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異世界転移 ~魔を狩る者~  作者: 緋色火花
第二章 港町・アシュリナ編
218/404

168話 シロの真実 後編

お疲れ様です。


んー・・・モチベーションが上がらない><

ちょっと趣味的な事を探さないと・・・。



それでは、168話をお楽しみ下さい。

「事情は当然俺にはわからないけど、

 クロがああなったのは、シロがそう仕組んだ事だからだと思う。

 勿論、チタニアが操られる前に、

 シロを分離するとわかっていたからこそ・・・ね?」


「う、嘘・・・ですわ・・・そんな事・・・」


「そうだといいんだけど・・・ね」



この場に居た全員が困惑する中、悠斗は話の続きをしていくのだった。



「なぁ~シロ?俺は最初にこう言ったはずだ・・・

 全部話してもらおうか?ってさ」


「・・・・・」


「だんまり・・・かな?

 人族に対して無関心なのはしょうがないとは思うけど、

 でも・・・自分の半身をも裏切るって言うのはどうなんだよ?」


シロは何も言わずただ俯くだけだったのだが、

その身体は小刻みに震えていたのを悠斗は見逃さなかった。


(怒りで震えていると言うよりも、

 シロの本心がバレてしまった事での不安の震え・・・。

 そう捉えた方がしっくりくるんだけど・・・)


悠斗はそう考えながらもクロに視線を送り、

その様子を見ていたのだが、当然・・・クロの顔色はとても悪かった。


そればかりかミランダもクロを心配しいつもの明るい表情が消えていた。


(まぁ~こうなる事は予想はしていたけど・・・。

 そりゃ~キツいよな?気持ちはわかるけど・・・)


悠斗はクロに歩み寄ると、その肩に手を置き話しかけた。


「クロ?一度2人でちゃんと話し合った方がいいと思う。

 半身のお前だからこそ・・・言えない事もたくさんあったはずだからさ?」


「ユウト様・・・」


「大丈夫だよっ!寿限無達だってもがいてるんだからさ?

 あいつらに出来て、クロとシロに出来ないはずないだろ?」


「・・・はい」


悠斗はクロの肩を「ポンポン」っと軽く叩くと、

シロに歩み寄り同じように話しかけた。


「シロ・・・理由がどうであれ、お前のやった事は消えはしない。

 ・・・それはわかるよな?」


「・・・はい」


消え入りそうな声でそう返事をしたシロに、

悠斗は軽くシロの頭を撫でたのだった。

そして微笑んで見せると、話の続きを口にした。


「シロ・・・お前達2人が選んだ勇者に・・・力を貸してやってくれ。

 あいつも変わろうとしている・・・それを手助けしてやってくれ」


「・・・わ、私は・・・」


シロが何かを言おうとするが、クロがシロの傍に近寄ると、

そっと肩に手を置いたのだった。


「シロ、私達は2人で神なのです。

 まずは私達が選んだ勇者を・・・癒やしませんと・・・ね?」


「・・・待って、少し話しても宜しいでしょうか?」


シロは悠斗を始め、周りにいる者達にそう話したのだった。

無言で頷く者達にシロは小さく息を吐くと、話し始めていく。


「わ、私がクロに負の種を使った事に間違いはありません。

 それは私の半身であるにも関わらず・・・。

 人族の為に力を使う事に納得いかなかったからです。

 どうして非道を犯すモノを守らないと行けないのか?

 今までは素知らぬフリをして関わる事をしませんでしたが、

 もうどうにも我慢ならなかったのです。

 そしてクロ・・・それを貴女にもわかってほしかったんです」


シロの言葉を聞いたクロは眉間に(しわ)を寄せ、

複雑そうな表情を浮かべ目を閉じ何かを考えているようだった。

そしてそれが纏まったのか、目を開き話し始めたのだった。


「シロ、私達は神なのです。

 人族と言っても、貴女と私が違うように、皆違うのです。

 悪い人族も居ればそうでない人族も居る・・・。

 それは私達神であっても同じ事ではありませんか?

 負の種で操る・・・そのような事が許されていい訳はありませんわっ!

 シロ・・・貴女は貴女が忌み嫌う者達と同じ事をしているのですよ?

