・・・私のストレス発散回となってしまいました><

ただ、悠斗が悪ノリしているだけなので^^;


少しでも楽しんで頂けたら幸いですw


54話は、いつも通りam12:00~13:00の間に

アップする予定ですので、宜しくお願い致します。


それでは、ストレス発散回をお楽しみ下さい。

悠斗とラウルが食堂へ戻ってくると・・・


「「・・・・・・・」」

椅子に座りオウムアムアと白斗が居た・・・

「なぁ・・・オウムアムア・・・ずっと此処にいたの?」

「はっ、師匠・・・我は師匠の帰りを待っておりました」

「あ、主~!この亜神・・・話題がなさすぎて地獄やったわぁぁぁ!」

(だ、だろうね・・・俺も同じ気分味わった事あるし。よくわかるぞ)


「・・・み、みんなは?」

「はっ、温泉に・・・」

「またか・・・」


悠斗はラウルに詰め寄ると・・・

「な、なんだい・・・ゆ、悠斗君?

 あ、あの・・・ちょっと怖いんだけど?あと・・・ち、近い!」

「ラウル・・・どうして温泉は分けられていないんだ?」


するとラウルは、とても驚いた顔をしていた。

「えっ・・・?温泉って、混浴でするものなんだろ?」

「いやいや、ラウルはん・・・んな訳ないやろぉぉぉ!!」

と、白斗が鋭く突っ込むが・・・


「ぼ、僕が行った日本の温泉は混浴だったよ?」

(こ、こいつ・・・俺の記録を調べているとか言ってなかったか?

 温泉でくつろいでいやがった・・・)


「混浴が主流と思うなよ?普通は別々に決まってんじゃんっ!」

「別に気にせず、みんな一緒でよくない?

 あはっ・・・ははは・・・ゆ、悠斗君も気にしすぎだよ~

 い、いや、ゆ、悠斗くん・・・だから近いし怖いってばっ!」


余裕の笑みを浮かべているラウルに腹が立った悠斗は・・・

「なら・・・ラウル。今から温泉に入ってこいよ。

 俺が言った意味がよーーーくわかるからさ」

「えっ?ま、まぁー君がそう言うなら・・・わかったよ。

 じゃ~ちょっと行ってくるね~・・・」


ラウルは「お~んせん♪お~んせん♪」と、歌いながら行った。


食堂に残る男三人・・・

「主・・・ラウル様の運命やいかにっ!って感じでんな?」

「そうだね・・・ラウルは女性の怖さを刻みつけないとダメだな」

「・・・我もそう思いますが・・・少し羨ましくも・・・」


オウムアムアの言葉に・・・


「「・・・えっ?」」っと、驚く悠斗と白斗だった。

「亜神・・・お、お前・・・イケる口やなぁ~♪

 すまんすまん、ワシはあんたの事、ただのウドの大木とか、

 思っとりましたわ~♪堪忍堪忍♪」


「よ、よくわからぬが・・・何やらひどい言われような事はわかったが・・・」

「シッシッシッ♪そんなん細かい事気にせんで宜しいやん♪」

そう言いながら、白斗はオウムアムアに紅茶を進める。

「あ、ああ・・・す、すまぬな」

「まぁ~ワシは注がれへんねんけどな♪」

「・・・・・・」


(何気にこの二人・・・いいコンビかも♪)

悠斗は二人のやり取りがとても面白く見えた。


暫くすると、小屋の後ろにある温泉から、

悲鳴や怒号、物がぶつかる衝突音・・・そして・・・爆発。

「ん?!ば、爆発!?」

白斗を肩に乗せ、慌てて悠斗とオウムアムアは、その現場に向かった。


「おいっ!何があっ・・・た・・・?

 って、おい・・・そんな所で・・・何してんだよ・・・ラウル?」


ラウルは全裸で腰にタオルを巻いたまま、首だけが地面に埋まっていた。

「・・・ぬ、ぬ・・・ぬけーーないっ!

