閑話・日本・旅立ちと不穏な動き
お疲れ様です。
先週告知し忘れていたのですが、
今回から3週に渡って『閑話・日本編』の話となります。
そして今回のメインは『英二』の話です。
楽しんで頂ければ幸いで御座います。
それと・・・今回ツイッターにアップしたキャラは、
今回の主役『英二』です。
また『活動報告』の方にも、
『英二』の画像とプロフなども載せますので、
楽しみにして頂ければと思います。
それでは閑話・日本編をお楽しみ下さい。
俺の名は英二・・・。
今は俺は『とある場所』に向かい、
1人・・・バイクを走らせている・・・。
『フォーンっ!フォォォーンっ!』
その場所に向かう目的はただ一つ・・・。
強くなる為だ・・・。
そして俺が今、向かっている場所には、
『ある御方』が待っている・・・。
勿論、俺を強くしてもらう為だ・・・。
英二はその『御方』に修行をつけてもらうべく、
高速道路を走り、
今はとあるサービスエリアで少しばかりの休憩を取っていた。
そして、腹を満たし『ケツが痛てー』と言いながら缶コーヒーを片手に、
ベンチに腰掛け空を見上げ思いにふけっていた・・・。
~ 英二の回想 ~
・・・そうだ、あの時俺は自分の強さに限界を感じていた・・・
異世界に行く悠斗の力にもなれず俺は・・・
この日本に残る事になった・・・。
ノーブルという異世界の・・・創造神。
名は確か・・・ラウル。
あいつに無理だと言われ正直腹も煮えくり返っていたが、
あいつの目・・・俺を見るラウルの目は・・・
そう・・・憐れんだ目をしていた・・・。
けっ!ふざけんじゃねーっ!
当時の俺はそこまで自分が弱いと思ってもいなかった・・・。
ところが・・・だ。
現実ってヤツは・・・厳しいもんだぜ。
サポート班に居た『川崎いちか』が、
何故か俺の班に転属して来やがった・・・。
・・・ちゃんと戦えんのかよ?
当時の俺はいつも明るく振る舞ういちかを見て、
そんな事を思っていた・・・。
そして転属させた悠斗の姉である『涼華』の考えについて行けなかった。
だが俺のそんな思いはどこへやら・・・。
いちかのヤツ・・・すっげー強えぇっ!?
嘘・・・だろ?何で・・・あいつがこんなにっ!?
正直俺はいちかの強さに唖然としビビっちまった・・・。
自信喪失・・・?
けっ!そんなモンじゃねーよっ!?
どうしてろくに戦ったこともねーあいつがっ!?
いちかのヤツがっ!?
まさにアレだ・・・。
鈍器でドーンっ!と頭を殴られた感じだったぜ・・・。
で・・・だ。
或る日いちかの戦闘能力について本人を交え話し合われた・・・。
そして驚愕した・・・。
いちかのヤツが悠斗の弟子だとっ!?
ま、まじ・・・かよ?
いちか本人がそう話すと『白鞘袋』に入った一振りの刀を取り出した。
「お、おい・・・そ、それって悠斗の?」
俺のそんな声にいちかは静かに首を振ると、
鞘から本身を抜きながら答えた・・・。
『これは悠斗さん・・・。
師匠の持つ『白鷲』の兄弟刀・・・『白鷹』です』
はっはっはっ・・・まじかよ?
いちかが悠斗の弟子ってんなら・・・強くて当たり前だ・・・。
俺はそう聞かされ納得したと同時に・・・落ち込みもした。
何故なら俺達は幼い頃から『魔狩り』の修練をしており、
そんじょそころの手練れになんて負けない自信がある。
なんてったって俺達は『魔』を相手にしてんだぜ?
同じ人間に負けねーっつーのっ!
ところがいちかは悠斗の弟子になって然程月日も経ってねー。
それなのによ~・・・?
簡単に俺達より強くなりやがった・・・。
はっはっはっ・・・もう笑うしかね~よな~?
才能というヤツを見せつけられた俺は、
そりゃ~己を呪ったぜ・・・何で俺は・・・ってな?
