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異世界転移 ~魔を狩る者~  作者: 緋色火花
第三章・冥界編
298/406

203話・冥界の女帝

お疲れ様です。


もう2月も半ば・・・。

んー・・・もう2月か・・・。


そんな感じで今現在も仕事をしております><

最近は『怖い話』を聞きながら仕事をし、

少しの休憩時間に『小説』を書いておりますw


ストレス発散したいな~っと思う今日この頃でした。


さて、今回のお話は・・・。

まぁ~『タイトル通り』なんですけどねw


楽しんで読んでもらえると嬉しく思います^^



それでは203話をお楽しみ下さい。

「・・・んんっ・・・こ、此処は?」


意識を取り戻した悠斗は見慣れない天井に驚き身体を起こし、

見渡すとその広い部屋はとても豪華な装飾品が飾られており、

此処に住む者が一般人ではない事は容易に分かった。


「・・・どうして俺はこんな所に?」


まだ記憶が曖昧な悠斗は頭を軽く押さえながら何度か振り、

自分に何が起こったのか思い出そうとしていた・・・。


そんな時だった・・・。

『コンコン』と扉をノックする音に、

悠斗は急速に現実へと戻されたのだった・・・。


そして無意識に『はい』と答えると、

『ガチャ』と扉を開き部屋の中へと入って来たのは、

メイド服を着た見慣れない女性だった・・・。


「ユウト様・・・お目覚めになられたようですね?」


「は、はい・・・。此処は一体・・・?」


悠斗がそう言いかけるとそのメイドは、

ことばを遮るように口を開いていった・・・。


「ヴァマント様がお待ちです」


「・・・ヴァマント・・・様?」


「・・・はい」


淡々と受け答えをするメイドに違和感を感じながらも、

悠斗は促されるままその部屋を出た。


長い廊下かが続きふと振り返ると、

自分が居た部屋が建物の一番端にあった事に気付いた。


(・・・何なんだ、この屋敷は?)


そう思った時だった・・・。


『ズキンっ!』と突然悠斗の頭に激痛が走ると、

脳裏に今まで起こった事が蘇って来た・・・。


(・・・そ、そうだ、た、確か俺は・・・)


激痛に膝を折り視界がボヤける中、

苦痛に表情を歪めながらも悠斗は傍に立つメイドを見上げた。


(・・・こ、このメイドって・・・まさか?)


蹲る悠斗に何の関心も示さずただ・・・。

無機質に立って居るメイドに悠斗は『擬体』だと確信した。


(このメイド・・・擬体かっ!?

 な、何故そんなモノが此処に・・・?)


そう考え始めた時、再び悠斗の頭に激痛が走ると、

『うがっ』と思わず呻いてしまった。


それを無表情で見ていたメイドがその身を屈めると、

ポケットの中から『白い錠剤』を取り出し、

それを悠斗に差し出した。


「ユウト様、コレをお飲み下さい」


「こ、これ・・・は?」


「・・・薬です」


「・・・薬?」


「はい、ユウト様は魂だけの存在です。

 冥界に来たその魂は本来、『黄泉道』から外れる事は御座いません。

 しかしながら現在・・・。

 ユウト様は『黄泉道』を外れ、この屋敷に居られます。

 その苦痛は『黄泉道』を外れた為、

 冥界のルールを侵してしまった事への代償・・・。

 そしてその痛みは問答無用に『魂の消滅』を意味します」


「・・・ちっ」


悠斗はメイドに差し出された掌に在る『白い錠剤』を取ると、

何の躊躇いもなく飲み込んだのだった・・・。


どれくらいの時間が経過したかは分からない・・・。

恐らく数秒から数分だろう。

その間に悠斗の激しい頭痛は何事もなかったかのように治まり、

ボヤけていた記憶が鮮明になったのだった・・・。


「そ、そうだ・・・俺は確かヴァンパイヤ達と・・・」


そう声を漏らした時、

そのメイドは身体を起こすと初めて見る笑顔を見せた。


「・・・大丈夫なようですね?」


「あ、あぁ・・・すまない」


分かりにくいがそのメイドは悠斗の事を心配していたようで、

笑顔を向けながら立ち上がる為の手を・・・差し伸べて来た。


「あ、有難う・・・」


そう答える悠斗にメイドは『・・・飲んでもらえて良かったです』と、

意味有り気に答えると、その手を引っ張り立ち上がらせたのだった。


それから悠斗はメイドの後を着いて行くと、

大きな両開きの扉の前で止まった。


(・・・此処に念話で話していたヴァマントって女が?)


