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異世界転移 ~魔を狩る者~  作者: 緋色火花
外伝・壱
285/407

21話・日本・代償・前編

お疲れ様です。


相変わらず日中は温かく夜は寒い・・・。

そして緋色の仕事は今日も殺人的><


まぁ~11月も半ば・・・。

これから年末に向けて更に地獄のような日々が・・・orz


ってな感じですが・・・。

今回は『沙耶と修一』のお話で『前後編』となっております。


そして既に後編も完成しておりますのでご安心をw


楽しんで読んでもらえると大変嬉しく思います。

そして登録や感想など頂けると更に・・・嬉しいです^^


それでは、外伝・21話・前編をお楽しみ下さい。

4体の『ゴブリン』と1体の『ゴブリンメイジ』・・・。


その5体の魔物に遭遇した『沙耶』と『修一』は戦闘へと突入した。


「修一っ!私があの魔法使いを殺るわっ!」


「了解ですっ!」


『沙耶』は真っすぐ『ゴブリンメイジ』の元へと駆け出すが、

それを阻止せんとする2体の『ゴブリン』が、

『沙耶』の前に立ち塞がったのだ。


「グギィィィ」


「ちっ!邪魔するんじゃないわよっ!」


そう声を荒げた『沙耶』は『ゴブリン』に蹴りを放ったが、

その蹴りは突然横から飛び出してきたもう1体の『ゴブリン』によって、

難なく阻止されたのだった・・・。


そして無防備となった所で『ゴフリンメイジ』からの火球攻撃に、

『小賢しいわねっ!』と言葉を漏らすも、

隙のない連携攻撃に唸るしかなかったのだった・・・。


「沙耶様っ!?こ、こいつら・・・」


『修一』の言葉に『沙耶』は『ギリっ!』と奥歯を噛み締め、

この現状に苛立ちを感じていた。


(個々の強さは並みだけど・・・

 でもこいつらの本当の強さは、この連携・・・。

 さて・・・どう対処していいものか・・・)


