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異世界転移 ~魔を狩る者~  作者: 緋色火花
第二章 港町・アシュリナ編
208/404

160話 イルミネイト本部と女神達の奮闘

お疲れ様です。


今回は悠斗とカロンが戦う直前までのお話です。

・・・展開遅くてすみません><

あとはイルミネイト本部の案内がメインですかねw


次回のアップはいつも通り「活動報告とツイッター」に掲載しておきますので、

気になる方はそちらを御覧下さい。


あと、ブックマークや感想など頂けたら、

非常に嬉しく思います^^



それでは、160話をお楽しみ下さい。

ロジーや女神達のスピーチが終わると、

いくつかの班に分け、より細かく説明がなされていった。


そんな中、ロジーとナイアドの2人に連れられて、

悠斗、ククノチ、ミツチ、ミランダ、クロ、カロン、ウェズン達7人は、

屋敷の外へと連れ出され、案内されるのだった。


「では皆様・・・もうこんな夜更けですが、

 このイルミネイトの本部を少し案内しようかと思います。

 まずは敷地内にある建造物からと参りましょう♪」


ロジーとナイアドは悠斗達に笑顔を向けると、

それぞれが魔法で灯りを(とも)し、

みんなを引き連れ敷地内を見て回るのだった。



ここで少しこの大きな屋敷を説明すると・・・。


この屋敷は街道沿いに在るのだが、

この大きな屋敷は特殊な隠蔽魔法によって、

城壁もろとも、人知れず隠されていた。


正門には衛兵達が10人ほど入れる詰め所があり、

門から屋敷まではおよそ80mほどある。

勿論道沿いには、夜には灯りが魔石によって(とも)される。


そしてその中央には豪華と言える噴水が吹き出していた。

当然、多くの馬車を迎え入れる専用の広場もあり、

馬達にも飼葉(かいば)や水飲み場などがしっかりと整備させていた。

勿論、御者用の小屋なども設置されており、

部下達への配慮もしっかりとなされていたのだった。


屋敷は白と緑を基調とした色合いで、

とてもこの土地にマッチした色合いとなっていた。

どうやらロジー達にとって、悠斗のカラーは緑らしいのだ。

したがって、屋敷も珍しい白と緑の色合いとなっていたのだった。


建物は5階建てで地下2階あり、

屋敷の裏手の左側の道を少し歩いて行くと、

従業員用の寮が建てられており、その寮の手前には、

セキュリティー面を配慮した5人用の衛兵の詰め所があった。


因みに、執事長及びメイド長は重責である為、

本館内に部屋が設けられている。


そして今度は屋敷の右側の道を少し進んで行くと、

騎士団用の寮が建てられていた。

今現在100名ほどの入居が可能らしく、

只今の団員数は30名ほど居るらしい。


何でも、アシュリナの港町には、掲示板に団員募集と書いたポスターが、

まるで自衛隊員募集のように、張り出されているらしいのだ。

勿論・・・未経験者も可となっているが、テストで合否が決定する。

因みにだが・・・訓練生用の小さな寮もあるらしい。


そして騎士団寮のすぐ横には、更に長屋が並んでおり、

訓練用の部屋や部隊別の部屋などが用意されていた。


一通り敷地内を案内され、屋敷の真裏に来た時だった。

悠斗は屋敷の裏手から伸びる獣道を見つけたのだった。


「なぁ、ロジー・・・あの道は?」


ロジーは悠斗が指を差す方向を見ると、

小さく「・・・ああ~」と、答えた。


「お忘れですか?あの獣道は丘に在る洞窟へと続く道・・・。

 今は毒蛇があまりにも多過ぎて手つかずとなっております」


ロジーの話を聞いた悠斗は、何度か頷くと、

丘へと続くその獣道を見て、懐かしそうにしていた。


「勿論覚えているよ?ははは・・・懐かしいな~♪」


「フフ・・・私にとってもいい経験でしたし、

 いい思い出でもあります♪」


「ああ、でもこうして今見ると結構遠いんだな?」


「はい、2km近くはあると思います」


「へぇ~・・・結構あったんだな~?

