259話 スタンピート
お疲れ様です・・・。
この暑さ・・・一体いつまで?
くたっとなりながら日々頑張っております。
面倒臭くも仕事はどんどん追って来るし、
ちょい休みたいとジリ貧状態の緋色で御座います。
さて、今回のお話ですが・・・。
タイトル通り『女子~ず』達がスタンピートに遭遇する話です。
楽しんで読んでもらえるととても嬉しく思います。
これからも頑張りますので応援の程宜しくお願いします。
それでは、259話をお楽しみ下さい。
大量の魔物達の気配をいち早く感じ取った黒紅報告により、
イザナミ達は色濃く焦りの表情を浮かべた・・・。
「イ、イザナミ様っ!?
ス、スタンピートって本当なのですかっ!?」
イリアが困惑しながらそう声を挙げると、
イザナミは『・・・こんな時に』と苦々しい表情を見せた。
「イザナミ様・・・私達は一体どうしたら・・・」
「・・・くっ」
セルンの言葉など耳に入らない程イザナミは苦悩し、
拳を強く握り締めていた・・・。
(・・・こんなタイミングでスタンピートってっ!?
有り得ない・・・こんな事有り得るはずがない・・・。
これもやはり何者かの・・・)
苦悩し顔を顰めたイザナミは、
顏を顰めさせながらイリア達に視線を向けた。
(・・・む、迎え撃つにしてもこの子達の状態では・・・。
それとも70階層以降・・・。
『ボス部屋』に『ボス』が不在である事を祈って、
立ち入るか・・・?
チっ!色々と厄介な手を打ってくれちゃって・・・
あぁぁぁ、もうっ!イライラするわねっ!)
未だ背後関係が掴めずでいるその何者かに、
苛立ちがピークに達していたイザナミは、
ふと・・・『ボス部屋』の大きな扉を見た。
「・・・行くしかないか」
そんなイザナミの呟きを聞いたイリアとセルンは、
小さな声で『ボス部屋・・・』と唸るように言った。
時間が経過するほど魔物達の気配が迫り、
やがてその気配は索敵範囲が狭いイリアとセルンにも感じとれた。
「イザナミ様っ!?魔物達の気配がっ!?」
「・・・いかがされるのですかっ!?」
更に焦りの色を濃くしたイリアとセルンの声に、
イザナミは2人を見つめ重くなった口を開いた・・・。
「・・・お前達が選択しろ」
『えっ!?』
突然そう告げられたイザナミに2人は困惑し動きを止めた。
「・・・見ての通りアタシはまともに戦えない。
そして黒紅もまた・・・見ての通りよ。
今、このパーティーでまともに戦えるのは、
イリアとセルン・・・あんた達だけよ」
眉間に皺を寄せながらそう言ったイザナミに、
イリアとセルンはお互いを見合った。
「セ、セルン・・・ど、どうしよう・・・」
「・・・くっ!
正直スタンピートで襲って来る魔物達の相手をしていたら、
私達の体力も魔力ももたない・・・。
それにイザナミ様よりもたらされた、
冥界の神力もいつまで持つかわからないときてる・・・」
互いにそう話していると黒紅の焦った声がフロアに響いた。
「・・・こ、この階層まで辿り着きましたっ!
