250話・壊れた擬体
お疲れ様です。
『Ⅹ』の方でも告知しましたが、
仕事の都合で次回のアップが『6月4日』となりました。
登録者の皆様方には大変申し訳なく思っておりますが、
どうにもならなかったのでお詫びいたします。
そして次回のアップでは、
悠斗の話の続きとなります。
って言うか・・・。
『社畜』とは恐ろしいモノです。
全力で拒否しても結局は受けてしまう・・・。
全く以ってやれやれです><
それでは250話をお楽しみ下さい。
此処は冥界のとある場所・・・。
『陰流』を伝授すべく、南雲と悠斗は厳しい修練をに励んでいた・・・。
『はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・』
悠斗は地面に伏すように蹲り、
滴り落ちる大量の汗に驚きつつも呼吸を整えよとしていた・・・。
(・・・こ、この身体は擬体・・・だよな?
ぎ、擬体って・・・こんなにも・・・汗が出るモノなのか?
い、いや、でも今は・・・呼吸を・・・)
蹲りながらも冷静に対処しようとしていると、
厳しい表情を浮かべた南雲がゆっくりと悠斗に近付いて来た。
「なんじゃ・・・悠斗・・・。
これくらいの事でもう立てぬのか?」
「・・・・・」
そう静かに口を開いた南雲だったが、
その口調とは裏腹にたっぷりと威圧が含まれていた・・・。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・じ、じぃ・・・ちゃん・・・」
悠斗の蚊の鳴くようなその声に、
その傍まで来た南雲はピタリと足を止めた。
「・・・なんじゃ?」
「はぁ、はぁ、はぁ・・・。
し、質問・・・が・・・ある・・・」
悠斗の声に南雲は見下ろしながら『言うてみ』と返答すると、
未だ立ち上がる事が出来ずに居る悠斗は、そのままの体勢で答えた・・・。
「こ、この修練・・・。
はぁ、はぁ、はぁ・・・い、陰・・・流の・・・」
「・・・早よう言え」
「はぁ、はぁ、はぁ・・・。
ぎ、擬体・・・でやって・・・い、意味が・・・あるの?」
悠斗のその質問に南雲は『ふむ・・・』と言いながら、
自慢の白髭を撫でながらニヤりと笑みを浮かべた・・・。
「意味は・・・ある」
「・・・そ、そう・・・なん・・・だ。
はぁ、はぁ、はぁ・・・」
微動だにしないまま、そう返答した悠斗に、
南雲は話を切り出していった・・・。
「確かに一見・・・意味のないように思うかもしれん。
じゃがの・・・悠斗?
擬体であるからこそ・・・の、修練なのじゃ」
「ど、どう言う・・・意味?」
「此処は冥界で亡者共が集う地じゃ・・・。
人の肉体を持って訪れる事が出来ぬ地じゃ・・・。
正直、陰流が伝授出来一粒の涙がこぼれ落ちたるかどうかなど、儂にもわからん」
「っ!?」
南雲の言葉に悠斗は反射的に顔を上げると、
困り果てた表情を浮かべる南雲と目が合った・・・。
「・・・じ、じゃ・・・な、何の為に・・・?」
汗を垂らしながらそう尋ねて来る悠斗に、
南雲は『ふむ・・・』と何かを思い巡らせると、
しゃがみ込みながら口を開いた。
「・・・この冥界の地でなければ、
儂はお前に何もしてやれんでな?
生前・・・。
お前は厳しく修練させる儂を嫌いもせず、
懐いてくれておった・・・。
その時儂は、お前に儂の持てるモノ全てを授けてやろうと、
そう思って日々、成長するお前を楽しんでおったのじゃ・・・」
「・・・じ、じぃーちゃん」
南雲は苦しそうにしている悠斗に微笑んで見せると、
続けてこう言った・・・。
「ところがじゃ・・・。
儂はお前を置いて死んでしもうた・・・。
儂の意識が途切れる瞬間、儂は泣きじゃくるお前に・・・
すまん・・・と詫びたのじゃ・・・。
肝心なモノを伝えられんかったその後悔が、
この冥界の地に来てからも消える事はなかった。
ところがじゃ・・・。
何の因果か悠斗・・・お前はこの地に来て、
二度と会えぬはずの我が孫にこうして再び巡り合う事が出来たんじゃ。
そしてその時、儂はこう思った・・・。
例え肉体はなくとも・・・陰流の理を・・・
悠斗・・・お前のその魂に深く刻んでおきたい・・・とな?」
そう話した南雲の目からは一粒の涙がこぼれ落ちた・・・。
「・・・じぃーちゃん」
『フフッ』と悠斗の声に笑って見せた南雲は、
濡れる頬を軽く拭うと表情を引き締め、厳しい表情へと変わった。
「悠斗やっ!