悠斗は念話での会話の中で、

その女性の声の主が只者ではない事を感じていたのだった・・・。


『ふぅ~』と緊張を和らげる為、

悠斗が軽く息を吐くとそのメイドはこちらを振り返り笑顔を向けた。


「そんなに緊張されなくても大丈夫ですよ?

 ヴァマント様が見込まれた御方ですから、

 取って喰われる事は御座いませんので・・・」


笑顔を向けそう言ったメイドに悠斗は心の中で・・・。

『見込まれてなかったら喰われるのか?』と思っていた。


(さて、鬼が出るか蛇が出るか?)


何が起こってもいいように気持ちを落ち着けた悠斗は、

メイドがその大きな扉をノックし中へと入ると、

広過ぎるその部屋の奥にまるで『王様』が座るような玉座に、

『紫色の長い髪』とその『同色のドレス』纏った女性が・・・

『ニヤニヤ』と笑みを浮かべ鎮座していたのだった・・・。


「ユウト様、此処がこの屋敷の大広間です」


悠斗はそのメイドの声に応える事もなく、

ただ正面に居る女性を見据えていた・・・。


(こいつがヴァマントってヤツか?)


そう考えた時だった・・・。

『玉座』に座る女性が頬杖を着いた姿勢のまま口を開いた。


「・・・こいつってのは私の事かい?」


「・・・っ!?」


「カミノ・ユウト・・・。

 聞いていた話よりずっとガキっぽいのね?」


玉座に座る女性にそう言われた悠斗は『カチン』と来たが、

いきなり攻撃を仕掛けるほど馬鹿ではなかった・・・。


(・・・飛びかかったら簡単に返り討ちにされるな?)


そう考えたのが幸いした・・・。

何故なら玉座に座る女性は一言・・・。

『・・・ざ~んねん♪』と笑みを浮かべそう言ってのけたのだった。


「ちっ・・・俺の心を読んでやがる」


悔しさを滲ませ悠斗が顏を顰めると、

『ヴァマント』はしたり顔をしながらこう話を続けた・・・。


「坊や・・・此処で修練していかないか?」


「・・・はぁ?」


悠斗は思わぬヴァマントの言葉に呆気に取られ、

『こいつ一体何を言ってんだよ?』と首を捻って見せた。


そんな悠斗にヴァマントは更に言葉を続けた。


「坊やには見どころがある・・・」


「見どころ?」


「うむ、こうして私の前であっても己を貫き堂々としている」


ヴァマントの瞳が確信を持ってそう言っている事に、

悠斗は訝しい表情を浮かべ疑問を口にした。


「どう言う意味なんだ?

 あんたの前に居るこの俺に何があるってんだよ?」


「坊や・・・忘れたのかい?

 お前は今・・・魂だけの存在って事をさ?」


「・・・魂だけの?

 何を言っているか分からないんだが?」


ヴァマントの話の意味が分からない悠斗は、

その苛立ちから数歩前へと進んだ・・・。


『ニヤり』


「なっ、何だっ!?」


笑みを浮かべただけのヴァマントに悠斗は何かを感じると、

後方へ飛び退き自然と戦闘態勢へと移行した。


「フッフッフッ・・・面白い・・・実に面白いわ、この坊や♪」


一瞬気が触れたかのように妖艶な笑みを浮かべたヴァマントに、

悠斗は無意識に『気道』を使用した・・・。


だが・・・。


「えっ!?こ、呼吸がっ!?」


呼吸が出来ていない事に気付いた悠斗は、

改めて自分が『魂』だけの存在だと理解する事になったのだった。


そんな焦りを色濃く浮かべる悠斗に、

ヴァマントは先程の話の続きをしていった・・・。


「先程も言ったが・・・坊やは今、魂だけの存在。

 そして私はこの冥界において女帝と言われる存在・・・。

 つまり・・・カミノ・ユウト。

 この冥界において魂だけの存在である坊やは、

 私を見た時点で消滅してもおかしくないはずなのよ・・・。

 それがどう?