1人道場にて修練していても集中出来ず、
俺がいちかの強さを見せつけられた・・・
あの・・・場面が何度も何度も繰り返し思い出された。
そんな時だった・・・。
天照の誘いに乗り俺は『鬼化』出来るようになったんだが、
それは『神』が創り出した『紛い物の力』だった・・・。
だけどよ~・・・。
正直俺は『紛い物の力』でも何でも良かったんだ・・・。
今よりも強くなり、異世界に居る相棒・・・。
つまり悠斗の力になれんだったらよ~?
別に多少のリスクなんかどうでもいいぜ・・・。
『鬼』だろうが何だろうが・・・
少しでも悠斗に近付けるんだったらよ・・・。
だが・・・。
俺の考えは甘かった・・・。
ペコちゃんが泣いて喜ぶほど俺の考えは激甘だった・・・。
『鬼化』した俺を軽く凌駕する連中が現れた・・・。
そう・・・あいつだ・・・。
『黒蝶』と名乗る女だ・・・。
俺は得体の知れねーその黒蝶って女と戦ったんだが、
正直歯が立たねーくらい強かった・・・。
挙句の果てに俺は黒蝶に『術』をかけられ、
ヤツの手先になっちまった・・・。
・・・けっ!ったく・・・情けねーったらありゃしねー・・・。
一体何の為に俺は・・・『鬼』になったんだ?
いくら『紛い物』とは言え・・・『鬼の力』だぞっ!?
まじで意味・・・わかんねーよ・・・。
そしてその黒蝶には『相棒』ってのが居て、
そいつが在ろう事か『鬼』だった・・・。
相棒が『鬼』ってなんだよっ!?
まじかよっ!?
聞いてねーよっ!?
ただでさえ俺は『黒蝶』に手玉に取られてんのによ~?
そんな『黒蝶』よりも強えぇ『鬼』ってっ!?
・・・ははは、わ、笑えねー。
つーかあの時俺は『黒蝶』に操られて、
『犬神』である『桜さん』に迷惑をかけちまった・・・。
操られた挙句・・・。
『黒蝶の術』で俺の『鬼』が勝手に強化されっしよ~?
俺を強くする為に鍛えてくれた『桜さん』と戦っちまった。
そして『桜さん』は俺を傷つける訳にもいかず、
防御に徹していてくれた・・・。
桜さんがまじでやったら俺なんて・・・
『ワンパン』・・・だよな?
まじで俺・・・何やってんだよっ!?
でもよ~・・・その戦いの中・・・。
操られ強化されていた俺は・・・
『桜さん』と戦っていられる事が楽しかったんだ・・・。
『歓喜』って言えばわかってもらえっかな~?
あの『犬神』である『桜さん』と手を抜いていたとはいえ、
・・・互角に戦えたんだぜ?
そりゃ~楽しくなるってもんだろ?
だけどあの時・・・。
俺の頭の中では『黒蝶』の声が響いていた・・・。
『神と戦うのは楽しいでしょ?
貴方がその神を倒すことが出来た時、
英二・・・貴方は更に強くなります・・・』だってよ~?
『術』の影響かどうかは知らねーが、
あの時の俺はまともな思考が出来ずただ・・・。
『黒蝶』の言葉が真実だと思い込んでいたんだ・・・。
なっ、情けねー・・・ったくよ~・・・。
あぁ~あぁ~・・・何で俺はこんなに弱えーんだ~?
~ 英二の回想終了 ~
英二は『あぁ~あぁ~』と言いながら、
見上げていた青空から視線を下ろすと、
残った缶コーヒーを飲み干し腰を下ろしたベンチから立ち上がった。
頭を掻きながらカラになった空き缶を捨てるべく、
英二はゴミ捨て場へと向かい空き缶を捨てた・・・。
そしてふと・・・。
サービスエリアにある大きな時計が目に入った・・・。
『・・・げっ!?も、もう15時かよっ!?』
英二が『神野の本家』を出てからおよそ・・・。
5時間が経過していた・・・。
『ヤっ、ヤベェーっ!
