閑話・日本・八咫一族・前編
お疲れ様です。
先週もなんやかんやありまして、
緋色自身の体調が宜しくない訳なんですが・・・。
まぁ~小説は書けるので・・・
メンタル的には「問題なしっ!」ですw
投稿が伸びた事は申し訳なく思っておりますが、
体調などが優れないと自分らしいモノは書けないと思った次第であります^^
と、言う事で・・・。
ちょっと暫くの間は体調と相談しながらと言う事になりますが、
頑張りたいと思います^^
さて・・・今回のお話は閑話となりまして、
「塚本修一」のお話を書かせて頂きました。
まぁ~、それには理由があるのですが、
それはまだかなり後になるかと思います^^
でもきっちりと回収しますので、ご安心を・・・w
それでは、閑話・八咫一族・前編をお楽しみ下さい。
俺の名は「塚本 修一」
いや・・・。
この名は俺を守る為に神野一族の御当主である半蔵様がくれた名だ・・・。
そして俺の本名は「八咫 修一」
これが俺の本当の名だ・・・。
そして今は神野一族の御当主である半蔵様の命を受け、
実戦部隊を退き執事として神野一族に仕えている・・・。
俺は元々悠斗様率いる第二班の副長をしていた・・・。
悠斗様は良くも悪くもマイペースな御方で、
細々とした雑務などは俺がこなしていた・・・。
でもそれは数年前の話だ。
俺は神野一族とは全く関係のない・・・。
いや、むしろ敵対関係だった一族の末裔なんだ・・・。
「八咫一族」・・・。
遥か太古の昔、ヤタガラスに見込まれた者達が集まって生まれた一族。
俺はその末裔だ・・・。
今回は俺の一族である「八咫一族」との確執の話をしたいと思う。
八咫一族の跡取りとしてこの世に生を受けたが双子だった。
長男である俺は「修一」とし、
次男である弟は「修二」と名付けられた。
双子は両親に愛され育ってきたが、
小学生の終わりを迎える頃には、親族間で問題が起こり始めた。
八咫の当主が住まう母屋の一室では、
現・当主である父「修」と先代であり実父の「修吾」が、
俺の右目に関して言い争いを繰り広げていた。
「一体どう言う事なのだっ!修っ!」
「修」・・・。
その名は現・当主である俺の父の名だ・・・。
その父に対しそう怒鳴り散らしたのは、
父の実父である「修吾」だった・・・。
「修一の右目が突然変異などとっ!?
し、しかも・・・は、灰色などとっ!?」
「・・・父上、たかが右目の色が変わった程度ではありませんか?」
「な、何を馬鹿な事をっ!?
は、灰色と言うモノは、我が一族にとっては厄と成すモノぞっ!?
そ、そのような異物が我が一族から生まれ出る事などっ!
決してあってはならんのだっ!」
「我が父ながら、なんと器の小さい事を・・・」
「なっ、何だとっ!?き、貴様・・・」
実父であり先代でもある「修吾」に対し、
父は「器が小さい」と言ってのけたのだった・・・。
その父の物言いに祖父は怒りを爆発させると、
即座に退室し別室で待つ父の弟「大吾」を連れ立って帰ってしまったのだ。
そう・・・。
俺のこの右目は、八咫一族で最も忌み嫌われたモノであり、
古来より受け継がれている文献にもそう記載されているのである。
そんな事があって数日後、俺は突然父に呼び出された・・・。
「修一です・・・」
「・・・来たか、入れ」
父の書斎に呼び出された俺が部屋の中へと入ると、
見覚えのない男性が父と向かい合って座っていた・・・。
俺は頭を下げ挨拶を終えた時、
父に促されて俺は父の隣に座った。
「修一、この御方は神野一族の現・御当主・・・。
神野半蔵様だ・・・」
「えっ!?」
俺はまだその頃小学六年生ではあったが、
八咫一族と敵対している一族である事は日々の勉強により知っていた。
「ち、父上っ!?か、神野一族ってっ!?」
思わず俺は声を荒げながら立ち上がると、
父は薄く笑みを浮かべ優しく俺の肩を掴み座らせた。
「あぁ、確かに我が一族とは敵対している・・・。
だがな?それは一族間での話だ」
「・・・ち、父上、それは一体どう言う・・・?」
「ふむ」
そう言いながら父はその視線を対面へと向けると、
その視線を受け取った半蔵様が少しニヤけながら口を開いた。
「はっはっはっ!驚くのも無理はないな?