『沙耶』は苦悩するも現状どうしていいかわからなかった。

そんな時だった・・・。

『修一』から提案がされたのだった・・・。


そしてその声はインカム越しに『ぼそぼそ』と告げられ、

その提案に静かに頷いて見せ集中していった。


「沙耶様っ!」


『修一』の声に反応した『沙耶』は、

一目散に目の前に居る標的へと駆け出すと一瞬でその距離を縮め、

『ゴブリン』の懐へと接近し、頭部への蹴りを放とうとした。


「セイヤァァァっ!」


気合いと共に繰り出されるはずだった蹴りを『ゴブリン達』は予想し、

再び『沙耶』の攻撃を阻止しようとするのだが、

背後に居る『修一』から『今ですっ!』と声が挙がると、

『沙耶』は咄嗟に『コォォォォォっ!』と呼吸を変え、

『繰術っ!』と言う声と共に加速した。


そう・・・。

『修一』から提案された作戦とは、

タイミングを計り合図を送ることで、

『操術』使用し急加速すると言うモノだった・・・。


「うぉりゃぁぁぁっ!ぶっ飛べぇぇっ!」


『沙耶』の怒声が響き渡りその蹴りが命中しようとした時だった・・・。


その『ターゲット』である『ゴブリン』の背後から、

『ギギィィ』と薄く笑みを浮かべながら、

『ゴブリンメイジ』がその姿を現すと杖を『沙耶』へと向けた。


「いつの間にっ!?」


『グギァっ!』と声を挙げたかと思うと、

『沙耶』に向けられた杖の先から『火球』が放たれたのだった。


「さ、沙耶様っ!?」


「くっ!」


間一髪身を捻ると、その放たれた『火球』は、

沙耶の顔を掠め後方にある木へと直撃し燃え上った。


そして間髪入れずに地面に伏せるような格好になった『沙耶』を、

走り込んで来た別の『ゴブリン』が追撃し『斧』振りかざした。


「し、しまったっ!?」


『ガキン』と金属同士がぶつかり合う音を響かせると、

『沙耶様っ!今のうちに態勢をっ!』と『修一』の声が聞こえた。


「す、すまない」


我に返った『沙耶』は現状を理解すると離脱し、

『修一』と鍔迫り合いをする『ゴブリン』に対し再び蹴りを放った。


だが『沙耶』の蹴りを予想でもしていたかのように難なく躱すと、

後方へと大きく飛び退き着地と同時に薄く笑みを浮かべて居た。


「沙耶様・・・」


「・・・どうしてこうも私の攻撃が躱されるのだっ!?」


その『沙耶』の疑問に『修一』は言葉を詰まらせた。

そんな『修一』の様子に気付いた『沙耶』は、

小声ながらも怒りを滲ませていた。


「修一・・・。

 何か知っているのなら・・・言え」


「・・・し、しかし」


「勝てるはずの戦いが、

 私のせいで負けたとあっては、一族に申し訳がたたないわ」


『ジリジリ』と間合いを取りつつも、

『ゴブリン達』からその視線をはずさず会話は続いていった。


「・・・わかりました」


『修一』が溜息混じりにそう言うと、

『ゴブリン達』を見据えながらその説明をし始めた。


「沙耶様・・・お聞きしますが・・・

 体調がかなり優れないモノとお見受けしますが?」


「っ!?」


『修一』の言葉に『沙耶』は一瞬眼球を向けると、

『くっ』と小さく唸り押し黙ってしまった。


「・・・図星のようですね?」


「・・・どうしてわかったのよ?」


そう話した時だった・・・。

『ゴブリン達』の気配が『沙耶達』に伝わると、

『修一』が透かさず腰にある『拳銃』を抜き、

『パンっ!パンっ!パンっ!』と連射した。


『チュイーン』と3発の弾丸が『ゴブリン達』の足元に着弾すると、

始めて見る『拳銃』に警戒し更に後方に飛び退いた。


「グギィィィ」


「グギャっ!?」


『ゴブリン』と『ゴブリンメイジ』が何やら声を荒げ、

言い争いでもしているかのように見えると、

再び『修一』が口を開いていった・・・。


「そのお身体の変調で沙耶様のスピードはかなり遅くなっています」


「・・・そんな事あるはずが」


その顔を正面に向けたままだったが、

『沙耶』の表情はとても険しくなっていた。


「思い当たる事・・・御座いますよね?」


「そ、それは・・・」


『沙耶』が珍しく言い淀み、

『修一』の言う『思い当たる事』が脳裏に浮かんだ。


(・・・繰術を使った時、

 いつもと違って私の感覚に違和感が・・・。

 視界から伝わる感覚と身体から伝わる感覚・・・

 それに脳に伝わる感覚全てに違和感が・・・)


『沙耶』はその『思い当たる事』に更に険しい表情を浮かべ、

その握る拳にも怒りが露になっていた。


「落ち着いて下さい。

 私が気付いた事と言えば・・・

 今の沙耶様は嘗て『いちか』が苦労したモノと同じではないかと?」


「・・・何っ!?

 い、いちかのヤツも・・・?」


「・・・はい」


「ですから・・・」


『修一』がそう言って更に話をしようとした時だった・・・。


「グッギャアっ!」


「「っ!?」」


突然声を張り上げた『ゴブリンメイジ』を残したまま、

2体ずつに分かれた『ゴブリン達』が左右に展開して行った。


その動きを追って2人の視線がずれた事に笑みを浮かべると、

『ゴブリンメイジ』が透かさず『火球』を連射し、

『沙耶』と『修一』目掛け放たれたのだった。


その『火球』に一瞬気を取られたのを見ていた『ゴブリン達』は、

『修一』と『沙耶』に対して、

上下2方向からの攻撃へと繋げて行ったのだ。


(こいつら出来るっ!)


