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異世界転移 ~魔を狩る者~  作者: 緋色火花
第三章・冥界編
377/404

269話 執事の正体

お疲れ様です。


この暑さ・・・謎過ぎる・・・。

ってか、干からびてしまうorz


まぁ、そう思いつつも社畜な訳で・・・

干からびても・・・仕事を完遂させるんだが・・・><

・・・まぁ、そんな感じで日々頑張っておりますw



今回もまた南雲と執事の戦いがメインです。

楽しんでいただければ・・・とw



それでは、269話をお楽しみ下さい。

突然現れた初老の執事と死神化した南雲を前にし、

堅狼族達は怯え、そして離れた場所で見ている悠斗も緊張していた・・・。


(な、何だよ・・・あの執事風なヤツ。

 っていうか・・・あの執事からは凄い力を感じる・・・。

 で、でもじぃーちゃんはこの冥界においてはほぼ無敵なはず、

 だから心配する必要はないはずなんだけど・・・

 でも・・・嫌な予感が止まらない・・・)


悠斗は言い知れぬ不安感に襲われながらも、

対峙する初老の執事を凝視していたのだった・・・。


そして堅狼族達は・・・。


ゆっくりとだが一歩一歩後退し始め、

族長であるルチアーノは、この場から逃亡する事を考え始めていた。


(じょ、冗談じゃないよっ?!

 この冥界においては最強である死神と戦うなんてさ・・・

 で、でも・・・一番厄介なのがこの執事よ。

 こ、この得体の知れないドス黒い力を纏うこの執事が、

 私の本能がこの場からの逃亡を促して来る・・・

 一体なんなのよっ?!

 全く・・・想定外もいいところだわ・・・)


ルチアーノが表情を強張らせながらも徐々に下がり始めた時、

突然『ジロリ』と執事の視線が向けられた・・・。


『っ!?』


「おやおや・・・堅狼族の族長さん?

 私が何も気付かないと・・・でも?」


ゆらゆらと紫色の神力を立ち昇らせ、

言い知れぬほどの威圧感を周りに解き放った時、

執事はその赤眼を鈍く光らせた・・・。


(こ、これはチャームかっ!?)


その赤眼の力にルチアーノは『うぐっ』と声を漏らし、

妙な力で己の意識が刈り取られそうになっている事に気付いた。


そして『ガルルルっ!』と唸りながら、

その身体から最大限の力を噴出させ、

執事からの魅了を耐え抜くのだった・・・。


(ハァ、ハァ、ハァ、ハァ・・・。

 い、今のは・・・ヤ、ヤバかった・・・わ・・・。

 は、反応が遅れていたら、きっと私はヤツのチャームに・・・)


そう改めて自分を分析したルチアーノは、

己の本能が正しい事を確信し、『これ以上はもう・・・』と判断すると、

『ワォォォォンっ!』と全部隊撤退の雄叫びを挙げた・・・。


そして一目散にこの場から逃走し始めた時、

ルチアーノは自分の以外の仲間達が微動駄にしていない事に気付いた。


{お前達っ?!さっさとこの場から撤退するのよっ!}


念話でそう告げたにも関らず、他の者達からは返答もなく、

ただその場に留まっている仲間達に違和感を感じた。


{お前達っ!何やってんだいっ!?

 って・・・お、お前達・・・?

 ま、まさかっ!?}


振り返り様の姿勢で固まるルチアーノは理解した。


(・・・ヤ、ヤツのチャームにっ!?

 あれは私にだけではなかったのかっ!?)


突然の出来事にルチアーノは咄嗟に『ボレアスっ!』と叫び、

視線を向けたその先には、

赤く眼光を光らせていたボレアスが唸り声を挙げていた。


(ボ、ボレアスまでもがっ!?

 い、一体どうすれば・・・?)