 蓋を開けて見れば坊やは何ともないじゃない?」


悠斗はヴァマントの話を聞きながら、

自分の両手を見つめ何が起こっているのか分からなかった。


そしてそれは『冥界の女帝・ヴァマント』も同様に、

よく見てみればその表情は引き攣り、

薄っすらと汗を滲ませていたのだった・・・。


「ほ~んと・・・驚きを通り越して怖いくらいだわ」


引き攣った笑みを浮かべるヴァマントに、

悠斗は『これは一体どう言う事なんだっ!?』と声を荒げた。


「どう言う事も何も・・・。

 こんな事・・・私の知る限り前例なんてないわよ?

 って言うか、坊や同様・・・。

 私もそこんところ・・・知りたいくらいなんだけど?」


そう悔し気に話すヴァマントに、悠斗は溜息を吐き、

不貞腐れた表情を浮かべ、

『で・・・?』とそう言葉を吐いたのだった。


「・・・で?とは?」


「・・・此処に俺を呼んだ・・・いいや違うな?

 俺を攫って来た理由は何だ?」


先程とは打って変わって悠斗はそう言いながら睨みを利かせると、

ヴァマントはそれに反応するように睨み返しながら口を開いた。


「坊や・・・さっき『薬』を飲んだわよね?」


「・・・薬ってアレか?

 そこのメイドに『白い錠剤』を手渡された・・・」


そう言って悠斗は傍に静かに控えるメイドを見ると、

小さく『コクン』と頷いたのだった。


「えぇ、その薬よ。

 坊やはそのメイドからこの薬を飲まなければどうなるか、

 その説明を受けたはずよね?」


「あぁ、それを飲まないと俺の魂が消滅すると・・・

 だけどそれが何だよ?」


少し苛立ったように言った悠斗をじっと見つめるヴァマントは、

呆れ気味にこう言った・・・。


「・・・そう。飲まなければ魂が消滅する。

 そう聞いたお前は・・・どうした?」


「それはその薬を飲んで・・・って・・・あっ」


悠斗の答えに笑みを浮かべたヴァマントは、

再びしたり顔を見せ楽し気に口を開いたのだった・・・。


「はっはっはっ!そう言う事だ・・・カミノ・ユウト。

 お前は『消滅を望んでいる』と言っておきながら、

 実のところ・・・それを望んではいないのさ♪

 坊や・・・まだやる事があるんじゃないのかい?

 無意識に薬を飲むほどに・・・

 やり残した事がさ~?」


「・・・・・」


ヴァマントにそう言われ悔し気な表情を浮かべる悠斗に、

ご満悦そうに笑うとその表情を一片させ、

真剣な眼差しを向けてこう言った・・・。


「この私が直々に坊やを鍛えてあげるわ♪」


「・・・・・」


「それとも・・・何?

 『絶』に負けるのが怖いから『消滅』しちゃう?

 私は別にど~っちでもいいわよ~?」


「・・・くっ!

 あのおっさんの事もまで知ってんのかよっ!?」


図星と言わんばかりにそう言い切ったヴァマントに、

悠斗は言葉を返す事が出来なかった。


そんな子供染みた悠斗にヴァマントは追い打ちをかけて行く。


「それにさ~・・・坊やは忘れたのかしら~?

 『御館様』って言うヤバいヤツが野放しなのをさ~」


「御館様・・・」


「そうそう、その御館様がさ~」


ヴァマントが笑みを浮かべそう言い始めると、

再び表情が一変しその声は・・・真剣そのもので、

『女帝』らしい物言いに変化したのだった・・・。


『・・・お前の仲間が確実に皆殺しにされるわよ?』


「・・・んなっ!?」


悠斗はその言葉に仲間達1人1人の顔が頭の中を流れて行った。

そして(とど)めだと言わんばかりにソレを口にした。


「それに坊や・・・。来るんだろ?

