閑話 蘇る条件
お疲れ様です。
大きなプロジェクトを2つもやる事になってしまった緋色で御座います><
・・・断ったのにorz
世の中はなんて理不尽なんだぁぁぁぁっ!
そう叫びたい今日この頃です・・・。
さて、今回は閑話で御座います。
簡単に言うと、カロンの復活した理由・・・
まぁ~そんな感じの話だったりしますw
それでは、閑話をお楽しみ下さい^^
「・・・こ、ここは・・・?」
目を覚ましたカロンは身体を起こすと、
そう言って辺りを見渡したのだが、漆黒の闇の空間では、
何も見る事など出来なかった・・・。
それにカロンの記憶までもが霧に閉ざされ、
何も思い出せなかった・・・。
「お、思い出せねー・・・
お、俺はどうしてこんな所にっ!?
あ、頭の中のモヤが邪魔して何も思い出せねーしっ!
そ、それによ・・・何だよっ!ここはっ!?
な、何も・・・見えねー・・・
お、おいっ!誰かいないのかーっ!」
何も見えない何も聞こえない・・・
その漆黒の空間では、カロンの声だけが木霊し、
ただ沈黙するしかなかったのだった・・・。
すると突然「ズキっ!」と頭部に痛みが走り、
カロンは蹲ると徐々に記憶が蘇り始めた・・・。
「・・・あっ!?そ、そう言えばっ!?
た、確か・・・鬼と俺達は・・・戦ってっ!」
思わずそう声を挙げたカロンは次第に・・・
そして鮮明に記憶が蘇ってきた・・・。
「あっ・・・そうだっ!そうだったっ!
俺はテレスを守ろうとして・・・そしてヤツの・・・
・・・あ、あぁ~・・・はっはっはっ・・・
俺はアレで簡単に死んじまったんだっけか?
情けねぇ~・・・情けねーぜ・・・。
ユウトの口癖じゃねーが、「やれやれ」って言いたくなるぜ・・・
まぁ~・・・悠斗のヤツが居れば何の問題もねーとは思うが・・・」
苦笑いをしながら悠斗の顔を思い出したカロンだったが、
最後に見た光景を思い出すと顔が青ざめ突然慌て始めた。
「つーかっ!ユウトのヤツっ!
た、確か地面に這いつくばっていなかったかっ!?
おいおいおいっ!あ、あいつもピンチなんじゃねーかよっ!?
こ、こんな所にいつまでも居てられねぇーぜっ!」
慌てて立ち上がったカロンだったが、
何故か平衡感覚や三半規管が麻痺しており、
目の前がグルンと回るとすぐに倒れてしまった。
「き、気持ち悪りぃー・・・。
な、何も見えないはずなのに・・・
立ち上がると目の前がグルグルと回りやがる・・・」
そう呟くとカロンは胃の中のモノが込み上げ、
激しい嘔吐に苦しんだ。
そして一頻り吐き終えたカロンは、
項垂れたままその場に座り込んでしまった・・・。
「あぁ~そうか・・・俺にはもう・・・
どうする事も出来ねーんだよな~?
アイツの力にもなれず・・・俺はなんの為に・・・
何が武神だっ!何が・・・俺に任せろ・・・だ・・・。
まじで・・・情けねぇぜ・・・」
後悔がまるで津波のように押し寄せるカロンは、
己の不甲斐なさに呆れるしかなかった。
暫くの間カロンはその場でただ蹲るだけだったが、
伏せられた顔を上げると、
漆黒の闇の中で己を奮い立たせるかのように声を挙げた。
「ここで落ち込んでいても仕方がねー。
とりあえずここは一体どこなんだ?
・・・まぁ~這ってでも移動するしかねーな」
カロンはそう決めると四つん這いになり、
未だにフラフラしながらも這って移動し始めた。
「おーいっ!誰か居ないのかーっ!」
そう声を挙げるも誰の声も聞こえて来る事はなく、
ただ・・・這って移動するしかなかった。
「ちくしょぉぉぉっ!ここは一体どうなってやがんだよっ!
