12話・日本・解放
お疲れ様です。
仕事が終わらない社畜過ぎる緋色で御座いますorz
いや・・・、まじで仕事が減らない^^;
盆休みなんてもうどれくらい取っていないのだろう?
知っている方がいれば・・・教えて下さいw
ってな事で今回12話なのですが・・・。
続きですw
当たり前ですね?いきなり終わってたら驚きますもんねw
それでは、外伝12話をお楽しみ下さい。
沙耶と英二は『ピリピリ』とお互いの緊張を感じ取っていた。
そして意を決した英二が『いくぜーっ!』と声を挙げると、
それを合図に両者が再び激突した。
『バシっ!』と・・・。
派手な音を立てて英二の蹴りを沙耶は左腕でガードした。
「フっ・・・いい蹴りだ」
「そりゃ~どうもっとっ!うりゃぁっ!」
放った蹴りをすぐさまスイッチすると、
沙耶の右側頭部へ向け左足を振り抜いた。
『ブォンっ!』と風切り音が耳へに届く頃、
しゃがみ込んだ沙耶は英二のバランスを崩す為、
軸足となる右足目掛けしゃがみ込んだまま蹴りを放った。
「甘めーぜっ!」
『フォンっ!』と今度は沙耶の蹴りが風切り音を伴いながら放たれるも、
その蹴りは間一髪のところで、
飛び上がった英二の軸足にヒットする事はなかったのだ。
『ちっ!』と沙耶の口から舌打ちが聞こえるも、
何故か薄く笑みを浮かべて居た・・・。
「・・・やるようになったじゃない?」
「へっへっへっ・・・そりゃ~な~・・・。
今の俺は『ギンギン』に強化されてっからよ~?
並みの攻撃じゃ~当たりゃ~しねーんだよ」
「フッフッフッ・・・。
いいじゃないか・・・英二・・・」
「けっ!この程度で嬉しがってんじゃねーぞっ!
うおぉぉぉりゃぁぁぁっ!」
構えを一瞬解いた沙耶に、
英二は容赦なくその顔面に右上段蹴りを放った。
「その程度で・・・」
「なっ!?」
沙耶の口からそう言葉が漏れると、
頭部へと放たれた英二の右足の裏が、
何故か空へ向かうようにその軌道が変わっていた。
『ドサっ!』と英二が尻もちでも着くかのように倒れると、
後ろへと移動した沙耶がニヤりと笑みを浮かべて居た。
「てっ、てめー・・・」
「・・・隙が多すぎるんだよ」
「何だとっ!?」
顏を顰め悔しがる英二に沙耶は悠然と構えを取って見せた。
その戦いを凝視していた黒蝶は顔色一つ変えずに居たが、
内心穏やかではなかった・・・。
(英二の放たれた右足が側頭部へ当たる直前、
あの女は腰を落しながら身体を捻り、
伸びきった右足の膝裏に蹴りを当て英二を宙へと浮かせた。
これが・・・プロと言う事なのね・・・。
確かに私程度では太刀打ちできないのも納得しますね。
でもいつまでやり合えるかしら?
英二は私によって強化されています。
だけど沙耶さん・・・貴女は・・・)
表情を変えずそう分析する黒蝶を視界に捉えながら、
同じく2人を見守る桜といちかも正面を見据えながら話をしていた。
「今の結構危なかったですよね?」
「・・・いや、沙耶はわざと英二を誘って、
右上段蹴りを打たせたのよ」
「・・・えっ!?
それは一体どう言う事ですか?」
「英二のヤツ・・・。
黒蝶の強化で身体と感覚のバランスが噛み合ってないのよ。
だから簡単な誘いにも調子に乗っている英二は引っ掛かる。
ほんとにあの子は・・・」
「・・・ははは」
正面を見据えながらもそう話す桜は、
自分の弟子の浮かれ具合に『やれやれ』と言った表情を浮かべた。
「けっ!沙耶っ!流石だと言っておくぜっ!」
「・・・フっ」
「だかな~?俺とお前の力の差は歴然なんだっ!
