120話 人化と旅立ち
お疲れ様です。
仕事が残っていて自宅でもするはめに・・・orz
そんな訳で少々あっぷが遅れてしまいましたが・・・。
この120話から、暫く閑話が続きます。
そちらも宜しくお願いします^^
次回のアップは活動報告に書いておきますので^^
それでは、120話をお楽しみ下さい。
「私は精霊樹・・・」
そう名乗り悠斗が説明を求めると、悠斗を緑色の光で包み込んだ。
悠斗はその眩しさに目を閉じると、収まるまで待っていた。
眩しさを感じなくなった悠斗は目を開けたが、
その空間は現実の世界ではなかった。
「・・・此処は?」
「此処は私の精神世界・・・」
「精神世界・・・か。それで?あんたは何者なんだ?」
「私は先代の精霊樹の残存思念です」
「・・・なるほどね」
悠斗は先代の精霊樹と名乗る者の言う事を、すぐに受け入れた。
何故なら、エルナトとミアプラと似た気を発していたからだった。
「それで俺に何か用なのか?」
「はい、まずは私達を救って頂いたお礼と、
貴方様のお役に立てる事があればと・・・」
「その気持は素直に受け取るよ。俺もあの二人に出会えた事に感謝している」
「有難う御座います」
「残存思念とは言え、直接礼を言われるとはね~?
あんたも義理堅いと言うか何と言うか・・・」
苦笑しつつ呆れている悠斗を見て先代の精霊樹も、
悠斗と同じように笑っているかのようだった。
「それで?俺に何か伝えたい事でもあるのか?」
「はい」
「分かった。有り難く聞いておくよ」
「僭越ながら・・・貴方様にはお伝えしなければならない事があります。
それは、貴方様の中に眠る御力の事です」
「・・・赤銅色の力の事か?」
「はい」
「やっぱりアレって相当やっかいなモノなんだな~?」
精霊樹は強い緑色の光を放つと、
その光は悠斗の体の中へ吸い込まれていった。
「今のはなんだ?」
「貴方様の中に居るスピリット達に私の力を与えました。
万が一の時、そのスピリット達が貴方様を守ってくれるでしょう」
「・・・危ないモノじゃないよな?」
「はい」
悠斗は中に居るスピリット達が、危険にさらされる事を懸念していた。
「・・・信じよう」
「有難う御座います。
ですがその力はあくまであの子達を守る為の力・・・。
貴方様ご自身がそれを制御し、進化させねばなりません」
悠斗は先代精霊樹の言葉に違和感を感じると質問をした。
「進化って言った?」
「はい」
「もう少し詳しく教えてくれないか?」
「はい。その御力にはまだ先が御座います。
しかしながら今現在貴方様のお力は、
ほんの僅かなモノ・・・。
並大抵の事では引き出せないでしょうが・・・」
「そうか・・・有難う」
精霊樹にそう言うと、先代精霊樹は悠斗を現実世界に戻したのだった。
戻ってきた悠斗はエルナトとミアプラと暫く遊ぶと、
ラウルと話したことについて二人に説明した。
「私は戦うのは好きじゃないけど、ただ負けるのは嫌っ!」
「僕はみんなを守りたいから訓練には参加するよ?
