表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転移 ~魔を狩る者~  作者: 緋色火花
第一章 岩場の聖域編
23/404

19話 悠斗と異世界人

お疲れ様です。


今日もとても暑い日でしたね。

皆さんもしっかりと水分を補給してください。

これからどんどん暑くなると思われますが

暑さとマスクとコロナに負けず頑張りましょう!


ブックマークや感想など、宜しくお願いします。


では、19話をお楽しみ下さい。

悠斗が就寝して暫くすると、何やら外が騒がしい。

ふと、悠斗が目を覚ます。


(何だ?妙に騒がしいな)

目を擦りながら立上がると外に出て音がする方へ歩いて行く。

悠斗はまだ聖域内に居るので向こうからこちらは認識されない。

そして、聖域の境界線にきた時・・・

悠斗の目の前を何者かが駆けていく。


(追われているのか?)

フードを被ったヤツが通りすぎた時

獣の群れが通過し、フードを被ったヤツを囲む・・・

フードのヤツは肩で息をしながら剣を抜いた。

「貴様らに、くれてやる命はないっ!」

その声は・・・女の声だった。


悠斗は聖域を出ずに様子を見ていた・・・。

(狼かな?20頭近くは居るな。あー・・・詰んだな)

様子を見ていた悠斗は駆け出し聖域を出つつ小石を数個拾った。


襲いかかる獣にフードの女は対処はするものの

息が上がり、フラフラな状態では躱しきれず

獣の爪で腕を負傷してしまう。


「つっ!」と、声を漏らした時背後から忍び寄っていた獣が飛びかかる。

「なっ!」っと、声を洩らすも、後の祭り・・・


フードの女が諦め目を閉じた瞬間・・・


「ギャウゥン!!」と、獣は悲鳴を上げ倒れた。

フードの女は何事かと思い目を開けると、少し先に男が一人立っていた。

片手で石を弾ませながら、ゆっくりと近づいてくる。


「あの~?お困り・・・ですかね?」

「えっ?あっ・・・その・・・」フードの女は状況が飲み込めていなかった。


すると再び背後から獣が2頭飛びかかってきた。

フードの女は振り返ることもできずに居ると

「ギァイン!」と、獣の悲鳴が聞こえた。

振り返ると2頭の獣は、頭に石をめりこませ死んでいた。


「ば、馬鹿!お前、逃げろ!」フードの女は悠斗を逃がそうと

立上がると獣達に斬りかかって行った。


集団で狩りをする狼にとって、息の上がった動物を狩る事は造作も無い。

フードの女の剣はかすりもせず、空を斬り再び囲まれようとしていた。

悠斗を逃がすための囮となったフードの女は力尽き、座り込んでしまう。


そして再び飛びかかってきた瞬間、「キャイン!」と悲鳴が聞こえた。

フードの女は瞬きを数回繰り返すと

「な、何をしている!早く逃げろ!」

そう勇んでフードの女は、再び剣を握るとヨロヨロと立ち上がった。


フードの女の様子を見ていた悠斗はため息を吐くと・・・

「あんたね、そんなフラフラで何ができるんだよ?」


そう言いながら悠斗が歩き出すと、獣達のリーダー格の狼が

「ワオォォーン!」と、声を上げると悠斗を囲む。


悠斗は薄く笑う・・・。

「今は話している暇はないので勝手にやらせてもらう」

フードの女にそう言うと、武器を持たない悠斗が次々と

獣達を倒していく・・・。


それを見ていたフードの女に活力が戻ると剣を握り締め斬りかかる。

フードの女が1頭倒し次の獣を探すと、既に終わっていた。


「す、素手で・・・倒したのか・・・?」

フードの女は、その光景に口を「ぱくぱく」させていた。


悠斗はフードの女に近づきながら

「お疲れさん!まぁー無事で何よりだよ」

笑顔で話してくる悠斗に、フードの女は少し顔を赤らめ

「あ、ああ、お前の・・・。いや、貴方のおかげで助かりました。

 本当に有難う御座います」

深々と頭を下げてきた。


「そういうのはいいからさ、頭を上げてくれよ」

「わ、わかりました」

フードの女は、そのフードを取ると素顔を見せた。


(おおー!すっごい美人だ!)