・・・イライラするぜっ!」
そしてどれくらいの時間・・・移動しただろうか?
「・・・〇▽◇△✕」
「・・・ん?」
息も絶え絶えに這って移動している時、
微かだか何かがカロンの耳に届いた・・・。
動きを止めたカロンはその音に集中し始めた。
「・・・□✕〇△◇」
(や、やっぱり何か聞こえるっ!?」
カロンは座り込み全神経を耳へと集中させた・・・。
「おーいっ!カローンっ!どこに居るんだーっ!」
(き、聞こえたっ!)
咄嗟にカロンはその声に答える為に必死に大声で叫んだ。
「こ、ここだぁぁぁぁっ!
俺はここに居るぞぉぉぉぉっ!」
そう声を挙げ暫くすると「タッ、タッ、タッ」と、
こちらに向かって走って来る足音が近づいて来た。
「居たっ!おいっ!カロンっ!探したぞっ!」
「だ、誰だっ!?それにここはどこなんだっ!?
い、今、俺は目が見えねーんだよっ!
誰でもいい・・・俺に説明してくれっ!」
辺りをキョロキョロと見渡しながら、
そう声を挙げるとその声の主は、呆れたような声を出した。
「君さ~?普通こう言う状況だったらさ~
最初に居た場所から動こうとか思わないだろ~?」
少し小バカにされたような気分になったカロンは、
その声の主に噛みついた。
「うるせーよっ!こちとら全然状況が飲み込めてねーんだよっ!?
それにいつまでもあんな場所に居られるかってんだっ!
そんなの・・・死んでもごめんだぜっ!」
「フフフ・・・ハッハッハッハッァァァっ!
き、君は・・・もう死んでるんだけど?」
「・・・うぐっ!そ、そうだった・・・」
その陽気な言葉にカロンはふと首を傾げ、
辺りをキョロキョロと見渡しながら声を挙げた・・・。
「な、なぁ~・・・ひょっとして・・・
あんた・・・ラウル・・・じゃねーのか?」
「・・・はい?」
「い、いや・・・だってよ?
声色まではイマイチわかんねーが、
陽気なしゃべり方やそのイラっとするその物言い・・・。
お前・・・ラウルだろ?」
「・・・イラっとって・・・」
カロンの質問にその声の主は暫く何も言わなくなった。
そんな声の主にカロンは続けて声を挙げていった・・・。
「なぁ~・・・ラ、ラウルっ!き、聞いてくれっ!
アイツが・・・ユウトがヤベェーんだっ!?
い、今の俺じゃどーにもなんねーんだよっ!
だ、だからアイツを助けてやってくれっ!頼むっ!」
どこに居るかもわからないその声の振主に、
カロンは土下座をし頼み込んだ。
そんな必死に頼み込むカロンにその声の主は無慈悲にもこう言った。
「俺はラウルじゃない・・・。残念だけどね。
って言うか、あんな能天気でがさつなバカと一緒にしないでくれっ!
それに俺はこの世界には不干渉を貫かないといけないんだ。
だからカロン・・・君の頼みを聞き入れる事は出来ない」
「・・・ラ、ラウルのヤツもひで~言われようだな?
って・・・ふ、不干渉っ!?
って事はつまり・・・お前は違う星の神って事かっ!?」
「確かに俺が神である事には違いはない・・・」
「だったらよっ!た、頼むっ!」
「・・・さっきも言ったけど、俺は不干渉を貫かないといけない。
だから俺にはどうする事も出来ないんだよ。
君も神の端くれならわかるだろ?
違う星の生命に干渉する事は許されない・・・。
だからカロン・・・諦めてくれ・・・」
「そ、そんな・・・お、同じ神・・・なのによ・・・
ど、どうしてわかってくれねーんだよっ!」
項垂れ絶望の表情を浮かべ、目からは涙が溢れていた・・・。
そんなカロンにその声の主は薄く笑みを浮かべながら口を開いた。
「・・・まだ気づかないのか?」
「・・・えっ?」
「俺と君は前に1度・・・夢で出会っているはずだが?」
「ゆ、夢って・・・俺の・・・夢・・・?