まだ今日、止まる場所を見つけてねーんだったっ!』
慌てた英二は急ぎスマフォを取り出すと、
空いている安い『ビジネスホテル』を検索し始めた・・・。
今日英二の宿となる『ビジネスホテル』を予約すると、
急ぎバイクに跨りヘルメットを被るとセルを回した・・・。
『キュルっ、キュルキュル
フォーンっ!フォンっ!フォォォーンっ!』
『カチっ』と・・・。
シフトを挙げた英二はバイクを走らせサービスエリアを出た。
再び高速道路を走り始めた英二はふと・・・
妙な気配を感じミラーへと視線を向けた・・・。
(・・・何だ?あの黒いSUV?
フロントガラスに真っ黒いスモーク貼ってんじゃねーかっ!?)
バイクの後ろを走る『黒いSUV』に違和感を感じると、
『まさか・・・な?』と呟きながら速度を落とし様子を伺った・・・。
(まさか俺をつけてきたんじゃ?)
そう思いながら・・・。
念の為速度を落とした英二のバイクの横に並んだ『黒いSUV』を見ると、
何事も起こる事無く通り過ぎて行った・・・。
(・・・気のせい・・・か?)
気を取り直した英二は念の為、
その車を抜かないよう心掛け、
1時間半後・・・とある場所で高速道路を降りたのだった・・・。
信号で停車した英二はヘルメットのシールドを上げると、
一度後方を振り返り確認を行った・・・。
「・・・やっぱ、気のせいだったな?
ははは、明後日から始まる修行で緊張してんのか?
だとしたら・・・俺・・・気のちいせ~男だな~?
あぁー、ったくよ~・・・嫌になるぜ~」
そうボヤきながら英二は上げたシールドを降ろすと、
青へと変わった信号を確認しギアを入れて再び走り始めたのだった。
バイクは漸く街の中心に入り路肩に停車すると、
バイクに備え付けたスマフォのナビに視線を落とした。
「・・・こっち・・・か?」
場所を確認した英二が再びバイクを走らせると、
再び背中に再び妙な気配が走った・・・。
(なっ、何だっ!?またかっ!?)
思わず英二はミラーに視線を向けると、
後方を走る1台の『軽自動車』に目が止まった・・・。
(ま、またフロントガラスにスモークかよっ!?
道交法違反だろうがよっ!?
警察は一体何やってんだっ!)
ブツブツと言いながらも今度はそんな車を無視すると、
少し先の『ビジネスホテル』へと入って行った・・・。
そして駐輪場にバイクを止めた時、
ミラーに視線を向けた英二は・・・見た・・・。
(・・・こっちを見てやがるっ!?)
そう核心した英二は瞬間的に眉間に皺を寄せると、
気付いていないかのように振舞い、
そのままホテルの中へと消えて行った・・・。
~ 軽自動車内 ~
『こちら晶・・・。
たった今、対象はホテルへと入って行きました・・・。
少し移動し『監視態勢』へと移行します』
『・・・こちら堂上。
了解だ・・・対象の『監視』を続行してくれ・・・以上』
~ ホテル内・608号室 ~
「・・・居ないな?」
英二は外を見渡せる窓際に身を隠すと、
茜色に染まる外を注意深く見て行った・・・。
『ふぅ~』と緊張を吐き出す様に溜息を吐くと、
『ドサっ』と荷物を床に置き椅子に腰を沈めた・・・。
「・・・間違いなく・・・見てた・・・よな?
一体奴らは何者なんだ?」
先ほどバイクのミラー越しに見た『軽自動車』を思い浮かべると、
急ぎ床に置いたバッグから『単眼鏡』を取り出した。
「・・・念の為ってな?」
英二は再び窓際に身を隠すと、
茜色に染まる街の道路を注意深く『単眼鏡』で見て行った・・・。
「・・・やっぱいねーな?