悠斗は異世界で初めて出会った異世界人が美人である事に

内心ガッツポーズを決めていた。


「あれ?・・・その耳って?」

悠斗にそう言われ、少し恥ずかしそうに耳を隠そうとする。

「あ、た、大変お見苦しいモノをお見せしました。私はダークエルフなので・・・」

「ダークエルフって・・・初めてみた・・・」

悠斗は初、ダークエルフに再び感動していたが

腕から血が出ている事に気づくと・・・


「もし良かったらその負傷した腕を治療しませんか?

それと食事も良ければ・・・」

「あ、有難う御座います! 」

ダークエルフの女は、素直に悠斗の好意に甘える事にした。


ダークエルフの女は、悠斗に黙って付いて行くのだが・・・

「えっ?そこって・・・岩ですよ?」

「あははは、いいからいいから、付いておいでよ」

悠斗が微笑みながらそう言うと、女は顔を赤らめつつ付いていく。


「プゥン」と、空気が振動するような音がしたかと思うと

ダークエルフの女の前には見知らぬ空間が広がっていた。


「え?え?此処は一体・・・?」

「あははは、まぁー後で追々・・・さ。こっちだよ」

悠斗が手招きしながら案内してくる。


「貴方は何者ですか?」ダークエルフの女が聞いてくるが

悠斗はただ、にこりと笑うだけ・・・。


「えっと、その辺に適当に座ってよ」

「は、はい・・・」何も答えてくれない悠斗に不安を抱きつつも

疲れ切っている体は休息を求め、無意識に座ってしまう。


「まずは治療しなくちゃね?」そう言いながら近づくと

ヒールを唱え怪我を治す・・・

そして悠斗は薪をくべつつ、湯を沸かす準備をしていった。


「ヒール・・・使えるのですか?」

「あはは、まぁー一応使えるよ」

「あ、有難う御座います」

「おかまいなく♪」そう言うと、悠斗は再び準備をする。


悠斗が準備をしていると、視線が・・・

「あ、あの・・・?そんなに見られていると、とてもやりづらいんだけど?」


ずっと凝視していたダークエルフの女が慌てて視線を外した。

「す、すみません。そういうつもりではないのですけど・・・」

悠斗は視線を外し横を向いた女が、とても可愛らしく感じていた。


悠斗の容姿は、15歳くらいの成人で中性的ではあるが

その行動や戦闘力のギャップに違和感を感じていた。


お湯が沸きコップに注ぐとコーヒーの香りが漂っている。

「こんなモノしかないけど・・・」


手渡されたコップを受け取ると、その温かさに安堵し

ダークエルフの女は一筋の涙を流した。

悠斗は知らぬ振りをして、黙って自分のコーヒーを入れていた。


ダークエルフの女はコップの中身を見つめていた。

「えっと、毒なんて入ってないからね?」悠斗は飲んで見せた。

悠斗の様子を見ていたのだが、ふいに何かを思い出したかと思うと

急に名乗りだした。


「遅れましたが、私の名は、イリアと申します。

 この度は助けて頂き、本当に有難う御座いました」


イリアと名乗ったダークエルフは容姿端麗でしっかりとした印象を受ける。

肌は浅黒くとても健康的な印象を受け、身長も170cm前後だろうか。

あと、一番目を引くのが・・・胸・・・つまり、巨乳である。

定説としては、エルフ族等は胸が・・・乏しいと言われるが・・・

しかも、着ている服はとても薄くピッタリフィットである。


(あー、この服って、冬でもこんな感じなのだろうか?

