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異世界転移 ~魔を狩る者~  作者: 緋色火花
第一章 岩場の聖域編
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5話 突然の別れ

あ~・・・早く梅雨終わってほしい。

何気に仕事も滞ってるし・・・

湿度・・・まじ苦手!!

異世界へ行くことが決まった悠斗は

この後、どうすればいいのか聞くと・・・


「まず必要事項として、地球の武器や装備、食料なども持ち込めないんだ」

すまなそうにしているラウル

「じゃ~当然スマフォも無理だな~」っとポツリつぶやく悠斗を見て

「ごめんね」とラウルもポツリとつぶやいた。


悠斗はため息を吐き未だにうなだれている英二に

「英二さん、俺の装備やスマフォをお願いします」

英二は悠斗の言葉に寂しそうに「あ・・・ああ」と答える。


英二は少し考えた後、大きなため息を「はあぁぁぁぁぁ!」っと吐くと

「ああ、もう!わぁーーったよ!ったく、てめぇーはいつもよう!」

何かを吹っ切るように大声で悪態つく。

「だいたいてめぇーわ、先輩の事を先輩と思っちゃいねーだろ!」


英二は頭を掻きむしりながら・・・

「ああ~・・・おめぇーの親父さん達になんて言えばいいんだぁ・・・」と、項垂れる。

「親父さんは兎も角、あ、あの超絶ブラコンの妹君に何を言われるか・・・・

 な、なぁ、悠斗、俺はお前の妹君に殺されるかも・・・

 い、いや、きっと・・・にこりと微笑みながら呪殺される・・・」

英二の目は何かを思い出しながら「ブルブル」と震えていた。


余談ではあるのだが・・・

神野 貴子 22歳 極度のブラコン。 見知らぬ女性と悠斗が視線を合わせるだけで

相手を呪殺しようとしたり、高校の担任の先生が悠斗の肩に手を置いただけで、

薙刀を持ち出すという逸話をいくつも持つ女である。


悠斗に甘える時はなぜか「噛み付く」と言う行為に及ぶ。

まるで猫のように・・・「フゥゥゥ!」っと言いながら噛み付くのである。

余談終わり・・・。


それを見ていたらラウルが、

「い、妹さんって、そ、そんなに怖い人なの?」

英二の様子を見て何故かビビリ始めるラウル

(あれ?・・・創造神だよ・・・ね?)

何故そんなにビビっているか悠斗にはわからない・・・


(う、うちの妹って、そんなにヤバいレベル?神が恐れるレベルなの??)

何故だか悠斗は妹の顔を思い出すと冷たい汗が背中をつたうのを感じるのであった。


少し冷静さを取り戻した英二は

「悠斗・・・ちゃんと生きて帰ってくるんだぞ!それと!俺に土産を忘れんな!」

その言葉に少し「ドキッ」っとはなるが

「え、ええ・・・異世界の幻の酒的なモノを持って帰ってきますよ」

そう言うと二人は「あはははは」と二人は笑い合っていた。


だが英二は一番聞きたかったことが聞けないでいた。

もし、聞いてそれが現実ならば受け入れられない、そう思ったからである。


拳を握りしめる英二をスルーするかのように

「大丈夫ですよ!ちゃんと戻って英二さんの尻拭いをしますから!」

悠斗は「にかっ!」っと笑いつつ腕を伸ばし親指を英二向けて立ててくる。

「てめぇーに尻拭いなんかされたことなんて・・・、ね、ねぇーよ・・・?」

「なんで疑問形なんですか!」

二人で大笑いしながら別れを惜しむ。


二人を優しく見守るようにラウルは見つめている。

二人の決断に心の中で賛辞を送りながら・・・


そして、ゆっくりと二人に歩み寄りながら・・・

「英二君、そろそろ送るよ・・・」

その言葉に二人の視線がラウルに向いていた。


ラウルは英二の傍まで来ると右肩にそっと手を置いて

「・・・行くよ」そう言うと英二は静かに頷いた。


二人が光に包まれ始めた時

「英二さん!今まで本当にありがとうございました!!」

悠斗はそう叫びながら頭を深々と下げた。

英二は悠斗の突然の言葉に口をパクパクさせながら・・・手を伸ばした・・・

「て、てめぇー!き、汚ねぇーぞっ!最後にそ・・なこと・・・言い・・・・・・」

光が激しさをまし、二人は消えた。

英二の言葉は最後まで語られなかった。

悠斗は二人が消えた後も少しの間、頭を下げたままだった感謝とともに・・・。



最後までしまらない英二でした。

あ~こういう先輩欲しいな~

ラウルみたいな上司なら心当たりがあるけどW

鼻の頭ににきびができて

酔っぱらいみたいになって困っている

そんな今日この頃でした。


緋色火花でした。

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