悪あがきしたってもう無駄なんだよっ!」
鼻息荒くそう声を挙げる英二に沙耶はただ笑みを浮かべるだけだった。
そして英二は更に鬼の気をその雄叫びを挙げながら放出すると、
小刻みにフェイントを混ぜながら沙耶へと接近して行った。
「はぁぁっ!」
『シュっ!』と風切り音を伴った拳が沙耶へと襲いかかる。
「オラオラオラァァァァっ!」
英二の攻撃が連続してお襲い掛かる中、
沙耶はその攻撃を全て躱して行った・・・。
「・・・やっぱてめーは化け者だぜ・・・
ったくよっ!
こうなったらしょうがねー・・・」
そう言うと英二は呼吸を整えながら腰を落した。
『コオォォォォォっ!』と呼吸音を変えた英二は、
全身に赤紫の鬼の気を駆け巡らせた。
「・・・繰術・・・使わせてもらうぜ・・・」
更に目付きが鋭くなった英二に沙耶は声を挙げた。
「そうか・・・それならば、私も本気を出そうか・・・」
「・・・なっ!?何だとっ!?」
沙耶の口からそう発せられた言葉に、
此処に居た全ての者達が驚いていた・・・。
「さ、沙耶っ!?一体何を言っているっ!?
どう言う事なのだっ!?
お前はもう既に鬼の気を纏っているではないかっ!?
そ、それなのに・・・何を・・・」
「そ、そうですよっ!沙耶さんっ!
英二さんは更に力を上げたんですよっ!?
そ、そんな相手に・・・」
動揺を隠せない桜といちか・・・。
そしてその2人の声は黒蝶も同様だったのだ。
(フフフ・・・悪あがきですね?
貴女にはもう『気道』で対抗するしか出来ないのですよ?
私が見るに英二の力が10に対して・・・
『気道』を使った貴女の力を数値化するのなら・・・
10:2と言ったところでしょうか?
そんな現実がわからないのですか?
貴女の勝ち目は・・・フフフ♪)
面の下でほくそ笑む黒蝶は沙耶をそう分析すると、
今にも声を出して笑いそうになっていた。
だが・・・。
そんな者達を他所に、沙耶はこう告げたのだった・・・。
「・・・誰が全力で戦っていると言った?」
その沙耶の声に全員の動きが固まった・・・。
そしてすぐに声を挙げたのは・・・英二だった。
「ちょっと待てよっ!
てめー・・・沙耶っ!強がってんじゃねーよっ!」
「強がるって・・・この私がか?」
「だ、だって・・・そうだろうがよっ!?
俺とてめーの差は歴然だっ!
見てわかんねーのかよっ!?
き、気持ちは・・・わからなくもねー・・・
いつも下に見ていたこの俺様が、
てめーをあっさりと追い越してしまったんだからな~?
だからと言ってよ・・・」
英二はそう言いながら『負けを認めろよ』と説得してきたのだった。
だが沙耶は肩を竦めながら英二にこう言った。
「歴然・・・?追い越した・・・?
はぁぁぁぁっ~?
あんたこんな時に一体何言ってんのさ?」
「・・・えっ?だ、だってよ・・・」
「私がいつ・・・全力を出すと言った?
そしていつ・・・全力で戦った?」
「い、いや・・・でもよ・・・。
こ、こうして俺とお前の差は・・・」
沙耶の言葉に此処に居る全員が、
何を言っているのかわからなかった。
すると沙耶はこう口を開いていった・・・。
「忘れたのかい?私が今の自分の限界値を探っていた事を・・・。
そして色々と試していた事を・・・さ」
その言葉に全員が顏を顰め、その言葉を思い出していたのだが、
それをこの戦いでも行っていたとは誰も思わなかったのだ。
「・・・う、嘘だよ・・な?
そ、そんな余裕なんて・・・一体どこにあるってんだよ?」
嫌な汗が・・・英二の背中を流れて行った。
だが誰が見ても、今の沙耶が劣勢で在る事に変わりないと思っていた。
「さ、沙耶っ!も、もういいっ!
