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終わらないEND  作者: ウル
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第一章~悪夢の始まり~

なんで!?なんでよ!

「ごめんね…………………楓…………」

やめて!やめてよ!ウr…!

ドゴッ


―・―・―・―・―・―


「……な……い…………なさい…………起きなさい!」

「うわぁっ!はぁっはあっ」


何か、長い長い夢を、長い悪夢を見ていた気がする。内容は思い出せないけど………


「何やってるの!楓!学校遅れるよ!」

「!わかったよ!」


まだ、だるい身体を無理やり動かしのそのそと服を着替え、朝食を食べる。

「じゃあ、いってきまーす!」

ガチャ


「ふぁ~あぁ」

眠いなあ。昨日、夜遅くまでウルに借りた推理小説読みふけってたせいで、寝坊したし………まあ、面白かったしいっか!

「朝から眠そうだねぇ。おはよう楓。」

こいつは、「來亜らいあ 侑琉うる」私の幼なじみで、推理小説オタク。まあ、この頃私もオタクになりかけてるけど。


「ウル!誰のせいよ………あっ、はい、本。面白かったよ。」

「でしょー。俺、大好きなんだ~。この「名探偵 蒼狛鱗太郎の日常」!蒼狛探偵、かっこよかったっしょ?」

「うんうん、かっこよかった!また、貸してね?」

「おう!」


そんな、話をしていると、いつの間にか学校についていた。

「あっ!ごめん!ウル!私週直だから、手紙見に行かなきゃなんだった!先行っといて~」

「おお。オケオケ」


―・―・―・―・―

キーンコーンカーンコーン↑

キーンコーンカーンコーン↓

ガラララ

「みんな、おはよう。数学始めるぞ~。日直、号令を」

「はーい。起立れーい。」

「「「「「お願いしまーす。」」」」











「……………………で、ここがこうなるんだ。ちゃんと、写しとけよ~」


そう、先生が言ったので私は顔をあげた。そして、私は絶句した。


私以外、クラスメイトが全員眠っている。先生も、なんで怒らないんだろう。

あっ、なんか眠く……………なって………き……ちゃっ…………た…………

パタッ


「フフフ、もっと………もっとだよ。……………俺の楓」



―・―・―・―・―


「…………て………………きて…………起きて!」

パチッ

「…んっ、うっウル………?て言うか




ここ………………どこ?」



そこは、森だった。まわり一面緑で生い茂っている。

そして、私のまわりには

出席番号1番「今村いまむら 亮人りょうと

出席番号4番「上倉かみくら 海人うみひと

出席番号19番「玖美村くみむら 真理まり

出席番号23番「鷹山たかやま りん

あと、ウルがいた。



ウル「俺も、わかんない。気づいたらここにいて……」

楓「ん~…………………………よし!わかった!私は、死んで異世界転生したと見た!」


と、私が思い付いたことをいってみるとウルも乗ってきた。


ウル「おっ、そう来るかい。楓くん。しかし、俺はこれを集団誘拐と見るがね。」

楓「なにおう。いきなり、気づいたら森の中とか転生もののお決まりでしょう!」

ウル「たしかに、楓くんの大好きなファア↑ンタジー小説なら、そうだろう。

しかし、これは現実。ノンフィクションなのだよ。わかるかい?楓くん。」


ウルは、大好きな蒼狛探偵になりきって喋っているつもりなのだろうが、全くと言って良いほど似ていない。

第一蒼狛探偵は、ファア↑ンタジーなんて言い方しないし………


そんなことを言い合っていたその時

突如鳴り響いたアナウンス


謎の声「あーあー、テステス。聞こえてるかい?諸君。突然だが、諸君にはこれから脱出ゲームをしてもらう。

まあ、ゲームも言っても分かりやすく言えば、「賭け事」なのだがね。」


その言葉に、今村亮人いまむら りょうとが、声を荒らげ言った。


今村「は?賭け事だぁ?ふざけんな!ここどこだよ!今すぐ返しやがれ!」


謎の声「ちゃんと、返すつもりだよ。諸君がきちんとルールを守り、無事脱出できたらね。」


ウル「……………賭け事……………か………」

楓「ウル、どうしたの?」

ウル「ん~?いや、別になにも?」


いつになく、真剣な顔つきで考えているウルにそう話しかけると、いつものヘニャッとした顔に戻り、わらいかけてくる。


なんで………………?いつもはこの笑顔に不安どころか、安心すらするはずなのに、今日はなんだか………とっても怖く感じる。


謎の声「まあ、ルールは簡単!建物内の床に触れないことだ!そして、重要なゴールだがこの島の回りには海岸がある。その海岸のどこかに船があり、その船に乗ったら脱出成功だ!」

鷹山 霖「?なんで、建物内の床?」


と霖ちゃんが不思議そうに言うが、アナウンスは答えなかった。


謎の声「そして、このルールを破ってしまった方は








死んじゃうから、注意してね………………」


霖「うそっ…………でしょ……?」

今村「はぁっ!?」

真理「なっ………んで」

楓「ひっ……」

上倉「…………」


みんなが、不安や恐怖で固まるなかその静寂を破ったのはなんと………ウルだった。


ウル「ねえ、っと………なんて呼べばいいかな。」

謎の声「?ああ、自分?っとどうしようかなぁ。じゃあ、悪魔くんでいいよ?」

ウル「ねえ、悪魔くん。………………みんなは?」

楓「っ!」


そうだ。私が最後に見た感じ全員眠っていた。なのにここにいるのは、6人だけだ。


ウル「皆、眠ってたのになんで、ここには俺たちしかいないの?」

悪魔くん「フッフフッ、君良い質問するね?良いよ。答えてあげる。

諸君以外の人もフィールドのどこかにいるよ。

諸君らは、いまフィールドのどこかに6人班が4つ、5人班が一つある。

その班で移動や食料の調達などを行ってもらうよ。勿論、班同士で協力もありだ。

さあ、こんな無駄話をしている間にも諸君らのまわりには危険が迫っているかも知れない!

人喰いワニに猛毒ヘビさらに、諸君らの隣の人間が自分を裏切らないとも限らない!

掛け金は、命!勝者に生を!敗者に死を!

脱出ゲームスタッ」


今村「おい待て!糞悪魔!誰が参加するって行ったんだ!?こんなのやるわけねぇだろうが!

早く帰せよ!」

楓「えぇ!?」

霖「何いってんの!?」

真理「ちょっ、馬鹿なのあんた!」


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