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異世界転移 ~魔を狩る者~  作者: 緋色火花
第三章・冥界編
349/410

247話・進化と力の代償

お疲れ様です。


折れた糸切り歯を治療し仮り歯を付けたのですが、

なんと・・・おでんのごぼ天食ったら折れた・・・orz

ま、まじ・・・か・・・><


ってな事で、火曜日に再び仮り歯を入れてもらいに行きます><


そして今回のお話は・・・

まぁ~前回の続きなのですが・・・w


楽しく読んで頂けると幸いですっ!

また、登録や感想など宜しくお願いしますっ!


あと、今回のキャラ画像はイリアです。


それでは、247話をお楽しみ下さい。

突然姿を現した鬼・・・。


『羅樹羅』と名乗ったその鬼は1本角だった・・・。


意味有り気に悠斗の名を告げ消えた鬼に、

イリアとセルンは唖然とするばかりだった・・・。


『羅樹羅』に気を取られていた2人の背後では、

目を覚ました『女王蜂のジェミー』が目を覚まし、

ゆっくりと今、立ち上がったのだった・・・。


すると突然ジェミーの『ウガァァァァっ!』と言う咆哮と同時に、

黒紅が『御二人ともっ!』と声を挙げ、

それに反応したイリアとセルンが同時に振り返った・・・。


「ジェ、ジェミーっ!?」


「ウガァァァっ!」


「危ないっ!」


振り返った瞬間、

猛り狂っているジェミーが肉迫し、

イリアに向かって拳を振り下ろした・・・。


「きゃあっ!」


『ボっ!』


『バシっ!』


ジェミーの振り下ろしたその拳が直撃する間際、

『ブルースピリット』が物理障壁を展開し難を逃れた・・・。


「イ、イリアっ!?距離をっ!早くっ!」


突然の攻撃にバランスを崩したイリアが床に倒れ込むも、

セルンの声に反応し、すぐさまその場から離脱した。


「はぁ、はぁ、はぁ・・・。

 あ、危なかった・・・

 もし、ブルースピリットがいなかったら、

 私は今の一撃で・・・」


一瞬にして浮き出た汗を拭いながらそう呟いたイリアに、

セルンから再び声が挙がった・・・。


「足を止めないでっ!相手はまだっ!」


その声に自然に反応したイリアはすぐさま動き、

追撃を試みたジェミーの攻撃を再び躱した・・・。


「クっ!」


「ジェミーっ!今度は私が相手よっ!」


そう怒声を発しながらセルンは魔法の発動を開始した。


『ブオンっ!』


「これでも喰らいなさいっ!」


動きながら左手をジェミーへと突き出すと、

床を滑りながら攻撃を開始した。


「・・・闇魔法・ヘルフレイム・チェーンっ!」


その声と共に左手に現れた『赤い魔法陣』の中から、

赤く燃えた4本の鎖が飛び出し、

セルンに向かって来るジェミーの四肢を捕らえた・・・。


『ガシャーンっ!』


「やはりイザナミ様の攻撃で、

 あの『黄色い結界』はっ!?」


『ゴウゴウ』と燃える鎖の炎が四肢を拘束するが、

その燃え盛る炎には何の反応見せずただ・・・。

拘束する鎖を引き千切ろうと藻掻いていただけだった。


「なっ!?き、急に力が・・・ま、増して・・・

 こ、こいつ・・・ち、力が・・・半端ない・・・」


四肢を拘束したはずだが、

ジェミーのその力にセルンは焦りを感じ、

次第にその顔に余裕がなくなっていった・・・。


「セルンっ!?」


セルンのおかげでジェミーと距離を取る事が出来たイリアだったが、

すぐに踵を返し、前方に跳躍しながら魔法を放った。


「冥界に住んでいうようが所詮は虫っ!