どのみち僕も参加したいって言いたかったんだ」
二人は悠斗の心配を他所に、あっけなく受け入れたのだった。
「僕達にもその・・・擬体っていうモノを作ってもらえるんだね?」
「ああ・・・でもちょっと特殊らしいから、
時間はかかるみたいだぞ?」
説明を終えた悠斗は昼食を食べに二人を連れて屋敷に戻って行った。
そして悠斗はランチが終わりティータイムに入った時、
全員に暫くの間、聖域から離れる事を告げた。
悠斗の性格を知る者達は、「今更何を?」と笑っていたのだった。
その後、細かい説明をラウル達と交わし外に出ると・・・
「ヒィヒィーンっ!」と、まるで悠斗を待っていたかのように、
ユニコーンが声を掛けてきた。
「ああ~・・・お前か?」
悠斗の傍にすり寄って来ると、何かを言いたそうにしていた。
「ごめんな?大まかな気持ちは分かるんだけどさ・・・」
そう告げるとユニコーンは残念そうに項垂れてしまった。
悠斗はユニコーンの首をハグすると、
そのユニコーンは何かに「ピクリ」と反応し警戒した。
「おーいっ!ユウト~っ!」
声がする方を見ると、ラムダが悠斗に駆け寄ってきた。
「ラムダ・・・一体どうしたんだ?」
傍に居るユニコーンがラムダに嘶いた。
ラムダは嘶くユニコーンに説明すると、納得してその警戒を解いた。
「あのよ?ちぃーとお前に頼みたい事があってな?」
「頼み?ロゼッタとの仲裁とかだったらしないからな?」
ジト目でラムダを見る悠斗の目に慌てて見せたが、
どうやらそう言う事ではないらしい・・・。
「いや、実はよ?儂の友人に名前を付けてやってほしいんだが?」
「友人に名前?友人ならお前が付ければいいじゃんか?」
「いやな?言霊の力ってのは神獣である儂らには無理なんだ。
どうせアレだろ?このユニコーンにも名付けてやるところなんだろ?」
ラムダにそう言われてユニコーンを見ると、「ヒィヒィーン」と嘶いた。
「お前・・・それを俺に言いたかったのか?」
ユニコーンは嬉しそうに悠斗に応えて見せた。
「なぁ~ラムダ?名付けるとどうなるんだ?」
「どうなるってユウト・・・知らなかったのか?」
頷いて見せる悠斗にラムダは説明していった。
「神獣が心を許した人族に名前を付けてもらうとな?
儂達のように人型になれるんだよ」
「まじか・・・?」
「ああ、まぁ~見たところ・・・
このユニコーンにはその資格がありそうだな?」
「資格とかってあるのか?」
「ああ、年齢はある程度過ぎてなければ無理な話だが、
要はだな?どれだけ神獣がユウトに信頼を置いているか・・・
まぁ~そこが重要だな?」
ラムダの言葉に悠斗はユニコーンを見ると、大きく頷いていたのだった。
「んー・・・名前か・・・」
期待してそわそわするユニコーンを他所に、悠斗は頭を悩ませていた。
(あー・・・なんだろ?大福とか桜餅とか・・・これじゃペットだろっ!
じゃなくて~・・・ユニコーンと言えば角・・・ふむふむ。
角次郎?いやいや、男か女かもわかんないしな~・・・)
ユニコーンは今、可笑しな名前をつけられそうになっているとは露知らず、
悠斗の名付けに期待し胸踊らせていた。
そしてまたラムダもその名付けにわくわくしていたのだった。
だがラムダとユニコーンは知らない・・・
悠斗にネーミングセンスが病的に皆無だと言う事を・・・。
スピリット達や二人の精霊樹達は奇跡的に命名されたのだが、
そうそうある事ではない。
それが・・・奇跡・・・なのである。
毎度奇跡が起これば、それはもう奇跡ではないからだ。
(・・・青みがかった白・・・ふむ・・・青銅色か?
青銅ねぇ~・・・あっ!ブロンズセイン・・・いやいやいやっ!
そ、それはダメだっ!ダメなヤツだ・・・うんうん。
ジャブ・・・って名前は・・・いやいやいやっ!
そこから離れなければっ!色々と問題が起るじゃないかっ!)
