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異世界転移 ~魔を狩る者~  作者: 緋色火花
第三章・冥界編
403/403

閑話・運命の糸・エピローグ

お疲れ様です。


とうとう仕事が忙しくなってしまった緋色で御座います。


これまでと違い、少しアップするのが遅くなるかと思いますが、

頑張って行きますのでせ、応援の程・・・宜しくお願いしますっ!


そしてこの『冥界編』も残り僅か・・・。

きっちりと完走して『日本編』へと突入しますっ!



それでは、閑話・エピローグをお楽しみ下さい。

久方ぶり悠斗の再会に号泣するミランダと、

慌て焦る悠斗を微笑ましく見ながら、

卑弥呼はミラーズに『勾玉』を手渡した・・・。


「ほらよっ・・・受け取りな」


雑に手渡されたミラーズは頬を少し膨らませ怒って見せるも、

卑弥呼は『ニヤニヤ』と笑みを浮かべ、

ヴァマントはミラーズの手の中に在る『勾玉』に興味をそそられていた。


「ミ、ミラーズ・・・様?

 その勾玉を少し見せてもらっても?」


ミラーズの手に在る『勾玉』を凝視しながら、

そう尋ねたヴァマントにミラーズは冷たい視線を向け口を開いた。


「ねぇ、ヴァマ?」


「・・・はい?」


この瞬間ヴァマントは全身に鳥肌が立ち、

その顔色は一気に青ざめていたのだった・・・。


それはミラーズの声が顔見知りにかける声色ではなく、

凍てつくような声色だったからだった・・・。


青ざめながら顏を上げるとミラーズが冷たい視線を向けながら言った。


「ねぇ~、ヴァマ~?

 ちょっと尋ねたいのだけれど・・・いいかしら?」


『ゴクリ』


「なっ、なんで・・・しょうか?」


そう声を絞り出すように口を開いたヴァマントを見据えると、

視界に入った悠斗とミランダが気になったミラーズは念話に切り替えた。


{・・・ねぇ、どうしてリョウヘイに冥界眼を?}


『っ!?』


突然ミラーズからの質問に唖然とし固まってしまった。


何も言えず沈黙し続けるヴァマントに今度は卑弥呼から念話が入った。


「・・・どうしてあの小僧にそんなヤバい力を与えたんだ?

 しかも、てめー?

 突然バカ弟子の左目を抉り取ったらしいじゃねーか?

 冥界眼・・・ヴァマ?

 てめーは一体何を企んでいる?」


この時だった・・・。


悠斗の背後で念話での会話とプレッシャーが渦巻く中、

その背後から感じる凄まじいプレッシャーに、

悠斗の瞳は音もなく緋色に染まっていたのだった・・・。


(・・・メイカイガン?

ミラーズさんや卑弥呼の威圧からして、

相当ヤバいいモノだとはわかるけど、卑弥呼のあの怒りようからして、

『バカ弟子』って言っていた人の事か?)


男の名こそ聞きそびれた悠斗だったが、

ミラーズと卑弥呼の殺気とも言える威圧に息苦しさを感じていると、

突然ミランダが『あぁ~っ!』と声を挙げた。


その声に皆が念話を中止し視線を向けると、

ミランダは悠斗の顔を両手で挟みながら言った・・・。


「ユウトのその瞳・・・すごく綺麗っ♪」


そう言った瞬間・・・。


ミラーズと卑弥呼・・・、

そしてヴァマントは『しまったっ!』と思いながら焦った。


悠斗とユウナギ・・・。


この2人はヲグナを筆頭に上位神達が選び抜いた人族である。

神々の選んだ者達の名を口にする事も禁止とし、

それは当人達・・・。

悠斗やユウナギにも名を出す事は禁止されていたのだった・・・。


そしてそれを破ると言う事は、

上位神達に逆らう・・・または謀反とされ、

今の立場を失うどころか、最悪の場合・・・『堕天』されてしまい、

その能力も奪われ奈落よりも暗い場所へと送られる事になるのである。


この状況がまずいと思ったヴァマントは、

悠斗に視線を向けながら聞いた・・・。


「ユウト?今・・・まさか?」


その問いに悠斗は『コクリ』と頷き、

自分の立場が危ぶまれていると悟ると、ヴァマントは小刻みに震えた。


その様子に首を傾げた悠斗は言った。


「・・・ヴァマ?