 いい加減、目を覚ましてほしいですわね」


クロは拳を握ってそう話していくと、

シロは小さく頷くのだった。


「・・・まだ受け入れられない部分も正直ありますが、

 それでも・・・私の考えは間違っていると思いました。

 それはこのユウトさんを私自身の目で見てそう判断しました。

 そしてそれに追従する人族達にも・・・同じような事を思い、

 私自身・・・変わる努力をするべきだと・・・そう自覚しました」


シロはそう言うと顔を上げ、周りを見渡した後、

深く頭を下げて見せるとこう言った。


「皆様・・・大変ご迷惑をおかけ致しました。

 これからはもっと人族達を見ていこうと思います」


暫くの間、その場に静寂が包むと、

どこからか拍手をする音が聞こえてきた。


そしてその拍手は次第に大きくなり、辺り一面・・・

拍手をする者達で溢れ返っていたのだった。


「・・・ありがとう。ありがとうございますっ!」


シロを涙を流しながらそう言うと、クロが傍でシロを支えて見せた。

そして悠斗に視線を送ると、小さな声でつぶやいた。


「この御恩は生涯忘れません」


そんなクロに悠斗は何も言わずただ微笑んで見せたのだった。


それから少しの時間が経つと、

シロは意識を手放したままの勇者の元へと歩いて行った。


「・・・失った右目を私が(つく)ります」


そう言うとシロはマジックボックスから銀色にの光る物資を取り出すと、

それに神力を加えて行った。


悠斗はカロン達の居る場所までクロと戻ると、

独り言のようにつぶやいた。


「あれって・・・何?」


そのつぶやきに答えたのはカロンだった。


「あれはな?神石(かみいし)と言ってだな、

 神のみが使用できる・・・まぁ~鉱石みたいなモノだな?」


「へぇ~・・・俺にも使えるかな?」


「いや、あれが使えるのは・・・純粋な神だけだ。

 だからたとえ亜神であったとしても使用は出来ね~よ」


「・・・残念だな~」


そう残念そうに言いながらも、悠斗の目はシロから離れなかった。


シロは神石の形成を終えると、辺りを見渡し一人の女性の前へと移動した。


「・・・えっ?」


「申し訳ありませんが、貴女の御力を貸してはもらえませんでしょうか?」


そう声をかけられたのは・・・アヤメだった。

驚く中、シロの話は続いていった。


「貴女のその神精力・・・それをこの瞳の中に注いで頂けませんか?」


「わ、私の・・・神精力を?」


「・・・はい」


「し、しかし神精力であれば、私よりもユウト様の方が?」


そう言うと、アヤメは視線を悠斗へと向け、

またシロもその視線を悠斗へと向けたのだった。


「あの方の力では強大過ぎて、この神石が砕けてしまいます。

 もっと精細に制御出来れば(ある)いは・・・。

 と、そう思うのですが・・・」


そのシロの言葉に、カロンやミランダが肩を揺らし笑いを堪えてい。


「な、何だよっ!?お、俺だって頑張ってんだぞっ!

 別に・・・笑わなくてもいいじゃんかっ!」


「プッ!す、すま・・・ねぇ・・・べ、別に・・・よ?