い、今は無茶をする時ではないっ!
チャンスは必ずまた来るわっ!」
「そうですよっ!沙耶さんっ!
今は負けても次は必ず・・・」
いちかがそう声を挙げた時だった・・・。
沙耶は『ちっ!』と軽く舌打ちして見せると、
全員に対して口を開いた。
「馬鹿な事言ってんじゃないわよっ!
全く・・・。
それに桜様までそんな事を言うなんてね~?」
呆れたようにそう言うと、沙耶の目付きが鋭くなった。
そして気合いと共に声を挙げた。
「じゃ~私の本気・・・見せてあげるわ。
はぁぁぁぁっ!」
『バシュっ!』と再び沙耶の身体から赤銅色の気が溢れた。
だがその溢れ出した赤銅色の気は、先程とは違っていた。
「なっ、何だよ・・・そ、それ・・・」
英二が目の前で起こっている事象にそう声を漏らし、
桜やいちかもまたその事象に言葉を失っていた。
「・・・フッフッフッ」
そう笑みを漏らす沙耶に、今度は黒蝶が驚愕しその声を挙げた。
「バ、バカなっ!?そ、そんな事がっ!?」
沙耶と英二の戦いが始まってから声を発する事がなかった黒蝶だったが、
その事象に声を挙げずにはいられなかった。
そして沙耶は真剣な表情を浮かべると、
後方に居る桜へと声を挙げたのだった・・・。
「桜様は先程おっしゃっておられましたよね?」
「・・・な、何がだ?」
「鬼の気も個々によって違うのだと・・・」
「え、えぇ・・・言ったけど・・・」
「先程まで私が使っていた鬼の気ってのは、
私にとってはただの上澄みみたいモノです」
「・・・上澄み?」
「・・・はい。
私はこの自分の力に少し・・・違和感を感じていました。
そしてそれは先程の桜様の話で解決しました」
「・・・か、解決・・・とは・・・何だ?」
沙耶の身体から溢れ出る赤銅色の鬼の気が、
徐々に変化し始めると、沙耶の気合いと共に、
炭酸が噴出するが如く・・・その力を解放したのだった。
「はぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
『バシュっ!ボッ!』
「っ!?」
全員がその噴出した鬼の気の強大さに驚き声を失っていると、
『ジャリっ』と一歩後ろへと下がった英二が声を漏らした。
「・・・な、なんなんだよ・・・そ、それ・・・?」
「・・・これかい?」
あからさまに動揺を浮かべる英二に沙耶は、
更に追い打ちをかけるように声を挙げた。
「これが本当の・・・私の力だ」
「・・・くっ」
英二は驚愕するのも仕方がなかった・・・。
そしてその他の者達も予想すらしなかった沙耶の力に、
ただ驚愕するしかなかったのだった。
だがそんな雰囲気の中、
噴き出す力を改めて確認した沙耶は、
己の手足を見つめながら呆れたように苦笑していた。
「はっはっはっ・・・これはもう赤銅色とは言わないね~?」
苦笑しつつもそう楽し気に言うと、
振り返った沙耶は桜にこう尋ねていた。
「桜様・・・?これって何色に見えます?」
「・・・?」
突然そう尋ねられた桜は、沙耶の質問が理解す出来ないようだった。
そして少し時間が経つとその意味を理解し返答した。
「そ、その色は・・・あ、赤と・・・黄色が混ざって・・・
言うなればそれは・・・『炎』」
「・・・『炎』ねぇ~・・・フッフッフッ・・・。
私にピッタリって訳ね・・・♪」
桜の口からそう例えられた沙耶は、
己の本質が『炎』だと知り、満足気な笑みを浮かべて居た。
そして再び英二へと視線を移した沙耶は、
呼吸を整え構えると、未だ唖然とする英二を見据えた。
「・・・行くよ」
「・・・・・」
地面を蹴り駆け出した沙耶は、
一瞬のうちに英二の懐へと潜り込んだ。
「・・・あっ」
茫然としそう声が漏れたが、何故は沙耶は攻撃をしなかったのだ。
そして英二の視線が沙耶の顏へと向けられると、
『ビシっ!』と言う破裂音を残し、
英二の身体は後方へと仰け反りながら尻もちを着いた。
「ぐはっ!」
「英二・・・貴様・・・一体何を呆けているのだっ!」
「・・・えっ!?」
沙耶の言葉に少し冷静になった英二は、
衝撃が走った額を押さえつつ沙耶へと顔を向けた。
「大したダメージは受けてないだろ?」
「あ、あぁ・・・い、言われてみれば・・・」
「だろ?だって今の・・・ただの『デコピン』なんだから・・・」
「デ、デコ・・・ピンっ!?
