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異世界転移 ~魔を狩る者~  作者: 緋色火花
第二章 港町・アシュリナ編
239/406

186話 力の弊害

お疲れ様です。


お待たせ致しました。

まぁ~仕事の方は何とも据えない状況ですが、

とりあえず書き上げる事が出来て安心しております^^


それでは、186話をお楽しみ下さい。

悠斗から衝撃的な事実を聞かされたカロンは茫然とし項垂れるも、

ヘル・スパイダーの群れはその攻撃を止める事はなかった。


(ちょっとカロンっ!あんたいい加減にしなさいよっ!)


遠く離れた場所からミレイの声が直接カロンの脳内に響いて来た。


(なっ!?ね、念・・・話っ!?)


ミレイの声に驚いたカロンが振り返ると、

その行動に苛立ちを見せたミレイの声が再び脳内に響いて来た。


(振り返ってる暇があるのならっ!とっとと攻撃しなさいよっ!

 時間・・・ないんでしょっ!?)


そのミレイの声に気圧されたカロンは我に返ると、

再び戦闘を開始し始めた。


(あ、あの女・・・いつの間に念話なんてモノをっ!?)


(精霊の力を借りてるから出来るのよっ!

 普段の私ならそんなスキルある訳ないでしょっ!

 って言うかっ!ウダウダ話してないで戦いなさいよっ!)


「わ、わぁーってるよっ!ちくしょうめっ!

 くっそぉぉぉっ!時間がねーってんならやってやるぜぇぇぇっ!」


「・・・ほんっっっとに世話が焼ける男ねっ!」


そう文句を言いながらもミレイの顔はどこかニヤけていたのだった。

そんな2人を見つつも悠斗は攻撃を続けていた。


(カロンの武装が解けるまでに何か・・・。

 まだ神精力が戻らない今、あいつをどうやってフォローすれば・・・)


そう思い悩みながらも悠斗は確実にヘル・スパイダーを葬っていく。


(ちっ!キ、キリがないっ!

 これじゃ~考える事もっ!)


悠斗が心の中でそう悪態をついた時だった。


突然カロンからこんな声が聞こえて来た。


「ユウトーっ!どうして鬼化しねーんだよっ!」


「っ!?」


悠斗はそのカロンの声に一瞬顔を顰めながらも、

その声には答えずただヘル・スパイダーに攻撃し続けていた。


だがその悠斗の胸中は穏やかではなかったのだ。


鬼化しない理由・・・

その理由を頭の中で思い出しながら剣を振り切った時だった・・・。

何気に視界に入ったミレイのその姿に、悠斗は「あっ!」と声を漏らした。


「・・・時間稼ぎにはなるだろうけど、

 俺の魔力を半分から持っていかれるのがネックなんだよな~

 でも、実践で使わないと意味ないからな・・・まぁ~いいいか~♪」


薄く笑みを浮かべた悠斗はショートソードを振りかざし牽制すると、

後方へと大きくジャンプしながら声を挙げた。


「真・魔力球展開っ!」


そう声を挙げるのと同時に出現した、

火・水・風・土・重の5つのピンポン玉くらいの大きさの魔力球達・・・。



その魔力球達は新たな力を得て出現したのだった。

そしてその新たな力とは・・・。


ミレイに渡した精霊球のように、

悠斗によって神精力を利用した疑似人格を備えた魔力球達だった。


(人格とは言っても、簡単な指示しか出せないんだけどね・・・)



悠斗の身体の周りを囲むように出現すると、

綺麗に円を描きながら主である悠斗の周りを回り始めた。


「よしっ!」


そう声を発すると、更に悠斗はその魔力球達に意思を伝達していった。


(属性攻撃は不要だっ!敵を貫くのみっ!

 俺の神精力が回復するまで各々に敵を撃破してくれっ!)