 そ、その・・・なんだ・・・・な、なぁ~ミランダ?」


「は、はぁっ!?ち、ちょっとっ!な、何で私に・・・振るのよっ!」


「だってお前・・・笑ってただろ?」


「わ、笑って~・・・笑ってないわよっ!」


そんなやり取りを見た者達からは笑いが漏れ、

悠斗の耳は真っ赤に染まり始めたりのだった。


恥ずかしさのあまり悠斗は唸りながらもアヤメに頷いて見せると、

アヤメは小さく頷き、シロの言うようにその神石に神精力を注いでいった。


少ししてアヤメの作業が終わると、神石で作られた義眼を空へと(かざ)し、

その義眼に不備がないかをチェックしていった。


そして・・・。


「・・・出来た」


そう言葉が聞こえると、今度はその義眼を融資の右目に入れると・・・。


「・・・フュージョン」


シロのスキルを使用し、勇者と神義眼は融合した。



「ふぅ~・・・これで問題なく右目は使用可能です」


そう言い終わると、再び拍手の雨がシロへと降り注いでいた。

まだ気絶状態から戻らない勇者に付き添う為、

シロは他の者達と一緒に屋敷へと戻って行った・・・。


そしてサーマンも無言のまま神界の門を開き帰還したのだった。

そう、何も言わずこの場を立ち去ったのだった。


悠斗はスピリット達が摘出した勇者の眼球を手にすると、

再び鑑定を使用した。


「ピピッ・・・光のスピリットのフォトンロープ。

 神精樹のスピリットの障壁・・・鑑定不可」


鑑定が終わった悠斗は息を吐くと、黙って見ていたカロンに気付いた。

少しけれわしい表情を浮かべたカロンが口を開き、

また悠斗の答えに興味を抱くミランダ達も近寄ってきた。


「で・・・?何がわかったんだ?」


「あ、ああ・・・スピリツトの他はやはり鑑定不可だった」


「・・・そうか」


するとミランダが興味を示し悠斗に訪ねてきた。


「ねぇ、ユウト・・・それどうすんのよ?」


悠斗は少し考えると、肩を竦めながこう言った。


「ん~・・・後で何かに使えるかもしれないから、

 一応保管しておくよ」


「・・・そうね、貴方が持っていた方がいいかもね?」


そう言うと、悠斗達も屋敷へと戻り休息を取るのだった。



そしてその夜中・・・。


まだ寝付けないでいた悠斗に、ミランダから念話が入った。


「ユウト・・・起きてる?」


「・・・ん?ミランダか?」


「こんな時間で悪いんだけど、さっき居た場所に来てくれない?」


「・・・嫌な予感しかしないんだけど・・・わかった」


悠斗は面倒臭そうにベッドから起き上がると、

瞬間移動で先程のまでに移動した。


「・・・皆さんお揃いで?」


悠斗の前には、ミランダ、クロ、カロン・・・そしてサーマンが居た。


「寝てたのに・・・ごめんね?」


「・・・眠れなかったから別にいいけど?

 で・・・?俺に何か用でも?」


そう言いながらその視線をサーマンへと向けると・・・。


「ユウト君っ!大変申し訳なかったっ!」


「・・・な、何っ!?突然どうしたんだよっ!?」


悠斗の前に駆け出すと同時に、土下座して見せたのはサーマンだった。


深く頭を下げながらサーマンは話し始めた。


「私はあれかに神界に戻り、君がこちらに来てからの事を調べたんだっ!」


「・・・って言うか、俺のプライバシーって・・・ないのか?」


「フフ・・・まぁ~あんたには・・・ないわね♪」


「・・・ないのかよっ!」


悠斗の言葉にミランダ達は苦笑して見せたが、

サーマンは頭を下げたまま話を続けた。


「神界において数々の問題と、癒やしの森などでの出来事・・・。

 全て把握させてもらったっ!」


「・・・は、はぁ・・・それで?」


「そしてカロンから聞いた・・・君の神化っ!」


「はぁーっ!?」


悠斗はサーマンの言葉に驚き、カロンを睨んでいたのだった。

その視線にカロンは慌てて言い訳を始めると・・・。


「す、すまねぇーっ!お前の事をこいつに誤解されたくなくってよっ!」


「・・・お前なぁ~?」


「ほ、本当にすまねぇーっ!」


ひたすら謝罪するカロンに悠斗は飽きてしまっていた。

そしてがっくりと肩を落とす悠斗にサーマンが話を続けた。


「も、もし・・・良かったらっ!