そう考えたルチアーノは咄嗟に身構え、

執事に対し身構え戦闘態勢に移行した・・・。


ルチアーノが執事に対し攻撃態勢を取って見せると、

執事はニヤり薄気味悪い笑みを浮かべ『ほほう』と口を開いた。


「この私めとやり合う・・・クックックっ・・・

 と、言う事で宜しいですかな?」


「・・・クっ」


ゆらゆらと揺らめく紫色の神力が色濃く増し、

『ジャリっ』と1歩踏み出した時だった・・・。


「・・・貴様の相手は儂のはずじゃが?」


突然背後から聞こえて来た南雲の声に、

背後に視線を向けた執事の赤眼が怪しく光った・・・。


「ふっふっふっ・・・。

 そうでした・・・そうでしたな・・・死の番人殿?

 私とした事が、こんな蛆虫に・・・クックックッ・・・」


そうドス黒い声を呟きながら南雲に振り向いた時、

執事は『ただ、これでは・・・』と口を開いていった・・・。


「私がお仕えするお嬢様に対し、申し開きようも御座いませんので、

 余興・・・と言うには些か物足りないかと少々心を痛めますが、

 お嬢様の顔に泥を塗ったこの蛆虫にも、

 多少なりとも報復させて頂きましょうか?」


「・・・報復じゃと?

 貴様は一体何を?」


赤眼を鈍く光らせ笑みを浮かべる執事にそう尋ねると、

執事は左手を真上へと上げ口を開いた。


「さぁ、堅狼族の皆様方・・・。

 お仕事の時間ですよ?」


そう声を挙げその身体から赤く円形状に広がる何かを放出した瞬間、

微動駄にしなかったルチアーノを除く堅狼族達り目が赤く光った。


「き、貴様っ!?一体仲間達に何をっ!?」


「クックックッ・・・いいですね~・・・

 その怒りに満ちた顔・・・」


そう言って口角を上げた執事は再び左手を挙げると命令した。


「さて、忠実なる下僕達よ・・・。

 この蛆虫に報復を・・・」


そう命令した途端・・・。

再び赤く目を光らせた堅狼族達が一斉にルチアーノへと突進した。


「お、お前達っ!?や、止めろっ!止めるんだっ!?

 ボ、ボレアスっ!?正気を取り戻せっ!

 わ、我ら堅狼族の誇りをっ!」


族長であるルチアーノがそう声を挙げるも、

魅了され操られる堅狼族達には何も響かなかった・・・。


『チっ!』と舌打ちしながらも、

ルチアーノは襲い来る仲間達の攻撃を次々と躱し、

防戦一方だった・・・。


そんな様子を見ながら南雲は執事に対し口を開いた。


「同族で争わせるとは・・・の・・・。

 貴様のような輩を見過ごす訳にはいかんな・・・」


「ほう・・・」


ニヤり笑みを浮かべた執事に対し、

漆黒の大鎌を持つその手に力が込められると、

『・・・参る』と声を挙げながら突っ込んだ。


「お手並み拝見ですかな?」


迫り来る南雲の大鎌が執事を襲い、

上や横からと縦横無尽に攻撃を繰り出していった。


死神と化した南雲の連続攻撃に執事は薄ら笑いを浮かべ、

『フフフ』とただ笑みをこぼすだけだったのだ・・・。


「うむ・・・こ、これは・・・」


攻撃しながらもそう呟いた南雲は咄嗟に後方へ飛び構え直すと、

『かなりの手練れじゃな』と呟き、

その声が届いた執事は再び不気味な笑みを浮かべた。


「クックックッ・・・。

 この程度の攻撃で手練れ・・・とは・・・。

 死の番人ともあろう者が・・・まるで赤子のようですな?」


そう言い放った瞬間・・・。


『では今度はこちらから・・・』と笑みを浮かべると、

一瞬のうちに南雲に接近し、素手での戦闘を開始した・・・。


『ギンっ!ギンっ!ギンっ!』と・・・。

執事の拳と漆黒の大鎌が打撃音を発していた・・・。


「な、なんとっ!?」


執事の攻撃を南雲が大鎌で防ぐという図式へと変わった。


「じ、じぃーちゃんが・・・防戦一方っ!?」


離れていた悠斗が予想外の攻防に舌を巻くも、

『ほらほらほらほらっ!』と執事の楽し気な声が聞こえて来た。


「じぃーちゃんっ!」


遠くから一瞬悠斗の心配そうな声が届くも、

今の南雲には答えるだけの暇がなかった・・・。


(こ、こやつの強さはっ!?