いつまでそうやってヘバっておる?
早ようその重い腰を上げて立たんかっ!」
悠斗は南雲の喝に『ふっ』と口角を上げながら、
ヨロヨロとしながら立ち上がって表情を引き締めた。
「・・・こ、理ってヤツ…掴んでやろうじゃんか」
そう強がりながら言った悠斗に、
南雲はニヤりと笑みを浮かべると、
『よー言うたっ!』とご機嫌に笑みを浮かべたのだった・・・。
そして此処は冥界のとある地・・・。
大きな山の谷間に在る集落に『初老の執事』が訪れていた・・・。
「・・・俺達に何か用があるって?」
集落の中に在る大きな屋敷の一室で、
がたいのいい男性が、初老の執事にそう言った・・・。
「はい、我が主が貴方様方にご依頼をと・・・」
初老の執事の言葉にその男性は隣に居る女性に視線を向け、
『・・・その依頼とは?』と口にした。
「はっ、その依頼内容とは・・・。
ある男の抹殺・・・」
「・・・抹殺だぁ~?」
そう声を挙げた男に初老の執事は言葉を続けた。
「・・・抹殺して欲しいのは、
只今、とある荒野に居る『カミノ・ユウト』なる男の抹殺で御座います」
「・・・カミノ・ユウト?」
「はい・・・。
我が主がおっしゃるには・・・。
その男がこの冥界に害を及ぼすと・・・」
初老の執事の言葉に、再び隣に居る女性に顏を向けると、
その女性は一言・・・こう言った。
「・・・報酬は?」
『・・・はい』と答えた初老の執事は、
そう言いながらマジックボックスからいくつかの『宝石』と、
小さな袋に入っている『金貨』をテーブルの上に置いた・・・。
女性は小さく頷きながら男を見ると、
それを察した男性が『中を改めさせてもらおうか?』と告げ、
その手に袋を取り中を改めた・・・。
「・・・け、結構な額が入ってやがる」
驚きつつもそう言いながら視線を女性に向けると、
その女性は口角を上げ下卑た笑みを見せた。
「・・・いいわ。
詳しい話を聞こうじゃない?」
今まで顰めっ面をしていた女性は、
男の反応に手の平を返し好意的に身を乗り出して来た・・・。
「・・・それでは詳しいお話を」
初老の執事は手に取っていた紅茶に口を付けると、
一呼吸置いて詳しい話をし始めて行くのだった・・・。
~ とある荒野 ~
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
「・・・何じゃ悠斗。
もう限界かの?」
冥界の荒れた荒野の地で倒れ込む悠斗に、
南雲は厳しい目を向けそう言った・・・。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・。
ま、まだ・・・まだやれる・・・よ・・・じぃー・・・ちゃん」
悠斗は荒い呼吸をしながらそう言うと、
全身に力を入れ立ち上がろうとした・・・。
すると・・・。
『ブブブブブ・・・パシュッ・・・パチッ…』
『っ!?』
立ち上がろうと全身に力を入れた途端、
悠斗の身体から音が漏れ、
その身体からたちまち白い煙りを立ち昇らせた・・・。
「悠斗っ!?」
「あ、あれ・・・ち、力が入らない・・・」
そう悠斗がその身体の異変を口にした途端、
『ドサっ』と倒れ瞼を閉じた・・・。
「ゆ、悠斗っ!?」
慌てた南雲は倒れたその身体を抱き起そうとした時、
その身体に帯びた熱に思わず『うっ』と言葉を漏らした・・・。
「ゆ、悠斗っ!?その高熱は一体どうしたんじゃっ!?」
南雲は慌てた声でそう言うものの、
悠斗からの返事はなくただ・・・動く素振りを見せない悠斗を見た。
すると突然、南雲の頭の中に悠斗の声が流れて来た・・・。
{じ、じぃーちゃんっ!聞こえるっ!?}