昼過ぎに名前を考え出してから・・・陽が傾き始めた。
ユニコーンは悠斗が居る周辺で草を喰んでいた。
ラムダは木陰で横になり眠りについていたのだった。
悠斗はふと思い出した事があった。
その光景を鮮明に思い出すと・・・
「・・・決まったっ!」
そしてラムダやユニコーンに報告する為辺りを見回すと・・・
「ま、まぁ~・・・普通寝るよね?」
「す、すまない・・・」
「ヒ、ヒヒィーン・・・」
不貞腐れつつも悠斗はユニコーンの首に手を添えると、
決めた名前を口にした。
「お前の名前は・・・パティーナだっ!」
そう告げた瞬間、ユニコーンは青白い光を放つと、
その姿がゆっくりと人型になっていくのが、シルエットで見て取れた。
「おお~・・・」
感動する悠斗はふとラムダの視線に気付き振り向くと、
ニヤニヤと笑っていた。
「どうだ?感動しただろ?」
「あ、ああ・・・正直貴重な体験をしていると思っているよ」
そして人化が終わると、そこに立っていたのは、
額上部に短い角を生やした15歳くらいの女の子だった。
「君がパティーナかな?」
そう声を掛けると、パティーナと呼ばれた女の子は、
片膝を着き悠斗に礼を取った。
「名付け・・・有難う御座います」
そう深々と頭を下げるパティーナに悠斗は、自分の名付けに満足気だった。
「悠斗よ?しかしよく女だとわかったな?」
「はっはっはっ!それくらい当たり前だろ?」
そう言い切っては見たものの、悠斗自身・・・
(女で良かったぁぁぁぁっ!)と、号泣モノだった。
そしてお次は・・・
「そっちはケリが着いたな~?じゃ~こっちを頼むぜっ!」
「あ、ああ・・・」
気乗りしないがここまで待ってくれた事を思うと断れなかった。
ラムダは含んだ笑みを見せると、指笛を鳴らし神獣を呼んだ。
「ヒィヒィーンっ!」と嘶く声が聞こえたかと思うと、
上空からその神獣は舞い降りてきた。
「ペガサス・・・きたぁぁぁぁっ!」
妙にテンションが上がる悠斗だったが、
自分の時と反応が違うパティーナはジト目で悠斗を見ていた。
「コホン」と、咳払いをした後・・・
(こいつは・・・間違いないな・・・名前はセイ◯だっ!)
お、おかしいな?何故か最後の一文字が言葉にならないのだが?)
そう思っていると、わくわくして悠斗を見つめる視線に我に返った。
「こいつはよ?どうやらお前のフアンらしくてよ?
俺に取り次いでくれってしつこくてよ~?」
ペガサスは顔を赤く染めるとラムダの後ろに隠れてしまった。
初々しさを見せるペガサスに悠斗は・・・
(この子も女の子・・・かな?)
そう予想すると、パティーナは声のトーンを落とし口を開いた。
「ユウト様?こいつ・・・オスですからね?」
「えっ?そ、そうなんだ・・・へぇ~」
ならばやはりセイ◯・・・と思ったのだが、
先程と同様に最後の文字が出なかった。
仕方がないので今度はパティーナにも協力してもらい、
ラムダの友人の名前を一緒に考えるのだが、
パティーナはどうやら、このペガサスの事が嫌いだという事が発覚した。
その理由を聞くと・・・
「え~・・・だってこいつ・・・ナルシストでキモいんだもんっ!」
その爆弾発言にラムダや悠斗は固まってしまい、
ペガサスもまた唖然としていたのだった。
悠斗は一人で考える事にすると、もう一度ペガサスを見た。
(ふむふむ・・・少し灰色がかっているのか・・・
純白よりも動物的でいいな・・・んー・・・)
悠斗は再び悩み始めるが、ペガサスの色合いが気に入ると
ラムダにこう告げた。
「アイボリーとキナリ・・・この2つはどうだ?」
「ほう~・・・アイボリーとキナリ・・・か」
ラムダは友人であるペガサスに視線を送ると、
ペガサスの反応を待った。
小さな声でラムダに告げると頷き悠斗に話した。
「こいつはキナリって名前がいいみたいだぞ?