は、早く決めて下さいっ!早くっ!」
そんな黒紅の声に2人は頷き合うと、
イザナミに視線を向け口を開いた。
「イザナミ様っ!ボス部屋に入りましょうっ!」
イリアがそう声を挙げセルンもまた力強く頷くと、
イザナミは険しい表情を見せたまま頷き声を挙げた。
「わかった・・・ボス部屋に入りましょう」
『はいっ!』
皆がイザナミの声に大きく返事をすると、
黒紅を『ボス部屋』の前へと移動させ、
その他の連中は『対魔物用』に設置された魔石を回収した。
そして扉の前へと集まった皆が頷き合い、
イザナミが『入るわよっ!』と声を挙げると、
『ボス部屋の鉄の扉』を押し始めた・・・。
「くっ!こ、この扉・・・お、重い・・・」
「・・・なんて重さしてんのよっ!」
「・・・こんな時に限ってっ!」
それぞれが重い『ボス部屋の扉』を必死で押していると、
黒紅から『後・・・300ⅿくらいですっ!』と声が挙がった。
『ギィギィギィ・・・』っと重い扉が音を立てて動き始めるが、
イザナミは呻くように・・・。
『このままでは間に合わないっ!』と顔を顰めた。
『うぉぉぉぉっ❕』と皆が気合を込めた声を張り上げながら、
必死に扉を開ける姿を見て、
黒紅は『私にも何か出来れば・・・』と悩みふと・・・。
イリアによって壁に立て掛けられていた『自分の扉』を見つけた。
「・・・あっ!これなら足止めがっ!」
そう声を挙げた黒紅にイザナミは怒声を発した。
「ちょっとっ!?あんた一体何考えてんのよっ!?
少し回復したからってっ!
あんたがこの中で一番ズタボロでしょうにっ!
無茶すんじゃねーしっ!」
そう怒声を発するイザナミに、
『既に壊れている部分ですからっ!』と声を挙げながら、
黒紅はボロボロな身体から赤銅色の気を発すると吠えた。
『・・・スキル発動っ!解体っ!私の扉っ!
良くも悪くもいいタイミングですっ!
だから試しますっ!』
『っ!?』
吠える黒紅の声に皆が驚き振り返ると、
黒紅から『今は扉を開ける事に集中して下さいっ!』と怒鳴られた。
『バキっ!メキっ!バキンっ!ガキンっ!』
扉を必死に押すイザナミ達の背後からそんな音が聞こえる度、
3人は顏を更に顰めながらも扉を押して行った・・・。
『ギギィっ!ギっ・・・ギギギィっ!』
開き始めた扉の音を背後で聞きながら、
黒紅は思考していった・・・。
(確かユウト様の記憶にあった・・・『ダンガン』?
ア、アレを参考にすれば、
私の瓦なんかよりもより小さく・・・そして貫通力を・・・。
そして私が見たあの記憶・・・火山の中で主様が・・・)
そう考えた黒紅は己の扉をより細かく解体し、
その形状を悠斗の記憶の中に在った『弾丸』へと加工していった。
(・・・ユウト様の門となった時、
その契約により主様となったユウト様の記憶が私に・・・。
そしてその中に在った鉛弾・・・『ダンガン』
打ち出す時に螺旋状に回転する事によって真っ直ぐに撃ち出し、
その回転効果により威力と貫通力が・・・。
でも確か本来は『火薬』と言うモノが必要なようですが、
そこは『鬼の気』でっ!)
黒紅がそう思考し結論付け作業を終える頃、
その背後では『ギィィィィィっ!』と扉が開く音がした。
『黒紅たんっ!』とイザナミの疲れ切った声が聞こえ、
『わかりましたっ!』と返答した時、
通路に目を凝らしていた黒紅の目に、
大量に迫る魔物達の群れが見えた。
「皆さん先に入って下さいっ!」
「バ、バカっ!お、お前も来るんだよっ!」