 そ、その神化と言う姿を私に見せてはくれないだろうかっ!」


地面に頭を擦り着けるサーマンに悠斗は頷くと、

クロに合図し、周辺に強固な結界を張ってもらった。


結界を張る事で、屋敷で休む者達に迷惑をかけないようにすると、

悠斗は神力を解放して神化して見せたのだった。


「おおっ!?そ、それが・・・神化と言う・・・なるほど・・・」


感動するサーマンに苦笑する悠斗は、元の姿に戻ると・・・。


「まぁ~本当の神であるサーマンからしたら、

 凄く物足りないだろうけど・・・ね」


「いやいやっ!神化・・・なるほど・・・。

 改めて言おう・・・。

 今までの私の振る舞いをご容赦頂きたいっ!」


「・・・はい?」


「神化出来るのであれば・・・そうおっしゃって頂けたら・・・。

 あんな醜い醜態など晒す事も・・・」


「でも俺は普通の人族なので・・・」


「ご謙遜をっ!もはや神化出来る人族は人族にあらず・・・です」


そう言うとサーマンは、ある事を口にし始めたのだった。



「実は・・・ミューレの事なんですが?」


「確かサーマンが庇護下に置いている村でしたよね?」


「はい」


突然そう話を切り出した内容はこうだった。


勇者一行を襲った者達の頭であるバハットが、

養蚕業を隠蓑(かくれみの)に、その地下奥深くで負の種の栽培と、

違法である数種類の魔法薬を製造密売していたと、

捕らえたバハットがそう口を割ったらしい。


そんな話を聞いた悠斗は突然声を張り上げ驚いていた。


「えっ!?えぇぇぇぇぇっ!?

 負の種って・・・栽培出来るのぉーっ!?」


あまりの大声にサーマンは耳を押さえながらかを(しかめると、

そのまま話を続けたのだった。


「は、はい。何でもその洞窟は元々ダンジョンだったらしいのです。

 私も先程聞いて驚きましたが・・・。

 その元、ダンジョンの奥深くで、栽培や製作を行っていたらしい」


悠斗は(かす)かに眉を釣り上げると、

サーマンへ質問したのだった。


「・・・よく村の人達に見つからなかったね?

 確か洞窟の中では(かいこ)が飼育されていたと思うんだけど?」


「はい、隠蔽魔法などで隠していたのもありますが、

 その製造所へ行くには、転移魔法陣を使用して移動していたようで、

 それも上手く隠蔽され誰も気付く事が出来なかったそうで・・・」


「村の人達に仲間はいなかったのか?」


「はい、全て組織のメンバーと奴隷のみだったようです」


「そいつらって人数も居ただろうし、食事とかどうしてたんだ?」


「え~っと・・・それは~・・・。

 た、確かバハットが買い出しを・・・」


「・・・にゃるほど♪」


「・・・はい」


「あとさ?バハットって魔法とか使えるんだったよね?」


「は、はい、」


「だから隠蔽が・・・これまた、にゃるほど♪」


「・・・はい」


サーマンの話が終わると、今までのわだかまりを水に流す・・・。

そう言って、サーマンと悠斗は握手を交わすのだった。


(こいつの手・・・かなり冷たいんだな?)


「ユウト君・・・これからも私は君の味方で有り続ける。

 だから何かあれば必ず私に頼ってほしいんだ」


「そう・・・だね。何かあれば頼むよ」


「ああっ!そうしてくれると私も嬉しいよ♪

 では、また会おう・・・ユウト君っ!」


「・・・またな、サーマン」



そしてサーマンが神界へ戻り、それを見送ると・・・。



悠斗へ近寄りカロンが不思議な顔をして見せていた。


「何だよ・・・聞きたい事あるんだろ?」


「あ、ああ・・・。さっきの神化だが・・・?」


そのカロンの質問に同意するように、クロが話を続けた。


「あのお姿は一体どう言う事なのでしょうか?」



悠斗はその質問にニヤっと笑って見せると、

ミランダが口を挟んできた。


「フフッ、あんた達・・・そんな事もわかんないの~?

 ・・・まじバカってヤツね?」


「「!?」」


2人は苛立ちをグっと堪え、耐え忍んでいると、

悠斗は苦笑しながら答えたのだった。



「クロは当然知ってるよね?あれが未完成な状態だったと・・・」


「は、はい。どうしてあんなお姿を見せたのか・・・」


するとまたもやミランダがドヤ顔で話に入ってきた。


「それはユウトがサーマンを信用していないって事でしょうがっ!」


「そ、そうなのですかっ!?」


「な、何でだよっ!どうして信用出来ねぇーんだよっ!?

 って言うかっ!なんでお前がドヤ顔なんだよっ!?」


「ふんっ!五月蝿いわよっ!?バッキンダーZっ!」


(罰金だ・・・Z?なんだそれ?

 ああ~・・・バカキンダルマZの略か~・・・簡略化し過ぎだろっ!)


そんな2人に溜息を吐きつつも、

悠斗はやや面倒臭そうに話して行った。


「あ~・・・まず信用も何もさ~?