もし良かったら名前の由来を聞かせてくれないか?」
そう言われ悠斗は「キナリ」の由来を話した。
「キナリってのは、天然繊維の色の事を言うんだ。
灰色がかった白をベースに赤や黄色をほんの少し足した色あい。
このペガサスって純白って言うよりも、
そんな色をしているなぁ~って、そう思ったからさ~」
ペガサスとラムダはお互いに頷き合うと悠斗に名付けてくれと頼んだ。
「お前の名は・・・キナリだ・・・自然色はお前に相応しいと思うよ?」
そう告げると、パティーナの時と同じように人型へと変わっていく。
人化が終わるとそこには、パティーナと同じくらいの男の子が立っていた。
キナリと名前をもらったペガサスは、自分の体を確かめていくと・・・
「おお~っ!すげーじゃんっ!君~なかなかやるじゃんっ!」
悠斗の肩をバンバン叩くキナリには教養と言うモノはないらしい・・・
ラムダもにこやかに見ていると、キナリから衝突音が聞こえたと同時に、
「ぐはっ!」
20m近く吹っ飛んで行った。
悠斗は「はぁ~」っと、溜息を吐く横には、
パティーナが怒りの形相で立っていた。
「い、一体何が・・・?ユウト・・・一体何があったんだ?」
「あ~・・・え~っと、簡単に説明しますと、
キナリの態度にむかついたパティーナが鉄拳制裁をした・・・
まぁ~そんなところかな?」
苦々しい顔をした悠斗にラムダも同じような顔をしていた。
「あいつ・・・ほんっっっとに慣れなれしいのよねっ!」
ブチギレていらっしゃるパティーナにキナリを任せると、
悠斗とラムダは食堂へ向かって行った。
「ユ、ユウト・・・ほんとに・・・ごめんな?」
「・・・まぁ~俺は別にいいんだけどさ?
キナリの教育はちゃんとした方がいいんじゃないのか?」
「・・・そ、そうだな」
「じゃないと・・・
あのタイプのヤツはミスティの逆鱗に触れる可能性がある」
その言葉にラムダは「ゴクリ」と喉を鳴らしたのだった。
そんな話を終えた悠斗達は温泉に入ると屋敷へ戻り食事を済ませた。
神達を除く全員が居るこの時に悠斗は立ち上がると話を始めた。
「みんな聞いてくれ・・・俺は明日にでも放浪しようかと思う。
特訓する者は俺が居なくてもしっかりやるようにな?
因みに放浪と言っても、度々返ってくるので心配はいらなし、
何かあっても通信用の魔石で連絡とれるからな?」
悠斗はみんなが心配するといけない・・・そう思って話したのだが、
返ってくる言葉は予想とは違っていた。
「誰もユウトの心配なんてしないわよ~?
私達は特訓で忙しくなるんだからね?私達の邪魔はしないでよ?」
イリアは訝しげな顔をするがおどけても見せた。
「ユウト様の心配をする暇があったら、私は強くなる方を選ぶのにゃっ!
天然を爆発させて色々な人に迷惑かけないようにしてほしいのにゃっ!」
基本的にセルカの言葉には悪意はない。
ない事はわかっているのだが・・・悠斗のダメージはとても大きかった。
「まぁ~主の心配したところで、こっちが気疲れするだけやからな~?
せやから心配するだけ損・・・ちゅーもんですわ♪」
白斗は爪楊枝で歯を「シィーシィー」としているのだが・・・
(爪楊枝だよな?どうやって持っているんだろ?)
悠斗は白斗の言葉よりも、そっちの方が気になって仕方がなかった。
「ユウト様の言いつけを守って頑張ってみます。
その時は私も戦力としてお使いください」
律儀にも立ち上がり頭を下げるアンナに悠斗は笑顔で答えた。
「訓練メニューは後で届けるから、焦らずに頑張ってほしい」
その言葉にアンナは力強く頷いて見せたのだった。
「パパ?僕達の事は心配いらないからね?
みんなを守れるように僕達は強くなるからっ!」
「ああ、エルナト?でも無理はしちゃいけないぞ?
焦りは何も生まない・・・それを忘れないようにな?」
「はいっ!パパっ!」
そうやる気を見せるエルナトに悠斗は頼もしさを感じるのだった。
「パパ~?私もエルナトと一緒に頑張るけど~・・・
ちゃんと帰ってきてね?」
「ミアプラ・・・」
少し感動した悠斗は優しく微笑むと・・・
「あっ・・・帰ってくる時はお土産忘れないでね~?」
「ガタッ」とコケる一同に笑うしかなかった悠斗だった。
「ユウト様・・・エルナト様とミアプラ様の事はお任せ下さい。
このパティーナ・・・この生命に代えてもお守り致します」
「あはは・・・気合いの入れ過ぎだからな?