「早くっ!」
『黒紅っ!?』
黒紅は皆の声を背中で聞きながらも、
悠斗の記憶を頼りに赤銅色を纏った『木製の弾丸』が、
黒紅の身体の前で綺麗に整列していた。
「・・・な、何をする気よ?」
そんなイザナミの驚く声が背後から聞こえるも、
『私にお任せをっ!』と声を張り上げた。
そしてボロボロになった黒紅の身体から・・・。
ゆらゆらと赤銅色の気が立ち昇る姿を見たイザナミは、
黒紅を心配し棒立ちになっている2人を見て、
『早く入っていつでも扉が締められるように準備しろっ!』と
怒声が発せられた。
それに渋々従うイリアとセルンがスタンバイしていると、
赤銅色の気を纏いながら綺麗に整列した『木製の弾丸』が、
各々に高速回転し始めた・・・。
『キュイィィィィンっ!』
高速回転し始めた『木製の弾丸達』が音を発し、
赤銅色の気を立ち昇らせる黒紅が再び吠えたのだった。
『いっけぇぇぇぇっ!木製の鬼弾・がとりんぐぅーっ!』
『ドッドッドッドッドッドッドッドッ!』
赤銅色の気を纏い綺麗に整列した『木製の弾丸』が、
規則正しく発射され、次々襲い来る魔物達に浴びせられて行った。
そして僅か数分でフロアの入り口付近に死体の山を築き上げると、
イザナミは『今だっ!』と声を張り上げた。
「了解ですっ!」
後退るように下がり始めた頃、
死体の山で遮られた魔物達の咆哮が聞こえ、
黒紅が『ボス部屋』に入るとイザナミの声の後、
『バタン』とその扉は締められた・・・。
『ふうぅぅ~』
『ボス部屋』の大きな扉にもたれかかるように、
イザナミ達がしゃがみ込むと、向き直った黒紅が口を開いた。
「・・・皆さんにはご心配かけましたっ!」
そう言いながら身体を少し曲げ前屈みになっていると、
イザナミは深く溜息を吐きながらこう言った・・・。
「ったく・・・無茶すんなしっ!」
その声に黒紅は『あはは』と乾いた笑い声を挙げ、
『ほ、本当にご迷惑を・・・』と言葉を付け足した。
「・・・ってかさ~?
黒紅たんの身体って一体何でできてんのさ?」
「・・・私の身体ですか?」
「うぃうぃ、アタシの『門』が黒紅たんみたいにさ、
自由に動き回っているのも見た事ねーし・・・。
・・・それってあんたが『破滅の門』だからかね?」
イザナミのそんな声にイリアとセルンが『うんうん』と頷くと、
黒紅は『んー』と何かを考えながら『あぁぁ~♪』と・・・。
そう何かに納得したかのような声を挙げながら口を開いた。
『私の身体はユウト様の『勇気と愛情』で出来ておりますから♪』
『・・・・・』
「・・・ん?皆さん・・・どうされましたか?」
黒紅の話に呆れ沈黙してしまったイザナミ達は、
『はぁぁぁぁ~』と深く溜息を吐くと、
何事もなかったかのように今後について話し合おうと声を掛けた。
「え・・・?あ、あの~・・・皆さん?
私の話を聞いてます?
もし、聞こえていなかったのなら・・・もう一度言いますけど?」
今後について話し合おうとしているイザナミ達にそう声を掛けると、
『2度もいらんしっ!』と怒られ、
『さっさと黒紅たんもこっちに来なっ!』と怒鳴られた。
その後・・・。
75階層の『ボス部屋の中』で今後について意見を出し合った。
「・・・これからどうすっかをキメようと思うんだけどさ?」
そう言いながらイザナミは皆を見渡すとセルンが挙手をした。
「・・・やはりと言うか。
この階層の『ボス』も不在でしたね?」
「あー、まじそれな~?
