53と54の間 悠斗の悪ノリ
お疲れ様です。
今回は・・・私のストレス発散回となってしまいました><
ただ、悠斗が悪ノリしているだけなので^^;
少しでも楽しんで頂けたら幸いですw
54話は、いつも通りam12:00~13:00の間に
アップする予定ですので、宜しくお願い致します。
それでは、ストレス発散回をお楽しみ下さい。
悠斗とラウルが食堂へ戻ってくると・・・
「「・・・・・・・」」
椅子に座りオウムアムアと白斗が居た・・・
「なぁ・・・オウムアムア・・・ずっと此処にいたの?」
「はっ、師匠・・・我は師匠の帰りを待っておりました」
「あ、主~!この亜神・・・話題がなさすぎて地獄やったわぁぁぁ!」
(だ、だろうね・・・俺も同じ気分味わった事あるし。よくわかるぞ)
「・・・み、みんなは?」
「はっ、温泉に・・・」
「またか・・・」
悠斗はラウルに詰め寄ると・・・
「な、なんだい・・・ゆ、悠斗君?
あ、あの・・・ちょっと怖いんだけど?あと・・・ち、近い!」
「ラウル・・・どうして温泉は分けられていないんだ?」
するとラウルは、とても驚いた顔をしていた。
「えっ・・・?温泉って、混浴でするものなんだろ?」
「いやいや、ラウルはん・・・んな訳ないやろぉぉぉ!!」
と、白斗が鋭く突っ込むが・・・
「ぼ、僕が行った日本の温泉は混浴だったよ?」
(こ、こいつ・・・俺の記録を調べているとか言ってなかったか?
温泉でくつろいでいやがった・・・)
「混浴が主流と思うなよ?普通は別々に決まってんじゃんっ!」
「別に気にせず、みんな一緒でよくない?
あはっ・・・ははは・・・ゆ、悠斗君も気にしすぎだよ~
い、いや、ゆ、悠斗くん・・・だから近いし怖いってばっ!」
余裕の笑みを浮かべているラウルに腹が立った悠斗は・・・
「なら・・・ラウル。今から温泉に入ってこいよ。
俺が言った意味がよーーーくわかるからさ」
「えっ?ま、まぁー君がそう言うなら・・・わかったよ。
じゃ~ちょっと行ってくるね~・・・」
ラウルは「お~んせん♪お~んせん♪」と、歌いながら行った。
食堂に残る男三人・・・
「主・・・ラウル様の運命やいかにっ!って感じでんな?」
「そうだね・・・ラウルは女性の怖さを刻みつけないとダメだな」
「・・・我もそう思いますが・・・少し羨ましくも・・・」
オウムアムアの言葉に・・・
「「・・・えっ?」」っと、驚く悠斗と白斗だった。
「亜神・・・お、お前・・・イケる口やなぁ~♪
すまんすまん、ワシはあんたの事、ただのウドの大木とか、
思っとりましたわ~♪堪忍堪忍♪」
「よ、よくわからぬが・・・何やらひどい言われような事はわかったが・・・」
「シッシッシッ♪そんなん細かい事気にせんで宜しいやん♪」
そう言いながら、白斗はオウムアムアに紅茶を進める。
「あ、ああ・・・す、すまぬな」
「まぁ~ワシは注がれへんねんけどな♪」
「・・・・・・」
(何気にこの二人・・・いいコンビかも♪)
悠斗は二人のやり取りがとても面白く見えた。
暫くすると、小屋の後ろにある温泉から、
悲鳴や怒号、物がぶつかる衝突音・・・そして・・・爆発。
「ん?!ば、爆発!?」
白斗を肩に乗せ、慌てて悠斗とオウムアムアは、その現場に向かった。
「おいっ!何があっ・・・た・・・?
って、おい・・・そんな所で・・・何してんだよ・・・ラウル?」
ラウルは全裸で腰にタオルを巻いたまま、首だけが地面に埋まっていた。
「・・・ぬ、ぬ・・・ぬけーーないっ!
