49 話 神達の涙と手詰まり
お疲れ様です。
49話ですね~
今回はちょっとピンチな話です。
それと、クライマックスに向け・・・
あの御方が・・・w
あと、ブックマークしてくれた方、
有難う御座います。
とても励みになります。
ブックマークや感想など宜しくお願いします。
評価などもモチベーションが上がるので宜しくお願いします。
それでは、49話をお楽しみ下さい。
「・・・ゴフッ・・・ま、まじか」
悠斗の声は、カロンの叫びにかき消された。
「ガガガァァ・・・ギチッギチッ・・・グゥオォォォ」
(フフフッ・・・刻は満ちた・・・我が与えし鬼の気よ・・・
今こそ目覚め・・・全てを・・・滅せよ。
フフフフフッ・・・全てを滅ぼせっ!
これで、我が主も・・・・)
「悠斗君っ!!」
「「「「「「ユ、ユウト様ぁぁぁ!!」」」」」」
鮮血を吹き出す悠斗を見た全員が悲鳴を挙げる。
「ラ、ラウル様っ!悠斗様がっ!」
ミスティをはじめ、全員の視線を浴びる。
「お、落ち着くんだ!みんなっ!」
「落ち着いてなどっ!彼は傷つき、
ボロボロになり、倒れているではありませんかっ!」
「彼なら大丈夫だっ!悠斗君を信じるんだっ!」
ラウルの説得は続くのだが・・・痺れを切らした者が一人居た。
「・・・私が行くわ」
邪神槍を握り締め歩みだす。
「ミ、ミランダまで・・・やめるんだっ!」
「はぁ?どうして止めるのよ?」
「此処は悠斗君に任せるんだ・・・彼を信じてあげてくれ!」
「し、信じている・・・から・・・
信じているからっ!助けに行くのよっ!」
ラウルの手は背後からミランダの肩を掴むと・・・
「えっ?ミ、ミランダ・・・君・・・泣いて・・・?」
ラウルの言ったように、ミランダの肩は少し震えていた。
「うっ、うるさいっ!それ以上言うなっ!
ラウル・・・彼は人族なのよ?・・・人族なのっ!
神である私達がこんな所で・・・。
ねぇ・・・教えてよ?どうして私達神が、人族に守られているのよっ!
ねぇ・・・教えてよ?どうして神が人を守ってあげないのよっ!
ラウル・・・答えなさいよっ!何とか言いなさいよっ!」
ミランダは振り返ると、大粒の涙を流していた。
「ミランダ・・・君は・・・」
「私は邪神の女神・・・人に仇なす存在。
魔に好かれても人からは好かれない存在なのよ?
なのに・・・彼は、人族の分際で・・・私に優しく接してくれたわ。
邪神の女神だと知っててよ?可笑しいでしょ?笑えるわよね?
なのに彼は・・・私の横に座り、笑顔を向けてもくれたわ」
ミランダの涙は止まらなかった。
優しさを知らない邪神の女神・・・疎まれた事はあっても、
愛情を知らずに生きてきた存在の女神。
「ミランダ・・・話はわかったけど、君は気付いているかい?」
「何を・・・よ」
「僕達神に・・・あの・・・かつてカロンだった者の姿が、
君にはしっかり見えているのかい?
僕には・・・見えないんだ・・・創造神である僕にさえ・・・
そう・・・僕でさえ・・・しっかりと認識が出来ないんだ」
ラウルは歯を食い縛り俯いてしまう。
あまりの悔しさに、あまりの情けなさに・・・
そして・・・ラウルは俯き、目を硬く閉じながら叫んだ・・・
「ぼ、僕だってっ! 悠斗君を助けたいんだっ!
僕だって、彼と一緒に戦いたいんだっ!!
僕はどうしたらいいんだっ!