 私の魔法で一気に燃やし尽くしてあげるわっ!」


跳躍しながら真上に挙げた掌に魔法陣が赤く光り輝くと、

イリアの頭上には1ⅿほどの『炎の槍』が出現し、

ソレを力一杯放った・・・。


「フレイム・ラーンスっ!」


半身になっていたジェミーは、

意識がない状態でも『ニヤっ』と豪気な笑みを浮かべると、

その見事な筋肉で覆われた『お尻』から触手を伸ばし、

イリアの放った『フレイム・ランス』を弾き飛ばした・・・。


「えっ!?」


「グフッ・・・グフフフフ・・・」


魔法を弾き飛ばした事で気を良くしたのか、

不気味に笑みを見せると、

着地したイリアにジェミーの触手が襲った。


「し、しまったっ!?」


ジェミーの触手が伸び、

その先端には黒く不気味に光る蜂の針があったのだった。


咄嗟にイリアはレイピアで防御を取ろうとするが、

その触手の速さからして間に合うはずもなかった・・・。


(ダ、ダメっ!?)


イリアは尻もちを着きもはやこれまで・・・と、

飽きられそうになった時、

『ギュルギュルギュル』と、聞き慣れた音が聞こえたのと同時に、

『斬撃音』と『ウガァァァァっ!』とジェミーの叫ぶ声が聞こえた。


「・・・えっ?

 あ、あれ・・・?わ、私・・・」


未だ状況が飲み込めず茫然としていると、

その後方から黒紅の声が聞こえて来た・・・。


{イリアーっ!早く立ってくださーいっ!}


その声に我に返ったイリアはここで漸く、

先程聞こえた音が黒紅の『瓦』だとわかったのだった・・・。


イリアは急ぎ立ち上がりながら『念話』で、

『助かったわ、有難う』と伝えると、照れている声が聞こえた。


口元を少し緩ませながらもイリアは再びジェミーに向き直ると、

セルンが険しい形相を浮かべながら『炎の鎖』を必死に・・・。

汗を流しながら手繰り寄せている所だった・・・。


「セルンっ!?」


「イ、イリアっ!

 こ、これ以上足止め出来ない・・・

 だ、だからっ!」


ジェミーを拘束しているセルンが必死の声を挙げ、

焦りの色が濃くなるのを見たイリアは大いに悩んだ・・・。


(こ、このままじゃ・・・またイザナミ様が狙われる・・・

 い、一体どうしたら・・・?)


拳を『ギュっ』と握り締め考えていると、

ふと・・・『羅樹羅』と名乗った1本角の鬼の事を思い出した。


(あっ・・・。

 た、確かあの鬼は私に・・・

 でも私は防御と回復が・・・って・・・)


その時だった・・・。


イリアの頭の中で『羅樹羅』の声が何度も木霊した・・・。


(じ、自信なんてある訳ないけど・・・

 で、でも・・・今はっ!)


何かを決意したイリアは『セルンっ!』と大声を挙げると、

手をかざしながら『ブルースピリット』に呼びかけた・・・。


(ブルースピリットっ!お、御願っ!

 お、私に力があるのならっ!

 仲間を護る力を・・・私にっ!)


イリアの必死な願いに呼応したのか、

その胸の奥で『ボっ!』と何かが猛るのを感じた・・・。


そしてその時・・・微かだが・・・男性の声が聞こえた。


{・・・その熱き想い、確かに}


『っ!?』


その瞬間、イリアの身体の中にその『熱』が駆け巡ると、

イリアは苦しそうな表情を浮かべながら足元がフラついた・・・。


膝がガクガクと震え崩れ落ちそうになった瞬間、

『ガッっ!』と足を踏ん張り、その表情を歪めながらも踏ん張った。


そして『ニヤり』と・・・。

精一杯の虚勢を張った歪んだ笑みを見せながら、

静かに・・・だが、

イリアの胸の中で明らかに変貌した熱き想いが覚醒した・・・。


『私の胸の中で猛る・・・熱き想い・・・。

 進化を諦めない限り・・・私は止まらない・・・』


イリアの拳が強く握り締められた瞬間・・・。


胸の中で熱く猛った『ブルー・スピリット』が今・・・。

青白く光り・・・進化しイリアの脳裏に声がよぎった。


イリアは苦痛に顔を歪ませながらも口角を上げると、

呟くようにこう言った・・・。

 

『・・・そう。それが進化した貴方の名ね?