ま、まじでかっ!?俺はてっきり頭が吹き飛んだのかと・・・」
「英二・・・しっかりしなっ!
お前・・・悠斗の所に行くんじゃないのか?」
「あっ・・・」
『悠斗』の名を聞いた英二は数回頭を振ると、
突然己の頬を殴って見せたのだった・・・。
そして英二の口から赤い血が流れると、
薄く笑みを浮かべ立ち上がって見せた・・・。
「・・・すまねぇ・・・沙耶。
あいつの事・・・忘れるところだったぜ・・・」
「・・・だろうね?
お前は完全に力に取り込まれていたんだから・・・」
「けっ!情けねー話だぜ・・・。
俺は何の為に力を得たんだっつーのっ!
でもよ・・・沙耶。
てめーのおかげで・・・思い出したわ・・・サンキューな」
そう薄く笑みを浮かべた英二に、沙耶もまた薄く笑みを浮かべた。
そして2人は無言のまま構えると、そのまま駆け出した。
『タッタッタッタッ!』と徐々に速度を増しながら駆け出すと、
2人がぶつかる寸前・・・。
『バシュっ!』と2人が鬼の気を解放し、
雄叫びを挙げながら攻防が続いて行った・・・。
英二の蹴りをガードしつつ沙耶は英二へと拳を突き出す。
だが互いにヒットはなく、見事・・・としか言いようのない、
熾烈な戦いが繰り広げられて行った。
そしてその戦いを黙って見つめていた黒蝶も、
やがてその拳が強く握り締められ、
英二と沙耶の攻防に興奮せずにはいられなかった。
だが緊張しながら見守っている連中とは違い、
英二と沙耶の表情は違った・・・。
そう・・・。
2人はあからさまに笑みを浮かべ、
この戦いを心の底から楽しんでいたのだった。
「はっはっはぁぁぁぁっ!
こ、この俺が沙耶と互角以上に戦えるなんてよっ!」
「フッ・・・それは気のせいよ」
互いの拳がぶつかい合い、組み内術へと移行するも、
お互いの間一髪のところで関節が決められるのを阻止し、
緊張の連続だったのだ。
そして互いに一度後退し距離を取ると、
英二が『ぜぇぜぇ』と息を乱しながら気道を使用し、
呼吸を整え始めた。
(お、思ってたより沙耶のヤツ・・・喰らいついてきやがるっ!
俺の圧倒的なパワーの前に、間一髪ですり抜けやがる・・・。
そろそろ決めねーと・・・俺の方がヤベェ・・・)
『コォォォォォォォォォっ!』
英二が呼吸音を変え己の体力を回復し始めた時、
沙耶は『スゥー、スゥー』っと、違う呼吸をしていた。
そしてその違和感に気付いたのは・・・桜だった。
(いちか・・・沙耶の様子が・・・呼吸がおかしいぞっ!)
突然念話で話しかけて来た桜にいちかは驚きはしたものの、
(あぁ~)と意味有り気な声を挙げた。
(いちか・・・あれが何かわかるのか?)
(・・・わかりますよ~)
短絡的な口調でそう答えるいちかに桜は眉間に皺を寄せつつも、
その答えを口にするのを待っていた。
(あれって前に悠斗さんと一緒に修練していた呼吸法ですね)
(ゆ、悠斗と共に?)
(はい・・・。
その呼吸法も気道なのですが、
ゆっくりと・・・そして静かに呼吸する事によって、
周囲に見えない結界を張るんですよ)
(見えない結界・・・?
