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異世界転移 ~魔を狩る者~  作者: 緋色火花
第二章 港町・アシュリナ編
229/404

177話 職人の見解と損害賠償

お疲れ様です。


今回の177話は・・・。


すみません、最初に謝っておきます。

かなりマニアックな話となっておりますので><


楽しく読めなかった方は申し訳ないです。



それでは、177話をお楽しみ下さい。

悠斗はドワーフの鍛冶職人ベガに刀の制作の依頼をしたのだが、

ベガの表情が険しくなっていたのだ。


悠斗は首を少し傾げつつもベガへと尋ねてみると、

悠斗にとってはとんでもない答えが返ってきた。


「ユウト殿・・・」


「・・・はい?」


「うむ・・・して、その「カタナ」と言うモノはどう言った武器なのだ?」


「・・・・・」


悠斗はベガの言葉の意味が理解出来なかった。

そして何度も頭の中でリフレインさせていると、その言葉の意味を理解した。


「はぁぁぁぁぁっ!?」


と、驚きの声を挙げる悠斗だったが、分からないモノは分からないのだ。

ベガは申し訳なさそうに頭を下げながら刀について尋ねてきた。


「そのカタナと言う武器を教えてもらえるとありがてぇ・・・んだが?」


「ん~・・・」と、悠斗が腕を組んで悩んでいると、

カロンが苦笑いを浮かべながら念話を飛ばしてきた。


(お、おい・・・ユウト~・・・。

 ここはお前の居た世界じゃねーんだからよ~。

 そのカタナに関しちゃ俺も知らねーしな?

 だからなるべく詳しく、そして簡単に答えてくれ)


そう言われた悠斗は、あからさまにカロンに対し、

不機嫌な表情を浮かべていたのだった。


(いやいやいやっ!鍛冶道において簡単とかそんなのはないだろっ!)


(だがよ~・・・見てみろ、あのじじぃの顔をよ~?

 すっげー引きつってんぜ?)


悠斗はカロンに促されるまま、ベガの顔を見てみると、

無理矢理作ったその笑顔が、面白く崩壊し始めていたのだった。


「ぷっ・・・」と、一瞬笑いが漏れたがすぐさま気持ちを落ち着けると、

悠斗は己が知る限りの情報を話していった。


「えっと~・・・一般的な知識で言うと・・・。

 打ち刀と言われる刀の平均的な長さは刀身だけで70cmくらいで、

 柄を入れるとだいたい95cmくらいじゃないかと思う。」


そう言葉で伝えながら悠斗は、マジックボックスから紙を取り出すと、

少し時間はかかったが、全体図を描きそれをベガへと手渡した。


手渡されたラフ書きにベガの表情が険しくなる。

悠斗とカロンは顔を見合わせると、互いに首を傾げていた。



それから数十分経った頃だった・・・。


「ぷはぁぁぁっ!」と、息を勢いよく吐いたベガは、

ラフ書きをテーブルの上に置くと、大きく溜息を吐いた。


「はぁぁぁ~・・・」


悠斗は再び首を傾げると、その大きな溜息の理由を聞いたのだった。


「ベガさん・・・どうかしましたか?

 一応俺の知る限りの情報を書いたつもりなんだけど?」


そう言われたベガは、一度悠斗へと視線を向けると、

ラフ書きの上で指を「トントン」と鳴らして見せた。


「まず・・・だな?」


そう話を切り出すベガに、悠斗は緊張した面持ちで耳を傾けた。


「ユウト殿・・・。こんな・・・か細い武器が本当に必要なのか?」


「・・・えっと・・・ちょっと何を言っているかわかんない」


悠斗は瞬きを数回するとそう言って再び首を捻ったのだった。

するとベガが呆れたような表情をして見せ、

刀について鍛冶師としての率直な意見を話し始めていった。


「俺もちょっとは名の知れた鍛冶師だ。

 だから例え相手がこの港町の英雄であったとしてもっ!

 俺は俺のポリシーの為に、あえて言わせてもらうっ!」


ドスの効いた声で己の意思を淀みなく言うと、

鍛冶師として刀の不必要性を話し始めたのだった。


「このカタナと言う武器ではまずっ!耐久性が出せねぇっ!