修一君・・・。
私と君の父親は同じ釜の飯を喰らった・・・
言わば同志なのだよ。
まぁ~、あいつも居たんだがな?」
半蔵様が笑いながらそう話すと、
父も共に笑いながら楽しそうにしていた。
(父上がお笑いに?
は、初めて声を挙げながら笑っているのを見た・・・。
それにもう1人・・・?あいつってっ!?)
呆気に取られているのを見ながら父達は話を聞かせてくれた。
昔、数度に渡って出現した「魔」に対抗する為、
名のある一族が集い、その「魔」に対し力を合わせた・・・。
その時、寝食を共にし「魔」と戦ったのが、
今、俺の目の前で笑っている神野一族の当主「半蔵」様だった。
「フッフッフッ・・・。
最初はこいつと共に戦うなどっ!と、そう思っていたが、
修一君の父は、そんな俺の毒気をいとも簡単に抜きやがった。
それに・・・あいつも・・・葉月もな?
それでもこいつ・・・修はちゃらんぽらんな事ばかり言ってだな~?」
「・・・?
は、葉月って・・・うちと神野と敵対してる、
あ、あの・・・葉月っ!?」
俺が意味も分からず不思議な顔を見せていると、
突然父が声を荒げ慌てながら半蔵様の言葉を遮ろうとしていた。
「ちょっ!ちょっと待てーっ!?」
「なっ、何だよっ!?」
「お、お前ーっ!それは言わぬ約束だろうがっ!」
「そんな約束してねーよっ!」
「ばっ、馬鹿野郎っ!
父としての威厳と言うモノがだなっ!?」
「威厳って・・・修、今更だろうが?
それに俺達の中では、次期御当主で在らせられる修様は、
有り得ない程のちゃらんぽらんで有名なんだぜ~?
わっはっはっはっ!」
「わ、笑うなぁぁぁぁっ!!
は、半蔵・・・。き、貴様と言うヤツはっ!」
俺はそんな2人の姿に茫然とした。
(こ、こんな父上・・・初めてだ・・・)
半蔵様と無邪気にじゃれつく父の姿に、
俺の中で威厳ある父の姿が秒速で崩壊していった・・・。
だがそれは嫌なモノじゃなく、心温まるモノだった。
一通りじゃれついた2人は息を荒げながらも座り直すと、
テーブルの前に置かれたお茶を口にし喉を潤した。
「ふぅ~・・・。
なぁ~、修、そろそろ本題に入らないか?」
しれっとそう言った半蔵様に対し、父は顔をヒクつかせながらも、
俺に視線を向け「そうだな」と言って話し始めた。
「本題にってっ!?は、半蔵・・・お前と言うヤツはっ!
ま、まぁ~・・・いい・・・。
修一・・・。
これから話す事は、お前がこれから一生背負うモノだ。
だから心して聞きなさい」
「・・・は、はい」
そう言って父は俺にその話を始めた。
俺のこの右目は八咫一族にとっては忌み嫌われるほどのモノ・・・。
文献によると、嘗て我が八咫一族はその瞳を持った者が原因で、
一族が壊滅の危機に陥ったと言うのだった。
「で、でも父上・・・。
この右目は単に色素の問題なのでは?」
そう尋ねる俺に父と半蔵様は大きく目を開き驚いていた。
俺は首を傾げながら再び尋ねると、
最初に声を挙げたのは半蔵様だった・・・。
「はっはっはっ!こいつは~驚いたぜ~♪
お前んとこの子ってまだ小六だよな?
それなのに色素とか難しい言葉知ってんのな~?」
それに対し父も照れ臭そうな表情を浮かべ、
俺の頭をわしゃわしゃとしながら上機嫌だった。
「まぁ~こいつは妻の優子に似たからな~?
おっっそろしく頭がキレんだよ♪
見て分かる通り・・・。
こいつの言葉使いとか、小六とは思えんだろ?」
「わっはっはっはっ!