 うぐぅぅ)


白き髑髏の仮面でわからないが、

その中の表情は既に汗まみれであり、

時折り口の中に自分の汗の味が口の中に広がっていた。


(くっ・・・こ、このままでは・・・)


そう思った南雲は後方へと飛びながら呼吸音を変え、

着地と同時に『繰術』と呟きながら突っ込んでいった。


『ガキンっ!ガキガキガキンっ!』と・・・。

再び南雲の攻撃が始まり、執事は突然速度を増した事に驚いていた。


「ほう・・・身体能力が多少は・・・上がりましたかな?

 いやはや、実に興味深いですが・・・」


南雲の攻撃を防ぎ躱しする執事が感心している様子を見せると、

髑髏の中の表情は汗だくになりながらも口角を上げていた。


「しゃべっとる余裕はないはずじゃっ!」


吐き捨てるように発した南雲の言葉に、

執事は一瞬その口を閉じたが、

『ジュル』っと舌舐めずりをすると表情を変えた。


「余裕が・・・ない・・・?

 この私めがです・・・かな?」


「そうじゃっ!

 その証拠に貴様は先程から防戦一方ではないかっ!」


そう会話をしつつ怒涛の攻撃を繰り出す南雲の前に、

執事はただ防戦一方だったのだ。


『ガキンっ!ガキっ!ドカっ!』


漆黒の大鎌の背で執事の両腕をかち上げると、

南雲は『コォォォっ!』呼吸を吐きながら強烈な一撃を放った。


『神野流大鎌術・砕破震撃(さいはしんげき)っ!』


南雲は執事のガラ空きになった腹部目掛け、

大鎌の柄を回転させながら突きを放った・・・。


『ギュギュルギュルっ!ドスンっ!』


「うぐっ」


南雲の放った一撃が執事の腹へと目突き刺さると、

その態勢のまま足底を滑らせ数メートルほど後退したのだった。


「ふんっ!どうじゃっ!この虚けがっ!」


「・・・・・」


『はぁ、はぁ』と乱れた呼吸を整えながら南雲がそう言うと、

執事はその衝撃で身体を九の字に曲げる中、

突然『ククク』と肩を揺らし笑い始めた・・・。


『アァ~ハッハッハっ!』


『っ!?』


「なっ、なんじゃっ!?

 き、貴様・・・一体何を笑ろうておる?」


執事の思いがけない反応に眉を潜めた南雲に、

ゆっくりと跳ね上げられた腕を降ろしながら口を開いた。


「いやはや・・・正直・・・驚きましたよ?」


「なんじゃと?」


「力もないただの脆弱なる死神だと思い、

 つい・・・油断していたものですから・・・」


そう告げた執事の身体からは、

冥界の神力が湧き始め、やがてそれは身体を覆い尽くした。


「な、なんじゃっ!?この・・・この力はっ!?」


執事から放たれるその不気味な力の前に、

気付けば漆黒の大鎌を持つ南雲の手が小刻みに震えていたのだった。


(こ、この儂が・・・震えてっ?!?)


一瞬視線を己の手へと移し、力を込めて握り直すと、

気合いを入れ直した南雲は執事にこう言った・・・。


「ふんっ!その様子じゃと・・・

 儂がもう手加減する必要はなさそうじゃの?」


虚勢ではない・・・。

だが南雲自身、執事の謎めいた威圧の前に迷っていたのだった。


(確かに手応えはあった・・・。

 じゃが、あの手応えは儂が知る中では・・・)


髑髏の仮面の中の顏が激しく歪み、

再び攻撃態勢を取った瞬間・・・。


『グワンっ!』


『っ!?』


(き、消えた・・・じゃと?)


