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異世界転移 ~魔を狩る者~  作者: 緋色火花
第二章 港町・アシュリナ編
155/408

122話 思わぬ展開

お疲れ様です。


日々寒くなりますが、皆さんはいかがお過ごしでしょう?

私は・・・死んでますw


次回のアップは活動報告の方に記載しておきますので、

そちらをご確認下さい。


ってな訳で、本編122話になります。

前半サル達との話が続きますが、

その後・・・悠斗はっ!



それでは、本編122話をお楽しみ下さい。

分身ザル達のボスであるゴリアテと出会い、

宴を催した後・・・。


(なぁ、ゴリアテ?お前、魔力あるんだな?)

(ああ、飼われていた頃、ある魔法をいくつか身に着けたんだ)

(ある魔法?)

(初歩の解毒魔法と、身体強化・・・あとは、水魔法だ)

(まじか・・・やるじゃん♪)

ゴリアテは魔法が使えても初歩である事を気にしていたのだった。

だから一度も自分自身をすごいと思った事もなかった。


(すごくはない・・・だが、水に苦しむ事はなかったがな?)

(役に立っているなら・・・すげーじゃんか?)

(ははは・・・ありがとよ♪)

悠斗に誉められ、ゴリアテは嬉しかったのだ。

仲間になった悠斗に誉められた事が・・・。


(魔力があるなら・・・コレをやるよ)

(ん?何だ・・・それは?)

悠斗はゴリアテに通信用の魔石を手渡した。

その魔石の使用法を教えた悠斗。


だが悠斗の説明を聞いたゴリアテは少し不安そうな顔をしていた。


(ん?どうした?)

(いや、俺の魔力はとても少ない・・・

 それに・・・人族との会話が、念話で出来るのか?

 そんな疑問が生まれてな?)

(はっはっはっ!なら・・・試すか?)


悠斗は笑顔でそう答えると、魔石にお互いの魔力を流し合い、

お互い離れた場所で確認してみたのだった。

その結果・・・。

心配する必要もなく、通信用魔石を使った念話での会話が成功した。


(な?大丈夫だっただろ?)

(あ、ああ・・・これで離れて居ても、兄弟とは会話できるのだな?)

(いつでも話せるからさ♪

 あっ、でもさ・・・その兄弟ってのは止めてくれないか?)

(何故だ?)

(・・・なんか・・・恥ずかしい・・・)


悠斗の姿に見合った会話に、ゴリアテは大声で笑った。

照れ臭そうにする悠斗もまた、笑っていた。


少しの間、雑談を楽しんだ二人は広場を少し進んだ所にある岩場に来ていた。

その岩場には、寝るのに適した穴が開いていた。


(こんな所に岩場があるのか・・・へぇ~)

(ユウト・・・今日はこの穴の中で寝てくれ)

(いいのか?俺がここで寝て?)

(ああ、勿論だ。まだこんな場所はたくさんあるからな?)

(じゃ~遠慮なく♪おやすみ~)

(ああ、また明日な?)

挨拶を交わした二人は、それぞれの場所で眠りに着いた。


そして翌朝早朝・・・。

いつものように起きた悠斗は、小さな息遣いに驚いた。

「・・・ははは。お前・・・いつの間に来たんだよ?」

小さな寝息を立て丸く眠っていたのは、ゴリアテの息子だった。


悠斗はマジックボックスから、小さな布を取り出すと、

ゴリアテの息子に掛けてから、外に出て行った。

それは勿論、毎朝欠かさないトレーニングをする為だった。


軽く森の中を走り戻ってきた悠斗は、ストレッチを済ませると、

いつものように、修練を始めた。

体術、剣術、魔力制御・・・。そして最後に気道・・・。

一通りいつものように朝練を終えた悠斗は、

ふとその視線に気が付いた。


振り向くとその視線の先に居たのは、ゴリアテだった。

(・・・見事なものだな?)

(ははは、なんだ・・・見てたのか?)

(洗練されたその集中力に、声を掛けづらくてな?)

(それはすまなかったな?)


何故此処に居たのかを質問すると、

ゴリアテは何気に目を覚ますと、息子が居ない事に気付き、

周囲を探し回っていたらしい。

だが、ふと悠斗の事を思い出したゴリアテは、

悠斗が居る場所に来た時に、朝練に励む悠斗を見つけたらしい。


(息子なら俺の横で寝てたぞ?)

(迷惑をかけたようだな?)