(((((御意)))))


主である悠斗の意思が伝達されると、

魔力球達は一瞬その属性である色が光輝いた。


「散っ!」


その悠斗の一言で各々魔力球達が散らばり、

敵であるヘル・スパイダー達へと襲い掛かっていったのだ。


散らばる魔力球を確認した悠斗は、

再び剣を握り締めるとカロンの救援に向かうべく走り出した。


「ザシュッ!ザシュッ!グサッ!」


悠斗はヘル・スパイダーに斬りつけながら辿り着くと、

カロンと背中合わせになりながら話を切り出した。


「・・・今は鬼化出来ないんだ」


唐突にそう話を切り出されたカロンは「・・・はぁ?」と、

気の抜けた声を漏らしていた。


「鬼化出来ないって・・・ど、どう言う事なんだよ?」


「えっと~・・・多分、神精力と鬼の気の力は相容れないみたいなんだ」


「・・・い、意味わかんねーんだが?」


悠斗とカロンはそう話しながらも、

襲い来るヘル・スパイダーの対処を黙々としていった。


「何度か試した事があるんだけど・・・。

 鬼化すると神精力の力は使えないみたいなんだよね」


「・・・ま、まじか?」


「ああ、それに・・・。

 鬼化した後も暫くは神精力は使えない。

 鬼の気が身体に残っているうちは、使用不可なんだよ」


悠斗の打ち明けた話に、カロンはヘル・スパイダーを打倒しながらも、

眉間に皺を寄せながら口を開いた。


「・・・ったくーっ!面倒臭せー力だなーっ!?

 まぁ~・・・所謂力の弊害ってヤツだな」


「・・・だね」


「ったくよ~・・・そう言う事は早く言えっつーんだよっ!」


「ごめん」


悠斗は謝罪を口にした瞬間、カロンの神器が強制解除された。


「・・・ちっ!タイムリミットかっ!?」


舌打ちを漏らしたカロンに悠斗は声を挙げた。


「カロンっ!ミレイの元まで行けっ!

 お前に群がる蜘蛛達はミレイがなんとかしてくれるはずだっ!」


「なっ、何でだよっ!?

 流石のお前でもこの数は無理だろうがっ!」


「俺の事は気にしなくていいからっ!

 あっ・・・それと・・・これをっ!」


悠斗はそう言って、テレスからもらった赤いピアスを渡し、

再びカロンに向けて「行けっ!」と叫んだ。


「・・・お、お前っ!?

 な、何か手があるんだろうなっ!?」


悠斗を睨みながらそう声を挙げると、

背中を見せていた悠斗の頭が小さく頷いたのが見て取れたのだった。


「わ、わかったっ!無茶すんじゃねーぞっ!」


そう叫んだカロンが駆け出した瞬間、

悠斗は駆け出したカロンの前に居たヘル・スパイダーに、

ショートソードを投げつけた。


そして小さな声でこう言った。


「・・・残念ながら今のところ、いい案がないんだよね」


苦笑しながら悠斗は駆け出すカロンの背中を見つめた時、

「さてっと・・・どうするかな?」と呟いた瞬間だった・・・。

思わぬ声が悠斗の頭に響いて来た。



(マスターっ!)


「・・・えっ!?お、お前・・・ククノチかっ!?

 い、一体どうしてっ!?」


突然聞こえて来たその声に悠斗は驚きを隠せなかった。

そんな悠斗にククノチが言葉を発した。


(どうしてもこーしてもねーよっ!

 マスターっ!そっちは一体どうなってんだよっ!?

 オイラ達に流れて来るイメージがすっげーヤバいんだけどっ!?)


「あははは・・・」と、苦笑いするしかなかった悠斗に、

ククノチはある程度の現状を察していた。


(・・・そう言う事か~・・・今マスターの状況がなんとなくわかったぜ。

 神精力が足りないって事は・・・マスター?

 オイラの力がいるんだろ?)


「・・・えっと」


戦いながらも言い淀む悠斗に、ククノチから溜息が漏れて来た。


「ほら~・・・だからオイラは言ったじゃんかっ!

 バカ勇者の特訓にオイラまで着いて行っていいのかよっ!ってさ!」


「あ~・・・あはは・・・ははは」


(ったく~・・・)


呆れてモノも言えない・・・。

そんな声を漏らしたククノチから提案があった。


(マスター・・・。

 神精力・・・どれくらい必要なんだ?)