 お前の『先輩』と『弟子』がさ・・・」


「っ!?」


その言葉に『はっ』とした悠斗は、

『英二といちか』の屈託のない笑顔を思い出し、

『・・・そうだった』と小さな声で呟いた。


そしてその拳を強く握り締めた悠斗は、

顏を上げ力強い眼差しをヴァマントへと向けた・・・。


「・・・そうだった。正直忘れていた・・・。

 英二先輩といちか・・・あの弱い2人が来るんだった・・・」


「・・・そうね、今その2人が来たら、

 確実に、何も出来ずに・・・ただ、死ぬだけね」


「・・・あぁ」


(フッフッフッ・・・どうやら覚悟は決まったようね?

 実に鍛えがいがあるわ♪)


そうほくそ笑みニヤけていると、

悠斗が真っ直ぐな目を向けながら口を開いた。


「で?ヴァマント・・・俺は何をすればいい?」


「よっ、呼び捨てかーいっ!?」


「・・・ダメなのか?」


「・・・い、いきなり呼び捨てってさ~?

 私が誰かわかって言ってんのよね?」


「あぁ・・・。

 冥界の・・・な、何だっけ?」


『ガクっ!』


思わず悠斗の言葉に頬杖を着いていた腕が落ち、

玉座から滑り落ちそうになってしまった。


「ほ、坊や・・・あんた・・・大物になる気がするわ」


「そりゃどーも」


「・・・誉めてないっ!」


少し顔を赤らめながら突っ込むヴァマントをスルーしながら、

悠斗はその『大広間』を改めて見渡していた・・・。


すると突然悠斗は背後から異常なほどの圧力を感じると、

玉座に座るヴァマントが薄く笑みを浮かべた・・・。


「・・・来たか」


「・・・?」


『ギィィィっ』と大扉が開くと『黒紫のフード』を被った男が、

『ズカズカ』と入り、茫然とする悠斗の隣を通り過ぎて行った。

そして『玉座』の前で立ち止まると少し苛立った口調で話し始めた。


「姉ちゃん・・・そこ、俺の玉座なんだけど?」


(・・・な、何だ?

 あの玉座はあの女のモノじゃないのか?)


悠斗はそんな疑問を抱きながらも様子を伺っていると、

玉座に座るヴァマントはニヤけながら口を開いていった。


「・・・俺の玉座ね~?

 おい・・・陰キャ・・・私が此処に居る時は、

 この玉座は私のモンだっつったろ?」


「そ、それは姉ちゃんが勝手に決めた事だろっ!?

 実際はこの『冥界の王』なんだぜ?」


「まぁ~確かに・・・お前は『王』だろうさ。

 だが私はこの『冥界の女帝』なんだよ・・・」


「・・・そ、そんな枠なんてないからっ!