(いやいや、寝顔に癒やされたから問題なしだよ♪)

そう言って、悠斗は笑っていた。


それから宴を催した広場に行くと、

仲間達がそれぞれ分担しながら、朝食の準備を始めていた。

(ユウトも一緒に食べよう)

(・・・ゴチになりますっ!)

悠斗に気付いたゴリアテの仲間達は、温かく迎い入れ、

悠斗も一緒に朝食を取ったのだった。


朝食後、全員が揃っている状態で、

悠斗は大恩人であり、ゴリアテの兄弟分である事を告げた。

反対する者はおらず、分身ザル達も快く歓迎してくれた。

それから暫くの間、悠斗はゴリアテの息子と遊んでいたのだが・・・。


(おーいっ!ユウトーっ!)

ゴリアテの呼び声に、悠斗は駆け寄っていく。

(どうしたんだ?)

(息子の名の事だが?)

その質問に悠斗は待ったと答えた。

悠斗はゴリアテに、やらなければならない事があると告げると、

「分かった」と、そう答えたのだった。


そして昼頃・・・。

悠斗はゴリアテ達と共に、住処(すみか)である森の入り口に来ていた。

(・・・世話になったな?)

(・・・それは俺達の方だ)

笑い合う二人は硬く握手した。

(またな・・・ゴリアテ)

(ユウト・・・いつでも寄ってくれ)

(ああ♪)

ゴリアテの息子が悲しそうな顔を見せるが、

説得された為に、泣き出すのを我慢していたようだった。

(これから何処へ行くんだ?)

(・・・アシュリナだ♪)

(気を付けてな)

(ああ)


みんなに別れを告げた悠斗は、手を振りながらその森を後にした。

森が見えなくなると、悠斗は瞬間移動を何度か使用し、

無事にアシュリナへと到着したのだった。

勿論・・・。念の為、港町のゲート付近に着地したのは言うまでもない。


悠斗は海を見ながらゲートに差し掛かると・・・

「・・・あっ、ゲート前で身分証見せるんだった」

マジックボックスに保管してあるのを確認すると、

悠斗は街へ入る為に並んでいる列に並んだ。


「・・・結構人が居るな~?」

悠斗は長い列の後ろから前を覗き込むと・・・


「おいっ!ロイサムっ!てめぇー・・・まだ街に居たのかっ!」

そんな声が前方から聞こえてきた。

(なんだ?喧嘩・・・か?

 ロイサム・・・あれ?どこかで聞いたような・・・?)

悠斗はそう思いながらも、少し様子を見る事にした。

何故なら、ここは港町に入るゲート付近、

当然ゲートを守る騎士たちが居るからだった。


「・・・わ、私が何故、この街から出て行かなければならないのですっ!

 うちはただの食堂ですよ?

 言いがかりをつけるのはもう止めて下さいっ!」


「言いがかりだと?てめぇ・・・。

 お前の店が俺の親父の店の客を盗んだんじゃねーかっ!」


「ぬ、盗むだなんてっ!貴方の父親の店が、横暴だからでしょっ!

 品質の悪い食材を使用しているのに、料金は馬鹿高いっ!

 お客様は騙せませんっ!

 そんな態度がお客様を店から離れさせるんですよっ!」


「何だと・・・てめぇーっ!ロイサムっ!ぶっ殺してやるっ!」

激しく口論する声に、悠斗は仲裁するかどうか悩んでいると・・・。


「こらぁーっ!貴様達っ!何をやっとるかぁーっ!」

そう叫びながら、門を守る二人の騎士が駆け寄ってきた。

その騎士達は、激しく口論する二人の間に入ると、事情を聞いていた。

悠斗は「これで安心だな・・・」と思い、覗き込むのを止めた。


そして悠斗は当然・・・。

言いがかりを付けている若い男が連れて行かれると思っていたが、

だがそれは違ったようだった。


「ロイサム・・・貴様っ!

 エルバド氏のご子息・・・ドリューになんて事をっ!」

「ああ、全くだぜ・・・。

 貴様のような下民の食堂などに、

 客を奪われたエルバド氏の気持ちになってみろっ!」


悠斗は二人の騎士達のありえない発言に、首を傾げていたのだった。

(な、何でそんな話になるんだよ?おかしくないか?)

再び覗き込んだ悠斗は、その光景に唖然とした。


「貴様・・・今直ぐ街を出ろっ!