修~?本当にお前に似なくて良かったな~?」
「・・・よ、余計なお世話だっ!」
再び初めて見る・・・。
いや、初めて砕けた言葉を聞く俺に、
父は優し眼差しを向けながらその口を開いていった・・・。
「文献によるとだな・・・。
その灰色の瞳を持つ者は、
我が一族を破滅へと導き消滅させる・・・。
そんな事が記されているんだ」
「・・・しょ、消滅って、し、死んじゃうのっ!?」
「フフフ・・・。
いや、死ぬ訳じゃないんだ・・・。
この場合の意味は我が一族に伝わる、
言わば「ヤタガラス」様より伝わった「能力」の事だ」
「の、能力って・・・」
「お前も知っているだろ?
並外れた身体能力と、我が一族に遺伝されている「瞳術」だ。
それと・・・当主の家系にだけ伝わる・・・陰術だ」
八咫一族の当主である家系の者だけが持つと言われる「瞳術」・・・。
その能力が灰色の瞳を持つ者によって失うと言うのだった。
「その瞳術って、「未来視」とも「予知視」とも言われる・・・。
それと・・・先祖代々受け継がれている陰術までもっ!?」
「あぁ、そうだ・・・。
我が一族の末裔達の身体能力は、
プロのアスリートを遥かに凌駕する・・・。
現在我々一族が裏の世界で繁栄出来ているのは、
その能力によるものが大きいと言うよう」
「そ、その能力さえも・・・失うと?」
「あぁ、そうだ・・・」
父からその話を聞かされた時、正直俺はショックだった・・・。
当主の家系の者達だけではなく、他の末裔達の能力まで・・・。
俺はまだ幼いながらもその話に俯き、身体が震えていた。
そんな俺に父は頭を撫でながら優しい口調で話していった。
「心配するな、修一・・・。
お前が言うように俺も、
その灰色の瞳はただの色素異常だと思っている」
「で、でも文献にはっ!?」
「はっはっはっ!心配するな・・・。
俺が思うに文献に書かれていた事は、
異端を許さない・・・。
それを強調しているに過ぎん・・・。
お前は堂々と胸を張って生きて行けばいいんだよ」
「・・・はい」
父にはそう言われはしたが、当時の俺は複雑な心境だった・・・。
俯く俺を他所に、今度は半蔵様が深刻そうな口調で父に話しかけていった。
「で・・・?修・・・。
危険な橋を渡ってまで俺を呼び出したんだ。
修一君の話を俺に聞かせる為ではあるまい?」
「・・・あぁ」
半蔵様のその真剣な声に、俺は俯く顔を上げた。
一度父が俺に視線を落とすと直ぐに半蔵様に向き直って話し始めた。
「万が一だ・・・。
万が一俺に何かあった場合・・・。
半蔵・・・。
俺の息子の事を頼めないか?」
「お、お前・・・」
「俺の父である「修吾」はとても傲慢な男でな?
正直息子である俺でも、父の冷酷さは骨身に染みている・・・。
だから修一をこのまま野放しにしておくとは思えないんだ」
父は祖父の冷酷さを口にすると、穏やかなその表情が崩れ、
苦悩していたのだった。
そんな父の表情を見て察した半蔵様もまた・・・。
父のように顔を顰めていた・・・。
「修・・・。
なら、お前と優子さん・・・。
そして弟の修二君も一緒に神野に来ないか?
お前の父親との決着が着くまで俺の所に来いよ」
「・・・半蔵」
半蔵様の申し出が嬉しかったのか、父の顔が一瞬綻んだのだった。
だがそんな父から出た声はとても悲し気なものだった。
「すまない半蔵・・・。それは出来ぬのだ・・・」
「何故だっ!?
優子さんや修二君も一緒なら何も問題あるまい?」
その言葉に再び顔を顰めた父から出た言葉に、
俺も驚き固まってしまった。
「父が先日俺に言ったのだ・・・。
跡継ぎは「修二」に・・・とな?」
「なっ!?で、でもよっ!?」
「そう言ったのだっ!修二を同席させた部屋でっ!
父がっ!お前が八咫一族の長となるのだっ!と・・・。
そして修二はこう答えた・・・。
八咫一族の厄災である兄貴より、優秀な僕が長となるっ!