その声に南雲は片耳を押さえながらよく聞き取ろうと、
『悠斗かっ!?』と声を挙げた。
{よ、良かった・・・。
突然真っ暗になって全然動かせなくなったから、
念話に切り替えたんだ・・・}
{そ、そうか・・・}
{じぃーちゃん・・・。
この身体って今、一体どうなってんの?}
寝るん輪でそう尋ねて来た悠斗に、
南雲は見たままの事を説明すると、
『・・・まじか~?』と、残念そうな返答が返って来た・・・。
{・・・それで、じぃーちゃん。
この身体からはどうやって出ればいいの?}
{・・・はぁ?}
悠斗の疑問に思わずそう答えた南雲は、
『・・・出られんのか?』と返答した・・・。
{・・・教えてもらった通りのキーワードを言ってはいるんだけど、
何も起こらないし・・・。
まじでどうなってんのさ?}
{何じゃとっ!?}
悠斗の声に困惑の色が隠せない南雲は拳を握り締めたまま考えていた・・・。
(確かこの擬体はあの方が・・・。
し、しかし儂はその連絡手段をもっておらん・・・。
一体どうすれば・・・?)
『うーん』と唸った時、
何故か南雲は咄嗟にある人へと念話を飛ばした・・・。
{・・・わ、儂ですじゃ}
{おうっ!南雲か?
そんなに慌ててどうしたんだ?}
南雲の慌て様に気付いたその男がそう聞き返すと、
自分が思っていた以上に慌てているのだと悟り、
一呼吸置いて事の説明をした・・・。
{・・・出られないっ!?
擬体から強制的に離脱するキーは試したのか?}
{は、はい・・・。
孫が言いますには、何を試してもダメだそうで・・・}
そう説明した南雲にその男は少し呆れたようにこう言った・・・。
{お前が慌てたのは理解出来るが、
しかし南雲よ・・・。
どうして俺に連絡を取ったのだ?}
{・・・えっ?い、いや・・・それは・・・}
言い淀む南雲にその男は苦笑しながら言葉を続けた。
{・・・俺はあの男とそう深い知り合いではない。
それはこちらがあくまで支部だからだ・・・。
それに俺はあまりそっちには行く事がないからな~?}
そう言われた南雲は思わず『あっ』と声を挙げると、
自分の行動に頭を抱え謝罪を口にした・・・。
{・・・わっはっはっ。
お前ほどの男であっても、孫の事となるとそうなるのだな~?}
{あはは・・・た、大変申し訳ありませんのじゃ}
{まぁ~よいよい・・・。
それだけ慌てていたと言う事なんだろうからな~?
っと・・・。
こんな無駄な話をしている場合じゃないな?
今から俺がサンダラーに連絡を取ってやろう}
そう言ってくれた男に南雲は恐縮しつつ、
時分で連絡を取ると言ったものの、
頼られた事が嬉しかったその男は、俺が連絡を取ると言い張った。
{・・・た、大変申し訳ありませんでした}
{わっはっはっ!気にするな・・・。
それじゃ~近いうちにまた会おう・・・}
{はい、その日を楽しみにしております。
この度は本当にご迷惑をおかけして、申し訳ありませんですじゃ、
・・・黒犬様}
そう・・・。
南雲が咄嗟に念話を送った相手とは、
イザナミの側近である『黒犬』だったのだ。
冥王である『サンダラー』に連絡を取る事を頼んだ南雲は、
機能を停止し倒れたままの擬体に視線を向けると、
悠斗に事の経緯を説明した。
それから数分後・・・。
悠斗と南雲が居るこの荒野の地に、
突然冥王であるサンダラーがその姿を現し、
ニヤニヤと笑みを浮かべながら近寄って来た・・・。
「・・・よう、死神殿。
えらく慌てていたらしいな~?」
ニヤニヤと笑みを見せそう言って来るサンダラーに、
南雲は羞恥に顏を赤く染めながら、深々とその頭を下げたのだった。
「あっはっはっ・・・。
そう恥ずかしがることはないだろ?