 目覚めてっ!進化した『青き業火』よっ!

 その名は・・・『バーニング・ブルー』』


『ゴォォォォォっ!』


突然イリアの身体から吹き出した『青い炎』が変化し、

眩い光を放つ『青白い業火』へと進化した・・・。


「イ、イリアっ!?」


{イリアさんっ!?}


各々が驚き声を挙げる中、

拘束させているジェミーの動きが止まり、

『青白い業火』に包まれているイリアに視線を向けた・・・。


『ウガァァァァっ!』

 

イリアの様子を見たジェミーは突然咆哮すると、

『青白い業火』へと向かって動こうとした・・・。


「クっ!?な、なんて・・・力っ!?

 まだこんな力が・・・・」


拘束されているのにも関わらず、

ジェミーはゆっくりとだが確実に歩み始め、

『青白い業火』の中に居るイリアへと手を伸ばしていった・・・。


『グガァァァっ!』


「イ、イリアっ!?は、早くっ!」


『青白い業火』の中に居たイリアには、

しっかりとセルンの声が聞こえていた・・・。


(・・・もう少し・・・だから・・・)


セルンの顔を思い出しながらそう思っていると、

再び自分の中から声が聞こえて来た・・・。


{そうだ、それでいい・・・。

 貴様はすぐに迷いや焦りに染まり過ぎる。

 その結果・・・。

 貴様は妬みや嫉妬に支配され、

 その能力をも半減させていたのだ・・・

 だから己を知って、それと向かい合わなければ、

 貴様に進化など・・・ない}


(・・・己を知り向かい合う)


{・・・フッフッフッ。

 今度はいいモノを見せてもらえそうだな?}


(・・・はいっ!精進しますっ!)


自分の中の声と話を終えたイリアは、

『カっ!』と双眼を見開き、再び声を挙げた。


『バーニングブルー・バーニング・モードっ!』


そう強い意志を込めて声を挙げると、

その声に『バーニング・ブルー』は青白く発光した。


『ゴォォォォォォォォォっ!』と轟音を響かせながら、

『青白い業火』は瞬く間に鎧へと変化した。


その新たに生まれ変わったイリアの鎧は、

青を基調とした色で染まり、金の縁取りと装飾・・・。


(これが・・・私の?)



そう心の中で感想を漏らした時だった・・・。


突然苦痛に顔を歪ませるセルンから声が挙がった。


「イ、イリア・・・も、もう・・・」


苦悶に満ちた表情を見せたセルンに、

イリアはレイピアに手を添えると、その瞬間・・・。

『ボっ!』と『青い炎』を噴き上げながら引き抜いた。


「セルンっ!有難うっ!手を放してっ!」


そう言いながら力強く頷いて見せたセルンに、

セルンは『コクリ』と静かに頷き、

手に持っていた『フレイム・チェーン』から手を離した。


「ま、任せたわっ!クッ」


『ジャラっ』と床に『フレイム・チェーン』が落ちるのと同時に、

解放されたジェリーが唸り声を挙げながらイリアへと駆け出した。


『ウガガガガっ!』


「・・・来いっ!」


『青い炎』を纏った剣を構えたイリアは、

瞬時に構え、駆け出して来るジェミーが間合いに入るのを待った。


するとソレを察したセルンが慌てて声を挙げた。


「イ、イリアっ!?殺したらダメっ!」


その声に『ハっ』としたイリアは眉間に皺を寄せると、

剣を納刀しその力を両拳に溜めたのだった。


(・・・これなら出来るはず・・・

 でも、力加減が・・・)


一瞬そう迷ったのも束の間・・・。


気が付いた時には既にジェミーの拳が放たれた後で、

焦ったイリアは『クっ!』と後悔の呻き声を漏らしながら防御した。


『ドカっ!』とジェミーの一撃を間一髪防いで見せたが、

その強烈な一撃に、次の段階へと進んだイリアでもダメージがあった。


『ズザザザザ・・・』っと・・・。

その一撃の威力で防御態勢のまま床を滑って行ったイリアは、

顔を顰めながらもその瞳の力は消えてはいなかった。


「・・・流石はイザナミ様の『喧嘩友達』ね?