 お前・・・卑弥呼の弟子にちゃんと謝ったのか?」


『・・・えっ?』


そう声を挙げたのはヴァマントやミラーズ、

そして卑弥呼だけではなかった・・・。


話を事前に聞かされていたらぶりんもまた驚いていると、

悠斗は顔を挟むミランダの両手を外しながら立ち上がった。


そして緋色に染ま根その瞳で見据えながら言った。


「・・・ヴァマ?

 お前・・・一体俺に・・・いや、俺達に何を隠している?」


悠斗の言葉にヴァマントの顔色は更に悪くなると、

悠斗は卑弥呼に視線を向け言った・・・。


「・・・卑弥呼?」


「どうした?」


「・・・鬼華を貸せ」


「・・・・・」


そう言った悠斗の眼光が鋭さが増すと、

ミラーズは念話で卑弥呼に問いかけた。


{・・・オニハナって何?}


そう尋ねて来たミラーズに事情を説明すると、

ミラーズは再び問いかけた・・・。


{ユ、ユウトってまさか・・・?}


ミラーズの念話で察した卑弥呼は小さく頷きながら答えた。


{あぁ・・・ミラ子が想像した通り、

 武器を手にした悠斗は、お前が戦った時よりも数段強い}


{・・・嘘でしょ?

 無手の方が弱い・・・?}


ミラーズは驚きながら視線を悠斗へと向けると、

鋭い眼光でヴァマントを睨みつける悠斗を茫然と見ていた。


(・・・こ、この子って、まさか・・・

 リョ、リョウヘイより・・・実力・・・が?)


目の前のまだ少年とも言える男が、

まさか自分の愛する男よりもポテンシャルが上だと感じると、

ミラーズの思考は完全に停止した・・・。


卑弥呼は『ふぅ~』とそんなミラーズに溜息を吐きながら、

視線を悠斗へと向けると口を開いた。


「鬼華でどうする?」


抑揚もない声でそう尋ねた卑弥呼に、

悠斗の眼光はヴァマントに威圧を混ぜながら言った。


「・・・問いただす」


『・・・・・』


「・・・いいだろう」


そう言うと卑弥呼は肩口にあるタトゥーを触ると、

ボヤっと光を放ったタトゥーの中から、

卑弥呼が悠斗の為に鍛えた打刀『鬼華』が姿を現し、

それを手に取った卑弥呼は再び悠斗に声をかけた。


「・・・ヴァマは強いぞ?」


「あぁ・・・わかってる」


「・・・お前、今の自分の状態がわかっていて言っているんだよな?」


そう言った卑弥呼に『えっ?』と訝し気な声を挙げると、

悠斗は改めて擬体の様子を見ると卑弥呼は言った・・・。


「・・・その擬体のステータスを表示してみろ?」


「ステータス?」


「・・・そんな事も知らんのか?」


「・・・ごめん」


卑弥呼は『フっ』と笑みを浮かべると悠斗に近付き、

ヴァマントとすれ違う瞬間、口パクでこう言った。


『・・・これは貸しだぞ?』


卑弥呼の鋭い眼光とその言葉を察したヴァマントは、

小さいながらも『コクリ』と頷くと、

悠斗に擬体のステータスを表示させる方法を教えた。


早速悠斗は擬体のステータスを表示すると、

そのスクリーンを見ながら顏を引き攣らせると言った。


「・・・警告を示す、赤文字がこ、こんなにっ!?」


いつの間にかヴァマント以外の者達がその周り集ると、

皆が揃って『あぁ~、これは~』と落胆していた。


「なっ、何でこんなに警告だらけなんだ?」


悠斗がそう言った瞬間・・・。


皆が悠斗に対し『はぁ~?』と声を挙げた。


悠斗は『みんなして何だよ?』と声を挙げると、

『やれやれ』と言いながら卑弥呼がその疑問に答えた。


「悠斗~・・・お前な~?