 さもないと・・・今、この場で貴様を切り捨てるっ!」

その騎士の発言に悠斗は「はぁー?」と、声を漏らした。


「そ、そんな横暴なっ!私は何もしていないっ!

 な、何故・・・そんな馬鹿なっ!」

「ふっふっふっ・・・最後の言葉がそれなのか?」


ヤバイ雰囲気なのに他の者達は顔を背けただけだった。

悠斗は列から離れると、その騒ぎへと歩き出した。

すると・・・

「あ、あんた・・・止めなってっ!」

突然悠斗の前に並んでいた男が、声を掛けてきた。

「・・・何故止めるんだ?」

「あ、あんたは知らないかもしれないが、

 あの衛兵と門番はヤバいんだってっ!」

「それが怖いから助けないのか?」

「そ、そんなの・・・当たり前だろっ!

 誰だって命はおしいんだっ!妙な正義感は命取りになるぞっ!」

「・・・あんたは、それでいいのか?

 あの光景を見て、何も思わないのか?」

「・・・しょうがないだろ?命は・・・おしいんだ」


そう話す男を無視した悠斗は、魔石を取り出すと・・・連絡した。

そして・・・


「命乞いの時間はお終いだ」

「エルバドさんに懺悔しながら、あの世に行くといいぜ?」

「・・・わ、私はただ美味しい料理を提供しているだけだっ!

 こんな横暴・・・サウザー様が許すはずがないっ!」

「はっはっはっ!サウザーだって?お前・・・馬鹿じゃないのか?

 俺達がこの街を守っているから、あの子爵様は偉そうにしていられるんだぜ?

 な~んにもわかっちゃいねぇーんだな?」

「もう・・・いいだろう?」


一人の騎士が剣を抜いた。

「ま、待って下さいっ!わ、私はっ!」

「わーっはっはっ!親父の恨みを晴らさせてもらうぜっ!」

「ドリュー・・・これは貸し・・・だからな?」

「ああ・・・勿論分かってるぜ」


騎士の一人が剣を振りかぶり「ニヤリ」と笑みを浮かべると、

そのまま剣を振りかざした。

「うわぁぁぁぁぁっ!」

「パシッ!」と、音を立てて振りかざしたはずの剣が止まる。

断末魔の声を上げるロイサムだったが、その剣が命を奪う事はなかった。

「・・・えっ?!」


「ははは、連絡してたらギリギリになっちゃった・・・。

 でもっ!間に合ったからセーフっ!」


「な、なんだ?」

驚く騎士は目の前で起こっている出来事に驚き固まっていた。

すると騎士の一人が・・・

「き、貴様っ!ガキの分際で無礼にも程があるぞっ!」

悠斗は掴んでいた剣を離すと、声を上げた騎士に向き直った。


「・・・無礼って・・・誰に対してなんだ?」

その言葉に騎士は一歩後ずさった。

「・・・貴様・・・一体我らを誰だと思っているんだ?」

「誰って・・・ただの騎士だろ?違うのか?」

悠斗は騎士達の理不尽な態度に、苛立っていた。


にじり寄る悠斗に、騎士が次第に気圧されていく。

すると、ドリューと言われていた若い男が、

後ずさる騎士の後ろから吠えてきたのだった。


「小僧っ!お前が誰かは知らんが・・・親父に頼めば貴様など・・・」

悠斗はその言葉に鋭い視線を向けた。

「・・・なっ!」

ドリューと言われた若い男は、悠斗の迫力に圧倒され、

その場に座り込んでしまった。

「あんたが自分でやればいいだろ?

 あれだけ吠えたんだ・・・勿論・・・ヤる・・・よな?」

突き刺すような視線に、ドリューは黙り込んでいると、

悠斗の背後から、騎士の一人が突然斬りかかってきた。


「死ねぇぇっ!このガキィィィ!」

背後から襲いかかる騎士の攻撃を難なく避けると、

その剣は地面に叩きつけられていた。

「ばっ、馬鹿な・・・」

呻くように声を出すと、その騎士は再び斬りかかってくる。

だが、その攻撃は(かす)る事もなく、ただ空を斬っていく。


「あ、当たらねぇ・・・そんな馬鹿なっ! お、おいっ!二人で()るぞっ!」


その声に後ずさった騎士が返事をすると、

二人がかりで悠斗に襲いかかってきた。


だが二人がかりでもその剣が悠斗に届く事はない。

息を切らし、次第に剣の動きが鈍っていく。

「・・・こ、このガキっ!お前は牢屋にぶち込んでやるぜっ!