 その威力も半端じゃないわ・・・」


クロスした両腕を解きながらそう言ったイリアに、

ジェミーは更に突進し、その後も2人の攻防は続いた・・・。


そして何度目かの激突の時・・・。


それをじっと見ていたセルンが『念話』を送った。


{・・・聞こえる?}


突然セルンの『念話』に驚いたのは黒紅だった。


慌てた様子で『は、はいっ!』と返答した黒紅に、

セルンはイリアとジェミーの戦闘から目を外す事無く答えた。


{イザナミ様の様子はどう?}


{あ、あぁ~・・・えっと~ですね?}


そう言いながら黒紅は未だ意識を手放しているイザナミを見ると、

『相変わらずですね』とそう答えた。


{わかったわ・・・。有難う}


{い、いえ・・・}


黒紅はそう返答したものの、

視線を戦闘する2人に向けているセルンに違和感を感じた。


(・・・セルンの様子・・・が)


黒紅が見たセルンは、イリアとジェミーの戦いを見逃がすまいと、

瞬きをする事も忘れ、一心不乱に集中しているようだった。


そし見た・・・。


セルンの綺麗な青い瞳が妖しく光ると、

目尻の端から『黒い煙り』のようなモノが、

ゆらゆらと立ち昇っていたのだった・・・。


{・・・な、何ですか・・・アレは?}


その異様な光景に『ゴクリ』と黒紅は息を飲み、

無意識に一歩・・・『ドカっ』と退いてしまった。



その時だった・・・。


突然イリアから荒々しい声が響き渡った・・・。


「黒紅っ!?避けてぇぇぇぇっ!?」


{えっ?}


突然の声に驚き身体を向けた瞬間、

『ドスンっ!』とジェミーに体当たりされ、

黒紅のその大きな身体は吹き飛ばされたのだった・・・。


{ぐぁぁぁぁっ!?}


『ズザザザザァァァっ!』


床を滑りながら吹き飛ばされた黒紅に、

イリアもセルンも『黒紅ーっ!?』と声を荒げながら駆け出した。


だが一瞬早く・・・。


ジェミーがフリーになると、

その視線を未だ意識を手放したイザナミへと向け笑みを浮かべた。


『アガガガ・・・ガガ・・・』


笑ってでもいるのか・・・。

何とも言えない声を発したジェミーは迷う事無く飛び上り、

床で横になっているイザナミに拳を撃ち降ろす為振りかぶった。


セルンが『この距離では間に合わないっ!?』と、

顔を顰めていた時、その視界に物凄い速さで突進して来る、

イリアの姿があった・・・。


「イリアっ!?」


「させるかぁぁぁぁぁぁぁっ!」


セルンの耳にイリアの声が届いた時、

イザナミの下へと辿り着いたイリアから声が響いて来た。


『バーニング・ブルー・・・護るわよっ!』


『ゴォォォォォっ!』


イリアの声に反応した『青白い業火』は、

ジェミーの攻撃を防ぐべくクロスした腕が青白く輝くと、

左腕のガントレットが変形し、

青白い『大きな盾』にその姿を変えたのだった・・・。


『ズキン』


「・・・クっ」


イリアの・・・。

いや、『バーニング・ブルー』と呼ばれた『青白い業火』を見た瞬間、

セルンの頭が痛み、思わず顔を歪めながら頭を押さえた。


「こ、これは・・・な、何っ!?」


『ドクンっ』


心臓が大きく脈打った瞬間・・・。


セルンの頭の中に声が響いて来た・・・。


{・・・挑むかの?}


一言・・・。


たった一言だった・・・。


その声に自然と拳に力が入ったセルンは『はいっ!』と声を挙げ、

身体の中で何か得体の知れない力を感じ時、

セルンは己が見ている光景に違和感を感じた・・・。


(・・・あれ?