 あの2人のお嬢ちゃん達と戦い、

 そしてミラ子とも戦ったんだぞ?」


「・・・だから何だよ?」


「鬼の気や不死鳥の力だっけか?

 そんなでたらめな力を容赦なく使っておいて、

 擬体がただで済む訳ねーだろうが?

 それにな~?

 だいいち・・・

 どうしてお前は擬体のステータスの出し方を知らねーんだよ?

 ヲグナや黒犬から説明を受けたんじゃねーのかよ?」


「あぁ~・・・確かに、そんな気が・・・?」


皆が悠斗の反応に呆れていると、

卑弥呼は後方で唖然としているヴァマントにハンドサインを出した。


ハンドサインと呼ぶほどでもなく、

卑弥呼の腰の辺りから手が伸び『シッシッ!』と合図を出しただけだった。


(今のうちにてめーは帰れっ!)


そんな卑弥呼の意図を察したヴァマントは、

すぐさま踵を返すと、この亜空間から姿を消したのだった。


ヴァマントがこの亜空間から姿を消すまでの間、

らぶりんとミラーズが擬体の説明やモードの使い方、

そしてこの擬体を整備する為のセーフモードの切り替え方などを説明し、

ヴァマントが姿を消した後は、ミランダによる擬体の説明がされて行った。


卑弥呼とミラーズ・・・そしてらぶりんは少し移動し、

ミランダによる擬体講義を見ながら遮蔽結界を張り、

悠斗の念話盗聴を防ぎつつ会話をしていった。


{冥界眼の話を聞きそびれてしまったが、

 もしかすると・・・}


{もしかするとって・・・何よ?}


{あいつ・・・異形の事を?}


卑弥呼がそう言った瞬間・・・。


ミラーズは『クっ!』と険しい顔を見せ、

卑弥呼を睨みつけたのだった・・・。


{い、いや・・・ミラ子落ち着け・・・。

 仮定の・・・仮定の話だ・・・}


顔を引き攣らせながらミラーズを説得すると、

『ふぅ~』と息を吐きながらミラーズは答えた。


{どの道・・・。

 リョウヘイの所に異形の者達はその姿を現したわ。

 でも、リョウヘイの力では・・・}


俯き唇を噛みながら悔しげな表情を見せると、。

卑弥呼はその肩に手を置きながら口を開いた。


{・・・心配するな?

 その為に・・・私が居るんだろうが?}


そう言いながら不敵に笑みを浮かべる卑弥呼に、

今度は『あっ、そう言えば・・・』と何かを思い出したらぶりんが質問した。


{ねぇ、卑弥呼?

 そう言えば・・・ユウナギ様はどうして?}


らぶりんの問いに首を傾げた卑弥呼は『どうして?』と返すと、

『ユウナギ様の成長度具合が?』と言葉を続けた。


{シェオル・モードからアベラント・モードの時もそうですが、

 ユウナギ様の成長が早すぎる気が?}


そんならぶりんの問いにミラーズも頷くと、

卑弥呼は口角を上げながら答えた。


{バカ弟子の成長が早過ぎる・・・ねぇ~?

 クックックっ!

 てめーらはあの小僧の事がな~んにもわかっちゃ~いねーな~?}


ミラーズとらぶりんを小馬鹿にした物言いに、

2人の顔を引き攣ると、卑弥呼は笑みを浮かべながら答えたのだった。


{まさかお2人さんよ~?

 ヤツが元・勇者だって事・・・忘れちゃいねーか~?}


卑弥呼の言葉に2人は首を傾げた・・・。


{だから・・・なんなんです?}


そう言ったらぶりんに卑弥呼は笑みを浮かべると、

ミラーズに視線を向けた・・・。


{・・・バカ弟子は、

 自分のレベルがカンストしていると嘆いていたみてーだが、

 そうじゃねーんだよ?}


{・・・そうじゃない?}


{ヤツはアレだろ?

 どこぞの女神かは知らねーが、

 何の力も与えられず放りだされ1から力を手に入れた・・・}


{え、えぇ・・・}


{でもよ~・・・実はそうじゃねーんだよ?}


卑弥呼の話に困惑するしかない2人を他所に、

卑弥呼の口は止まらなかった・・・。


{・・・正直、地球以外の世界なんてステータス重視だ。

 だがな?