って、事は・・・。
あっ!ま、まさか・・・あ、あんた・・・あの時のっ!?」
「あぁ、そうだよ・・・」
「あんたがあの夢の中で俺に忠告してくれた・・・
オクマってヤツかっ!?」
「・・・ヲ、ヲグナだよっ!?ヲ・グ・ナっ!
誰だよっ!オクマってっ!?
俺は森の熊さんかっ!?」
「も、森の・・・あ、あんた一体何を言ってっ!?」
「何をってっ!名を間違えるとかありえないだろっ!?」
「ま、まぁ~別にいいけどよ・・・」
「よくねーよっ!」
「わ、わかったよっ!わかったからっ!
ヲグナ・・・か・・・わ、悪かったよっ!すまねーっ!」
「ほんっとに君ってヤツは・・・」
カロンに適当に名を呼ばれたヲグナは多少なりとショックだったが、
軽く息を吐くと気持ちを切り替え話しを切り出していった。
「まぁ~今はそんな事どうでも・・・って、よくないんだが、
なぁ、カロン・・・。
俺と夢の中で交わした約束を覚えているか?」
「あ、あぁ・・・た、確か選択を間違えるな・・・ってヤツだろ?」
「あぁ・・・それだ」
「せ、選択ってのがよくわかんねーけどよ、
今思うとアレが選択だったのかな?ってのはあった」
「それが何か言えるか?」
カロンはヲグナの問いに少し険しい顔をして見せたが、
言われるがままに応えていく事にした。
何故なら・・・。
今、この状況では逆らうだけ無駄だと思ったからだった。
だからこそカロンは包み隠さず話す事にした。
「た、確か壇鬼ってヤツがユウトとテレスの命を天秤にかけて、
どっちを守るか選ばせてやるってさ・・・」
「ふむ」
「まぁ~今思うと、あんたの言う選択ってのは、
きっとその事だったんだろうって思うけどな。
でもあん時はそんな事これっぽっちも考える余裕なんてなくてよ~」
「・・・それで?」
「お、俺は単純に・・・。
テレスのヤツは慣れない神力を使い過ぎて気絶しちまってたし、
ユウトのヤツならあの状況下でも、
自分で何とか出来るんじゃねーかと思ってよ~」
「・・・なるほど」
そうヲグナが言った時だった・・・。
何故かカロンが急に何やらブツブツと言い始めると、
急に声を荒げ始めた。
「い、いや・・・ち、違うっ!違うんだっ!」
「・・・違う?」
「あ、ああ・・・。正直、そこまでちゃんと考えていた訳じゃねー」
「・・・どう言う事だ?」
この時カロンは拳を固く握り締め、
まるで何かを黙らせるかのように溢れ出る感情を押し殺していた。
その意図を察したヲグナは静かに口を開き、
カロンの本音を曝け出すよう促した。
「あ、あの場面で俺にそんな判断が出来ていた訳じゃねーんだ。
ただ単にアイツなら・・・ユウトならって・・・
ほ、本当にただそれだけだったんだ・・・。
だから俺が何かを選択したって訳じゃねーんだよ・・・」
カロンはそう言うと、悔しさならなのか、
俯き声を殺し唸っていた。
そんなカロンにヲグナは見えるはずもない、
優しい笑みを浮かべ話しかけていった。
「でも君はそんな彼・・・つまり悠斗君を信頼していた・・・
って事じゃないのか?」
「・・・えっ!?し、信頼・・・?」
「あぁ、君は悠斗君と出会い・・・。
そして旅をし、常に行動を共にしてきただろ?」
「・・・あぁ」
「そんな中、君は悠斗君に対し信頼するに値する・・・
そう思ったんじゃないのか?」
「・・・ま、まぁ~、それは・・・そうだけど・・・よ」
目の見えないカロンにはわからなかったが、
この時ヲグナの口元は緩やかに微笑んでいたのだった。
だが、そんな事も露知らずカロンは再び悔しそうに口を開いていった。
「だ、だからよ・・・。
俺は別に何かを選択した訳じゃねー・・・」
「・・・君は真面目なんだね?」
「なっ!?ま、真面目っ!?こ、この俺がっ!?」
「あぁ・・・充分過ぎるくらい君は真面目だ」
「・・・でもよ」
「ん?」
「お、俺が今、ここに居るって事は・・・つまりその・・・
せ、選択を間違ったって事なんだよな?」
そう言い始めたカロンの声のトーンは下がり、
悔しそうにしていた。
そんなカロンにヲグナは質問したのだった。
「どうしてそう思うんだ?」
「そ、それは・・・俺がユウトを選ばなかったからじゃねーか?