 色々と夢中だったから、そんなにあるとは思わなかったよ」


悠斗は感慨深そうにそう言うと、

(きびす)を返しロジー達と一緒に屋敷の中へと入って行った。


それからは屋敷内を案内されて行く。

1階には大広間に大食堂・・・そして大きなキッチンなどがあり、

2階と3階には客室及び遊技場、そして多目的ホールなどが完備されていた。


そして4階にはこのイルミネイトの幹部達専用の部屋やラウンジがあり、

少し大きめのバルコニーなども備え付けられていた。


そして最上階・・・。


5階には、悠斗専用の部屋と執務室、

イリア達アナザーのメンバーの部屋は個室となっていた。

そして神達専用の部屋が存在し、ミランダやクロはご満悦のようだ。

とても豪華な装飾や調度品などに、悠斗は呆れ返っていた。


地下は・・・お楽しみと言う事で、追々説明してくれるようだ。


一通り屋敷内を見た悠斗は、呆れたような溜息を吐いた。


「あ、あのな~ロジー?ちょっとこれはやり過ぎだろ?」


あまりの豪華さに悠斗は呆れていたのだったが、

ナイアドがそれを訂正したのだった。


「ユウト様、失礼ですが・・・。

 豪華なのはこの最上階だけなのです」


「えっ!?そうなのか?」


「はい、実は4階までは大した資金はかかっておりません」


「いや、でもさ?他の階もとても豪華そうに見えたんだけど?」


悠斗は思い返しながらそう言うと、

ナイアドは苦笑しながら答えていく・・・。


「ははは、それがですね?

 この建物自体が全て中古品なのですよ。

 それを建築士や大工などが工夫を凝らして建てたのです」


「へぇ~・・・やっぱり職人ってすごいな~?

 期間もそれほど経ってはいないはずなのに、職人は素晴らしいっ!」


「はい、その職人達は我々イルミネイトの仲間ですから、

 資金難な我々の為に、工夫に工夫を凝らして製作して頂いたモノなのです」


悠斗が感心していると、ナイアドはまだ苦笑していたので、

気になった悠斗は話を聞いてみる事にした。


「・・・まだ何かあるのか?」


その悠斗の問いに、肩をすくめて見せると、、

ナイアドとロジーはミランダへと視線を送ったのだった。


「ん?ミランダ・・・何かしてくれたって事?」


黙って頷くナイアドとロジーだったが、

悠斗は視線をミランダに移すと、少し()ねているようだった。


「どうしたんだよ?」


「もうっ!あれほどユウトには言わないでって言ったのにっ!

 ど、どうして・・・ば、ばらしちゃう・・・のよ」


ミランダはそう怒りながらも、

悠斗の視線に気付くと語尾が小さくなっていく。


悠斗はミランダがどう関わっているのか興味があり、

ナイアドに質問した。


「ナイアド?ミランダも今日・・・ここを知ったんだよな?」


「はい、先程ユウト様達と一緒に来られた時、

 一人お残りになられて、この屋敷中を見て回られました。

 そして中古品と言う事をすぐさま見透かしますと、

 ミランダ様の能力(おちから)で新品同様にして頂いたのです」


「・・・新品同様って・・・ミランダ、すごいなっ!?

 リサイクル業界に激震が走るぞっ!」


ミランダは悠斗に感心され頬を赤く染めながらも、

そっぽ向きつつ照れていた。


「リ、リサイ・・・な、何!?

 ま、まぁ~・・・いいわ。ユ、ユウトの拠点となるんだから、

 これくらいしなくちゃ格好つかないわよっ!

 威厳ってのも必要なんですからねっ!」


「いやいや、別に威厳や格好はどうでもいいんだけどね・・・。

 それに俺の拠点って・・・「岩場の聖域」じゃん?」


「・・・ああ~・・・言われてみればそうね?