だ、誰かぁぁぁ!!! た、助けてぇぇぇ!悠斗くーーんっ!」
そしてその無残な姿を晒すラウルの前には、
これまた全裸にタオルを巻いたままの女性達が居た・・・
悠斗と女性陣達の視線が交わると・・・
「「「「「いやぁぁぁぁぁぁっ!!ユウト様に見られたぁぁぁ!」」」」」
桶や石鹸、シャンプーにひよこ等など、盛りだくさんで物が飛んでくる。
「痛っ!あ、あぶねぇぇぇ!こらっ!ブラシ投げんなぁぁ!!て、撤退だっ!」
悠斗と白斗はオウムアムアの背後に隠れると・・・
「白斗っ!防御結界だっ!」
悠斗の指示で八角形の防御壁が展開されると・・・
女性陣も負けずに魔法をぶっぱなして来る。
「見るなっ!し、死ねぇぇぇっ!亜神っ!!クリストル・ショットっ!」
と、ミランダの魔法に・・・
「金払えっ!喰らえっ!シャドー・イーターっ!」
アリエルの魔法・・・
「死になさい・・・ラウルっ!ブラックホール・レクイエムっ!」
ミスティの積年の恨みが籠もった魔法・・・
「ふがぁぁっ!だ、誰だっ!ぼ、僕に魔法をぶつけたヤツはっ!」
と、ラウルの悲鳴・・・
「・・・乙女の嘆きを受けなさいっ!スピリット・ブレイクっ!」
128歳にして未だ・・・彼氏なしのイリア・・・
「猫人族をにゃめるにゃぁぁぁっ!イエロー・ファングっ!」
そして暗殺者で冒険者なセルカ・・・
「あ、あの結界なんなのよぉぉぉっ!」
っと、怒鳴るミランダ
「あの結界・・・す、すごいわ。私の魔法を防ぐなんてっ!
教えてもらえないかしら?」っと、教えてもらいたがっているアリエル。
「あ、あの魔法でも死なないのっ!?」
っと、本気で悔しがるミスティ・・・
「流石にユウト様の聖獣ねっ!見事だわっ!」
っと、何故か関心しているイリア・・・
「も、燃える展開だにゃぁぁぁっ!」
っと、展開を楽しんでいるセルカ・・・
次々と放たれる魔法を前に・・・
「うっひゃ~・・・すっげー・・・まじで怖い・・・
流石白斗の結界だな~・・・実に素晴らしい♪」
悠斗はオウムアムアの後ろで作戦を練る。
「な、なぁ~・・・あ、主・・・ほんまにええんか?」
「ん?どうしたのだ、軍曹?」
「ぐ、軍曹って・・・なんでんのそれ?
い、いや・・・な、わざわざ結界張る必要あるんかな~って思うてな?」
「なら・・・ 白斗軍曹・・・前に出て説得してみるか?」
「・・・ワシには無理ですわ」
そして悠斗は戦況を見つめながら考える・・・
「これはほんまに洒落になりませんで~主っ!」
「甘い・・・甘いよっ!白斗軍曹っ!我々が此処で諦めたら・・・
だ、誰が・・・ラウルを・・・ラウル将軍を救うんだっ!」
「・・・主、なんかノリノリやけど・・・大丈夫か?
まだ戦いの後遺症とかあるんちゃうん?」
「軍曹・・・こう言うものはだな・・・見れる時に見とかないとねっ!
それがこの戦況で絶対的かつっ!確かなモノなのであーるっ!」
「さ、さよか・・・ほならラウルはん助けまっせ?」
悠斗は悪ノリしつつオウムアムアの背中を叩くと・・・
「ラウル将軍の確保だっ!いけーっ!オウムアムア二等兵っ!前へっ!」
「師匠・・・に、二等兵とは一体?」
「亜神はん・・・ここは流されるが吉や・・・
後でワシが教えたるさかい・・・今は流されときーな」
「わ、わかった」
魔法の集中砲火の中、「じわじわ」と前進するオウムアムア。
「こっち見んなっ!変態亜神っ!アイス・ブリザードっ!
ユウト様ーっ!結婚してぇぇぇっ!」
「フッ、今こそ魔法神の力を・・・って・・・
ん?!今誰か、どさくさに紛れて結婚って・・・ぐはっ!」
(余計な事を言うんじねぇーよっ!アリエルっ!少しの間眠っておきなっ!)
アリエルは何者かの攻撃に合い、意識を失った。
「ま、魔法神様がやられたわっ!だ、誰かっ!回復をっ!」
イリアは自分がヒールを使える事を何故か忘れていた。
「ふっふっふっ♪滅しなさいっ!
ウェーブ・サークルっ!死ねぇぇっ!ラウルっ!!」
ラウルの首を取りに行くミスティ・・・
「ぐはっっっ!!だ、誰だぁぁっ!早く助けて悠斗くーんっ!
