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異世界転移 ~魔を狩る者~  作者: 緋色火花
第三章・冥界編
352/404

閑話・いちかと修一

お疲れ様です。


・・・最近めっちゃ寒くないですか?

まぁ~寒いのは平気なので別にいいんですが、

花粉症もあり中々辛い日々を送っております。


あと・・・まじで仕事が終わらん><


さて、今回のお話ですが・・・。


ここからは暫くの間、閑話が続きます。


今回はタイトルにもあるように『いちかと修一』の話ですが、

次回からは『英二』のお話となります。

多分・・・5~6話くらい?

少し閑話が長くなりますが、お付き合い頂ければと・・・。



それでは、閑話をお楽しみ下さい。


神野の屋敷のとある一室・・・。


『コンコン』とノックした音に、

部屋の中に居た者から返事が返って来た・・・。


「失礼します。

 涼華様、此処に来るよう言われたのですが?」


やや緊張した面持ちでそう言って入室して来たのは、

長身でかなりのイケメンの『八咫 修一』だった・・・。


「うむ、済まないな・・・急に呼び出して」


「いえ、構いませんが・・・」


かしこまる修一に涼華はソファーに座るよう促すと、

予め用意していたコーヒーを手渡しながら自分もソファーに座った。


一口コーヒーに口を付けた涼華は、

コーヒーカップを置くと呼び出した要件を伝えた。


「うむ、修一・・・。飲みながら聞いてくれ」


修一は手渡されたコーヒーに口を付けながら黙っていると、

それを返事だと受け取り口を開いていった。


「お前を呼び出したのは他でもない。

 知っての通り、訳あって英二は暫く留守をしている」


「はい、その内容は知りませんが、

 話は部下から伺っております」


「うむ、それで・・・だ」


少し目を細めた涼華はじっと修一を見つめると、

話を切り出した。


「修一、暫くお前は『班』を離れ、

 いちかと組んで『特務』に着いて欲しいのだが・・・?」


「・・・特務、ですか?」



※ 『特務』とは、総指揮を取る涼華の『特別任務』であり、

   『難易度Sランクの任務』の事である。

  以前は基本的に悠斗が引き受けており、

  それを継ぐ形で今は英二といちかがその任務に携わっていた。



『特務』と言う言葉に修一は一瞬その顔をヒクつかせたが、

涼華はその表情を察し、続けて話していった・・・。


「勿論断ってくれても構わない・・・。

 自分の仕事を優先したいと言うのであれば、

 この話は此処までとする」


すると修一は険しい表情を見せながら、

『少しいいですか?』と返してきた。


「・・・ん?何だ?」


「『特務』の事は少なからず話には聞いた事があります。

 今までは悠斗様がそれを担っており、

 そして現在は英二さんといちかが携わっているとも・・・」


「えぇ、あの子が居なくなってからというもの・・・。

 正直私達の理解を超える事象が多くなり、

 また現状『神や魔族』なる輩がその姿を現している・・・。

 だから今更『特務』というモノを隠す必要もないが、

 皆がソレに対抗出来る力を持っていないというのが・・・ね」


涼華の言葉尻りに葛藤のようなモノが見え隠れする中、

修一は『確かに・・・』と苦悩して見せていた。


『そこでだ・・・』


そう話を切り出した涼華は口を開いていった。


「修一・・・。