一瞬にして南雲の眼前から姿を消し、

周囲を探ろうとした瞬間、

突然南雲の背後から執事の声が聞こえた・・・。


「・・・さて、こちらも参りましょうかね~?」


「なっ!?」


背後から聞こえるその声に、

咄嗟に南雲は距離を取ろうと身を翻したが、

執事は慌てる様子もなく行動に移った・・・。


「はぁぁっ!」


「なっ、なんじゃとっ!?」


身を翻し回避したつもりだったが、

執事は一瞬にして再び南雲の背後を取ると、

容赦なく真下に向かって振り下ろした。


『ドスっ!』


『ぐはっ!』


執事の一撃が空中で南雲の腹に直撃すると、

『ドカン』とまるで隕石が落ちて来たかと思うほどの爆音をたてた。


『ふごっ!』と呻き声を漏らし、

直撃した地面を見ると、そこには幅5mほどのクレーターが出来ていた。


『じぃーちゃんっ!』と声を挙げながら駆け出して来た悠斗に、

執事は『ジロリ』と鋭い眼光を向けると手を翳し、

冥界の神力による火球を数発放った。


執事の放った火球は悠斗の足元近くで爆発すると、

『くっ』と呻き声を挙げる悠斗の姿があった。


「・・・邪魔をしないでいただけますかな?」


そう言い放つ執事の迫力に、悠斗の背中には悪寒が走り、

その威圧に一瞬にして冷たい汗が流れた・・・。


そして悠斗が倒れる南雲に再び『じぃーちゃんっ!』と声を挙げた時、

南雲から声が聞こえて来た・・・。


「し、心配・・・するで・・・ない・・・わ」


そう言った南雲はゆっくりとした動きではあったが、

立ち上がると漆黒の大鎌を『ブゥンっ!』と一回転させ、

構えると同時にこう言った・・・。


「・・・死神化しておる儂にダメージを与えるとは・・・の?

 お主・・・一体何者なのじゃ?」


冥界の神力を放ちながらそう言い放った南雲に、

執事は『ほう』と関心した様子でその問いに答えた。


「これはこれは・・・大変失礼致しました。

 脆弱かと思われた死の番人殿がこれほどタフネスだとは・・・。

 誠に持って・・・大変失礼致しました」


右腕を左胸に当てながらお辞儀をして見せる姿に、

髑髏の仮面の中の素顔は眉間に激しく皺を寄せていた。


「・・・で?何者なのじゃ?」


そう再び問いかけた南雲に対し、

執事は顏を上げると同時に赤眼を鈍く光らせ、

不気味な笑みを浮かべるとこう告げた・・・。


『私めは深淵なる死神・・・』


「し、深淵の死神じゃとっ!?」


『そうです・・・。

 この冥界の地では最強と謳われる死神の・・・

 クククっ・・・上位互換なる存在です」


『っ!?

 や、やはり、そうじゃったか・・・。

 この独特な手応え・・・。

 まさかとは思うておったが、儂の予想が当たってしまうとはの」


地を這うが如く聞こえたその言葉に、

南雲ばかりか悠斗・・・。

そして未だ仲間達の攻撃を回避し続けるルチアーノまで驚愕したのだった。


執事の言葉を聞いた者達が驚愕する中、

不気味な笑みを浮かべる執事は『ドスっ!』と、

南雲を踏みつけながら話を続けた・・・。


「・・・貴殿はこの冥界の地の死の番人。

 だが私めは・・・深淵なる地にて『死を司る者』

 おわかりになるでしょう?

 私が冥界の番人とは比べ物にならないほどの・・・

 クククククっ!・・・『格』の違いと言うものをね」


「・・・・・」


この執事が己の上位互換だと知らされ、

圧倒的なその強さに言葉を失ってしまった・・・。


そして『儂では・・・』とそう言葉が漏れ出た時、

『諦めるなよっ!じぃーちゃんっ!』と・・・。

悠斗の張り上げた声が南雲の耳に届いた。


「こんなところで諦めんなよっ!