そ、それは所謂剣の結界のようなモノなのか?)
いちかは念話でそう桜と会話しながら、
楽し気な目で沙耶を見つめ、
この後の出来事を予想でもしたのかのように、
ニヤリと笑みを浮かべたのだった。
(・・・違いますよ?
沙耶さんは今の英二さんの状態を見て、
今の呼吸法に変えたんですよ♪)
(・・・すまないが、私には意味が・・・)
(呼吸をゆっくりと静かにする事によって、
己の体力を温存するばかりではなく、
じっくりと血液に酸素を送り、如何なる状況下でも、
瞬時に対応出来るようにしているんですよ♪
つまり・・・英二さんの出方を伺うつもりなんでしょうね?)
にこやかにそう話すいちかだが、
桜は納得する事が出来なかった・・・。
(出方って・・・そんな余裕がどこに?)
(あれ?気付いていないんですか?)
(な、何がだ?)
(よく見て下さいよ・・・。
沙耶さん・・・『炎』の気を全く使っていませんよ?)
(えっ!?)
桜は全く気付いていなかった・・・。
沙耶は進化した鬼の気・・・
つまり『炎』の気を使っていなかったのだ。
(い、いつからなんのだっ!?
ど、どうして使っていないっ!?)
(あぁ~・・・多分使い慣れていないからじゃないですか?
いくら強力でも鬼の気を連続使用すれば、
疲労も半端じゃなくなりますし、それに気道で体力の回復をしても、
物事には限度ってモノがありますからね~?)
(・・・な、なるほど。納得は出来るけど・・・でも・・・)
桜がそう答えた時だった・・・。
英二が『うぉぉぉぉっ!』と雄叫びを挙げ、
身体中から『赤紫の気』を噴出させながら駆け出したのだ。
正面に見据える英二に沙耶は全身に『赤銅色の気』を
薄く身体に纏わせチャンスを待っていた。
(実践も経験した・・・今の私なら・・・)
表情を消した沙耶に接近した英二の容赦ない攻撃が襲い掛かった。
そして再び紙一重のところで躱しつつも、
『赤銅色の気』を緻密にコントロールしていった・・・。
(ま、まだよ・・・タ、タイミングさえ合えば・・・)
そうチャンスを伺う沙耶だったが、
英二を見据えるその目に、別の意図があるのは英二にも理解出来た。
(さ、沙耶っ!?一体何を狙ってっ!?)
そう考えた瞬間、英二の動きにムラが出来てしまった。
それを待っていた沙耶は英二の右回し蹴りをかいくぐると・・・。
『コォォォォォっ!』と呼吸音を変えながら、
『炎の気』を右拳に集約したのだった。
英二の右足が間一髪のところで沙耶の頭をかすめると、
ここぞとばかり力を集約した沙耶の右拳が唸りと共に・・・
「ここだっ!セイヤァァァァァっ!」
『バキっ!ボキっ!グシャっ!』と骨が砕ける音が響き渡った。
「ぐふぉっ!!」
英二の右脇腹に沙耶の拳が螺旋状にめり込むと、
骨は砕け筋肉組織は断裂した後・・・
『ブォンっ!』と響く風切り音と共に英二は吹き飛んで行った。
そして英二が樹木に激突すると当時に、
沙耶はゆっくりと立ち上がり黒蝶に対し中指を立て挑発した。
「・・・次は黒蝶・・・てめーの番だ」
不敵な笑みを浮かべ睨みつける沙耶・・・。
流石の黒蝶もその得体の知れない威圧に、
喉を『ごくり』と鳴らしたのだった。
ってな事で・・・いかがだったでしょう?
沙耶・・・脳筋過ぎますが緋色的には嫌いではありませんw
清々しいくらいに脳筋な方はタイプですww
何事も突き抜けると見えて来るモノがあるのでしょうね^^
楽しく読めたのなら、登録や感想・・・
そして評価など宜しくお願いします^^
ってなことで、緋色火花でした。