 だ、誰かぁぁぁ!!! た、助けてぇぇぇ!悠斗くーーんっ!」


そしてその無残な姿を晒すラウルの前には、

これまた全裸にタオルを巻いたままの女性達が居た・・・


悠斗と女性陣達の視線が交わると・・・

「「「「「いやぁぁぁぁぁぁっ!!ユウト様に見られたぁぁぁ!」」」」」

桶や石鹸、シャンプーにひよこ等など、盛りだくさんで物が飛んでくる。


「痛っ!あ、あぶねぇぇぇ!こらっ!ブラシ投げんなぁぁ!!て、撤退だっ!」

悠斗と白斗はオウムアムアの背後に隠れると・・・


「白斗っ!防御結界だっ!」

悠斗の指示で八角形の防御壁が展開されると・・・

女性陣も負けずに魔法をぶっぱなして来る。


「見るなっ!し、死ねぇぇぇっ!亜神っ!!クリストル・ショットっ!」

と、ミランダの魔法に・・・


「金払えっ!喰らえっ!シャドー・イーターっ!」

アリエルの魔法・・・


「死になさい・・・ラウルっ!ブラックホール・レクイエムっ!」

ミスティの積年の恨みが籠もった魔法・・・


「ふがぁぁっ!だ、誰だっ!ぼ、僕に魔法をぶつけたヤツはっ!」

と、ラウルの悲鳴・・・


「・・・乙女の嘆きを受けなさいっ!スピリット・ブレイクっ!」

128歳にして未だ・・・彼氏なしのイリア・・・


「猫人族をにゃめるにゃぁぁぁっ!イエロー・ファングっ!」

そして暗殺者で冒険者なセルカ・・・


「あ、あの結界なんなのよぉぉぉっ!」

っと、怒鳴るミランダ


「あの結界・・・す、すごいわ。私の魔法を防ぐなんてっ!

 教えてもらえないかしら?」っと、教えてもらいたがっているアリエル。


「あ、あの魔法でも死なないのっ!?」

っと、本気で悔しがるミスティ・・・


「流石にユウト様の聖獣ねっ!見事だわっ!」

っと、何故か関心しているイリア・・・


「も、燃える展開だにゃぁぁぁっ!」

っと、展開を楽しんでいるセルカ・・・


次々と放たれる魔法を前に・・・


「うっひゃ~・・・すっげー・・・まじで怖い・・・

 流石白斗の結界だな~・・・実に素晴らしい♪」


悠斗はオウムアムアの後ろで作戦を練る。


「な、なぁ~・・・あ、主・・・ほんまにええんか?」

「ん?どうしたのだ、軍曹?」

「ぐ、軍曹って・・・なんでんのそれ?

 い、いや・・・な、わざわざ結界張る必要あるんかな~って思うてな?」

「なら・・・ 白斗軍曹・・・前に出て説得してみるか?」

「・・・ワシには無理ですわ」


そして悠斗は戦況を見つめながら考える・・・


「これはほんまに洒落になりませんで~主っ!」

「甘い・・・甘いよっ!白斗軍曹っ!我々が此処で諦めたら・・・

 だ、誰が・・・ラウルを・・・ラウル将軍を救うんだっ!」

「・・・主、なんかノリノリやけど・・・大丈夫か?

 まだ戦いの後遺症とかあるんちゃうん?」

「軍曹・・・こう言うものはだな・・・見れる時に見とかないとねっ!

 それがこの戦況で絶対的かつっ!確かなモノなのであーるっ!」

「さ、さよか・・・ほならラウルはん助けまっせ?」

悠斗は悪ノリしつつオウムアムアの背中を叩くと・・・


「ラウル将軍の確保だっ!いけーっ!オウムアムア二等兵っ!前へっ!」

「師匠・・・に、二等兵とは一体?」

「亜神はん・・・ここは流されるが吉や・・・

 後でワシが教えたるさかい・・・今は流されときーな」

「わ、わかった」


魔法の集中砲火の中、「じわじわ」と前進するオウムアムア。


「こっち見んなっ!変態亜神っ!アイス・ブリザードっ!

 ユウト様ーっ!結婚してぇぇぇっ!」


「フッ、今こそ魔法神の力を・・・って・・・

 ん?!今誰か、どさくさに紛れて結婚って・・・ぐはっ!」

(余計な事を言うんじねぇーよっ!アリエルっ!少しの間眠っておきなっ!)


アリエルは何者かの攻撃に合い、意識を失った。


「ま、魔法神様がやられたわっ!だ、誰かっ!回復をっ!」

イリアは自分がヒールを使える事を何故か忘れていた。


「ふっふっふっ♪滅しなさいっ!

 ウェーブ・サークルっ!死ねぇぇっ!ラウルっ!!」

ラウルの首を取りに行くミスティ・・・


「ぐはっっっ!!だ、誰だぁぁっ!早く助けて悠斗くーんっ!