 で、でもっ!あんたを(あが)める人族達に示しが着かないてしょっ!?」


「い、いやまぁ~・・・その辺の事情は俺にはわからないからな~。

 でもさ・・・ミランダ、ありがとなっ♪」


「・・・う、うん」


悠斗はミランダの行為がとても嬉しく、素直に気持ちでお礼を言ったのだが、

ミランダは赤くなり声もとても小さなモノだった。


そんな様子を見ていたカロンが突然口を開いた。

悠斗の目を真っ直ぐ見て、熱を感じるほどの視線だったのだ。


「ユウト・・・ここなら思う存分戦えるんだよな?」


そんなカロンの熱を感じ取ると、視線をクロへと向けた。


「クロ、どうなんだ?」


軽く息を吐いたクロは小さく頷くと話始めた。


「はい、私がこの場所を聖域化すれば、

 この男と思う存分戦って頂けるはずですわ」


「こ、この男って何だよっ!チタニア・・・てめぇーさっきからよぉっ!」


カロンが怒る気持ちは悠斗には分かるのだが、

そんなカロンを気にする事もなく話を続けた。


「ですが、これまでこの敷地内を拝見した所・・・。

 闘技場のようなモノを作らなければなりませんわね?」


「・・・どう言う意味?」


「この男はさて置いて・・・。

 今のユウト様の実力ともなれば、

 普通の結界では意味を成さないでしょうから・・・」


「・・・えっ!?でもカロンも元とは言え神じゃんか?」


この時クロは視線をミランダへと移すと、

2人して軽く頷き合うと再び視線を悠斗へと向けた。


「・・・やってみればはっきりしますわ。

 だからと言って、ただの障壁では意味もありませんし、

 それに、ここまで頑張ったロジー達の努力が、

 水の泡になってしまいかねませんわね?」


悠斗とカロンはお互いに首を傾げながら、

クロとミランダの後を着いて行く。


そして屋敷の裏手に回ると、周囲を見回しクロが口を開いた。


「ふむ、やはりここでは狭過(せます)ぎますわね?」


そうクロがつぶやくとミランダが口を開いた。


「クロ・・・あの獣道の向こう側がいいんじゃないの?」


「そう・・・ですわね」


ミランダの話に返事をしながら、クロは視線をロジーへと向けた。

ロジーはクロ達が言わんとする事を理解すると・・・。


「・・・真に恐縮ですが、宜しくお願い致します」


そう言って、一緒に同行していたナイアドと一緒に、

ロジーは頭を深く下げるのだった。


「クロ、そうと決まればちゃっちゃとやっちゃうわよっ!」


「そうですわね?早く済ませてユウト様の成果も見たいですわね?」


2人の女神は同時に悠斗の方へと振り向くと、

ウインクをして微笑んでいたのだった。


すると2人の女神は駆け出し、

まずは野生の動物達が居ないかサーチした。

そしてそれと同時にミランダが空高く神力を放つと、

イルミネイトの敷地全体が、昼のように明るくなったのだった。


「明かりはこれで良しっとっ♪

 それで~えっと~動物達は~・・・あ~・・・結構居るわね?」


そうつぶやくと、悠斗に念話が飛んできた。


(ねぇ、ユウト~?ちょっと聞きたいんだけど?)


(んっ!?どうした?)


(えっとね~?今の癒やしの森ってどんな感じかわかる?)


(ああ~・・・一応確認したんだけど、

 かなりダメージはあるみたいだったよ?

 でも、深刻なのは狭間の空間であって、

 癒やしの森の被害は思っていたよりも大丈夫だったよ)


(そう・・・動物達はそこで生きていけると思う?)


(んー・・・多分それは大丈夫じゃないかな?

 俺が森へ入った時も、少数だけど普通に動物達が居たからな~

 それに池の水もウンディーネのおかげで回復していたからさ)


(そう、なら問題ないわね?わかったわ、ありがとね♪)


癒しの森の現状を悠斗から聞いたミランダは、

闘技場の建設予定地に居た動物達を、

一斉(いっせい)に癒やしの森へと転移させたのだった。


動物達の気配が消えた現状に、悠斗は目を丸くしながら驚いていた。


(まじかーっ!あれだけの数をっ!?

 ミランダまじすげーな?後でやり方を教えてもらおうっと♪)


少し含んだ笑みを浮かべた悠斗に、

隣に居たカロンは苦笑していたのだった。

そしてそんな表情を浮かべつつ、カロンは先程クロが話していた事が、

途轍もなく気になっていたのだった。


(それにしてもチタニアのヤツ・・・どう言う意味だ?

 確かに俺は神ではなくなったが、ユウトを待つ間修行しまくって、

 ステータス上は「亜神」並みには強いんだがな?)