 それもこれも・・・だ。

 この・・・なんつーか、もやしみてーなこの細さじゃ当然と言えるだろ?

 それに・・・だっ!

 こ、この~・・・何だ?元幅(もとはば)ってーのか?

 これが僅か2.9cm~3.2cmだってぇ~?

 こんなんじゃ・・・すぐに折れちまうだろっ!?

 だいたいだな~・・・片刃ってのが俺からすりゃ~意味不明何だが?」


ベガは鍛冶師として自分の意見を容赦なく吐き出すと、

悠斗は渋い顔をしながらそれらに答えていった。


「えっと~・・・まずこの刀って言うのは、俺の国の武器でさ・・・。

 基本的に言われているのが、「折れず、曲がらず、よく斬れる」

 これが一般的に知られるところなんだ」


そう説明する悠斗に、眉間に皺を寄せたベガが疑問を呈してきた。


「おいおい、ユウト殿・・・言っちゃ~何だがよ?

 そりゃ~おめぇ~・・・矛盾してねーか?」


ベガの言う事はもっともな事なのだ。

折れないと言う事は柔らかくなければならない、

そして曲がらないと言う事は・・・硬くなければならない・・・。

そう言った矛盾が刀にはあるのだ。


もっともな質問をされた悠斗は、酒を一口喉へと流し込むと、

その矛盾について説明していった。


「俺の知る限りって事で言わせてもらうと、

 その矛盾は刀の制作過程にあって・・・

 刀鍛冶の技術である・・・折り返し鍛錬法がその鍵を握るんだ」


「「折り返し鍛錬法?」」


カロンとベガはまるで狙っていたかのように、

見事にシンクロすると、お互いの顔を見合わせ「フンっ!」と言って

横を向いてしまった。


(何気に・・・気が合ってた・・・り?)


などと、悠斗が苦笑する中、ベガは興奮気味に話の続きをねだって来た。


「こ、このマッチョなにーちゃんの事はどうでもいいからよ~?

 は、早くその「折り返し鍛錬法」とやらの続きをっ!」


「だっ、誰がマッチョなにーちゃんだっ!」


「おめぇ~だよ・・・使えない神の名を持つにーちゃんよ~?」


「ぐへへへ」と意味有り気に笑い飛ばしからかってきた。

そんなベガの態度にカロンのこめかみが勢いよく脈打つと、

「バンっ!」と、テーブルを勢いよく叩きつけ立ち上がった。


「て、てっめぇぇーっ!このじじぃーっ!

 いい加減にしやがれっ!喧嘩売ってんのかよ~・・・あぁぁ~?」


まるでヤンキーのように座ってニヤついているベガに、

ガンを飛ばし挑発し始めたのだった。


「お、おいっ!2人ともっ!?こんな所で喧嘩するなよなっ!」


悠斗もまた勢いよく立ち上がると、

カロンとベガが睨み合う間に入り仲裁したのだが・・・もう止まらない。


「小僧っ!表に出やがれってんだっ!」


「あぁー・・・いいぜっ!決着着けようじゃねーかっ!」


2人の怒気が更に加速すると、店の外に出ようと勇んで歩いて行った。


悠斗はそんな2人に苛立ちを見せると、

カロンが店のドアノブに手をかけた所で・・・爆発した。


「お前ら~・・・いい加減にしろよぉぉぉっ!」


悠斗がそう声を張り上げるのと同時に、

赤銅色の気が身体から噴き出したのだった。


「げっ!」


「なっ、なんじゃぁっ!?」


怒りに満ちた悠斗の気に、カロンとベガは襲い来る悪寒に膝を揺らしていた。


「ま、待てよっ!待てってっ!こ、これは・・・その、アレだっ!

 お、お前の故郷の言葉で言えば・・・ジョ、ジョークだっ!

 ただの・・・ただのジョークだからよーっ!

 だから・・・怒るなってっ!・・・なっ!?なっ!?」


「そ、そうじゃっ!お、俺もただの・・・その、なんじゃ・・・

 ジョ、ジョークじゃっ!

 ま、まぁ~その、ジョークってのは・・・よ、よくわからんがっ!