 ステータスに全てが表示される分けじゃねー。

 隠れステータスってもんが必ずあんのさ?

 しかもそれは、何か新しいスキルや能力を手に入れる度に、

 神達も知らないステータスが存在するんだよ}


卑弥呼はそう説明するのだが、

『神達も知らないステータスなんて』と反論したが、

卑弥呼は首を振りつつ『クイっ』と顎で悠斗を指示した。


{悠斗のステータスを見てみな?}


卑弥呼の言葉に驚きはしたものの、

ミラーズもらぶりんも悠斗のステータスが気になって仕方がなかった。


(た、確かにあの子は普通じゃない・・・。

 正直見てみたいとは思うけど・・・)


そう顔を顰め考えていた時、

隣に居たらぶりんは戸惑う事もなく悠斗のステータスを表示し見ていた。


{・・・えっ!?}


らぶりんの驚きに卑弥呼は笑みを浮かべていると、

ミラーズは慌てて悠斗のステータスを確認した。


するとミラーズもまた『えっ!?』と驚いたのだった。


その悠斗のステータスとは・・・。


カミノ・ユウト 15歳 人族・鬼人科(おにびとか)


今現在・・・魂だけの存在・擬体あり


亜神の力・生存進化の特異点


全魔法属性・魔力球


スキル・神野流古武道・白鷲流古武術・気道


そう表示されていた・・・。


この表示を見たミラーズとらぶりんは驚きの声を挙げたのだった。


{こ、これだけ・・・なの?}


{あぁ、そうさ・・・それだけだ}


{う、嘘・・・あの子の能力がこれだけのはずは・・・}


そう疑問の声を挙げたミラーズに同意するように、

らぶりんもまた声を挙げた。


{ユウトさんの能力は絶対にこれだけじゃないはずです}


らぶりんの言葉に数回頷いた卑弥呼は続けた。


{・・・つまりだ。

 神眼を持つミラ子にも、それだけしか表示されてねーんだ?

 って事はだ・・・。

 隠れたステータスってもんがあんだよ?

 それに悠斗の『鬼関連』の記述が全くねーんだ。

 あるのは1つ・・・鬼人・・・。

 ってか、鬼人科って何だよ?って突っこみたくはなるがな?}


そう言って笑うとミラーズとらぶりんは唖然とした。


(・・・ほ、本当に神の眼にも見えないステータスが?

 と、いう事は・・・?)


そう考えつつ視線を卑弥呼へと向けると、

笑みを浮かべながら『コクリ』と頷き、

またらぶりんも、ユウナギの成長速度が早い事にも納得したのだった。


だが、ここでミラーズは疑問を感じた・・・。


(どうして神の眼にも見えないステータスが?

 も、もしかすると・・・これは意図的に作られた?)


そう考え険しい表情に変わったミラーズに、

卑弥呼は肩を竦めて見せるだけだったのだ。


そして次にミラーズは勾玉の使い方を教えてもらうと、

卑弥呼は懐から別の勾玉を取り出して見せた・・・。


{・・・これは?}


手渡された勾玉は、悠斗のモノとは違い、

少し赤みが薄いように感じられた・・・。


{・・・それは私の鬼の気を封じ込めた勾玉だよ?}


{ヒミぞうの?

 でも・・・ユウトのモノとは全く違う・・・。

 そ、それにその重さまで?

 どうしてこんなに違うの?}


そう不思議そうに尋ねたミラーズに卑弥呼は答えた。


{・・・悠斗の鬼の気はそれだけ純度だ高いってこった。

 私の勾玉経由の力とじゃ~天と地ほどの差があんのさ?}


{こ、ここまで違うモノなの?}


{はっはっはっ!びっくりだろ?

 ・・・クックックっ!