風邪とかひかないのだろうか?)と、思ったとか、思わなかったとか。


丁寧に挨拶されたので悠斗も少し姿勢を正し

「僕はユウトと言います。ずっと東の果ての国から旅をしています。

 今後とも宜しくお願いします」


イリアは悠斗の見た目とのギャップに笑っていた。


「まだ若そうですけど、しっかりとした挨拶ができるのね?」

「んー?そうですか?これくらいは普通だと思いますけどね。

 それに俺はこれでも15歳で成人してますからね」

そう言いながら、悠斗は胸を張って見せた。


くすくすと笑いながらコーヒーに口をつける・・・

「あっにがっ!」っと、思わず苦悶の表情を浮かべる。

「あぁーごめんごめん、これを使ってよ」

悠斗は赤い鞄を取り出すと、中から砂糖を取り出し渡した。


「これは、コーヒーと言って僕の国の嗜好品だよ。

 砂糖を入れたり、蜂蜜を入れても美味しいんだよ」

悠斗の説明に砂糖をスプーン2杯ほど入れてかき回し飲むと・・・


「あっ、不思議な味だけど・・・美味しいわね」

そう言って笑う笑顔はとても素敵だった。

「気に入ってもらえたなら嬉しいよ」

悠斗もコーヒーを飲みながら、2人は談笑していく。


イリアが落ち着いた頃を見計らい鞄から食事を出す。

「これ・・・良かったら食べてよ」

イリアは食事が鞄から出てきた事に驚き・・・

「それって、アイテムバッグですか? 」

「ん?うん、両親から旅のお供に・・・と、もらってさ」

(神からのプレゼントだなんて、絶対に言えないからなー)


マジック・ボックスの存在を知られると、何かと面倒な事になるので

アイテムバッグをミスティから渡されていたのだった。


「いいご両親なのですね?」そう言うと、どこか寂しそうな顔をした。

イリアは悠斗から出された食事を受け取り体に栄養を補給していった。


悠斗は食べ終わった頃を見計らい

「コーヒーのおかわりはいる?」

「はい、頂きます。あっ、でも、もし良かったら・・・

 蜂蜜を入れてみたいです」

少し照れながら言うイリアに笑いながら蜂蜜を提供すると

喜んでコーヒーに入れていた。


「ん、とっても癖になる味ですね?」

「そうだろ?僕はコーヒーがとても好きだからね・・・

 コーヒーがないと生きて行けないと言っても過言ではないのだ!」


悠斗がおどけて見せると、イリアは腹を抱えて笑い出した。

その様子を悠斗は見つめていた・・・


「やっと、本気で笑ったね?」

その言葉に我に返るイリアは再び悲しそうな顔をした。

「もし良かったら・・・聞くけど?」

少し思いつめた顔をしたイリアは真剣な眼差しで悠斗を見つめると

「聞いてもらってもいいですか?」

「ああ、勿論いいよ?」


夜風が吹く焚き火の前でイリアは「ポツリポツリ」と、話し始めた。














ラウル ・・・ ついに!僕の出番がなかった・・・orz

ミスティ ・・・ 私もありませんでした・・・orz

ラウル ・・・ 僕も主人公の人なんだよ?それなのに・・・orz

ミスティ ・・・ えっ?そうなのですか?初耳ですけど?

ラウル ・・・ だって!僕はこの世界の創造神だよ?

ミスティ ・・・ ですけど、魔を狩る者ではありませんよね?

ラウル ・・・ えっと・・・つまり僕は主人公ではないと?

ミスティ ・・・ はい。勿論主人公ではありませんわね♪

ラウル ・・・ ええー!そうなの?じゃー僕、お家に帰る!!

ミスティ ・・・ お家じゃなく、仕事して下さい!!

ラウル ・・・ はぅorz


ってなことで、緋色火花でした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] やっぱ最近は巨乳ヒロイン欠かせないんですかね?(笑) 緋色先生も巨乳派ですかー?(笑) 戦うのに邪魔になるのでは?なんて思ってしまうんですけど。。。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