『修一』は戦い慣れたその一連の動きに舌を巻くが、

今はそんな感想すら思っている暇でもなかった。


何故なら敵2体の上下攻撃に反応し問題なく対処出来るのだが、

身体に変調をきたしている『沙耶』はそうではなかった。


「か、身体が上手く・・・」


「沙耶様ーっ!?」


『修一』は上下から来る2体の『ゴブリン達』の攻撃に合わせ、

まるで陸上の高跳びを思わせるような『背面飛び』を見せ躱したが、

その時『修一』が見たモノは・・・。


『ドカっ!バキっ!』と敵2体からの攻撃を受け、

嫌な打撃音を響かせながら飛ばされた姿だった・・・。


「ぐわぁぁっ!」


「さ、沙耶様ーっ!?」


着地したと同時に『修一』が駆け出すも、

連続して襲いかかる2体の『ゴブリン達』の対処に近付けなかった。


「ちぃぃぃっ!」


目まぐるしく襲い掛かる2体の『ゴブリン達』・・・。

そして飛ばされた『沙耶』を追撃する為駆け出した『ゴブリン達』。


「こ、このままじゃっ!」


『修一』は敵の攻撃を何とか躱し、

一刻も早く『沙耶』の元へと行こうとするが、

2体の『ゴブリン達』はそれをさせないよう時間差攻撃へと移行した。


吹き飛ばされた『沙耶』は、

利き腕である右手首に違和感を感じながらも地面に左手を着き、

その反動を使って後方へと一回転しながら着地した。


(・・・ちっ!右手首がっ!?)


視線を一度激痛が走る右手首へと向けたが、

すぐさま視線を笑みを浮かべながら迫る2体の『ゴブリン達』へと向けた。


(・・・わ、私は)


苦悶の表情を浮かべながら、

迫る『ゴブリン達』の対処を考えようとしていると・・・。


「沙耶様っ!何を恐れているのですっ!

 その『能力』は既に貴女の中にあるはずだっ!」


そんな『修一』の声が困惑する『沙耶』の耳に届いた。

そして続けざまに『後ろっ!』と声が挙がると、

背後に回っていた『ゴブリンメイジ』が再び『火球』を放って来た。


「グゲゲゲ・・・」


「こ、こんな所でぇぇぇぇっ!」


正面からは2体の『ゴブリン達』が迫り、

後方からは『ゴブリンメイジ』による『火球攻撃』・・・。


迫る攻撃に対し『沙耶』は咄嗟に『コォォォっ!』と呼吸音を変えると、

背後に迫る『火球』に回し蹴りを放つと、

ソレを迫る1体の『ゴブリン』に向けて蹴り返したのだった。


「いけぇぇぇぇっ!」


『ドスっ!』


『ボっ!』


『沙耶』の蹴った『火球』が1体の『ゴブリン』に直撃すると、

一瞬にしてその『火』は燃え上がり『ゴブリン』は地面で暴れ始めた。


そして残りの1体の『ゴブリン』が『斧』を腰から取り出すと、

大きく振りかぶって態勢の悪い『沙耶』目掛け振り下ろした。


「グガァァァっ!」


「私を・・・侮るなぁぁぁぁっ!」


危険を察知した『沙耶』は咄嗟に着地したその足に力を込めると、

バク転し振り下ろされる途中のその腕と・・・

頭部を両足で挟み込み、身体を捻りながら『ゴブリンの頭部』を、

地面に叩き着けたのだった。


『バキっ!グシャ!』っと鈍い音を立て、

身体を『ヒクヒク』と痙攣させている『ゴブリン』は、

呻き声を挙げる事もなく一瞬にして『絶命』したのだった。


「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・」


『沙耶』は『絶命したゴブリン』へ視線を向けながら、

その『荒い息』を整えようとしていた。


(な、何とかなった・・・。

 だけどこの違和感は何っ!?

 『繰術』を使ってもいつもより遅く感じるし、

 何より・・・心と身体がバラバラのような・・・

 一体どうなってんのよっ!?)


『ぜぇぜぇ』と肩で呼吸しながら朦朧とする意識の中、

『沙耶』は自分の『ステータスボード』に記載されていた事を思い出した。


『・・・精神汚染』


『えっ!?』と驚く『修一』を他所に、

『沙耶』はただ顔を顰めるしかなかった・・・。


(精神汚染・・・。

 汚染とは一体どう言う意味がっ!?