創造神だって・・・?笑わせるよっ!!」
ラウルは膝から崩れ落ちると・・・涙を落としていた。
そして最後に・・・こうつぶやいた。
「誰か・・・助けてよ・・・」と。
女神達は初めてラウルの苦しみを知った。
そして女神達もまた・・・涙を流していた。
理由はわからない・・・何故かもわからない・・・
だが、神達には敵を認識する事が出来なかった。
ただ・・・黒いモヤがそこにあるだけだった。
ラウルは立上がると・・・
「ミランダ・・・それに皆もよく聞いてくれ。
悠斗君を見て欲しい・・・彼はまだ諦めていない・・・」
全員が振り返り悠斗を見つめる。
その視線の先には立上がる悠斗の姿があった。
全員がその後姿に・・・希望を見た。
カロンの体から異様な瘴気を垂れ流しはじめた。
(ギチッギギギッ・・・ガチッビキッビキ)
ゆっくりと体が変化しはじめる。
(ゴフッ・・・血が・・・抜け・・て・・・)
(ゆ、悠斗様!!早くポーションをっ!)
悠斗は薄れゆく意思を手繰り寄せ、
マジックボックスからポーションを取り出す。
「ごほっごほっ・・・は、はや・・・く」
悠斗はポーションを飲むと、裂けていた腹部の傷が塞がった。
力尽きたように仰向けになると、カロンを見た。
(まだ・・・変異は・・・おわってない・・・な。
時間が・・・かかりそ・・・うで、助かった・・・)
裂けた腹部の傷は塞がっても、まだ肺に刺さったままの肋骨と、
流れ出た血はどうにもならなかった。
「悠斗様?」
(あ、ああ・・・とりあえずまだ・・・生きてるよ。
我ながら・・・しぶといと思・・・うよ。
しかし、あれ・・・は一体なん・・・だ?)
(はい。解析してみたところ・・・
あれは、「魔鬼」と呼ばれる鬼です)
悠斗は魔鬼と化したカロンを見る・・・
「ま、まだ・・・かかりそう・・・だな。
ちょっ、ちょっと・・・は・・・・休めそうだ」
(悠斗様・・・)
(ごめん・・・説明頼む)
(・・・かしこまりました)
悠斗は目を閉じると、呼吸を整えていく・・・。
気道の修練で片肺だけを動かし気を廻すという技術が存在するが
能力が半分以下に落ちると言う点と、あくまで緊急時のみと、言う
制限がかかってしまう。
時間にしておよそ30分程度である。
悠斗が気道で回復を促進しているさなか、
アナウンスの説明は続いていく。
(魔鬼とは、魔のモノと鬼の融合体です。
鬼の細胞や気を取り込むことによって変異します)
(わ、わかった・・・有難う)
(・・・い、いえ)
いつもと違ってアナウンスの様子が可笑しいと気付いた悠斗だったが・・・
(わ、悪い・・・まだ余裕・・・ないから・・・スルーする)
(はい。申し訳御座いません)
悠斗の呼吸が安定すると、一度気道を止めた。
(・・・悠斗様?)
(ああ・・・今使うと、後で困りそうだからさ、
あと、確認したい事がある)
(はい)
(カロンの変異って、あとどれくらいかかりそう?)
(断言は致しかねますが?)
(そこは気にしなくていいよ)
(では・・・およそ10分程かと思われます)
(10分か・・・了解)
悠斗は浅く息を吸うと・・・立ち上がり、マジックボックスから
ロングソードとショートソードを2本ずつ取り出すと装備した。
(・・・ゆ、悠斗様?)