 ぼ、僕・・・殺されちゃうよぉぉぉっ!」

頭が土に埋まっているのでわからないが、号泣しているラウル。


悠斗も悠斗なら、女性陣も女性陣である。

楽しくなってしまい、ストレスの発散現場と化していた。


「ストレスは何処かで発散しないと、ダメだと言う事なのにゃ♪」


そして前進するオウムアムアは悠斗の弟子である・・・

だから師匠の命令には絶対服従なのであるっ!


実はこの時、オウムアムアは・・・

(もう少し後で弟子入りすれば良かったな)

と、思ったとか、思わになかったとか・・・


オウムアムアは前進すると、頭だけ埋まったラウルを引き抜こうとすると・・・

「痛いっ!だから・・・痛いってばっ!」

ラウルの叫びにオウムアムアは振り返ると・・・

悠斗はオウムアムアに向かって、首を掻き切るポーズを取って・・・

「・・・やれっ!」

「は、はい」

オウムアムアは無理矢理ラウルを引き抜く・・・

「いたたたたたたたたたっ!し、死ぬぅぅぅっ!」

そして見事引き抜いたラウルをオウムアムアが担ぐと・・・


「よしっ!救出したぞっ!

 二等兵っ!グッジョブだっ!あとでビールをおごってやるぜっ!

 これより我軍は撤退作戦に移行するっ!

 軍曹っ!防御壁そのままっ!全軍ーっ!てっっっったいっ!」


「ら、らじゃー・・・ほんまに大丈夫なんやろか?この御人・・・」

「わ、我も・・・ら、らじゃー」

そしてラウル軍は食堂へ逃げ帰る・・・いや、撤退するのだった・・・。


そして無事逃げ帰ってきた・・・もとい、撤退作戦が完了したラウル軍は・・・


「・・・ラウル将軍は無事救出したっ!任務達成コンプリートだっ!」

悠斗はドロまみれになっているラウルに敬礼するのだった。

「ど、どうして・・・ぼ、僕がこんな目に・・・がくっ」


その後、ラウルと悠斗の両名は、一時間正座をさせられるのだった。

時間を止めていたので一時間の意味は・・・ない。そう、無限地獄だった。

そしてラウルはこの一件がきっかけで、早急に温泉を男女別々に作り変えたのだった。



そして何事もなかったかのように、男性陣は男性用の温泉に浸かると・・・

(かぽーん)

「ふぅ~・・・楽しかったな。またやりたいな♪」

「いやいやっ!楽しくないよ?もうやらないからっ!

 ほ、ほら・・・僕さ、頭だけ埋まってたからね?楽しい訳ないでしょっ!

 っていうか、女性って怖い・・・何アレ・・・超怖い」

「ははは・・・気分転換ってね~♪それに眼福だったし~♪」


「あっ、そうだっ!!・・・誰か一人だけ本気で魔法を放った人がいたよね?

 ねぇ、悠斗君・・・誰か知らない?」

「えっ~?そんな人居たっけな~?」

(間違いなくミスティだ・・・あの目はマジだった。

 もし話したら・・・俺の命はない・・・かもしれないので黙っておきます♪)


「確かに居たよっ!?僕だけ何も守られていなかったからね?

 それこそ、結界も防具もなかったからね?

 だって・・・僕・・・タオル一枚だったからね?!

 タオルが無ければ・・・即死だったかもよ?!」


どうでもいい会話をしつつも、悠斗はラウルとの雑談を楽しんだ。

そして・・・二人の会話をスルーする白斗とオウムアムアだった。


「我、満足なり。・・・いい湯だ♪」

「触らぬ神に祟りなしっちゅーこっちゃ♪」

オウムアムアが持つ桶の中で、温泉に浸かる白斗だった。

ラウル ・・・ この回って・・・僕に対してひどくない?

ミランダ ・・・ やぁ♪今回は私が来たわ♪

ラウル ・・・ あれ?ミスティは?

ミランダ ・・・ あー、確か・・・コンビニに芝刈りに行くって・・・?

ラウル ・・・ どうしてコンビニに芝刈りに行くんだよっ!

ミランダ ・・・ ねぇ、ラウル?此処にユウト様は来ないのかしら?

ラウル ・・・ どうして悠斗君が此処に来るんだよっ!

ミランダ ・・・ あっそ。なら、帰るわ♪じゃ~ねぇ~♪

ラウル ・・・ お、おいっ!ミ、ミランダァァァっ!・・・

ラウル ・・・ そして誰も居なくなった?orz


ってなことで、緋色火花でした。

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― 新着の感想 ―
[一言] 女性たちが次々魔法をぶっ放していくシーン、テンポ良く痛快で笑えました♪ ラウル、役に立って良かったですね(笑)
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