アタシもどう言った理由で不在なのかはわかんないけど、
これはラッキーだと今は感謝するしかなくね?」
「そうですね。
この際ですからこの部屋で回復を計った方が、
私やセルン・・・そして黒紅も回復できるのでは?」
皆の意見を聞いたイザナミは此処で休息する事を決めると、
それぞれが仕事を分担し動き始めた・・・。
皆が各々動き野営する準備を整えた時、
黒紅が『イザナミ様・・・』と話しかけて来た・・・。
「んぁ?どったの・・・黒紅たん?」
「イザナミ様・・・。
次の階層へと向かうにあたって、
この部屋の扉の確認はしなくても宜しいのですか?」
「・・・あーね。
70階層辺りから『ボス部屋』の魔物も不在・・・。
本来ならボスを倒す事で、
次の階層へと向かう扉のロックが外れるのだけど、
不在だからか扉のロックはされてなかったじゃんね?」
「はい、確かにそうですけど・・・。
ここに来て『スタンピート』です。
念の為に調べておいた方が宜しいのでは?」
真剣な声色でそう言った黒紅に、
イザナミは『うーん』と唸るとイリアに声を掛け、
この『ボス部屋の扉』を調べるよう頼んだ。
そして再び皆がそれぞれの仕事をこなし、
焚火にかけておいたケトルの中の水が沸騰し始めた頃、
イリアが戻って来て肩を竦めながら口を開いた。
「イザナミ様・・・。
この部屋の扉のロックが掛かったままの様です」
困った表情を見せながらそう言ったイリアに、
イザナミは『げっ』と顔を顰めた時、
セルンが『ピッキング』でどうにかならないの?』と尋ねた。
「・・・ピッキングって、
私はそのスキル持っていなから・・・」
そう答えたイリアにセルンが『なら、私がやるわ』と言って、
焚火の前から立ち上がり、イリアと共に扉へと向かって行った。
イザナミは焚火から立ち去る2人の背中を見ながら、
一言『腑に落ちないわね』と呟いた。
その呟きは傍に居た黒紅にも聞こえ、
『どうされたのですか?』と声をかけられたのだった。
「んー・・・。
ここに来るまでボスは不在だった・・・。
その結果、次の階層へと繋がる扉にはロックもかかっておらず、
アタシ達は問題なく楽にとまでは言わないけど、
ここまで来る事は出来た」
いつにも増して真剣な表情で焚火を見つめながらそう言うと、
イザナミは少し『うーん』と唸りながらも言葉を続けた。
「まさかとは・・・思うけど・・・」
「・・・思うけど、何ですか?」
「・・・この部屋の扉のロックが外れてないって事には、
必ず意味があると思わね?」
「・・・確かにそうですね」
「・・・でしょ?
それに今あの扉の向こうでは『スタンピート』が発生中。
なんかさ~・・・色々とタイミンクが合ってんじゃん?」
「・・・うーん。
そう言われるとそうかもしれませんが・・・。
でもそれはイザナミ様の考え過ぎなのでは?」
そう楽観視する黒紅の言葉に、
イザナミは『考え過ぎかね~?』と浮かない表情を浮かべて居た。
(これってフラグがたったんじゃね?)
そう心の中で呟くとイザナミは紅茶を口に流し込んだのだった。
そしてそれからすぐ後・・・。
『ピッキング』を試みたイリアとセルンが戻って来ると、
セルンからは『無理でした』と苦々しい声が返って来た。
「・・・まじかー?」
そう返答あしたきりイザナミは沈黙し皆が向後君になっていると、
今まで考え事をしていたイザナミが『まぁ、とりま・・・』と、
口を開き食事を取る事にしたのだった・・・。
それから暫くの時が経過し、
食事を食べ終え、焚火の前でくつろいでいた時だった・・・。
突然『ボス部屋の金属の扉』が『ドゴーンっ!』と、
轟音が鳴り響いた・・・。
その轟音に皆が『ビクっ!』と身体を跳ねさせると、
イザナミは唸るような声を挙げた。
「・・・ビンゴってかっ!?」
ってか、まさかこのボス部屋にまで攻め入るつもりっ!?」
そう呻くような声に皆の視線が集ると、
イリアとセルンは立ち上がりイザナミに指示を仰いだ。
『イザナミ様っ!ご指示をっ!』
2人同時にそう声を挙げるとイザナミは『チっ!』と舌打ちをし、
黒紅は一早く次の階層に続く扉の附近まで移動した。
そんな黒紅にイザナミは『黒紅たん、戦えるのっ!?』と、
そう声を張り上げると『少しの間ならっ!』と正直な声が聞けた。
その声に『わかったっ!』と答えながら、
今度はイリアとセルンに視線を向けた。
その視線にイリアは『やれますっ!』と答え、
セルンもまた同様に『いけますっ!』と答えると、
イザナミは皆に『とりま・・・』と口を開いた。
「・・・まずは遠距離攻撃をメインで迎え撃ち、
その後は各個の判断で戦うしかなさげね・・・」
そう指示した後、
イザナミは後方に移動し終わった黒紅に声を掛けた。
「黒紅たんっ!さっきの戦いで見せたあの攻撃だけど、
その時の『弾』って残ってる?」
「・・・はいっ!