 お前はいちかと組んで『特務』に着いてもらいたい」


「・・・どうして俺が?」


「うむ、『八咫』であるお前ならば、

 『異界の魔』と戦えるだけの術を持っているだろ?」


そう話す涼華に修一の顔が引き攣るのが見て取れたが、

苦悩するその気持ちも察する事も出来た。


「・・・自信がない・・・のだろう?」


「・・・・・」


涼華の言葉に修一の眉間に皺が寄り、

静かに目を閉じ少しの間何かを考え込んでいた。


そして目を開けると修一はゆっくりと話し始めた。


「そう・・・ですね。

 正直、今の俺にそんな『大役』が務まるのかと、

 疑問に思っています」


「だろうな」


「はい、俺は『八咫』に戻る・・・。

 そう宣言をしてみたものの、

 今の自分に嘗ての『力』が戻るのかも正直わかりません」


「嘗ての力・・・か」


「つい先日・・・。

 あの『村』で使いはしましたが、

 その威力も速度も以前の自分とは比べ物にもなりませんでした」


深刻そうに・・・。


そしてそんな今の現状に困惑する修一に、

涼華は『ふぅ~』と息を吐いた。


「お前はそう言うが・・・。

 部下達に聞いたところ、お前はあの子と・・・。、

 悠斗との模擬戦では一度も負けていないと聞くが?」


そう言った涼華の目が鋭く刺さった。


それに対し修一は『フっ』と綻んだ表情に変わると、

『あの人は・・・』と・・・。

懐かしそうにしながら口を開いていった。


「確かにあの人と模擬戦をして、

 1度も負けてはいません・・・。

 ですが、俺は1度もちゃんと勝っていないんですよ。

 フフフっ・・・本当に変わったお人ですよ」


「・・・ん?

 それはどう言う事だ?

 部下達の話ではそんな事は言っていないようだが?」


そう尋ねた涼華はとても不思議そうにしていたが、

修一は笑みを浮かべながらその問いに答えていった。


「まぁ・・・あいつらからしたら、

 俺が勝ったように見えるでしょうね?

 あの人の木刀を弾き飛ばしても、

 武器が今までなかったかのように態勢を崩さず、

 俺から一瞬たりとも目を逸らさなかったのですから・・・」


そう話す修一の顔はどこか嬉しそうで、

他の誰にも見せた事ない楽し気な表情を見せていたのだった。


「・・・ほう、そんな事が?」


「そんな事って・・・。

 はっはっはっ・・・それが毎回ですよ?

 それにあの人は俺と戦って、1度たりとも本気でやっていない」


懐かしそうにそう話すも、

その顔はとても寂しそうに見えた。


「・・・1度たりともって?

 そんな訳・・・」


「いえ、毎回俺が勝つパターンは違っているんですよ」


「・・・どう言う事?

 それに勝ちのパターンって、それって・・・」


涼華の声に修一は『やれやれ』と悠斗のように肩を竦め、

『そう言う事ですよ』と呆れ気味に言った。


「ご承知の通り強者には勝ちパターンがあります。

 相手を誘い自分の最も理想する形で勝利する・・・。

 達人になればなるほど・・・ね。

 でも俺は1度たりとも同じ勝ち方をしなかった。

 つまり・・・俺はあの人に、

 自分の引き出しを開けさせられていたんですよ」


「・・・それは」


「・・・はい。

 戦いながら俺に伝えて来るんですよ・・・。

 無言ながらも俺に・・・。

 『それは前に見た』とか『次はないのか?』とか・・・ね」


「そ、それは・・・た、たまったモノじゃないわね?」


「・・・でしょ?