 俺・・・あいつの事、あんまり知らないしな~?」


「・・・だけどよっ!理由ってそれだけじゃないんだろっ!?」


「・・・勿論それだけじゃないよ?

 あいつ・・・嘘着いたし・・・ね」


悠斗の表情が突然厳しくなった事に、全員に緊張が走ったのだった。

驚愕する神達に悠斗話し始めた。


「まずバハットについてだけど・・・、

 多分あいつは魔法が使えないはずだ」


悠斗の発言に首を傾げた3人に苦笑していると・・・。


「ユウト、どうしてそんな事がわかんだよ?」


「ああ~・・・それはクトゥナ達の話しからでもわかるだろ?」


「・・・申し訳ありません。私には・・・」


悠斗の問いに本気でわからないクロが申し訳なさそうに答えると、

他の者達も同様に苦々しい顔を向けていたのだった。


「・・・まじか?やれやれ・・・いいか?

 バハットは新参者に魔法薬を渡して、それを勇者一行に使えと渡した。

 だけど結局その薬を使う事ができなかった・・・。

 そこまでは・・・いいよな?」


「「「はい」」」


「で、サーマンの鑑定の結果、その薬の効果はかなり弱いらしい。

 魔法が使えるのならば、どうして鑑定の1つでもかけなかったんだ?」


「そ、それは鑑定が使えなかっただけでは?」


「まぁ~その可能性もあるけどさ、

 その薬をもらってから調べる事はできたんじゃないのか?」


「・・・た、確かに・・・な?」


「魔法薬が作れるんだ、その効果を調べる鑑定以外の魔法も存在するって事だろ?

 それなのにどうして・・・調べなかったくんだよ」


「・・・・・」


悠斗の話に何も言えずただ黙ってしまった3人に話を続けた。


「ひょっとしたら・・・その魔法薬をくれた何者かの信頼度が高くて・・・。

 そう言う可能性はあるにしても・・・」


そう言うと、悠斗は少し口を閉じると薄く笑って見せたのだった。

その笑みにミランダを顔を引きつらせると・・・。


「ユウトっ!あんたがそう言う笑みを浮かべる時って、

 何か核心めいた事がある時よね?」


「ああ、そっき俺がサーマンに質問したよね?」


するとクロが声をあげると悠斗に近寄り肩を掴んで揺さぶり始めた。


「ユ、ユ、ユウト様っ!?た、確かあの時・・・サーマンは・・・。

 ユウト様の質問に対して・・・魔法が使える・・・とっ!?」


「わ、わわわわわ・・わか・・・・わかわか・・・」


激しく揺さぶるクロにミランダが苛立ちながら、

クロの頭を思いっきり殴りつけた。


「バコッ!」っと、何やら変な音がしたが、

それを気にせずクロを怒鳴りつけたのだった。


「あんたっ!いい加減にしなさいよっ!

 そんなに揺さぶったら、ユウトが話せないでしょうがっ!」

 


悠斗は苦笑しながらも頭をさすりながら立ち上がるクロに話した。



「クロが言った通り・・・それが正解だし、色々と思うところがある。

 だからみんなには悪いんだけど、俺はサーマンは信用に値しないと思ってる」


そう言い切った悠斗に、神達はとりあえず納得するのだった。

そして悠斗は3人に伝えた。


「俺は明日にでも港町に帰ろうと思う。

 そして・・・今度こそっ!冒険者ライフを送るんだっ!」


そう伝えると、3人は笑いながら悠斗を見送る事にしたのだった。





緋色です。


169話までは問題なくあるのですが、

モチベーション保てなくて><

ひょっとしたら・・・投稿が遅れてくるかもしれません。


応援してくれている皆さんには、大変申し訳なく思っております。


しかも2章後半なのに・・・orz

ですから暫くの間はポツポツって感じの投稿になると思います。


でも、書くことはやめませんのでw


モチベーションを保つ方法って知りたいな~って思う今日この頃でした。



ってなことで、緋色火花でした。

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― 新着の感想 ―
[一言] 読んでててもサーマンのうさんくささは伝わってきます。 悠斗のことを調べてきたというくせに、 謝るより先に神化した姿を見せろなんて、 失礼だし探りを入れてるとしか思えない。 なのに悠斗は応…
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