 み、みんな・・・と、止まって・・・る?)


セルンが感じた違和感とは・・・。


己の身体の中で得体の知れない力を感じた瞬間、

周りの景色はまるで・・・

時間が止まったようにみんなの動きが止まっていた。


(み、みんな・・・どうして止まっているの?}


そう感じはしたがそれは違っていた・・・。

意識を集中し目を凝らしていると、

微かにだが・・・動いているのを確認した。


「・・・こ、これは何よっ!?」


そう思わず声を挙げた時、再び声が聞こえた・・・。


{・・・まだ慣れぬ故、

 力の出し入れが赤子の様に杜撰じゃがの、

 次第に慣れる故、精進あるのみじゃ・・・

 じゃが・・・決して忘れるでない・・・。

 力には必ず『代償』が付き纏うと言うことを・・・の}


(・・・ち、力?だ、代償?)


{フフフ・・・。

 挑み続ける者に幸あれ・・・}


そうセルンの頭の中で声を響かせたその声は、

{挑み続けるのじゃ}と言い残すと、その声は消え去ったのだった。


(挑み・・・続ける・・・)


セルンは心の中で『はいっ!』と力強く返答すると、

迷う事無く駆け出した・・・。


周りの景色がスローモーションに流れる中、

駆け出したセルンの身体から『黒い爆炎』が吹き出した。


『ドっ!』


そう、その音はまるで何かが『爆発』したかのような音を発すると、

『黒と紫の爆炎』がその加速を手助けした。


そして一瞬と言ってもいい・・・。


瞬く間にイザナミの下へと辿り着いたセルンは、

『はぁぁぁぁっ!』と雄叫びを挙げながら跳躍した。


『喰らえぇぇぇぇぇっ!』


絶叫したかのようにそう吠えたセルンは、

未だ空中で拳を振り上げようとしているジェミーに蹴りを放った。


『バシュゥゥゥゥっ!』


『黒紫の爆炎』を纏ったセルンの蹴りが脇腹に命中すると、

凄まじい轟音を立てながら炸裂し、

それを間近で見たセルンは、炸裂した瞬間を見る事となった。


(そ、足刀が当たった瞬間・・・。

 まるで何かが爆発したように衝撃を感じると、

 その場所から『黒紫の炎』が・・・)


ゆっくりと着地し『よしっ!』と手応えを感じた瞬間・・・。

突然時間の流れが戻り、真後ろからイリアの声が聞こえた。


「セ、セルンっ!?セルンっ!?」


(な、何よ・・・イリア・・・?

 どうしてそんな必死で・・・?)


そう心の中で思っていると、前方で『ドカーン』と轟音を立てて、

壁にめり込むジェミーの姿を見た。


「ははは・・・や、やった・・・」


セルンはそう声を出したつもりだった・・・。


たがその声は誰にも聞こえておらず、

イリアに振り向いた途端『ゴフっ』と口から何かが出たのを感じた。


(・・・えっ?何っ!?

 こ、これって・・・血?

 だ、誰の・・・?

 あ、あれ・・・口の中で鉄の味が・・・)


セルンがソレが何かを感じた時、

『あはは・・・これが?』と呟くように言って意識を失くしたのだった。


『セルンーっ!?』


そう叫ぶイリアと黒紅の声はセルンには届かなかった。





ってな事で・・・。

今回のお話はいかがだったでしょうか?


更に1段階上がったそれぞれの特徴は、

後々・・・語られていきます。

・・・少しずつですがw


伏線なども地道に回収しながら、

これからも頑張りたいと思います。


ってなことで、緋色火花でした。

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― 新着の感想 ―
[一言] イリアの「声」は男性でセルンの方は女性なんですね〜? イリアよりセルンの方が毎回「代償」が大きいような気がするのですが、セルンの方が「弱い」って事なのでしょうか??? イリアの画像、拝見…
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