も、もしあの時・・・ユウトを選んでいたら、
あの鬼共もなんとかなったんじゃねーかと・・・。
それにユウトは地球と言う星から、
ラウルのヤツがわざわざスカウトして連れて来たヤツだ・・・。
だから俺がテレスを守った事によって、
選択を間違え今・・・こんな事に・・・」
複雑そうな表情を浮かべるカロンに、
ヲグナは呆れ声で話していった。
「君はその選択を間違えたと・・・心から言ってるのか?」
「・・・お、俺は別に間違ったとは思っちゃいねーけど・・・」
「・・・けど?」
「あぁ・・・。
さっきも言ったがユウトはスカウトされてこの星に来た・・・。
だからそんな救世主を優先するのは当然だろ?
それが神と言う立場なら尚更そうすべきだと・・・」
「でも君はそうじゃないんだろ?」
「あぁ、ユウトなら何とか出来ると思ったのは事実だ」
「・・・フフフ、なら、それでいいんじゃないのか?」
「・・・へっ!?」
ヲグナの言葉にカロンは思わず声を挙げ、
驚いた顔を見せたのだった。
「そ、それってどう言う・・・?」
「はっはっはっ・・・。君の選択は正しかったんだ。
そして君の試練は俺の質問に応える事なんだよ」
「・・・そ、そう言えば・・・俺の試練が・・・」
「そうだよ。君が正しい選択をする事が試練じゃない。
君が選択した後からが・・・その試練なんだよ」
そう聞いたカロンは一瞬顔を引きつらせ、
何かを言いた気にしていたが、その言葉を飲み込んだのだった。
そんな内心を察したヲグナは続けてこう言った。
「君は今まで神として・・・本当に自分勝手だった・・・。
勿論それはこの星で君だけが・・・ではないが、
神として導く存在であるはずの者達がそうしなかった・・・。
これは許せるはずもない・・・。
だから君はその代償としてこうして神の脱落者として人界に落ちた。
だが神野悠斗と出会い共に旅する事で人族達と触れ合い、
そして様々な経験を積んでいった・・・」
カロンはそんなヲグナの言葉に何度も相槌をし、
走馬灯のように出会った人達の事を思い出していたのだった・・・。
「だからカロン・・・君は合格だ」
「・・・ご、合・・・格?」
「あぁ、君は俺が与えた試練に合格したんだ」
「・・・・・」
カロンはヲグナからそう告げられても浮かない顔をしていた。
そんなカロンにヲグナが首を傾げると、おもむろに口を開いた。
「合格って言われても・・・よ。
俺にはもうどうする事も・・・出来ねー」
「・・・どう言う意味だ?」
「その合格ってのはアレだろ?
俺が神として・・・復活出来るとか・・・そう言う話しだろ?」
「・・・そうだな」
「でもよ・・・今更神に戻れたってよ?
あいつらを助けられないんじゃ・・・意味ねーよ」
そう答えるカロンにヲグナは再び呆れ溜息も出たが、
だがその表情には優しさが滲み出ていた。
「はぁ~・・・カロン・・・君は神に戻ったんだよ?」
「・・・だから~・・・今更戻ってもって話をしてんじゃねーかっ!」
「神に戻ったんだから何でも出来るだろ?
君は俺が与えた試練に見事合格し、蘇る条件を満たしたんだ・・・」
「・・・へっ!?よ、蘇る条件・・・?