 全くこうも違うとは・・・正直私自身が一番驚いてんよ?}


そう悔しげに笑う卑弥呼にミラーズは『それほどの事なのね?』と納得し、

未だにミランダの講義を受けている悠斗を見て呆れるのだった。



暫くして・・・。


ミランダの講義から解放された悠斗はぐったりとしていたが、

そんな2人の様子を見て微笑んでいたミラーズに視線が向くと、

険しい表情に変わったミランダが声を荒げながら詰め寄って来た。


「ってか・・・ママっ!」


「えっ!?えっ?・・・な、何っ!?」


「何じゃないわよっ!

 ったく・・・今まで一体どこをほっつき歩いてんのよっ!

 自分が勝手に引退して、私に押し付けた癖にっ!

 ちょっとは心配して連絡いれるとかっ!

 顔を見るとかしなさいよっ!

 おかげでこっちは・・・ぐぬぬぬ・・・さ、散々な目に・・・」


『ギチギチ』と歯を食いしばる音が響く中、

ミラーズは顔を引き攣らせながら乾いた笑みを見せるしかなかったのだった。



~ 3時間後 ~


ミラーズやらぶりんと握手をして『またどこかで』と挨拶を済ませると、

悠斗はミランダに連れられ、この亜空間から姿を消した・・・。


「・・・すごい子・・・いえ、凄い男ね?」


笑みを浮かべそう言ったミラーズに、卑弥呼は笑みを浮かべながら言った。


「・・・お前にはあの小僧が居るだろ?

 絶対にお前だけにはやらんからな?」


「・・・いらないわ♪」


そう答えたミラーズは神界の門がなくなった空間を見ながら口を開いた。


「カミノ・ユウト・・・。

 あの男は戦いから逃れられない運命・・・。

 それに時折見せるあの哀しげな眼差し・・・。

 正直・・・相当の覚悟無いと、ユウトの隣で戦えない。

 少なくとも私にはその資格はないわ」


そう言った時だった・・・。


突然3人の目の前に神界の門が出現すると、

中から現れたのは・・・イザナミだった・・・。


『ちゃりーすぅ~♪』と・・・。


『テヘペロっ♪⦆としながら現れたイザナミに、

卑弥呼は『お前な~?』と苦言を呈した。


するとイザナミは『なになになに~?』と、

いつもの調子で口を開いて言った・・・。


「ヒミぞうが狙う悠斗の強さは実感できちゃったりした~?」


「あ、あぁ・・・。

 お前も隠れて見ていただろ?

 私が戦った所をさ~?」


するとイザナミは『イッシッシッシっ♪』と笑みを見せると、

突然その目は真剣なモノへと変わり、

卑弥呼の目を真っ直ぐに見ながらこう言った・・・。


「もしも・・・。

 悠斗の不死鳥の力が・・・偽りの力かもしれないと言ったら、

 ヒミぞう・・・お前はどうする?」


『っ!?』


イザナミの言葉に驚きを隠せない一同は固まった。


そしてその様子を気にする事もなくイザナミは続けた。


「・・・今、うちの白蛇と赤鳥のヤツらに調べされておるが、

 もしかすると・・・どこぞの女神が色々と企てておるやもしれん」


イザナミは真面目な話をする時は必ず、

ギャル語が出ない事を知っている卑弥呼とミラーズは、

事が深刻である事を容易に想像出来たのだった・・・。


「ゆ、悠斗の力が・・・偽りの力?

 イ、イザ子・・・もっと詳しく話せっ!」


そう怒鳴りながら着物の衿首を掴み、

締め上げる卑弥呼をミラーズとらぶりんが必死に止めるのだった。


そして卑弥呼から解放されたイザナミは言った・・・。


「ユウナギの覚醒が必要不可欠となったの」


その言葉にミラーズとらぶりんの目付きが鋭くなるのだった・・・。



~ エピローグ・完 ~


ってな事で・・・。


今回のお話はいかがだったでしょうか?


緋色の閑話は閑話らあらず・・・。

かなり伏線の回収や更なる伏線がありますので、

楽しんでいただけたら・・・と思います。


ってなことで、緋色火花でした。

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― 新着の感想 ―
またしても閑話らしからぬ閑話というか・・・ 「閑話」の基準って・・・?w でもこれでようやくユウナギさんが目覚めてくれるのでしょうか?♥︎
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