まだ何も知らぬ子供がだっ!
そんな馬鹿な事をほざきやがった・・・」
父の激しい声に半蔵様はテーブルに両手を着きながら、
前のめりになって声を荒げた。
「そんな馬鹿な事があるかっ!?
まだガキじゃねーかっ!?
どうしてそんな事が言えるんだっ!?」
「父だっ!あの冷酷非道なあの男がっ!
まだ年端もゆかぬ修二を抱き込んだのだっ!」
「そ、それじゃ~・・・
修二君はお前の父親に洗脳されたってのかっ!?」
「あぁ・・・。
修一の瞳の色が変わってから、
何かに付けて修二に会っていたようだからな?」
「・・・糞がっ!」
こうしてその日は終わりを告げたのだが、
半蔵様がご帰宅される時、父は何か耳打ちしていたのを覚えている。
それから数週間後の事だった・・・。
学校から帰宅した俺は日課である修練をする為、
道場を訪れた・・・。
この道場には俺1人しかおらず、
先に帰宅したはずの弟の姿は見当たらなかった。
少しおかしくは思えたが、いつも通りに真剣を振り修練に励んでいると、
「ドタドタドタ」と慌ただしい足音が響いて来た。
そして勢いよく「ガラっ!」と道場の扉が開くと、
父の部下である「大島幸雄(40)」が声を荒げながら入って来た。
「しゅ、修一様っ!た、大変で御座いますっ!」
「お、大島さんっ!?一体どうしたんですかっ!?」
キョトンとしている俺に構う事なく大島さんは話を続けた。
「ご、御当主様と奥様が乗られたヘリがっ!
〇〇山中に墜落したとの事ですっ!
し、至急向かって下さいっ!」
「・・・えっ!?ち、父上と母上がっ!?
そ、そんな・・・一体どうして・・・?
あっ!そ、そうだっ!しゅ、修二はっ!?
修二はもう帰宅しているはずだっ!
大島さんっ!修二にも早く知らせないとっ!」
「そ、それが・・・。
ど、何処にも見当たらないのです・・・」
「見当たらないって・・・?
あ、あいつっ!こんな時に一体何処へっ!?
い、一体どうしたら・・・」
大島さんの言葉に俺は動く事も出来ず固まっていると、
「お急ぎ下さいっ!」と声を荒げながら俺の手を取り駆け出し、
真剣を持ったまま連れ出されたのだった・・・。
~ 〇〇山中 ~
数時間後、俺は大島さんや父の部下達と共に、
墜落した現場である山中に来ていた・・・。
俺の目の前には鉄屑と化したヘリが未だに黒煙を上げ、
ヘリの燃料が異臭を放ち辺りに充満していたのだった。
「・・・ち、父上・・・?
は、母・・・上・・・?
い、一体ど、どうしてこんな事に・・・?
父上ーっ!母上ーっ!
どうしてなんだよぉぉぉぉっ!!」
ワナワナと震えながら俺は鉄屑と化したヘリへと近寄ろうとすると、
大島さんが俺を抱き止め、泣き叫ぶ俺を必死に止めていたのだった。
それからどれくらいの時間が経ったのだろう・・・。
かなり遅くなってから、俺の背後から声が聞えて来た。
「・・・事故とは・・・の~?」
その声に俺や大島さん達を含めた者達が背後を見ると、
のんびりと歩きながら祖父である「修吾」が歩いて来た。
そしてその横には、意気揚々とした双子の俺の弟・・・。
「修二」が居たのだった。
「修二っ!お前っ!一体どこで何をしていたっ!?」
「・・・・・」
俺の怒鳴る声に反応すると、
修二は無言のまま隣に居る祖父に視線を向けていた。
無言で見つめる修二に祖父が小さく頷くと、
嫌な笑みを浮かべ口を開いていった・・・。
「どこへって・・・?
それは決まってるだろ?お爺様の所だけど?」
「探したんだぞっ!?」
「知ってるよ?
お爺様の所にも連絡が入ったからね」
「何故直ぐに来ないんだっ!」
「ふぅ~・・・」
修二は呆れたようにあからさまに溜息を吐くと、
再び隣に居る祖父を見上げた。
すると祖父は口角を少し上げると、
俺に冷たい視線を向けながら口を開いた。
「修二は修の跡を正式に継ぐ事になってな?