そう思いつつもそのカロン達の眼前では、

クロとミランダが樹木の伐採を行っていたのだった。

しかも猛烈な勢いで鬱蒼(うっそう)とした樹々が薙ぎ倒れていった。


すると今まで余り話さなかったナイアドが悠斗に話しかけてきた。


「ユウト様?」


「ん?」


「私も少し手伝いたく思うのですが?」


「いやいやいや、あれを見てよ?

 今、あの2人の中に入って行ったら・・・死ぬよ?」


「・・・ははは」


ナイアドは悠斗の言葉にただ笑うしかなかったのだが、

反対側なら・・・と、言う事で許可を求めてきた。


「えっと~・・・ここは君達の領地だろ?

 俺に断る必要はないからね?」


悠斗のそんな答えにロジーに視線を送ったナイアドは、

苦笑して見せると、ロジーも苦笑を返し軽く頷き、再び悠斗に話しかけた。


「実はですね?私はあれから再び剣の修行に(いそ)しんだのです。

 そして身体強化もレベルに磨きをかけました。

 それをこの場でユウト様に見て頂きたいのですっ!」


「へぇ~・・・それは是非拝見しなくちゃね♪」


悠斗は楽しそうにそう話すと、ナイアドは目を輝かせ喜んでいた。

笑顔をこぼしながらも、ナイアドの目の奥に力が宿っていた。

それに気がついたカロンが口を開いたのだった。


「なぁ、ユウト?あの人族・・・ナイアドとか言ったよな?」


「・・・ああ」


「・・・前はどうだったかは知らんが、いい気迫を纏った男だな」


「・・・確かに自信ありそうだな?

 それに身体強化を磨いたって言っていたから、期待はできそうだね?」


「・・・お手並み拝見といこうぜ」


ミランダ達とは反対側の森の手前で足を止めたナイアドは、

腰に携帯していたアイテムバッグから剣を取り出した。


そして・・・。


「・・・身体強化っ!Lv.6」


そう叫ぶと、体中を魔力が駆け巡り身体能力を上げた。

そして腰から引き抜いた剣を構えると、

徐々に集中力を高め、剣に魔力を纏わせると、

目の前に(そび)える樹木を見つめ、

一気に剣で樹木を横薙(よこな)ぎにしたのだった。


剣を振る音とわずかに聞こえた斬撃音・・・。

これを見ていた悠斗とカロンは笑みを浮かべていた。


「あの男・・・やるじゃねーか?」


「ははは、前に戦った時よりも数段良くなってるな」


悠斗とカロンはお互いを見ると、嬉しそうに笑っていたのだった。

そんな様子をじっと見ていたロジーが2人の隣に並ぶと、

笑顔を浮かべながら口を開いた。


「ナイアドは、ユウト様に敗北してから、

 まるで人が変わったように、剣の修行に励んだそうです。

 そして実際この私も、ナイアドの修行をこの目で見てきました」


「ははは、あいつはまだ強くなる。

 まだまだ発展途上だと思うよ?

 だけど・・・あれを見た感じだと、師匠的な人は居ないみたいだね?」


そんな会話にカロンもウキウキとした表情を浮かべながら、

2人の会話に入ってきた。


「だろうな?あいつは天性の勘だけで修行をしてきたんだろう。

 恐らく今は見えない壁にぶち当たり、藻掻き苦しんでいるんだろうな?」


ロジーはそんなカロンの意見に驚いていた。

何故ならナイアドは修行に行き詰まっていたからだった。


そして暫くそれを見ていた悠斗達だったが、

ナイアドの体力に限界を感じると声をかけ終わらせた。


息を切らせながらナイアドが戻って来たところで、

クロから念話が入ってきた。


(ユウト様・・・これくらいで宜しいでしょうか?)


(えっ!?もう終わったの!?)


その声に悠斗はクロ達の方へと視線を移すと、

凄まじい範囲の樹木の伐採が終わっていたのだった。


(あはははは・・・っパねーなっ!)


悠斗はまさに驚愕して声が上ずっていた。

カロン達も同様に、2人の女神の奮闘ぶりに素直に脱帽していたのだった、


「なぁ、ユウト?」


「・・・今度は何だよ?」


「・・・いや、何・・・ちょっと驚いちまってよ?」


「んっ?」


「これが・・・って、ちょっと違うかもしれねーがよ?