んっ!?って事は・・・?」
「あぁ、そうだよ。
今からみんなを助けに行ってやれっ!」
ヲグナがそう言いながら指を「パチン」と鳴らすと、
どこからか飛んで来た光がカロンの身体を覆い尽くした。
「こっ!これってっ!?」
その包み込んで光が徐々に具現化していくと、
カロンにとっては馴染み深い装備に変わっていった・・・。
「ヴェ・・・ヴェスヴィオっ!?」
カロンに装着されたその神器・・・ヴェスヴィオ。
この時カロンはヴェスヴィオの異変に気付き声を挙げた。
「ヴェスヴィオのけ、形状と・・・色が・・・」
変異していたそのヴェスヴィオにカロンが戸惑っていてると、
ヲグナがニヤリと笑みを浮かべこう告げた。
「カロン・・・それが君の神器の本来の姿だ」
「・・・ほ、本来のってっ!?」
「その神器は怠慢である君に不満を抱いていた。
だから本来の姿を見せる事もなく、今まで君と共に過ごしていた。
だが、真の神として覚醒した君に対してその神器は、
本来あるべき姿へと戻ったと言う事だ」
「・・・ヴェスヴィオ」
カロンはそう呟きながら「ガシャン」と片膝を着くと、
神器を愛おしむように己の両肩を抱いた。
そしてそれを優しい笑みを浮かべ見ていたヲグナは、
その表情を引き締めると力強くこう告げた。
「武神・カロンっ!ただちに悠斗君達の所へ行くんだっ!」
「は、はっ!」
そう告げるとヲグナは再び優しい笑みを浮かべて居ると、
カロンは少し申し訳なさそうに口を開いた。
「い、いや・・・い、行きたいのは山々なんだけど・・・
擬体が・・・な?」
「あ、あぁ~・・・確かに・・・な」
ヲグナ自身も少し頭を悩ませると、何かを思い付いたらしく、
ニヤっと笑いながらこう言った。
「ならさ~・・・生身の身体・・・やるよ」
「・・・はい?」
ヲグナは再び指を「パチン」と弾くと、
「マジックボックスの中を見てみろよ」と告げた。
慌てて確認したカロンは何とも言えないような表情をして見せ、
「・・・あんた一体何者だよ?」と呆れて見せた。
「はっはっはっ!」
「ヲグナ・・・あんた言ったよな?
この星に関しては不干渉を貫かないととか何とかってよ?」
「フッフッフッ~♪星に生きる者達にはそうだけど、
神であるお前には・・・適用されないだろ?」
「はぁぁぁ~っ!?」
「まぁ~その~・・・さ?
神への復帰祝いだと思って受け取ってくれ♪」
「・・・そ、それはただの屁理屈だろ?
ったくよ・・・あんたまじで一体何者なんだよ?」
「・・・ただの通りすがりの神だよ♪」
「・・・とんだ食わせ者だな?」
「まぁ~な♪」
カロンとヲグナがそう言いながら笑い合うと、
最後にカロンはこう言った。
「・・・色々と世話になっちまったな?
ありがとよ・・・ヲグナ」
「・・・いや~、ほんとそれな?
まじで手のかかる神だったよ・・・君はな?♪」
「・・・ちっ!言ってろよっ!
じゃ~よ・・・ユウト達の所へ行ってくるぜ」
「あぁ・・・カロン、期待している」
「・・・あばよ♪」
「・・・あばよ♪」
こうしてカロンは眩い光に包まれると、
一筋の光になってその空間から姿を消したのだった。
そして1人・・・取り残されたヲグナはポツリと呟いた。
「悠斗君・・・君は運命と言うモノを信じるかい?
出会う事が運命とされる事に・・・さ・・・」
そう呟いたヲグナはそのまま姿を消し、
その跡には、鳥の羽根がふわりと舞い落ちたのだった・・・。
さて、今回の話はいかがだったでしょうか?
カロンとヲグナの2人しか出て来ませんでしたが、
楽しく読んでもらえたなら嬉しく思いますし、
また、感想などもいただけたら・・・そう思っております。
次回の話も閑話になりますので、
楽しみにしていただけると有難く思います^^
ってなことで、緋色火花でした。