 す、すまんっ!謝るっ!この通りじゃっ!」


慌てて謝罪をしてくるカロンとベガに、

悠斗は冷笑を浮かべると静かにこう呟いた。


「・・・もういいや、他の鍛冶師を探そう」


冷笑を浮かべる悠斗の瞳は、2人を見つめるでもなく、

ただ・・・空間を見つめその瞳が虚ろになっていたのだった。


「ヤ、ヤベェ・・・こ、こいつはまじでヤベェー!」


カロンがそう叫び声を挙げると、

悠斗の前まで駆け出しジャンピング土下座をして見せたのだった。


それを目の当たりにしたベガも、慌ててカロンを見習い、

木製の床を蹴って華麗に宙を舞い、

それは見事なジャンピング土下座をして見せた。


そして2人は声を合わせてこう叫んだ・・・。


「「すっ、すまねぇぇぇっ!」」


平伏して見せたその姿を視界の端で捉えた悠斗は、

何事もなかったかのように椅子に腰を下ろすと、

酒を飲み楽しそうな口調で話し始めた。


「はっはっはっ!・・・ジョークですよ~・・・ジョーク♪」


「ハハハ・・・ユ、ユウトも人が・・・わ、悪いぜ」


「そ、そうじゃ・・・な?

 わ、儂ももユ、ユウト殿に一本・・・と、取られてしまったわい」


苦笑いを浮かべ土下座を解こうとしたその瞬間・・・。

悠斗は再び冷笑を浮かべ、ここが永久凍土かと思わせるような、

そんな凍てついた口調でこう言った。


「・・・次は・・・ないからな?」


その凍てついた言葉にカロンとベガは解きかけた正座をし直し、

再び頭を下げ平伏して見せたのだった。


そしてその後、数度の謝罪を述べた2人は、

漸く悠斗に許され正座を解くと、その痺れに悶絶した事は言うまでもない。



それから数時間後・・・。


再び席に着くと「折り返し鍛錬法」について、

悠斗が知る限りの情報をベガへと伝えたのだった。


その話を聞き終わったベガは、腕を組むと「うーん」と唸っていた。

そして暫く沈黙した後・・・。

悠斗に視線を向けると話を切り出した。


「うむ、ユウト殿・・・。

 話を聞く限りじゃ~・・・今儂の店に在る炉じゃダメだろうな?」


「・・・そうなんですか?」


「ああ、本来儂ら鍛冶師の場合、

 最初から質の良い鋼材を使用し、それを剣へと形成していく・・・。

 それからある程度剣を形成してから本格的に整え、

 仕上げとして研ぎに入るんじゃ」


「ふむ・・・」


ベガの話を聞いた悠斗は、先程ベガが見せたようなポーズを取ると、

同じようなタイミングで話を切り出してきた。


「ベガさん・・・。

 それってつまり、折り返しをしない・・・って事でいいのかな~?」


「ああ、そうじゃな?」


「それじゃ~鋼材に含まれる・・・。

 「非金属介在物(ひきんぞくかいざいぶつ)」を、

 処理しないままって事ですね?」


カロンは悠斗の言葉に口をポカーンと開けたまま、

唖然とした態度を見せていた。


しかしそれは仕方がない事でもある。

いくら武神と言えど、そんな知識など持ち合わせていなかったからである。


そして同じようにポカーンと口を開け、

唖然とする男がもう一人ここに居た。


そう・・・本職である鍛冶師のベガだった。



「ベガさん?・・・おーい・・・」


悠斗が数回ベガの目の前で手をプラプラ振って見せたのだが、

そんな事にも気付かずただ唖然としていたのだった。


そして「コホン」と、1つ・・・咳払いをした後、

再びベガが緊張した面持ちでその口を開いた。


「ひ、非金属介在物・・・ねぇ~・・・

 あ~・・・それってつまりはアレ・・・じゃろ?

 ふ、不純物って事でいいのかの?」


「・・・はい」


悠斗の返事に安心したのか、ベガが胸を撫で下ろすと、

不純物については話し始めていった。


「まぁ~儂らから言わせればじゃ・・・。

 多少不純物が混じった所で、

 槌を打ち下ろす時に剥がれ落ちてしまうからの~?