 何が上位互換だよっ!

 それが負ける理由になんてなってたまるかよっ!」


そう声を張り上げた悠斗は両手に魔力を凝縮し始めると、

南雲を踏みつける執事に向けて魔力弾を放った。


『っ!?』


その行動に一瞬驚いた執事はその場から離脱し、

魔法弾の軌道を読み躱したのだが、

悠斗の放った魔法弾は執事の予測を越えたのだった・・・。


「逃がさないっ!」


悠斗は鋭い眼光を執事へと向けながら、

撃ち放った魔法弾を制御し執事の動きを追尾していた。


瞬時に移動する執事に対し、悠斗の魔法弾はしつこく追尾し、

そのしつこさに執事は苛立ちの表情を浮かべた。


「・・・いつもまで小賢しいまねをっ!」


そう言い放ちながら1つ目の魔法弾を打ち消した瞬間、

悠斗はもう1つの魔法弾を制御しながら南雲に声を挙げた。


「じぃーちゃんっ!今のうちに態勢をっ!」


一度己の上位互換だと聞かされた南雲の瞳から光が消えたが、

悠斗の言葉とその行動に南雲の瞳に再び光が宿った。


「う、うむっ!」


力強く立ち上がった南雲は、

追尾する魔法弾の行方を捉えながらも距離を取り、

漆黒の大鎌を構えながら呼吸音を変えた・・・。


『ゴォォォォォォォォォォォォっ!

 陰・呼吸・繰術・・・一気呵成(いっきかせい)っ!』


重厚で野太い呼吸音へと変化した南雲の身体から、

蒸気のようなモノが立ち昇った。


南雲の様子を見た悠斗は、準備が整った事を理解すると、

しつこく追尾していた魔法弾を執事の背中へとぶつけたのだった。


『ドンっ!』


執事の背中にぶつけられ魔力弾が炸裂するも、

無傷でいる事は当然悠斗にも予想は出来ていた。


(こんな状態の俺にだってやれる事はあるんだよっ!)


笑みを浮かべた悠斗が南雲のサポートをする為、

再び両手に魔力を凝縮し始めていた。


南雲の背後に悠斗の魔力を感じ取りながらも、

南雲は疑問に思っている事はあったのだ。


(少し前から思うておった事じゃが・・・。

 ど、どうして悠斗は魔力が使えるのじゃ?)


その疑問が頭を過ぎるも、

眼前で苛立ちの表情を見せる執事に集中するしかなかったのだった。


そしてまた、苛立つ執事も南雲と同様な事を考えつつも、

苛立ちが思考力を奪う事になっていた。


「このガキーっ!貴様に手を出していない事をいい事にっ!

 いつまでも調子に乗りよってぇぇぇっ!

 折角『死の番人』をいたぶり尽くし、

 その後・・・俺が嬲り殺す予定だったがっ!

 あぁ~・・・もういい・・・貴様の事はもうどうでもよくなった。

 ならば・・・こうしよう・・・。

 ・・・貴様は駄犬達のエサにしてくれるわぁぁぁぁっ!」


怒りを前面に出した執事がそう声を張り上げると、

左手を挙げながら未だルチアーノを襲い続ける堅狼達に命令し、

それを受けた堅狼族達は一斉に雄叫びを挙げ、

両手に魔力を凝縮する悠斗目掛け駆け出したのだった・・・。



ってな事で・・・。


今回のお話はいかがでしたか?

楽しんでいただけたのなら嬉しく思います^^


今後の展開を楽しみにしていただけたら・・・と思いますので、

応援の程を宜しくお願い致します^^



ってなことで、緋色火花でした。

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― 新着の感想 ―
上位互換って決めつけはなんなんですかねー? そんな数式みたいにビシッと分けられるものなんですかねー? 南雲や悠斗には是非そういう壁をぶち破っていただきたいですv
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