「くっ!・・・変異が終わる前に、
何とか出来ればいいんだけどね」
(やっぱり痛みは取り除けない・・・か)
悠斗は魔鬼に向かって歩きだす。
そして・・・駆け出すのと同時に剣を2本とも抜く。
「はあぁぁぁっ!」
変異中のカロンに二刀で斬りかかるが、防御結界に守られ
二刀の刃は砕けてしまった。
「ちっ!」
悠斗は距離を取ると・・・
「・・・この剣じゃダメだ」
(・・・でしょうね。変異中ともなれば強固な結界が
張ってあるのは当然な事かと・・・)
「・・・なぁ、聞きたい事があるんだけど?」
(はい。どうぞ)
「この剣って・・・合体っていうか、融合って
俺でも出来たりするのか?」
(・・・そう、ですね。少し調べますのでお時間を)
「ああ・・・早目に頼む」
悠斗はカロンの変異の様子を見ると、ポーションを飲み、
その場で座禅を組み、瞑想を始めた。
そしてその頃、ラウル達は・・・
悠斗の様子を見ていたラウルが口を開く。
「悠斗君・・・肺をやってしまったのか?」
その言葉にラウルに視線が集まる。
「ラウル様・・・それは本当なのでしょうか?」
ミスティは感情を押さえながら聞いてくる。
「ああ・・・さっきの剣での攻撃なんだけど、
あきらかにパワーダウンしてるからね・・・剣速も遅かったし・・・
恐らく、あの動きからすると・・・片肺をやってしまったかな?」
ラウルの深刻そうな顔を見たミランダが今度は聞いてくる。
「でもさっきポーション飲んでなかった?」
「もし、肋骨が刺さっているのなら、まずそれをどうにかしないと
ポーションでは完治できないからね。
だから現状の使用法としては、
飲んで肺からの出血を抑えているんじゃないのかな?」
イリアには疑問があった。
「ラウル様はパーフェクトヒールは使えるのですか?」
「ああ、勿論使えるよ」
「で、では・・・何故、今ユウトの所へ行かれないのでしょうか?」
イリアの言葉を聞いてふり返ったラウルの顔は
とても悲しそうな顔をしていた。
ラウルが答えようとすると、アリエルが答えた。
「イリアよ~・・・てめぇーにはわからないだろうから
私が特別に教えてやるよ。
いいか・・・神が悠斗の周辺に近づくとだな、
カロン・・・元、カロンか・・・あいつの結界が反応して
攻撃されちまうからなんだよっ!
だからラウル様は動きたくても動けないっつー事だ。わかったか?」
納得できない表情を見たアリエルは・・・
「ミランダ・・・ちょっとお前が行って見せてやれよ?
お前のほうが戦闘特化タイプだからヤレんだろ?!」
ミランダはアリエルの言葉にまゆを釣り上げるが・・・
「・・・証明してあげないとね」
そう言うと、悠斗の居る場所へ走り出した。
「はぁぁぁ!アクセレレイション!」
ミランダは加速すると一気に悠斗の元へ駆け出した。
すると・・・カロンの防御結界の一部が神気に反応して
無数の黒い槍のようなモノを飛ばしてきた。
「ちっ!ああ~もうっ!ダメねっ!キリがないわっ!」
邪神槍で払い、防ぎ・・・攻撃を躱しながらも近づこうとすると
黒い槍の数が無数に増えた。
それを見ていたアリエルは・・・
「な?恐らくあれは神気に反応するようになっているはずだ。
これでわかったろ?私達がどうして何も出来ないのかって事が・・・」
イリアは黙って頷くしかなかった。
イリアやセルカにはパーフェクトヒールは使えない。
(私達でもこんなに歯痒いのだから、ラウル様の心情は・・・)
「ご、ごめん・・・やっぱり近づけなかったわ」
戻ってきたミランダは怒りに震えていた。
「にゃぁ・・・ミランダ様の武器は投げて届ける事はできにゃいの?」
セルカは神様が行けないのなら・・・と、思い聞いてみたのだが・・・
「ん?馬鹿弟子よ。武器も当然神気を纏っているに決まってるだろ?