 だから多少混じっておっても本来の性能はそう変わらん・・・。

 儂ら職人達はそう言う見解じゃ」


そうベガが話し終わった時だった。

少し首を傾げて見せた悠斗が気になりベガは問いかけた。


「ユウト殿?さっきからちょくちょく首を傾げておられるようじゃが?」


そう問われた悠斗は小さく何度か頷くと、

今まで感じていた疑問を口にした。



「じゃ~ちょっとだけ気になった事があるんだけど?」


「な、何じゃ?」


「ベガさん・・・口調・・・変わりましたよね?」


「・・・へっ!?」


「・・・はぁ?」


悠斗の謎発言にベガだけではなくカロンもまた声を漏らした。

そんな2人に構う事もなく、悠斗の空気を読まない発言はここでも・・・。


「だってさ~・・・最初は「俺」って自分の事を言っていたのに、

 今は・・・「儂」・・・なんだけど?」


「う、うむ」


「それに、急におじいさん口調に変わってるしさ~・・・

 それがすげー気になっちゃって・・・あははは」


そう言って悠斗は笑って見せるのだが、場の空気とは全く違う内容だったのだ。


(こ、こいつまじで空気読まねーな~?

 これが神界で噂になっている最強スキル・・・「天然」かっ!)


(うむ・・・し、指摘されたのには驚いたのじゃが・・・

 アレだ・・・。

 ユウト殿は場の空気を読まない達人でもあるのじゃな?)



それから夜も更け始めた頃、

悠斗とカロンはベガの店を出た時だった・・・。


(あれ?この辺りって・・・こんなに綺麗だっけ?)


そう思ったのだが、別段気にする事もなく、

悠斗とカロンはベガの店を後にし、冒険者ギルド本部へと戻って行った。



そして「ギィィィ」っと、大きな扉を開けた瞬間、

本部内に居た冒険者達が悠斗を見ると、

引きつった笑みをあからさまに向けていたのだった。


(ん?何かあった・・・の・・・かな?)


微妙な空気を感じ取った悠斗だったが、

そのままポーラが居る受付まで歩いて行った。


すると作業をしていたポーラが悠斗の姿を見つけると、

カウンターを飛び越え慌てて駆け出してきた。


「ユ、ユウト様っ!?」


「えっ!?な、何っ!?」


猛烈な勢いで駆けてきたポーラに悠斗は身体を仰け反らせ、

強張った笑みを浮かべていた。



「い、一体ベガさんの店で何があったんですかっ!?」


駆けてきたままの勢いでまくし立てるように話していくポーラに、

悠斗は「ちょ、ちょっと待ってよっ!」と、声を挙げた。


そんな悠斗の声に我に返ったポーラは少し顔を赤くすると、

小さな声で「も、申し訳ありませんでした」と謝罪を口にしたのだった。


ポーラを落ち着かせる為、テーブルがある酒場まで移動した時、

何故か飲んだくれていた冒険者達が顔を青ざめ、

3人分の席を開けてくれたのだった。


「わざわざすみません。助かります」


そう言って微笑んで見せた悠斗だったのだが、

何故かその冒険者達は上ずった声を挙げ口を開いた。


「い、いえっ!よ、よ、よ、宜しければ、ばばばは・・・

 ど、どどどど・・・どうぞっ!」


「あ、ありがと・・・」


悠斗が感謝を伝えたのだが、

その冒険者達は顔が青ざめたままどこかへと走り去って行った。


悠斗が頭を掻きながらカロンへと視線を移すが、

「俺が知る訳ねーだろ?」と、そう言われてしまっていた。


そして冷たい飲み物を注文した後、

一息ついて冷静になったポーラに悠斗は話を聞く事にした。


「で、ポーラさん・・・どうしたの?」


真面目にそう聞いた悠斗に、

ポーラが小さな声でポツリポツリと話し始めていった。


「ユウト様達がベガさんの店に入って暫くすると、

 突然赤銅色が辺りを包み込み・・・爆発したような突風が吹き荒れ、

 ゴミ溜めとなりかけていたその周辺のゴミや鉄屑が、

 綺麗に吹き飛んだの・・・ですが・・・」


「・・・はい?」


悠斗は首を傾げて見せると、

ポーラは顔を伏せたまま上目遣いのまま話を続けた。


「そ、その吹き飛ばされたゴミや鉄屑が・・・ですね?