ぼ、僕・・・殺されちゃうよぉぉぉっ!」
頭が土に埋まっているのでわからないが、号泣しているラウル。
悠斗も悠斗なら、女性陣も女性陣である。
楽しくなってしまい、ストレスの発散現場と化していた。
「ストレスは何処かで発散しないと、ダメだと言う事なのにゃ♪」
そして前進するオウムアムアは悠斗の弟子である・・・
だから師匠の命令には絶対服従なのであるっ!
実はこの時、オウムアムアは・・・
(もう少し後で弟子入りすれば良かったな)
と、思ったとか、思わになかったとか・・・
オウムアムアは前進すると、頭だけ埋まったラウルを引き抜こうとすると・・・
「痛いっ!だから・・・痛いってばっ!」
ラウルの叫びにオウムアムアは振り返ると・・・
悠斗はオウムアムアに向かって、首を掻き切るポーズを取って・・・
「・・・やれっ!」
「は、はい」
オウムアムアは無理矢理ラウルを引き抜く・・・
「いたたたたたたたたたっ!し、死ぬぅぅぅっ!」
そして見事引き抜いたラウルをオウムアムアが担ぐと・・・
「よしっ!救出したぞっ!
二等兵っ!グッジョブだっ!あとでビールをおごってやるぜっ!
これより我軍は撤退作戦に移行するっ!
軍曹っ!防御壁そのままっ!全軍ーっ!てっっっったいっ!」
「ら、らじゃー・・・ほんまに大丈夫なんやろか?この御人・・・」
「わ、我も・・・ら、らじゃー」
そしてラウル軍は食堂へ逃げ帰る・・・いや、撤退するのだった・・・。
そして無事逃げ帰ってきた・・・もとい、撤退作戦が完了したラウル軍は・・・
「・・・ラウル将軍は無事救出したっ!任務達成コンプリートだっ!」
悠斗はドロまみれになっているラウルに敬礼するのだった。
「ど、どうして・・・ぼ、僕がこんな目に・・・がくっ」
その後、ラウルと悠斗の両名は、一時間正座をさせられるのだった。
時間を止めていたので一時間の意味は・・・ない。そう、無限地獄だった。
そしてラウルはこの一件がきっかけで、早急に温泉を男女別々に作り変えたのだった。
そして何事もなかったかのように、男性陣は男性用の温泉に浸かると・・・
(かぽーん)
「ふぅ~・・・楽しかったな。またやりたいな♪」
「いやいやっ!楽しくないよ?もうやらないからっ!
ほ、ほら・・・僕さ、頭だけ埋まってたからね?楽しい訳ないでしょっ!
っていうか、女性って怖い・・・何アレ・・・超怖い」
「ははは・・・気分転換ってね~♪それに眼福だったし~♪」
「あっ、そうだっ!!・・・誰か一人だけ本気で魔法を放った人がいたよね?
ねぇ、悠斗君・・・誰か知らない?」
「えっ~?そんな人居たっけな~?」
(間違いなくミスティだ・・・あの目はマジだった。
もし話したら・・・俺の命はない・・・かもしれないので黙っておきます♪)
「確かに居たよっ!?僕だけ何も守られていなかったからね?
それこそ、結界も防具もなかったからね?
だって・・・僕・・・タオル一枚だったからね?!
タオルが無ければ・・・即死だったかもよ?!」
どうでもいい会話をしつつも、悠斗はラウルとの雑談を楽しんだ。
そして・・・二人の会話をスルーする白斗とオウムアムアだった。
「我、満足なり。・・・いい湯だ♪」
「触らぬ神に祟りなしっちゅーこっちゃ♪」
オウムアムアが持つ桶の中で、温泉に浸かる白斗だった。
ラウル ・・・ この回って・・・僕に対してひどくない?
ミランダ ・・・ やぁ♪今回は私が来たわ♪
ラウル ・・・ あれ?ミスティは?
ミランダ ・・・ あー、確か・・・コンビニに芝刈りに行くって・・・?
ラウル ・・・ どうしてコンビニに芝刈りに行くんだよっ!
ミランダ ・・・ ねぇ、ラウル?此処にユウト様は来ないのかしら?
ラウル ・・・ どうして悠斗君が此処に来るんだよっ!
ミランダ ・・・ あっそ。なら、帰るわ♪じゃ~ねぇ~♪
ラウル ・・・ お、おいっ!ミ、ミランダァァァっ!・・・
ラウル ・・・ そして誰も居なくなった?orz
ってなことで、緋色火花でした。