気のせい・・・だと思いたいが・・・」
英二は『パチっ』と『単眼鏡』の蓋を閉じると、
スマフォを取り出し連絡を入れようと画面に触れたのだが、
何故か『ピタリ』とその指が止まった・・・。
(もし、奴らの目的が俺だったら・・・?
スマフォを使うのはヤベぇ~かもな?
ってなると・・・ここは・・・)
そしてゆっくりと目を閉じた英二は、
片方の耳を押さえながら、
頭の中で『とある人物』をイメージすると、
脳内でその人物に話しかけたのだった・・・。
{・・・桜さん、聞こえますか?}
そう・・・。
英二が今行っているのは『念話』だった・・・。
{・・・桜さん?英二っスけど、聞こえますか?}
暫くの間反応を待った英二が残念そうにしながら、
『念話』での会話を諦めようとした時だった・・・。
{・・・英二なの?}
{あっ!?さ、桜さん・・・っスかっ!?
お、俺です・・・英二です}
突然脳内に流れて来た桜の声に、
英二は軽く驚くと慌てて返答した・・・。
{・・・どうしたの?何かあった?}
少し心配そうな声でそう尋ねて来る桜に、
英二は先程あった事を話していったのだった・・・。
{監視されてる・・・?ほんとなの?}
{は、はい・・・恐らくっスけど・・・。
この妙な感覚は多分・・・間違いないかと思うんスけどね?}
{・・・・・}
少しの間沈黙する桜の声を待っていると、
桜から『ねぇ、英二・・・』と声を掛けられた・・・。
{は、はい・・・なんスか?}
{貴方・・・今、何処に居るの?}
{えっと~・・・ほらっ・・・。
俺は今日から『例』の・・・}
{あぁ~・・・そうだったわね?}
{・・・はい}
{あちらの方に会うのは・・・明後日だったわよね?}
{・・・はい}
{って言うか・・・英二?}
{は、はい・・・?}
{貴方・・・もう少し、念話の感度上げられない?}
{・・・へっ?}
{貴方の声が安定して聞こえないのよ}
{・・・まじっスか?}
{えぇ・・・。せっかく私が教えたんだから、
もっとしっかり練習しなさいよね?}
{・・・う、ういっス}
英二は『念話』の練習を促されるものの、
どうして『監視』されているのかが気がかりでならなかった。
そんな英二の気持ちを察した桜は、
『そうね・・・』と呟くと話を切り出して来た・・・。
{英二・・・。
とりあえず私から『涼華』に連絡取ってあげるけど、
でもまだあの子達って・・・
まだ上手く『念話』が使えないみたいなのよね}
{・・・そ、そうっスか・・・うーん}
英二が桜の声に思わず苦い表情を浮かべると、
『念の為に・・・』とそう言って言葉を続けた。
{私の知り合いに声をかけておくわ}
{知り合い・・・っスか?}
{えぇ、心配しなくても貴方と同じ『日本人』だから、
そんなに構えなくていいわよ?}
{にっ、日本人ってっ!?俺と同じ人間じゃないっスかっ!?}
桜の言葉に思わず英二が念話で叫ぶと、
『当たり前でしょ?』と即座に返答が帰って来た・・・。
{・・・あんた如きの事でいちいち神が動く訳ないでしょ?
・・・バカなの?}
{うっ・・・ご、如きって、
さ、桜さん・・・いくら何でも酷いっス・・・}
{・・・あら?そう?
神って色々と忙しいのよ?
いちいち構っていられないってのっ!}
{・・・あははは、き、厳しいっスね}
桜の辛辣な言葉に英二は乾いた笑いを越えにすると、
桜から話の続きがされた・・・。
{・・・とりあえず言っておくと、
あんたをフォローしてくれる相手の名は『五十嵐 陸奥』}
{いがらし・・・むつ・・・さんっスね?}
{えぇ・・・。年齢は82歳の男性で・・・}
{はぁぁぁぁぁっ!?
ちょっ!ちょっとちょっとぉぉぉっ!桜さんっ!?}
{い、いきなり大声出さないでよっ!
な、何よ・・・まったくもうっ!}
{いやいやいやいやっ!桜さん?