お前ほどの男でも、孫はそれほど大事・・・と言う事だろ?」
「・・・お、お恥ずかしい限りですじゃ」
恐縮する南雲にサンダラーは言葉を続けた。
「心配するな・・・南雲よ。
ヤツには連絡をつけた・・・。
もうそろそろこちらに到着するはずだ・・・」
南雲がサンダラーの言葉に深々と頭を下げ、
『有難う御座います』と言った時だった・・・。
突然南雲達がこの荒野の地の空間に、
螺旋に渦巻く黒い穴が現れ、その中から1人の男が出て来た・・・。
この冥界の地に足を降ろしたその男は、
礼儀正しくお辞儀をしながらこう言った・・・。
「大変お待たせ致しました・・・サンダラー様、
そして死神殿・・・」
そう言ったその男に、サンダラーは『うむ』と頷くと、
機能を停止したままの擬体を指差しながら口を開いた。
「・・・擬体が故障したようでな?
中に居るユウトが出られなくなったらしい・・・」
その声にその男は顎に手を当てながら、
『ふむ・・・』と興味深そうに見詰めていた。
「・・・キーも試したようだが、
どういう訳か・・・出られんらしい・・・」
そう言ったサンダラーの言葉に同意を示すように、
南雲も頷くと考え込むその男に声をかけた。
「・・・ライトニング殿、
どうか我が孫を助けてくだされ・・・」
・・・そう。
南雲が連絡出来ず、黒犬の計らいでサンダラーへと繋ぎ、
そのサンダラーが呼びだし者こそ、
この機能停止した擬体を提供した『ライトニング』だったのだ。
(この擬体はユウナギ様のオリジナル・・・。
神々が製作したモノとは違い、
緊急用の対策などなかったはず・・・)
暫く機能停止した擬体を見つめ、
何かを考えていたライトニングはその擬体へと近づくと、
閉じ込められたままの悠斗へと念話を送った・・・。
そして状況を理解したライトニングは、
その擬体を見つめながらこう言った・・・。
「擬体に繋がる空間をどうにか出来れば・・・。
しかし・・・残念ながら、この私にその術は御座いません・・・」
そう言ったライトニングに皆が言葉に詰まり、
眉間に皺を寄せていたのだが、
立ち上がりながらライトニングは微笑みながら言葉をこう続けた・・・。
「・・・ですがご安心下さい。
私には出来ずとも、ここに居られる『チャダ子』さんなら、
何とか出来るかと思います」
そう言って視線を向けた先に皆が顏を向けると、
死者の着物を着た1人の女性が立って居たのだった・・・。
突然その姿を認識した南雲とサンダラーは目を丸くしながら、
『・・・いつからそこにっ!?』と声を挙げると、
その女性がおどおどとしながら口を開いた。
「・・・は、はじ・・・初め・・・ま、ましてでごじゃいます」
『・・・・・』
おどおどとしながら口を開いた為、
チャダ子は噛んでしまったのだった・・・。
慌てて両手で口を押さえながらも真っ赤に顔をする彼女に、
皆が言葉を失い、またライトニングも苦い表情を浮かべて居た。
そんな彼女を見ながらサンダラーはライトニングにこう言った。
「・・・この女は・・・だ、誰なんだ?
冥王たるこの俺や死神である南雲が気付かなかったなんて、
一体どういう事なんだっ!?」
戸惑い動揺するサンダラーにライトニングは返答した。
「この方はSランクの魔物でして、
固有スキルがとても豊富な御方なのです・・・」
そう言ったライトニングから視線をチャダ子へと向けると、
つま先から頭の先まで見つめながら、
『固有スキルが豊富って・・・?』と素直に驚いていた。
「まぁ~その話は追々・・・」
そうライトニングが口を開いた時、
サンダラーはそれを遮るようにこう言った・・・。
「どうしてそんなヤツとお前が一緒にっ!?