その提案に悠斗は「うーん」と唸りながら、

魔力球達に指示を出していく。


「魔力球っ!カロン達を守れっ!」


(・・・御意)


無機質な声で主である悠斗の声に反応すると、

5つの魔力球達はそれぞれヘル・スパイダーを倒しながら、

カロンの元へと向かって行った。


そしてそれを確認しながら、ククノチの声に答えたのだった。


「・・・だいたい・・・30%くらいかな?」


(・・・30%か~・・・マスター了解だぜっ!

 はぁぁぁぁぁぁっ!)


「お、おいっ!無茶するんじゃないぞっ!?

 俺とお前とではそもそも体格が違うんだぞっ!?

 どんなに見積もっても、俺の30%はお前にとってはっ!?」


(クックックッ!マスターオイラを(あなど)ってもらっちゃ~困るぜっ!

 オイラだってな~色々と修練してるんだぜ?

 その成果をここで見せないで、いつ見せるって言うんだよっ!

 それにさ~・・・別に言いたくないけど、

 バカの特訓なんて神精力なんてそうそう使わないから問題ないぜっ!)


「あははは・・・も、問題ないんだ・・・」


そう元気な声で答えたククノチは、

神精力40%を悠斗へと転送したのだった。


すると悠斗の身体が白銀色に一瞬輝くと、

ククノチからもらった神精力が悠斗の身体を温かく包んだ。


「・・・よ、40%って・・・。

 お前ってヤツは・・・はっはっはっ!

 サンキューっ!ククノチっ!」


(こ、これでどうにか・・・なるん・・・だよな?)


「ああっ!問題ないっ!ありがとなっ!

 後はゆっくり休んでくれ・・・」


(そう・・・させてもらうぜ♪)


そう言うとククノチからの念話が途切れ、

悠斗はククノチの優しさに頬を緩ませていた。


「・・・サンキューな♪」


念話が切れた後に再びそう口にした悠斗は、

少し小高い岩場に飛び上がった。


そして目を閉じ集中して行くと、

神精力を2つの力に分けカロンとミレイに声を挙げ、

2つの球を力一杯投げた。


「2人ともーっ!受け取れーっ!」


「「っ!?」」


悠斗の声に反応を示したカロンとミレイは、

投げられたそれぞれの球をキャッチすると、己の力へと変えていく。


カロンは神力球を体内に入れ、

ミレイは疑似生命体である精霊達に指示されると懐にしまった。


悠斗は岩の上から飛び降りながらそれを確認すると、

「ふぅ~」っと息を吐いた後・・・ニヤリと笑みを浮かべ、

手の汚れでも払うかのように「パンっ!パンっ!」と鳴らすと、

ヘル・スパイダー達を睨みながら口を開いた。


「さてっと~・・・ストレス解消と行きますかっ!」


そう笑みを浮かべながら続けてこう言った。


「・・・修練の成果・・・見せてやるっ!

 コオォォォォォっ!」


悠斗の呼吸音が変わると、その身体から赤銅色の気が溢れ始めた。


「鬼道・・・操術・・・疾風迅雷っ!」


その赤銅色の気が、悠斗の身体を駆け巡った。


そう・・・。

これは「気道」ではなく「鬼道」である。

鬼人(おにびと)となった悠斗は、既に人族の力を超えており、

通常の「気」とは全く違う性質を持つ「鬼の気」を手に入れた。


それが「気道」の弊害となり力を上手く制御できなくなっていたのだが、

それを克服する為に、毎朝の修練で密かに修練を積んでいたのだった。


そしてそれが今・・・ここで・・・。


「行くぞ・・・蜘蛛野郎どもっ!」


駆け出すと同時に悠斗は、

マジックボックスからロングソードを2本取り出し攻撃に移って行った。


「シュッ!シュッ!シュッ!」と、赤銅色の気がほどけた帯のように、

凄まじい速度で駆け抜けていく悠斗の背後を着いて回った。


ヘル・スパイダー達は悠斗のその異常な力を察知すると、

カロン達に向かっていた蜘蛛達までもが踵を返し、

悠斗へと駆け出して行ったのだった。


「なっ!?て、てめーらっ!一体どこへっ!?」


カロンがヘル・スパイダー達の様子に驚いていると、

ミレイが悠斗に指差しながら「見てっ!」と声を発した。


「・・・なっ、何だよっ!?あ、あいつのあの赤い帯はっ!?」


驚愕するカロンとミレイに視線を移した悠斗は、

念話を2人へと送った。



(こっちは大丈夫だからっ!