だから武器だけを送るなんて事も出来ねぇーんだよっ!」
「・・・もう手詰まりにゃ」
セルカの言葉に神達の表情が強張っていた。
ラウルもまた、あらゆる策を巡らしていた。
(先程のミランダとの事でわかった事がある。
その事から、例え瞬間移動で飛んだとしても出現する場所に
神気が展開してしまうから飛べない・・・
それに、此処に居る女神達が囮になり飛んだとしても
あの無数の黒い槍の前では意味をなさない・・・
つまり・・・)
ラウルは今まで思考を巡らせてきたが、
手がない・・・と、結論が出てしまった時、
つい・・・口から漏れてしまった。
「手詰まり・・・か・・・」
その言葉に全員が苦悶の表情を浮かべ絶望した。
ミランダは俯き肩を震わせ、アリエルは親指を噛んで苦悩し、
ミスティは膝から崩れ、イリアとセルカ二人は抱き合い泣いていた。
ラウル自身も無力さに震えていた。
その時、ラウルにだけ聞こえる声が・・・
ラウルはかすれて聞き取れない声に耳を傾ける・・・
(だ、誰だっ!聞き取れない・・・誰なんだっ!)
(・・わが、・・・く・・・じゃ・・か)
(おいっ!聞き取れないぞっ!おいっ!)
(す・・・・・すこ・・・・・れ)
聞き取れない声に苛立つと・・・
「お前は一体誰なんだっ!」
ラウルは声に出し叫んでいた。
すると全員がラウルを見る。
「ラ、ラウル様っ!」
そう声をあげるミスティをラウルは手で制する。
その真剣な眼差しにミスティも押し黙ってしまう。
(・・・これでどうじゃ?聞こえるかの?)
突然聞こえた声にラウルは声の主に気付く。
「あ、天照様っ!」
その言葉に反応できたのは女神達だけだった。
イリアとセルカはただ呆然と見ているだけ・・・
「あ、天照様っ!い、今どちらに?こちらは今っ!」
ラウルは藁にもすがる思いで天照に語りかける
(ま、まぁー待て、ラウルよ。現状は把握しておるわ)
天照は現状を把握している・・・
その言葉でラウルに冷静さを取り戻させた。
「は、はいっ。も、申し訳ありませんでした」
(まぁー良い、こちらはこちらで動いておるわ。
だからお主は落ち着くのじゃ)
「あ、有難う御座います。で、どのようにして?
ゆ、悠斗君をた、助けて頂けるのですね?」
(だから落ち着けと言っておろうに!
全くお主と言う男は・・・これじゃから・・・)
「あ、天照様、今はそのような話は・・・?」
(おお~そうじゃったの?すまぬな。
でじゃ・・・此処からでは直接助ける事は出来ん)
天照の言葉にまゆを寄せるラウル。
「な、ならばどのようにっ!こうしている間にも悠斗君はっ!」
(たわけっ!! ラウルよ、落ち着けと言っておろうがっ!!)
「し、しかし・・・」
(妾の話を最後まで聞くのじゃ!)
天照のお叱りを受けたラウルは、そのまま聞く事にした。
(うむ、それでじゃな・・・先程も言ったが、妾は直接出向けぬが
その代わり、妾の聖獣をそちらに送る事にしたのじゃ。
まだ生を受けてから500年程しか経っておらぬが・・・。
その聖獣はの、防御や回復に特化しておるヤツでの・・・)
「防御と回復に特化ですかっ!有り難く思います」
(まぁーの、有難がるのは勝手なのじゃが・・・
まぁー・・・ちょっとだけ・・・難があっての・・)
「難・・・とは?」
(まぁーそれはお主が気にせずとも良いのじゃっ!
今直ぐ送るからのっ!・・・ほんとは妾が直接行きたいのじゃが、
皆がそれを許さぬ故な・・・すまぬな。
では、後は任せたぞ)
「はっ!誠に有難う御座います。このラウル、誠心誠意報いて見せます」
(お主には何も期待しておらんわ。悠斗様に何かあったら・・・
その時は・・・わかっておろうな?)
「はっ!その様な事がないよう致します」
(わかれば良い。悠斗様に妾の貢献をしっかりと伝えよ。よいな?)