 あの人と戦うと本当に怖いんですよ。

 そして毎回・・・俺は試されていたんです。

 『そんなもんじゃないよね?』って・・・」


「・・・・・」


その話に言葉も出なくなった涼華に、

修一は苦笑いしていた。


すると突然『バンっ!』と扉が開かれ、

『いちかちゃん、参上っ!』といちかが入って来た。


『・・・・・』


いちかの登場に唖然とした2人が無言で居ると、

『・・・あれ?』と間の抜けた声を挙げた。


頭を押さえ呆れながら涼華は面倒くさそうに言った。


「い、いちか・・・。

 お前はノックもまともに出来ないのか?」


そう言った涼華にいちかは『あっ、忘れてた』とそう言った。


そう返答したいちからに2人は項垂れるも、

この部屋の主の断りもなくソファーに座り、

『それで~』っと口を開いたのだった。


「・・・私に用って何ですか~?」


「・・・い、いちか、お前なぁ~?」


呆れ返る修一に、いちかは『あれ~?修一さんこんな所で』と、

人の声も聞かずそう尋ねて来た。


「いちかっ!」


「は、はいぃぃーっ!?」


いちかの態度に業を煮やした涼華が怒声を発すると、

反射的に勢いよく立ち上がり、何故か敬礼をして見せていた。


「ったく・・・お前はもう~・・・。

 いちか・・・とりあえず座りなさい」


「・・・はいっ!」


『ドサっ』と勢いよく座るいちかに、

再び顔を顰めた2人は、再び力なく項垂れたのだった・・・。


それから気を取り直した涼華は静かに口を開くと、

修一に話した事と同じ説明をした。


その話を聞いたいちかは暫く考え込むと、

感慨深い表情を浮かべた・・・。


「ほぇ~・・・。

 私と修一さんが組む日が来るなんて・・・」


そういちかが感動したような口調でそう言うと、

修一は真剣な眼差しを向けた、


「正直に答えてくれ・・・。

 いちか、俺にはその力が在ると思うか?」


その真剣な問いかけにいちかは『はぁ~』っと溜息を吐き、

そんな姿に修一は首を傾げて見せると、

いちかからはこんな言葉が返って来た・・・。


「な~にバカな事言っちゃってんですか?」


「・・・はぁ?

 バ・・・バカな事?」


そい言った修一に、更にジト目を向けたいちかは、

肩を竦めながら言葉を返した。


「・・・あのですね~?

 あ・のっ!英二さんにも出来た事なんですよ?」


「・・・はぁ?」


「あの超無駄に熱くてデリカシーの欠片もなく、

 『ザ・男』的な詰めの甘い英二さんが出来て、

 どうして『ザ・クールなイケメン』である修一さんが出来ないと?」


そう言ったいちかに、

涼華と修一は『こいつ何言ってんだ?』と苦い顔をしていた。


「それに~修一さんは『八咫』に戻ると宣言したじゃないですか~?

 そんなお人が今更な~に言っちゃってくれちゃってんですか~?

 中途半端な力しかない英二さんより、

 何倍も戦えますって~♪」


いちかの物言いに涼華は英二の事が気の毒になり、

修一は英二の苦笑いする顔を想像していた・・・。


『コホン』と涼華が1つ咳払いをすると、

苦々しい口調で口を開いた。


「ま、まぁ~英二の扱いに関しては個人差があるとは言え、

 いちか・・・それちょっと酷くはないか?」


「えぇ~?全然酷くありませんって~。

 だってあの人、戦いながら『キメポーズ』とか考えてんですよ?

 そんな人より断然っ!真面目な修一さんの方がっ!

 頼りになるに決まっているじゃないですか~?」


いちかの話に『あ、あいつ戦いの最中に・・・』と、

涼華が『ぐぬぬ』と頭を押さえ、

修一は『あはは・・・英二さんらしいな~』と、

笑いつつも顔を引き攣らせていた。



3人はそれから暫くの間話し合い、

修一から『了承』を得ると、涼華からこんな提案をされた。


「うむ、まずは2人共・・・。

 『模擬戦』でもやってみたらどうだ?」


涼華のその提案に『模擬戦ね~』っと、いちかが笑みを浮かべ、

修一は『・・・それもありかな?』と呟いた。


「うむ、まずはお互いの実力を認識出来れば、

 戦いの最中に補い合えるだろうと思ってな?」


「・・・確かにそうですね。

 正直俺はまだ、いちかの実力を知っている訳じゃないし、

 連携を取る為には『模擬戦』は打って付けかもしれませんね」


涼華と修一はお互いに頷き合うと、

最終確認の意味を込めていちかへと視線を向けた。


その瞬間・・・。

涼華と修一の背中に『ゾクっ』と寒気が走った。


いちかに視線を向けた2人が見たモノは、

『ギラ』つくその眼光と身体から立ち昇る、

『赤銅色』の『鬼の気』を見たからだった・・・。


(・・・改めて見るとこの『鬼の気』

 なんて禍々しい気を放っているんだ・・・。

 並みの隊員なら、一瞬で『戦意喪失』しているだろ?)


(いちかのヤツ・・・。

 フフフフっ・・・随分と力を付けたようね?