 それよりも敵はまだいるんだっ!気を抜くんじゃないぞっ!)


その言葉に「はっ!」と我に返った2人は、

再びヘル・スパイダー達を討伐していった。


そして悠斗はと言うと・・・。


凄まじい力を見せつけながらもこう考えていた。


(しかし力の弊害か~?

 とんだ落とし穴があったもんだよね~・・・。

 あ~・・・でも、まだ自分の異能との相性は検証していないんだよな~?

 それに今だって・・・この力を持て余しているしな~?

 「鬼道」と鬼化はまた別の力って感じがするし、

 これは色々と苦労しそうだな~・・・やれやれ)


軽く溜息を吐きながら悠斗はヘル・スパイダーを次々に倒して行った。



それから暫く戦闘が続いた後の事だった・・・。


残り少なくなってきたヘル・スパイダーに、

悠斗達は汗だくになりながらも気持ちの上で楽になっていたのだが・・・。


「グゥォォォォォォォォォンっ!」と突然火山竜の声が響いてきたのだった。


「「「っ!?」」」


その凄まじい声に3人がその動きを止めた瞬間・・・。


「ゴゴゴゴゴゴゴ・・・」と地鳴りがしたかと思うと、

悠斗達から少し離れた地面に亀裂が入った。


「カロンっ!ミレイさんっ!避難だっ!」


悠斗の咄嗟の声に2人は駆け出しその場を後にすると、

その裂けた地面の中から火山竜がその馬鹿でかい頭部を現したのだった。


「・・・お、大き過ぎ・・・る・・・わよ」


そう声を漏らしたミレイに悠斗とカロンも無言で頷いて見せた。


戸惑う3人の頭の中に、突然テレスの声が響いて来た。


(み、皆さんっ!た、大変ですっ!

 ヴォ、ヴォルカニック・ドラゴンが・・・の、乗っ取られましたっ!)


「「「・・・・・」」」


突然響いて来たテレスの声にミレイは動揺していたのだが、

悠斗とカロンは冷静だった。


2人は火山竜を見据えながらも落ち着いた口調でテレスに語り掛けた。


「テレス・・・乗っ取られたってどう言う事?」


(はい、ユウト様・・・火山竜の頭の上をご覧下さい。

 あの一際大きなヘル・スパイダーが見えますでしょうか?)


テレスの言葉に悠斗とカロンが目を凝らした。


「げっ!あ、あれって火山竜のコブとかじゃねーのかっ!?

 あの蜘蛛野郎っ!あんたところで一体何してんだよっ!?」


「・・・赤い・・・糸・・・が・・・」


(はい、あのヘル・スパイダーはその赤い糸を使い、

 火山竜の脳に侵入し操っているのです)


「はぁぁぁっ!?」


一際大きなヘル・スパイダーは、

数ある足を巧みに使い、その赤い糸で火山竜を制御しているようだった。


「・・・はっはっはっ・・・まじか?」


呆れるような声を出した悠斗に、焦りの表情を浮かべたカロンが、

詰め寄り声を荒げた。


「どっ、どーすんだよっ!?完全に反則じゃねーかっ!」


「反則も何も・・・そんなの言ったってどうしようもないじゃんかっ!」


言い争う2人にミレイが火山竜を指差しながら、

小声で声を漏らしたのだった。


「あ、あれって、もしかして・・・?」


ミレイの指差す方向に視線を向けた悠斗とカロンは目を細めていると、

再びテレスから念話が流れて来た。


(そう・・・。あれは・・・。

 ユウト様達が求めている・・・魔鉱石の鉱脈です)