ま、まさか・・・お前の・・・?」
そう尋ねながら小指を立てたサンダラーに、
南雲は『こっちの世界でも小指を立てるんじゃの?』と、
そう心の中で呟いていると、
こちらを見つめる視線に気が付き、南雲はチャダ子を見た。
「・・・デュフっ♪
それ・・・私も同じ事思っていました♪」
「・・・そ、そう・・・じゃったか。
あはは・・・」
南雲とチャダ子がそう話している中、
事の経緯の説明を終えたライトニングに、
サンダラーはチャダ子を見ながらこう言った。
「・・・まさか兄貴の部下とはな~?
それでライよ・・・。
この女であれば・・・何とかなるのだな?」
「・・・恐らくですが」
そう返答したライトニングはチャダ子に視線を向けると、
真剣な眼差しを向けながら口を開いた。
「・・・チャダ子さん。
何とかなりますでしょうか?」
そう尋ねるライトニングにチャダ子は何も言わず、
機能停止する擬体に歩み寄りながら何かを見ていた・・・。
無言で在るチャダ子の雰囲気に飲まれてか・・・。
この場に居た者達も妙な緊張感の中にいた時、
突然チャダ子が驚きの声を挙げ、
その声に皆が『ビクっ』と肩を跳ね上げた。
「ど、どうかしたのかっ!?
お、おいっ!女っ!答えろっ!」
「ま、孫の身に何かっ!?」
チャダ子の声に困惑するサンダラーと南雲を他所に、
ライトニングは冷静な口調で尋ねた。
「・・・チャダ子さん、
中に居られるユウト様に何かありましたか?」
ライトニングの声にチャダ子はゆっくりと立ち上がり、
皆に振り返って見せると、その表情は困惑しているように見えた。
「・・・お、おいっ!女っ!?
中に居るユウトはどうなっているんだっ!?」
「・・・チャ、チャダ子殿っ!?
ま、孫は・・・悠斗はっ!?」
南雲とサンダラーがそう声を荒げながらそう詰め寄ると、
チャダ子は顏を引き攣らせながら後退り、
2人の肉迫を止めようとその間にライトニングが割って入った。
「落ち着いて下さい・・・お2人共。
そんな表情で詰め寄られては、
チャダ子さんも言葉を発せられません」
ライトニングに諭された2人は、
申し訳なさげに謝罪を口にすると、
振り返ったライトニングはチャダ子に声を掛けた。
「・・・チャダ子さん、
中に閉じ込められているユウト様は、
一体どうなっておられたのか、ご説明お願い致します」
微笑みながらそう尋ねたライトニングに、
チャダ子『は、はい・・・』と顔を赤らめながら皆にこう告げた。
「・・・と、とても」
『・・・とても?』
「・・・満足そうに寝ておられます」
『・・・・・』
そうチャダ子の声に南雲とサンダラーばかりか、
冷静沈着であるはずのライトニングも時が止まったように動きを止めた。
そんなライトニングを見ながらチャダ子は何故か顔を赤らめて居ると、
我に返った南雲とサンダラーは、
この冥界の荒野の地でこう声を挙げた・・・。
『はぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?』
そして1人・・・。
ライトニングだけは声を挙げ高らかに笑った・・・。
「あぁ~っ!はっはっはっはっ!」
そしてじっと・・・。
ライトニングを見つめていたチャダ子は、
呟くように・・・そして誰にも聞こえないように口を開いた。
「・・・素敵♪」
こうして皆は擬体の中に閉じ込められた悠斗を救うべく、
行動を開始するのだった・・・。
ってな事で・・・。
今回のお話はいかがだったでしょうか?
擬体が壊れてしまい、そこに現れたのは・・・。
緋色の別サイトのキャラ達でした。
一応・・・。
今週中に時間を見つけて『南雲』の画像をアップしようと思います。
楽しみにして頂ければと・・・。
あと・・・。
今回プロジェクトにて、
利き目がぶっ壊れていると申告しても、
・・・選ばれてしまうのですね><
ポンコツなので使い物になるのかどうかもわからないのにね~?
まぁ~結局・・・。
受けてしまう私も私ですけどね・・・orz
それでは少しの間・・・。
おさらばで御座いますっ!
必ず戻ってきますので^^
ってなことで、緋色火花でした。