私の『扉』で創った『弾』ですから、
連射し続けたとしても暫くは戦えますっ!
それに『瓦』もありますから・・・」
そう黒紅が言った時だった・・・。
イザナミは黒紅の言葉を聞いた時、
『あっ』と何から気が付くと続けて尋ねた・・・。
「あんさ~・・・黒紅たん?
その『瓦』なんだけど・・・それで『弾』創れんじゃね?
黒紅たんの『解体スキル』で創れるっしょ?」
そうイザナミから言われた瞬間、
黒紅は『あぁぁぁっ!』と声を張り上げると、
『つ、創れますともーっ!』と元気にそう言った。
その元気な声にイザナミは『イシシ』と、
悪戯っこのような笑みを見せると、
次はセルンに向き直り尋ねた・・・。
「セルぴょんのあの魔力を消費する矢ってさ?
普通に魔法を消費するのとどっちがでかい?」
その問いにセルンは目を閉じると、
脳内に『ステータスボード』出現させ計算し始め、
答えが出た後こう答えた・・・。
「・・・貫通力を増した『エアバレット』の方が、
弓で放つよりも長く戦えます」
「・・・因みに、一度に『エアバレ』は?」
イザナミの問いを察したセルンは一瞬チラっとイリアを見ると、
『8発です』と答えた。
隣に居たイリアは驚いた表情を浮かべて居たが、
イザナミは再び『イシシ』と悪戯っぽく笑みを見せると、
『じゃ~それで♪』と親指を立てたのだった。
そして最後に・・・。
やや緊張した表情を浮かべるイリアに視線を移すと、
『イリアっちは・・・どうよ?』と、
人差し指を向け何故かキメ顔でそう言った・・・。
するとイリアは真剣な顔を向けると、
イザナミに向かって手を伸ばし掌をみせながら声を挙げた。
「・・・5発ですっ!
5発同時発射できるようになりましたっ!」
そう自信を持ってそう答えてイリアに、
イザナミは『イシシシシ・・・やるじゃん乳女♪』と答え、
不敵な・・・いや、盛大に引き攣らせた笑みを浮かべた。
『・・・さぁ~て、どこまで持つか・・・くっくっくっ。
ヤバ過ぎて逆にテンション、アゲアゲだっちゅーのっ!』
そう呟いたイザナミは踵を返すと、
一番後方で構える黒紅の隣に移動し、
『ガンガン』と鉄の扉を叩き続ける魔物達に武者震いした。
(ここまで来たら・・・やってやんよ~♪
何者かは知らないけどさ~・・・。
アタシらの事舐めてっと・・・盛大に痛い目見せてやんよ~♪)
盛大に顔を引き攣らせながらそう思っていたイザナミは、
念の為皆に『念話』で作戦を伝えたのだった・・・。
そして重厚な鉄の扉が『メキっ!』と、
ひしゃげるような音を立てると指示を飛ばした。
「まずはアタシらのターンっ!
黒紅たんっ!
先制攻撃の準備・・・よろっ!」
「いえっさーっ!
まずこの黒紅がド派手にぶっ放してやりますともぉぉぉっ!」
そう声を張り上げた黒紅の前には、
赤銅色の鬼の気を纏い高速回転する『木製の弾丸』が、
整列し魔物達が雪崩れ込んで来るのを、
今か今かと待っていたのだった。
ってな事で・・・。
今回のお話はいかがだったでしょうか?
ってか・・・暑くて・・・。
緋色の部屋にはエアコンが付かないのですorz
扇風機と冷風機で頑張っているのですが、まじキツイ・・・><
因みに今・・・。
室温は35℃あります。
先週は夜中に38℃にまで・・・orz
皆さんも熱中症には気を付けて下さいね~?
ってなことで、緋色火花でした。