 俺達に逆らって、この街で生きて行けると思っているのかっ!」

「ああ、そうだぜっ!俺達の仲間がお前を生かしちゃおかねぇーからな?」

凄む騎士達に悠斗は大笑いした。

「はっはっはっ!・・・ウケるんだけど?」

唖然とする騎士達だったが、再び悠斗ににじり寄ってきた。


そして再び斬りかかろうとした時・・・。

「まっ、待てぇぇぇっ!」

騎士達の背後にある、港町のゲート)付近から声が聞こえた。

その声に二人の騎士達が振り返ると、

数人の者達が土煙を上げ駆け寄ってきた。


「はぁ、はぁ、はぁ・・・ま、間に合った・・・」

「ギ、ギルマスのあ、足・・・遅いんだよっ!」

「うるせぇーっ!はぁ、はぁ・・・お、俺も年・・・だな」

「も、もうっ!ギルマスが悪いんですよっ!」

「な、何でお前まで付いて来てんだよっ!」

「あっ・・・つ、つい・・・」

そう話す3人は膝に手を付き、息を切らせていた。


「お、おま・・・いや、これはウェズン殿ではありませんか?

 どうしてこのような場所に?」

そう話す騎士の一人が話しかけると、ギルマスであるウェズンは、

その騎士達に、鋭い眼光を浴びせた。


「お前ら・・・一体何やってんだ?」

その眼光は全てを見透かしたような鋭さを持っていた。

「い、いや・・・わ、私共はただ、任務遂行中にですね?

 このガキが・・・・こ、この~・・・」

「何だ?はっきりと言えっ!」

「はっ!このガキがここに居る・・・え、えっと・・・」

歯切れの悪い二人の騎士に、ウェズンが苛立ちを見せていると・・・


「こ、このガキがっ!お、俺を殺そうとしてきたんだっ!

 そ、それをこの・・・き、騎士達が守ってくれていたんだっ!」

悠斗の後方で突然叫び出したドリューの言葉に、

二人の騎士達も話を合わせてきたのだった。


「それは・・・本当なのか?」

ウェズンがそう言うと、ドリューはゲートに並ぶ者達に声をかけた。

「な、なぁ?お、お前らも・・・見てたよな~?」

そう叫びだすドリューに、列に並んでいた者達は、

嫌な笑みを一瞬浮かべると、ドリューの問いに答えたのだった。

この時答えた者達は、ドリューがエルバドの息子である事を知った者達が、

「此処で借りを作っておけば・・・」と、そう思っていたからだった。


「そうか・・・こいつが・・・ねぇ~?」

不敵な笑みを浮かべるウェズンは、悠斗を見ると楽しそうな顔して見せた。

(こ、こいつ・・・楽しんでるよね?)

悠斗は一度捕まる事を覚悟すると、不敵な笑みをウェズンに返した。

その笑みにウェズンは、遊びが過ぎたと冷や汗をかいたのだが、

それはまた別の話。


「・・・お前ら、こいつが誰か知っているか?」

その問いに、ドリューと二人の騎士達は首を振って見せた。

一度悠斗の顔を見たウェズンは「ニヤリ」と笑うと・・・


「こいつはな?この街のB級冒険者だっ!」

そう言い切るウェズンは、再び笑みを漏らした。

(は、はぁ~?俺はC級だろ?何でB級になってんだよっ!)

そう心で叫ぶ悠斗だったが、そのまま様子を見る事になった。

すると、ウェズンと共に駆けつけた者達が話を合わせてきた。


「私は冒険者ギルドの主任受付嬢をやっているポーラです。

 その人の名はユウトさ・・・。

 コホン。その人の名はユウトと言って、間違いなく冒険者の方です」

「俺はこのユウトさ・・・いや、ユウト兄貴の舎弟で、

 同じくB級冒険者のシーバだ。

 お前ら・・・俺の事は知ってるよな~?

 毒蝮(どくまむし)の旅団のリーダーだ」


この時悠斗は・・・(ど、毒蝮って何だよっ!)心の中で突っ込んでいた。

(って言うか・・・あんた誰?)

悠斗の心の声を他所に、話は進んで行く。


その話を聞いた者達は・・・

「び、B級!?・・・こ、こんなガキが?」

「う、嘘だ・・・」

「も、もし本当なら・・・み、身分証であるギルドカードをっ!」

(あ~・・・知らないからな?