、儂の所で話をしておったのじゃ」
「・・・あ、跡を・・・継ぐ?
父上と母上の死も確認していないのに?
ど、どうしてそんな事が決められるんですかっ!?
次期当主の決定権はっ!
現・当主である父上のはずですっ!」
呆気に取られるも怒鳴る俺を他所に、祖父が修二に目配せをすると、
再び嫌な笑みを浮かべ口を開いていったのだが、
修二のその言葉に両親を愛惜しむ言葉などなかった。
「フンっ!親父達がいつこうなってもいいように、
俺はお爺様の所で八咫一族を導く為の勉強をしていたんだよ」
「修二・・・。
お前・・・。父上や母上が死んだんだぞっ!?」
「・・・知ってるって。
ヘリが不慮の事故で墜落して、そこの鉄屑のようになったんだろ?
こんな状態じゃ、次期当主の決定権も糞もないだろ?」
俺は修二の愛などないその言葉を聞いた瞬間眩暈を起こし、
今まで家族として生活してきた風景が走馬灯のように流れると、
その目の前の情景が血の色へと染まっていった・・・。
そしてその瞬間、全てが粉々に砕け、
残ったのは父や母を無残に殺したと思われる連中に俺は睨みつけ、
それと同時に、同じように笑みを浮かべる修二に俺は・・・キレた。
「きっ、貴様ぁぁぁぁっ!修二ーっ!!」
俺は腰に携えていた刀に手を伸ばすと一気に引き抜き、
祖父の横でニヤニヤと笑みを浮かべる修二へと駆け出した。
「お前はもうっ!弟だとは思わないっ!
必ず・・・殺すっ!!」
「ヒィっ!」
そう声を漏らしながら後ずさる修二に俺は怒りの声を挙げた。
「そうか・・・お前達かぁぁぁっ!?
お前達がっ!
父と母を殺ったのかぁぁぁぁっ!?」
「バンっ!」
「チュイーン」
俺が殺意を持って刀を抜き修二に向かって数メートル駆け出すと、
銃声が山中に響き渡り、その弾丸が俺の足元へと着弾した。
「クックックッ・・・」
その声に俺は視線を向けると、修二の隣に立って居た祖父が、
拳銃を俺へと向けながら笑っていた。
「・・・くっ」
「そこまでじゃ・・・下郎・・・」
「邪魔をするなっ!」
「フッ・・・。
八咫一族に厄災をもたらす下郎の分際で・・・」
拳銃を突き出すように俺へとその銃口を向けると、
大島さん達が慌てて駆け出し、俺の前へと立ち塞がった。
「御止めくださいっ!先代様っ!
今このような事をしている場合ではっ!?」
捲し立てるように次々と祖父に向かって口を開いて行くと、
その声が鬱陶しかったのか、祖父は拳銃の銃口を空へと向け、
一度その引き金を引いた。
「バァァァァンっ!」
「ほざくなっ!この裏切者共っ!」
「・・・えっ!?う、裏・・・切り・・・?」
俺の言葉など耳に入らないのか、大島さん達は祖父に話しかけていった。
そして暫くの間、説得を試みると、
祖父達は何も口を開かず、その場から立ち去ったのだった。
祖父達の姿が視界から消えた時、
大島さん達が俺に向き直りこう口を開いた・・・。
「修一様・・・。
こんな時ではありますが、お話しておく事が御座います」
「・・・えっ?」
日も沈み辺りが真っ暗に染まる中、
俺は大島さん達から事の真相を知る事になったのだが、
それは少し後の事だった・・・。
と、言う事で・・・今回の前編はいかがだったでしょうか?
感想などを頂けるととても嬉しいのですが・・・?
モチベを上げたいと思う今日この頃・・・。
シーンと静まり返ったこの部屋で、電子音だけが妙に・・・w
さて、次回ですが・・・。
当然、後編となります^^
こんな調子なのですが、ご安心下さいw
既に完成しておりますww(多分)
来週も通常通りとなりますので、
楽しみにしてもらえたら幸いです^^
ってなことで、緋色火花でした。