 身体が不調なのは・・・。

 この身体が燃えるように熱くなっているからだとわかるが、

 精神汚染って言うのは・・・?

 もし、それに原因があると言うのなら・・・

 わ、私は・・・)


『精神汚染』について考えるも、

この状況ではまとまるはずもなかった・・・。


苦悶の表情を浮かべる『沙耶』に、

『修一』は『ある決断』をしようとしていた・・・。


(今の『沙耶様』は明らかにおかしい・・・。

 その理由は『鬼の気』なんだろうけど、

 今はどうしようもない・・・。

 ・・・だったら俺が『八咫』の力を・・・)


『修一』はそう考えるもその表情は明らかに曇っていた。

何故なら・・・。


(この前はなんとかなったが明らかに修練不足。

 しかも相手は連携に秀でているばかりか魔法まである。

 今の俺に・・・やれるのか?)


『不安』が頭から離れない『修一』はふと・・・

苦悶する『沙耶』へと視線を向けた。


普段ならそんな表情を見せる事の無い『沙耶』に、

『修一』は『・・・俺が何とかしなくちゃな』と呟いたのだった。


眼前に居る『ゴブリン達』を見据えたまま『修一』は、

一度大きく深呼吸すると決意も新たに鋭い視線を向けると、

『沙耶』にこんな事を言い始めた・・・。


「沙耶様・・・。

 俺は御当主様から頂いた『塚本の性』を捨てます。

 ・・・宜しいですね?」


「・・・よ、宜しいも何も・・・

 な、何を突然・・・?」


『沙耶』が驚くのも無理はなかった。

突然『修一』からそう告げられ理解しろと言うのも無理な話なのだから・・・。


『修一』はそう言われると『確かに・・・』と苦笑しつつ、

右目に装着している『カラーコンタクト』を取り外した。


「しゅ、修一・・・」


「この右目はある意味『八咫一族』である事の証・・・。

 俺はもう・・・逃げ隠れするつもりはありません」


『カラーコンタクト』を外した『修一』の『灰色の瞳』は、

覚悟を決めた男の『眼光』だった。


「俺・・・『八咫』に戻ります」


「・・・お、お前」


困惑する『沙耶』を見ながら笑みを浮かべると、

『コォォォォっ!』と呼吸音を変え始めた。



(確かに今の俺では『八咫の技』を繰り出すのは困難・・・。

 だけど何も手がない訳じゃない・・・)


呼吸音を変えながら『修一』は、

こちらの様子を伺う『ゴブリン達』を見つめながら納刀した。


(確かに今の俺では『八咫の技』をまともに扱える訳がない。

 だけどこの『気道』で無理矢理身体を『ブースト』すれば・・・)


片膝を着きながら心配そうに『修一』を見つめる『沙耶』に、

一度視線を向けると苦笑じみた意味を浮かべた。


そしてその場の空気が『ピン』と張り詰め、

緊張のピークを迎えた時だった・・・。


「・・・『八咫 修一』・・・参るっ!」


力強く声を出しながら『抜刀術』の構えを取ると、

左足を激しく蹴り出し『ゴブリン達』に向かって駆け出した。


「はぁぁぁぁぁっ!」


鬼気迫る勢いで突進して来る『修一』に、

『ゴブリン達』は驚きヘラヘラと笑っていた笑みが消えた。


「・・・グ、グギィっ!?」


慌てて身構えようとする1体の『ゴブリン』に対し、

『修一』は苦悶の表情を浮かべながらも口角を上げて見せた。


『八咫流・・・ど、瞳術(どうじゅつ)・・・くっ・・・』


苦悶に満ちた『修一』の声が『沙耶』の耳に届いた時だった・・・。


「ばっ、抜刀術じゃないっ!?」


そう驚きの声を挙げた『沙耶』の目の前には、

添えられた柄から手を離すと同時に上へと跳躍したのだった・・・。


そして大きく跳躍した『修一』は、右手で自らの右目を一度覆うと、

『コォォォォっ!』と更に音域の高い呼吸音に変えた。


(どれだけの『代償』を払おうともっ!