 ギルマス達の大嘘がバレちゃうぞ~・・・)

その声に悠斗はギルドカードを取り出そうとすると・・・。


「おっと、こいつのギルドカードなら・・・此処にあるぜ?」

そう言ってポーラに合図を送ると、ギルドカードを差し出した。

(あれ?俺のギルドカードなら・・・此処にあるんだけど?)


そう思う悠斗を他所に、二人の騎士達が確認していく。

「ほ、本物だ・・・だ、だが、どうしてウェズン殿がこれを?」


「ああ~簡単な話だ。ユウトがコレを忘れて街を出ただけだ。

 冒険者は並ばずにギルドカードを見せればいいだけだからな。

 それに気付いたユウトは、こうやって並ぶ羽目になったんだろう。

 なぁ?ユウト・・・そうなんだろ?」

「・・・そう・・・だけど?」

突然ギルマスから話を振られた悠斗は、

選択の余地もなく、嫌々頷いて見せた。


「な、なるほど・・・」

納得せざるを得ない二人の騎士は項垂れるも話を続けた。


「すみませんが、これだけ人がこの者の所業を目撃しております。

 ですから、此処は私達に従ってもらいます」

そう言い切る騎士達の顔は、黒く淀んでいたのだった。


「わかったが・・・。もし、その証言が嘘だと分かったら・・・

 冒険者ギルドでクエストを出し、

 嘘の証言をした者達を・・・一人残らず奴隷送りにするが・・・

 それでも・・・いいか?」

「・・・えっ!?」

ウェズンの発言にドリューや二人の騎士達も含め、

列に並ぶ者達も騒然となった。


「ああ~、因みにだが・・・。

 ユウトは領主様が率いる騎士団の団長様なんだが・・・

 それを伝えるのを忘れていたぜ♪」

ドヤ顔でそう言い切るウェズンに、思わず悠斗はズッコケた。

(い、いつ俺が団長になったんだよっ!流石に嘘だとバレるぞっ!)


「・・・こ、こんな子供が団長な訳ないでしょっ!」

騎士達のその言葉に、周りからも同意の声が上がるのだが・・・

その声は瞬時に収まる事になった。


何故なら・・・

「・・・ウェズンの話は本当だぜ?下級騎士共・・・

 うちの団長に、何、喧嘩売ってんだよ?お前ら・・・死ぬぜ?」


「はい、紛れもなく・・・真実で御座います。

 ユウト様・・・このクズ騎士共、私が斬り捨てましょうか?」


そう言って現れたのは、サウザー邸に居るはずの二人・・・

ゼノとステアだった。


「ゼ、ゼノっ!ステアっ!」

思わず声に出てしまった悠斗に、二人は頭を下げると・・・。

「よっ!ユウト団長っ!任務完了っスか?」

「ユウト団長・・・サウザー様が、ギルド本部でお待ちです」


(い、いや・・・な、何だこの展開は?

説明は・・・な、ないんだ?まじ・・・か?)


二人の言葉に悠斗は顔を引きつらせ叫びたくなっていた。

(・・・い、一体何が?

 誰か・・・説明してくれぇぇぇっ!)


悠斗の心の叫びは、誰にも届かなかった。


ラウル ・・・ ちょりーすっ!ラウルでーすっ!

ミスティ ・・・ コホン。そのような挨拶・・・お止め下さい。

ラウル ・・・ 断るっ!皆から愛される創造神を目指しているからねっ!

ミスティ ・・・ ・・・そんなモノ、目指さないでください。

ラウル ・・・ 君は相変わらず言うことが硬いな~?

ミスティ ・・・ 我々は神なのです。浮ついた気持ちではいられませんわ。

ラウル ・・・ はっ!一度神界で、誰が一番人気があるか、総選挙でもっ!

ミスティ ・・・ ・・・もし、万が一・・・そのような事が行われた場合・・・

ラウル ・・・ ば、場合・・・?

ミスティ ・・・ ラウル様はランク外・・・かと思われますが?それでもしますか?

ラウル ・・・ うぐっ・・・そ、そんなイベントは・・・しませんorz



ってなことで、緋色火花でした。

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― 新着の感想 ―
[一言] 悠斗、すごい出世ですね(笑) ロジー含めサウザー邸で何か動いてるのでしょうか? 今後の展開を楽しみにしています♪
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