 本来これが本当の神の姿ってヤツなのかもしれねーと思ってよ?

 この世界の子らを助け愛する者達が・・・本来の神の姿なんだろうな?」


少し悟った物言いに悠斗は一瞬笑ったが、

カロンが女神達を見る眼差しが、とても羨ましく見えているように思えた。


「・・・後悔してるのか?」


「・・・そうかもしれねーな?

 もっと早く、ユウト・・・お前に出会えていたらと思うとな?」


「じゃ~今からでも遅くはないんじゃないのか?」


「はっはっはっ!今更どうしようもねーけどよ、

 人族になった今なら・・・生命を全うする事の意味が、

 ちゃんと分かるような気がするぜ・・・」


カロンの憂いのある表情に、

悠斗は「ああ、そうだな」としか言えなかったのだった。


そして伐採を完了し終えたクロは、

ミランダを悠斗達の元へと行かせると、神力を凝縮し始め、

伐採した場所一帯に強固な結界を展開したのだった。


それを見届けた悠斗とカロンは、お互いの拳を軽くぶつけ合うと、

クロの居る場所までゆっくりと歩んで行った。


その時、クロとミランダの昼のような明るさと破壊音を聞いた者達が

騒ぎを聞きつけ雪崩込んできた。



そして・・・。


クロによって結界が張られた地の上に、悠斗とカロンが対峙していた。


クロは2人の立会人として見守る事とした。


「2人とも・・・少し騒がしくなりましたが、力一杯戦いなさい」


「・・・ああ、ユウト・・・見物人は多いほうがいいからな?

 ここらでケリ着けようぜ?」


「そうだな・・・楽しませてもらうよ♪」


「ユウト・・・何か賭けないか?」


「・・・別にいいけど?賭け事での憲法違反とかなければな?」


「お前成人してんだろ?そしたらそんなもんねーよ」


「なら・・・問題なしだ」


2人はニヤリと笑みを浮かべると、互いに離れ距離を取った。

そしてカロンはその思いを口にした。


「ユウトっ!もし俺が勝ったら・・・アマルテアに会わせろっ!」


「はっはっはっ!な~んだ・・・そう言う事か?

 別にいいんだけど・・・あ~・・・でもオウムアムアが・・・」


「はぁー?何だってー?」


「ははは・・・お、お構いなく~・・・」


この時悠斗は勘違いしていた、

オウムアムアはアマルテアの事を想っている・・・

そう思っていたのだったが、

実際は全然違い的外れもいいところだったのだ。


そして2人は呼吸を整えると、視線をクロへと送った。

軽く頷いたクロは一瞬笑みを浮かべると声を張り上げた。


「・・・宜しいですわね?

 では・・・始めっ!」


それと同時に悠斗とカロンが同時に叫び声をあげた。


「「身体強化っ!Lv,10っ!」」っと・・・。


こうして悠斗とカロンの模擬戦が始まりを迎えたのだった。





水 ・・・ 私は水のスピリットでミツチです。宜しくね♪

樹木 ・・・ オイラは樹木のスピリット、ククノチだぜーっ!

水 ・・・ って言うか、あんた・・・どうして大きくなってんのよっ!?

樹木 ・・・ あ~・・・多分マスターが存在進化したからだろうな~?

水 ・・・ じゃ、じゃーっ!どうして私が進化してないのよっ!

樹木 ・・・ し、知らねーよっ!マスターに聞けばいいじゃないのかっ?

水 ・・・ ま、まぁ~そうなんだけど・・・釈然としないわっ!

樹木 ・・・ んー。きっとまだ何かあるんじゃないのか~?

水 ・・・ あるって・・・な、何があるって言うのよ?

樹木 ・・・ オイラにわかるはずねーぜ?

水 ・・・ あんたはまたそんな事言ってっ!無責任なんだからぁーっ!

樹木 ・・・ ま、まぁ・・・後でマスターに聞いてみようぜ?

水 ・・・ そ、そんな時間・・・ある訳ないじゃない・・・ぐすん。



ってなことで、緋色火花でした。

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― 新着の感想 ―
[一言] いい所で終わられてしまいましたね(><) カロンはどんどん好感度が上がりますね♪ 新しいお話も楽しみにしています♪
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