 英二が嫉妬する意味がわかるわね)


それぞれがそれぞれそう思っていたように、

いちかも涼華の提案にメラメラと炎を燃やしていた。


「願ってもないですよ~♪

 修一さんとは一度・・・戦ってみたかったし、

 それに・・・。

 本気ではなかったにしても、

 師匠と互角以上に渡り合えたその実力・・・。

 私が試したいですから~♪」


(・・・バレてるっ!?)


(いちかのヤツ・・・。

 気付いていたのね?)


まるで2人が思っていた事を見透かしたかのように、

そう言ったいちかに2人は自然と笑みを浮かべていたのだった。



そして後日・・・。


涼華の提案によって決められた『模擬戦』が行われ、

勝敗がついたいちかと修一は笑顔で握手を交わしていた・・・。


「流石は悠斗様の一番弟子だね・・・。

 いちか・・・俺の完敗だよ」


「何言っちゃってんですか~?

 修一さんはまだ『八咫の技』にキレが戻ってなかったでしょ?

 だから私が勝って当然なんです~」


「はっはっはっ!確かにそうかもしれないけど、

 これを機会に改めて精進する事を決めたよ。

 いちか・・・ありがとな?」


「・・・えへへ♪

 私も強い人と戦えるのはとても有難いので、

 何度でも再戦したいですっ!

 今後とも宜しくお願いしますっ!」


そう言って頭を下げたいちかに修一は驚き、

見守っていた涼華もまた同様だった・・・。


(彼を師と仰ぐ彼女は清々しいな。

 ふぅ~、俺にも彼のような師が居たなら、

 もっと・・・)


澄み切った青空を見上げながらそう思う修一は、

今、此処には居ない悠斗の姿を思い浮かべていたのだった。



それから一週間後・・・。


AM5:00・・・。


悠斗専用の修練場に人影があった・・・。


『はぁぁぁっ!ふんっ!せいっ!はっ!』っと、

何者かが1人修練に励んでいた・・・。


『ふぅ~』と深く息を吐きながら呼吸を整えると、

ベンチに置かれたタオルを手に取り、

流した汗を拭っていたのだった・・・。


すると突然・・・。


「こんな朝早くから精が出るこって・・・」


その声に驚き振り返ると『ほらよっ』と、

水が入った『ペットボトル』が投げ渡された。


「しかし頑張ってんね~・・・姉貴?」


「・・・ま、まぁ~、そ、それなり・・・に?」


少し顔を赤くしながらそう言うと、

投げ渡されたペットボトルの蓋を取り勢いよく飲み始めた。


その姿を腕を組みながら見つめていると、

水を飲み終え蓋を閉めながら視線だけを向け口を開いた。


「・・・沙耶、こんな所に来てどうしたのよ?」


その問いに肩を竦め笑みを浮かべた沙耶は、

『はっはっはっ】と笑みを浮かべながら答えた。


「涼華姉~こそ、あの子の修練場でどったの?」


そう・・・。

早朝から悠斗の修練場で修練していたのは、

神野の長女である涼華で、

今もニヤけながら腕を組んでいるのが神野の次女、

沙耶だった・・・。


「・・・そうね」


何か思いつめたようにそう言った涼華に、

沙耶は近づきながら『何かあった?』と声をかけた。


「・・・・・」


その問いに沈黙した涼華に沙耶は、

何か思い当たる事があったようで、

横に並ぶと『・・・まさか?』と小声で呟いた。


「えぇ・・・。そのまさかよ」


「お、抑え込めたんじゃないのかよっ!?」


小声ながらも驚いた沙耶がそう話すと、

涼華は小さく頭を左右に振った。


「まぁ~、何とか力を抑え込んでいたんだけど、

 この前、『いちかと修一』の模擬戦を見た後から、

 『鬼の気』の制御が・・・ね」


「・・・まじか?

 い、いや・・・でも姉貴?

 私が聞いた話じゃ、いちかのヤツ・・・。

 修一との模擬戦では『鬼の気』を使っていなかったんじゃ?」


「えぇ、確かに使ってはいないわ。

 でも影響はあったのでしょうね?

 日々、私に力を使えと言ってきているような気がして・・・」


「・・・そ、それは厄介だな?