 勝手にそんな『役職』決めてんじゃねーよっ!」


『黒紫のフード』を被った男と『ヴァマント』の口論が続き、

悠斗は心の中で『早くしろよ・・・』と思った瞬間、

ヴァマントの視線が悠斗を捉えると目尻が引き攣っていた。


そんなヴァマントに悠斗は肩を竦めて見せると、

(おもむろに立ち上がり、

『黒紫のフード』を被った男のフード取って見せた。


そしてその男の顔面を鷲掴みにしながら、

悠斗に視線を向けながらこう言った・・・。


「おい・・・弟よ。

 いい加減空気を読め・・・。

 今此処には『円卓会議』で名が挙がっていた、

 『カミノ・ユウト』が居るのだぞ?」


「・・・えっ?」


顔面を握っているヴァマントの手を振り払いながら、

その男は驚いたような表情を浮かべて居た。


「あいつが・・・『カミノ・ユウト』って人族か?」


「あぁ」


「へぇ~・・・あの小僧が・・・ねぇ~?」


『カチン』と来た悠斗だったが、

まだ動くには早過ぎると判断し、冷静を装ってはいたが、

実のところ・・・。

『あの男は『ぶん殴りたいヤツノート』に記入しておこう』

そう思いその男の容姿を隅々まで見ていた。


そしてその男もまた、悠斗を隅々まで凝視ながら小声で、

『あの小僧が『あの兄貴』と同じ星から来たとはね~?』っと、

そんな事を呟いていると、ヴァマントが話をし始めた。


「あいつとの約束通り・・・。

 私は坊やを此処で鍛えるわ・・・」


「ま、まぁ~『円卓会議』で一応そんな話にはなったけど、

 見込み・・・あるのかよ?」


「フッ・・・それはこれから見てのお楽しみって事ね」


「ふ~ん」


愛想無くそう言った男に悠斗は我慢の限界に近付いて来たが、

ただ『魂』だけの存在となっている悠斗には、

『攻撃』する手段がなかったのだった・・・。


そんな時だった・・・。


突然大扉を『コンコン』とノックする音が聞こえると、

ヴァマントは『・・・来たか?』と笑みを浮かべて居た。


(・・・今度は誰が?)


悠斗が少し険しい表情を浮かべて居ると、

大扉が開き入室して気のは、

これぞ『執事』と言わんばかりの服装に白髪の男性が入って来た、


だがその男の足捌きに悠斗は『何者なんだ?』と、

更に険しい表情を浮かべた・・・。


「ほっほっほっ・・・これはこれはまた・・・

 とんでもない『胆力』をお持ちな方のようで・・・」


(胆力?何だ・・・このじぃさん・・・)


悠斗の横を足音もなく通り過ぎると片膝を着き頭を垂れ、

『我が主よりご所望のモノを手に入れて参りました』と告げた。


「フッフッフッ・・・そうかそうか♪

 ご苦労だっな・・・ライトニング」


「ヴァマント様の要望に応える事ができ、

 感無量なれば・・・」


笑みを浮かべるヴァマントを悠斗が見ていると、

その視線が悠斗と重なった・・・。


そして真っ直ぐと悠斗を見ると片膝を着く『ライトニング』を立たせ、

紹介と共に今後の事について話しを始めた。


『紹介しよう・・・坊や。

 この者は元・私の執事だった『ライトニング』

 そしてライトニング・・・この坊やが『例の坊や』だ』


「・・・お初に御目にかかります。

 今、我が敬愛するヴァマント様の紹介に預かった、

 『ライトニング』と申します。

 今は訳あって別の主に仕えておりますが、

 以後・・・お見知り置きを・・・」


流れるようにお辞儀をして見せたライトニングに、

悠斗は険しい表情を浮かべるも、

己も自己紹介をしていった・・・。


「俺の名は『神野 悠斗』

 今は『魂』だけの存在ですが・・・

 以後・・・お見知り置きを・・・」


悠斗は『ライトニング』が纏う雰囲気に、

自己紹介しつつも警戒を怠る事はなかった・・・。


そしてそれは『ライトニング』自身も承知とし、

またそんな悠斗に対し好感を持っているようだった・・・。


そして一歩・・・。

踏み出したヴァマントは茶目っ気たっぷりにウインクして見せると、

訝し気にする悠斗にこう言った・・・。


「さて、坊や・・・

 早速で悪いが今から『擬体』に入ってもらおうか?」


「・・・はい?」


その言葉に悠斗は首を傾げたのだった・・・。



ってな事で・・・。


今回のお話はいかがだったでしょうか?

いよいよ本格的に『クロス』ですw


悠斗は初の『擬体』となります。

今後の展開を楽しみにしていただければとw


登録や感想など宜しくお願い致します^^



ってなことで、緋色火花でした。

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― 新着の感想 ―
[一言] ヴァマントやライトニングが出てきて、この後どんなふうに2つの物語が絡み合っていくのかワクワクします♪ それにしてもやっぱり悠斗って天然なんですねー(笑)
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