パティーナもしっかり頑張ってな?」
「有難う御座います」
深々と頭を下げるパティーナの姿に、名付け親になれた事を誇りに思った。
そして次の日の早朝・・・
悠斗はいつもの朝トレを終え温泉に入って汗を流した。
まだ誰も起きていない早朝に、悠斗は荷物の確認を終えると、
悠斗の広いベッドで寝息を立てている二人を見つめていた。
「行ってくるよ」
二人の頭をそっと撫でた悠斗は部屋を出ていく。
悠斗は魔法を使わずにそのまま聖域を出ようとすると・・・
「行くのかい?」
「ああ・・・少しの間頼むよ?」
振り向きもせずその問いに答える悠斗は薄く笑っていた。
「ああ、こっちの事はミスティが居るから大丈夫だよ♪」
「お前じゃないのかよ・・・」
そう言いながら笑う二人はまるで親友のようだった。
「君に言うのも何だけど・・・無理はしないようにね?」
「ああ、暫くは冒険者として楽しんでくるよ」
「・・・だね」
「あっ、それと・・・コレをアンナに渡しておいてもらえるか?」
「いいよ♪訓練メニューだね?」
「ああ」
そう言ってラウルと握手をすると背中を見せ手を振り、
ラウルもまた同じく手を振った。
「行ってくる」
「気をつけてね」
悠斗はそう言うと岩場の聖域を出て行くのだった。
この聖域に悠斗が居なくなったと感じたラウルは物悲しくなったのだった。
「悠斗君・・・楽しんでね?」
そうつぶやく言葉は誰に届く事もなかった。
そして・・・
悠斗は聖域を出て駆け出すと「癒しの森」の調査に向かった。
癒しの森の入り口付近まで来ると、
突然「ギィィィ」と言う音が聞こえ剣を抜き振り返ると・・・
「や、やぁ~・・・き、奇遇だね・・・?悠斗君。
こ、こんな所で一体どうしたんだい?」
悠斗は体をプルプルと震わせながらこう言った。
「ラ、ラウル・・・聖域出てから・・・1時間も経っていないんだぞ?」
「い、いや~・・・あはは、あははは・・・
ま、まぁ~こういう事もあるって事だよね~?
あははは・・・ウ、ウケる~♪もしくは~・・・く、草~♪」
顔を引きつらせた悠斗はラウルの態度にむかつくと・・・
「ぶっ飛ばすっ!!火球っ!」
「ドカーン」と爆発音とともに、
「ぴぎゃぁっ!」とラウルはゲートの中に吹き飛んでいくと、
「バタン」とゲートは扉を締めたのだった。
「あんにゃろっ!」
悠斗の冒険はいきなり躓いてしまった。
「台無しだ・・・台無しだよ・・・ありえない・・・」
肩を落としつつ癒しの森へ入る悠斗の背中はとても小さく見えたのだった。
そしてこれから暫くの間、悠斗のアシュリナでの冒険生活が始まる。
ラウル ・・・ やっほ~♪ラウルだよ~?
ミスティ ・・・ いかがされたのですか?
ラウル ・・・ いや~原作者を元気づけようかと^^
ミスティ ・・・ お止め下さい。(バカが伝染るので)
ラウル ・・・ ん?今何か不埒な事を思わなかったかい?
ミスティ ・・・ いえいえ、滅相も御座いません♪
ラウル ・・・ まぁ~それなら別にいいんだけどさ?
ミスティ ・・・ ラウル様はとっとと擬体を作ってください!
ラウル ・・・ わかったよ~・・・僕は命令されるのが嫌いなのに・・・
ミスティ ・・・ わかりました。では拳で語り合いますか?
ラウル ・・・ ぼ、暴力反対っ!あっ!仕事しなくちゃっ!
ミスティ ・・・ 暫くこの手は使えそうですわね♪
ってなことで、緋色火花でした。