 で・・・?姉貴はこれからどうすんのさ?」


沙耶の問いに涼華は少し渋い顔をして見せると、

『今後の為にも・・・』と、小声で話し始めた。


『あの子が居ない今・・・。

 私達だけで『あの計画』を実行しなければならなくなったわ』


「あぁ、それは承知しているけど・・・」


「あの計画に戒斗と貴子は巻き込めない・・・。

 真実を知ればきっとあの2人は傷つくから、

 だから・・・」


そう言って悲し気な目を見せる涼華に、

沙耶はゆっくりとその肩に手を置いた。


「・・・あの子が居ない穴を埋める為にも、

 姉貴は修練しているって事よね?」


「・・・えぇ」


「・・・何も1人で背負い込む事はねーぜ?

 私だって居るんだからよ~?」


「えぇ、あんたの事はいつでも頼りにしてるわ。

 だけどね~・・・沙耶?」


「・・・ん?」


「・・・もうちょっと勉強とかして欲しいんだけど?」


「へっ!?べ、べべべ・・・勉強っ!?

 と、ととと・・・突然何だよっ!?」


「・・・ふふっ。

 何事も力任せじゃ解決しないって事よ?

 それに・・・聞いたわよ?」


「な、何・・・を?」


「貴女・・・一般人の一軒家にバイクで突っ込んだんだって?」


「う、うぐっ」


冷汗を流し始めた沙耶を他所に、

涼華の説教は続いていく・・・。


「だいたいね~?

 どうなったらあんたのバイクが、

 一軒家の壁に突き刺さる事になるのよ?」


「そ、それは~・・・あはは・・・

 な、何て言いますか~・・・ま、誠に遺憾ながら~・・・」


「何が遺憾よっ!?

 何事も『筋肉』だけでは解決出来ないって事を、

 いい加減覚えなさいよっ!」


「・・・うぅぅ。

 こんな朝早くから姉貴に声をかけたのが藪蛇だったかぁ~」


「・・・ふふふっ。

 って言うか・・・今回の事はしっかり責任取ってもらわよ?」


「・・・ま、まじかぁ~。

 涼華お姉様っ!どうかどうかお目こぼしを~・・・」


「・・・却下」


「はぐっ」


少しの間、姉妹で談笑し終えた2人は、

屋敷の中に消えて行ったのだった・・・。



それから少し経った頃・・・。


静寂が訪れた悠斗の修練場に『ガサっ』と、

草木を除ける音が聞こえた。


誰も居なくなったこの修練場の中央付近に、

和服を着た1人の女性がポツンと立って居た・・・。


辺りをゆっくりと見渡したその女性は、

その場の空気を吸い込むと小さく呟いた・・・。


「それにしてもお姉様方・・・。

 私を除け者にするなんて、どういうおつもりですか?

 フフっ・・・。

 そんな事、断じて許しませんよ?」


そう呟いた和服の女性は妖しげな笑みを浮かべながら、

その場から立ち去ったのだった・・・。



ってな事で・・・。

今回のお話はいかがだったでしょうか?


楽しんで頂けたのならとても嬉しく思います。

そして次回からは『英二』の話となり、

前書きにも書きましたが、恐らく5~6話くらいとなります。


英二の話は単体で・・・とも思ったのですが、

今回『閑話』として書きました。


って言うか・・・。

未だに別で書こうか悩んでおりますが・・・^^;


ちょいテンション低めですが、

これからも頑張りたいと思いますので、

応援のほど宜しくお願いします。


あと・・・。

キャラ画像ですが・・・。

『修一』を載せようと思ったのですが、

何故か・・・画像が・・・ない><


あ、ありえん・・・。

今週中には何とかしたいと思いますのでご容赦をorz



ってなことで、緋色火花でした。

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― 新着の感想 ―
[一言] 英二君のお話、とても楽しみにしています♥︎ 「別に書く」ていうのは話が長いという事でしょうか? ご負担でなければじっくり拝見したいですね〜。 特に英二君だし♥︎(笑) 今回もいちかと修一…
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