「なっ、なにぃぃぃぃぃぃっ!?」


「・・・やれやれ」


(他にも鉱脈があると言えばあるのですが、

 あれほどの鉱脈はもう・・・ありません)


そう説明を受けた3人は火山竜に再び視線を移すと、

ヘル・スパイダーによって徐々にその大きな口が開かれて行くのが見えた。


「ま、まずくないっ!?」


「ユ、ユウトっ!?どっ、どーすんだよっ!?」


慌てふためくカロンに対し、悠斗は苦虫でも潰したかのような・・・。

そんな表情を浮かべていたのだった。


そして静かにこう言った。


「・・・止めるしかないよね?」


「「・・・・・」」


一瞬2人は悠斗の言った言葉の意味が理解出来なかった。


そんな悠斗に対しカロンは目を見開きながら声を挙げた。


「バッ、バカじゃねーのかっ!?

 あんな馬鹿でかいブレスを一体どうやって止めるっつーんだよっ!?」


「そ、そうよっ!あんな大きなブレス・・・止めようがないわよっ!」


悠斗にそう捲し立てるカロンとミレイに、

真剣な表情を浮かべる悠斗はロングソードを火山竜の首に投げつけた。


「ヒュンっ!」と言う風切り音がカロン達に届く頃、

悠斗の投げたロングソードが火山竜の首に命中した。


しかし命中した途端・・・。


「ジュゥゥゥゥっ!」と音を立て一瞬にして溶けてしまったのだった。


すると悠斗は中腰に構えながらこう言った。


「・・・鬼化して・・・止めるっ!」


「「っ!?」


悠斗の鬼気迫るその声に、

カロンとミレイは「ゴクリ」とその喉を鳴らした。


「グゥ・・・オッオォォォォォォっ!」


「キュイィィィィーン」


そして火山竜のその大きな口が、

ヘル・スパイダーによって無理矢理開かれると、

その口の中からは真っ赤に光る輝きが3人の目に映った。


「ヤッ、ヤベェーっ」


そうカロンが叫び声を挙げた時、

横に居た悠斗もまた叫び声を挙げながら、

身体中から赤銅色の気を放出したのだった。


「鬼魂一之門・・・二之門・・・解っ!」


悠斗のその言葉と同時に、

赤銅色よりも濃い赤い鬼の気が噴き出した。



「ユ、ユウトォォォォォっ!」


「ユウト様ぁぁぁぁぁっ!」


「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」


「ドンっ!」


鬼化しつつ地面を(えぐ)るほどに踏み抜くと、

悠斗は高く飛び上がり赤く激しい熱を帯びたその赤い光の前に躍り出た。


その瞬間・・・。


「ドォォォンっ」


凄まじい爆発音と衝撃波がカロンとミレイを襲ったのと同時に、

赤い光が辺り一面を覆った。


そして・・・。


「ドカァァァァァァンっ!」と大爆発を起こしたのだった。


「ユウトォォォォォっ!」


「ユウト様ぁぁぁぁぁっ!」


絶叫するカロンとミレイの声は、

火山竜の放った一撃の爆発音に掻き消されるのだった。






いかがだったでしょうか?


楽しんで読んでくれていたなら嬉しく思います^^


と、言う事でお知らせです。


え~っと実は明日・・・もう今日なのですが、

ちょっと手術する事になりまして、

とは言っても、大した事はないのですが・・・。


一応念の為、来週のアップは木曜くらいにしようかと思っております。

・・・一応念の為ですのでw


これからも応援して頂けるととても嬉しく思いますし、

また、感想なども書いて頂けると・・・やる気が出ます^^


ってなことで、緋色火花でした。

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― 新着の感想 ―
[一言] 手術、ご無事に済みますよう祈っています。 お仕事がお忙しそうな中、 こうして小説も書かれて。。。大変そうですね。。。 でも小説の続きを毎回楽しみにしている者がこうして居りますので、どうか…
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