「はっ! 承りました」
そう言うとラウルは悠斗に視線を向ける。
その表情はとても歓喜に満ちていた。
(あのババアまで・・・悠斗・・・「様」・・・
まじか・・・年齢を少しは考えろよっ!)
ラウルは先程の表情とはうって変わり、苦悶に満ちていた。
(・・・まだ念話は切っておらぬのじゃがな?
お主の考えは・・・よーーーーく、わかったのじゃ♪)
「ヒ、ヒィィ!!」
ラウルの悲鳴にも似た声を聞いた天照は満足げに念話を切った。
(あ、あとで・・・あ、謝ろうっと・・・)
果たして許されるのか否か?。
そして、瞑想を続ける悠斗は・・・
(そろそろ時間か・・・)
瞑想を止め立上がると・・・剣を2本取り出すと・・・
地面に魔法陣を描き出した。
悠斗は瞑想している間にアナウンスや、
属性魔力達に錬金術の知識を学んでいた。
剣の強度や切れ味を増す方法と融合の仕方など聞いていたのだ。
「ぶっつけ本番だけど・・・」
魔法陣の中にロングソードを2本置くと両手をかざし魔力を込めた。
(うおっ・・・け、結構魔力は持っていかれるんだな?)
そして、魔法陣から光が消えると、少し強固になった剣が残っていた。
(これで少しはましに・・・)
剣に手を伸ばした時・・・
(悠斗様・・・変異終わります)
アナウンスが入り、剣を握ると見構えた・・・。
変異が完了したカロンの姿は・・・4本あった角の長さが長くなり、
下半身は青紫がかった毛で覆われ、両手両足の爪は鉤爪のようになり、
胸の中央には目が着いていた。
その目玉は「ギョロギョロ」と動き回り、
口には犬歯が生えていた。
そして・・・胸の目が悠斗に視線を移す・・・。
「何だ貴様は・・・?」
(ん? 俺を覚えていないのか?)
悠斗が言葉を発しようとした時・・・カロンが悠斗の背後に立っていた。
「えっ?」
変異したカロンは何も言わず拳を悠斗に放つ。
「くっ!」っと、咄嗟に気刃剣で防御するが弾き飛ばされ
岩に激突した。
「ぐはっ!!」
再び吐血する悠斗は、剣を支えにして立上がると
すでにカロンは前に居た。
(だめだ・・・間にあわ・・・)
悠斗が防御する暇もなく直撃する・・・
「「「「「ユウト様っ!!」」」」」
その様子を見ていたラウル達は再び血の気が引き
言葉に詰まっていた。
ラウル ・・・ 今回は色々な意味で大変だったな~
ミスティ ・・・ 確かにそうですわね。悠斗様も本当に・・・。
ラウル ・・・ 正直あのババァ・・・コホン、天照様がいらっしゃらなければ・・・
ミスティ ・・・ 私も天照様に感謝をしても感謝しきれませんわね。
天照 ・・・ ほう・・・おい、そこの下郎・・・
ラウル ・・・ はぅっ!あ、あ、あ、あああああ天照様・・・おげ、おげ、おげ・・・
天照 ・・・ おげおげと何じゃ!気持ちの悪いっ!
ミスティ ・・・ 天照様、この度は本当に・・・
天照 ・・・ よいのじゃ♪これも悠斗様の為なのじゃ♪
ミスティ ・・・ まことに感謝しておりますので・・・。
天照 ・・・ ものは相談なのじゃが?
ミスティ ・・・ はっ、何なりと・・・私に出来る事であれば・・・
天照 ・・・ うむ、妾もU・O・Nに入会したいのじゃが?
ミスティ ・・・ その件でしたら、少しあちらの方で・・・
天照 ・・・ うむ、あいわかった。参ろうぞ・・・
ラウル ・・・ あのババァまでもが・・・僕も作ろうかな・・・いいな・・・
ってなことで、緋色火花でした。