お、俺のフォローしてくれるって人・・・
82歳のじじぃなんスかぁぁっ!?}
余りの驚きに英二は大声を連発し、
その声を脳内でダイレクトに聞かされた桜は軽く眩暈を起こしたのだった。
{あ、あんた・・・どれだけバカみたいに大声だしてんのよ?
一瞬頭が『クラっ』としたじゃないっ!}
{あっ、えっと~その・・・す、すんませんっス・・・}
{って言うか・・・英二・・・。
年上の方を捕まえてじじぃって酷くないっ!?」
{い、いや・・・で、でも・・・}
年上に対し英二自身も『無礼』である事は承知していたが、
だが、それにも増して・・・
その相手が『82歳』と聞いてはそう言わざるを得なかったのだった・・・。
{ねぇ、英二・・・}
{な、何んスか?}
{私がオススメする人間なのよ?
そんな相手がただの人間じゃない事くらい、
もうあんたにもわかるでしょ?}
{ま、まぁ~そう言われると・・・}
そう英二が項垂れながら返答した時だった・・・。
『コン、コン』っと突然英二の部屋にノック音が響いた・・・。
『っ!?』
慌てた英二は息を潜めると素早く行動し、
ドアの横で己の気配を消すと、その向こうに居る者の気配を探った。
(・・・まぁ~誰が来ても、今の俺をヤれる人間なんて、
早々居るとは思えねーが・・・一応念の為・・・な)
息を潜め気配を探る英二だったが、
誰の気配も感じなかった・・・。
眉間に皺を寄せた英二はドアのレバーを掴みながら、
腰に忍ばせている『拳銃』へと手を伸ばした。
そして勢いよくドアを引き、腰から素早く『拳銃』を引き抜くと、
ドアの外へと『銃口』を向けた・・・。
「・・・あ、あれ?」
思わず間抜けな声を挙げた英二が『きょとん』としていると、
『・・・君が英二君かな?』と言いながら肩に触れられた・・・。
『なっ!?』
身体を『ビクっ』とさせつつも、
その瞬間、肩に触れた者の背後へと移動し、
再び『銃口』を向け『・・・何者だ?』と怒気を含めそう言った。
「・・・はっはっはっ」
「・・・・・」
英二が『銃口』を向けた相手は、
背中を見せたまま笑い、両手を上げて見せていた・・・。
「・・・もう一度言うぜ?
てめー・・・一体何者だ?」
そう英二が言った瞬間だった・・・。
『シュインっ!』と金属音が英二の耳に届く刹那の瞬間、
余りの出来事に英二は声すら出せなかった・・・。
そしてその時、英二は『拳銃』を持つ右手に違和感を感じ、
その視線を落とし驚愕した・・・。
「・・・なっ、何だよ・・・コレ?
ど、どうして・・・どうして俺の右手に・・・
は、針金が巻き付いていやがんだよっ!?」
視線の先にある光景に驚愕していると、
未だ両手を上げ背中を見せたままの男がこう言った・・・。
『・・・私の名は『五十嵐 陸奥』
君が『指宿 英二』君・・・だね?』
そう言い終わると『五十嵐 陸奥』と名乗った男が振り向き、
英二は思わず『・・・えっ!?あ、あんた・・・が?』と驚きの声を挙げた。
「あぁ、そうだよ?
私が『犬神の桜様』に君のフォローをするように頼まれた、
『五十嵐 陸奥』だ・・・宜しくね」
「・・・ま、まじ・・・かよ?」
そう言葉が口からこぼれ落ちながら、
英二はその男のつま先から頭の先まで目を凝らし見つめたのだった。
ってな事で・・・。
今回のお話はいかがだったでしょうか?
理由もわからず『監視』される英二・・・。
そしてそれを『桜』に相談したところ、
今回初となる『五十嵐 陸奥』なる人物・・・。
今後の展開を楽しみにして頂ければと思います。
ってなことで、緋色火花でした。
P・S 次回はどのキャラをアップしようかな?