 そ、その~・・・み、港に停泊していた船舶に~・・・

 た、多大なそ、損害を~・・・」


ポーラが上目遣いなまま、申し訳なさそうに言うと、

その突風の張本人である悠斗の顔から「サァァァッ」と、血の気が引いた。


(お、俺・・・やっちゃった・・・よ)


そしてこれだけではなく・・・。

悠斗が口を開こうとしたその瞬間、ポーラの話がまた始まった。


「あ、あと~・・・ですね?」


「ま、まだ・・・何かっ!?」


顔を強張らせた悠斗に容赦なく、

ポーラは書類に纏めた被害を読み上げ報告していった。


「その突風とあの赤銅色の気のせいで・・・」


「き、気・・・の、せいで?」


「鶏20羽と牛と山羊・・・合わせて50頭が逃走・・・。

 それと~・・・ですね?」


「ま、まだ・・・あ、あるのっ!?」


「は、はい・・・あと~・・・あの突風のせいで、

 近所のお婆さんの入れ歯が~・・・飛んで行ったそう・・・です。

 い、一応これら全てが・・・せ、赤銅色の・・・

 つまり~ユウト様の~・・・あ、与えた被害報告となっております」


「・・・あぁぁ~・・・お、俺・・・ヲワタ」


ポーラの報告が終わると、書類の束が悠斗の座るテーブルに置かれた。

その書類の束に項垂れ真っ青な表情を見せていた悠斗に、

2階のエントランスから聞き慣れた声が降って来た。


「はっはっはっーっ!ユウト~・・・きっちり償えよ~?

 被害額はざっと見て・・・」


「さ、ざっと・・・み、見て?」


「およそ白金貨・・・200枚ほどだ♪

 お前の大好きなこの港町の為に・・・頑張って払ってくれよ~♪」


その声に視線を向けた悠斗は、2階から見下ろすウェズンの顔が、

満面の笑みだった事を忘れなかった。


「うぅぅぅ・・・白金貨200枚・・・日本円で200億っ!?」


がくっと膝から崩れ落ちた悠斗に対しカロンは、

ニヤニヤと頬杖を着き他人事のようにしていたが、

その後・・・ウェズンからこう告げられた。


「カロン・・・」


「ん~?何だよ?」


「連帯責任・・・なっ!」


「はぁぁぁぁっ!?」


カロンにそう宣告するのと同時に、

再び満面の笑みを浮かべると、

親指を立て楽しそうにしながら、項垂れる2人を見ていたのだった。


そしてその翌朝・・・。


悠斗とカロン・・・そしてベガの3人は連帯責任として、

損害賠償と家畜達の捜索に全力を尽くす事になり、

数日の間、冒険者としての活動は休止せざるを得なかった。


あっ・・・それと、お婆さんの入れ歯も・・・♪


今回の話はいかがだったでしょうか?


かなりマニアックな話で申し訳御座いません。

そして後半は悠斗のトラブル体質極まれりと言う話ですが、

楽しんで読んでもらえたのなら幸いです^^


それと来週の話なのですが・・・。


もしかしたら来週本編はお休みするかもわかりません。


その代わり、緋色火花一周年記念として、

「異世界転移」と、他所の自分の作品とのコラボをアップする予定です。


日頃応援して頂いた皆さんへの感謝として、

月1~2話を予定しておりますので、

楽しんで読んで頂けたら幸いです^^


P・S いつも応援頂き皆様には大変感謝しております。

    そして、これからも応援して頂けるよう、頑張りたいと思いますので、

    今後とも宜しく応援のほど、宜しくお願いします^^


ってなことで、緋色火花でした。

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― 新着の感想 ―
[一言] マニアックな刀の話もなかなか面白かったですよー♪ 実は前回の話の時に 「この世界で刀作ってもらえるのかな?」と思っていたので、まさにその答えでしたし。 悠斗の、刀の真面目な話をしてる時の…
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