 俺は・・・)


『修一』は今・・・。

己の持つ最大限の力を以って・・・。

その『力』を今ここで・・・『解放』した。


「『気』よっ!今この時っ!

 俺の全てを以ってっ!眼前の『敵』を倒すっ!

 『気』よ・・・。

 荒れ狂う激流と化してっ!俺に『力』をっ!」


身体中を駆け巡る『気』が更に高速で巡り始めると、

右手で覆い隠された『修一』のその灰色の右目が見開いた。


だが再び見開かれた『修一』の目は『闇』とも取れるほど『黒く』・・・。

何者をも圧倒するほど『禍々しい気』を放っていたのだった。


無明闇烏(むみょうやみがらす)


そう呟いた『修一』の身体から『黒煙』のようなモノが吹き出すと、

その姿はその『黒煙』に掻き消えた・・・。


「グギャっ!?」


「ググギィっ!?」


「グゲっ!?」


「き、消えたっ!?」


各々がその光景に驚きが隠せずにそう声を挙げると、

『修一』の正面に居た『ゴブリン』の首が突然・・・飛ばされたのだった。


そう・・・。

声すら漏らす事もなく・・・。


『ブシャァァっ!』と血飛沫を挙げながら飛ばされた首は、

『ボトっ』と地面に落ち驚きによって見開かれた双眼が空虚を見ていた。


(こ、これなら・・・いけるっ!)


『修一』は身体の変調を感じる事もなく次の『獲物』に向け跳躍した。


一同が驚愕し声すら発する事が出来出に居ると、

再び『ブシャァァァっ!』と血飛沫を挙げながら、

もう1体の『ゴブリン』の首も飛ばされ地面に首が落ちて行った。


『沙耶』と『ゴブリンメイジ』がただ唖然とし、

眼前で起こっている事象に固まっていた時だった・・・。


『ズシャャャっ!』と勢いよく地面を滑りこむような音が聞こえ、

『沙耶』と『ゴブリンメイジ』は視線を向けた。


『ゴホっ!ゴホっ!ゴホっ!』と・・・。

地面に倒れ込み苦しそうに咳き込んでいる『修一』の姿があったが、

何よりも驚いたのは・・・。

その『修一』が既に『ゴブリンメイジ』の背後に居た事に驚いていた。


「しゅ、修一っ!?」


「グギャァゥァァァっ!?」


『ゴブリンメイジ』は慌ててその場から離脱すると、

倒れ込む『修一』に向けて『火球』を2発放った。


『ゴホっ!ゴホっ!』と未だ苦しそうに咳き込む『修一』が、

迫る『火球』に『こんな所で・・・』と顔を顰めた時だった・・・。


『はぁぁぁっ!』と言う声を挙げながら、

『沙耶』が『修一』の前に立ちはだかるとそのまま『火球』が直撃した。


『ドンっ!ドンっ!ボっ!』


「さ、沙耶・・・さ・・・ま・・・ゴホっ!」


前のめりに倒れ込み吐血しながらも見えげた先には、

『ゴブリンメイジ』の『火球』によって、

炎に包まれる『沙耶』の姿があった。


「さ、沙耶・・・様ぁぁぁっ!」


炎に包まれた『沙耶』が『ガクっ』と膝から崩れ落ちる姿に、

『修一』は声にならない声を挙げたのだった・・・。




さて、今回のお話はいかがだったでしょうか?

楽しんで読んでもらえたなら、大変嬉しく思います^^


そして次回は『後編』となっております。

楽しみにして頂ければ幸いです^^


これから先、どんどん寒くなって行きますが、

読者の皆様も体調には気を付けて下さいね^^


ってなことで、緋色火花でした。


P・S 誰かストレス解消法を教えて下さい><

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― 新着の感想 ―
[一言] 修一の技って、闇系なんでしょうが、どういう仕組みなんでしょう? 解説が欲しいです〜。 ストレス解消・・・私はインドア系ばかりでオフには家で猫をモフモフして漫画読んで過ごしてますが、最近寒く…
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