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神業(マリオネット)  作者: 床間信生
☆第1章☆貿易都市(ルート)

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84/206

1ー79★文字

『この世界には不思議な指輪というものが存在するという内容です』

『それって、もしかして…』

『はい、それが先程お話しした思いの指輪になります。ところでナカノ様は都市周辺の討伐のお仕事もされているんですよね?』

『あっ…、うん。してるよ』

『武器や防具などの装備品はどういったものを使用されているのでしょうか…』

『あー、別に特別なものはないのだけれど…』


俺は普段使用しているナイフをトーレに渡した。


『なるほど、これはギルドからの支給品ですね。ちなみに武器や防具などの装備品の中には炎の力を宿した剣や翳すと傷を癒したりする盾などがあるのはご存じですか?』

『えっ…実は俺がそう言ったものを使うようになったのって、ここに来てからだから詳しい知識とかまだないんだよね…。でもそれって、マジックアイテムとかみたいに術式を埋め込んだりとかってことじゃないのか?』

『ナカノ様にとっては装備品よりもマジックアイテムの方が実感しやすいのですね。失礼しました。確かに言われる通り火炎魔法の術式を埋め込んだりしているようです。なので術式の力というものが限定されています』

『もしかして、その思いの指輪というのも考え方としては、そんな感じなのか?』

『いいえ!全く違います!』


トーレが力強く見事に俺の考えを否定する。

俺は思いっきり肩透かしをくらった気がして、思わずバランスを崩して椅子から落ちたような感覚が襲ってきた!


『先程、ナカノ様にはトーレが左手の小指は好機到来の効果があると伝えたと思います』


理解の追い付かない俺を見かねてなのかトラボンが話に入ってきた。


『はい、言ってましたね』

『一言で好機とは言っても色々あります。トーレの話のように恋人との出会い、仕事の好機、何かを探す好機、それは人によって様々です』

『確かにそうですね』

『もしそれらを全て術式におさめようとすると、非常に長いものになる可能性があります』

『それに別の指にはめると他の効果なども見込めるんでしたっけ?』

『はい、そうです。また場合によっては石や金属などに術式を埋め込む手間というのが掛かりますし、効果発動時の精神や魔力などの問題なども考えられます。それらの事も全て考えて術式で行おうとするのは恐らく不可能なことと言えるでしょう。ですが思いの指輪を始めに一部の物は、そう言ったことを可能にしてくれるのです』

『術式ではなく別な方法があるということ?』

『そのとおりです』


トラボンがチラリとトーレの方を向いた。

恐らく俺の顔色を見て理解できたと判断したようだ。

トーレもトラボンとアイコンタクトをとり、俺の方に顔を向ける。


『そのトラボン様が言っておられる方法というのが神代文字と言われるものです』

『神代文字?』

『はい、神が使ったとされる文字のようです。男の子からの羊皮紙には昔、魔王と言われる存在がいて、それを倒すために神から授かった装備品に刻印されていたのが始まりとありましたが正確には分かりません。ですがどれも術式では説明がつかない効果を持ったものばかりらしいです。見た目から普通の術式とは全く違うので一目で分かると思います』

『ん?見た目が術式とは全く違うって…確か術式って魔法に詳しいものとかが見れば、効果とか分かるんだよな?神代文字もそんな感じなのか?』

『確かに詳しい者が見れば効果などは分かるようですが…その詳しい者というのが…』

『いないとか…?』

『とある特殊な種族のドワーフが読めるというのも羊皮紙には書いてありました…』


(んっ…特殊なドワーフ??)


何か忘れている気がする…


『あのー…、トーレ?その男の子の情報には、ドワーフについての情報というのは書いてあった?』

『その男の子も噂にしか聞いたことがないようで詳しくは分からなかったようです。何しろランティスはエルフの国ですから…名前は…えーっと…書いてあったはずなのですが…ん~…すいません。私も忘れてしまったようです』


トーレが申し訳なさそうに頭を下げた横でピクリと動いた気がするが…


『別に名前とかじゃなくて、外見とかの特徴とかでもいいんだけど…』


俺の中で[もしかしたら]という気持ちが段々と大きくなっている。


『ナカノ様には心当たりがありそうですね?』


トラボンが俺に言ってきた。

口は右側を吊り上げて目は俺の顔を覗き込むような視線だ。

その顔を見て俺は察して両手で頭を抱えて下を向きながら呟く。


『ノルドか~…』


(話が繋がってしまった…)


『あー!!はい!そうです!その名前です!!ナカノ様は何故ご存じなのですか??それとも非常に有名な話だとかですか?』


何故俺が知っているのか不思議といった表情で俺を見ている。

今までこの辺の知識は無いような話を散々していて、ノルドの事だけ知っているのというのは確かに不思議に思うのかもしれない。


『いや~、ご存じという分けではないのですが…今までの話の流れでね…』

『ご理解いただけたようで何よりです!』


これまでにないような満面の笑顔でトラボンが俺に言ってきた。

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