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84話 話し合い3

一番心配なことを伝える。

「葉君、お店ってどのくらい繁盛させようとしてる?葉君と二人だけだとお店を続けていくのはどうしても限界があると思うけど?」


「うーん、人を増やしたいっていうこと?」


「それは目的しだいだよ。趣味でするのであれば二人で大丈夫だと思うけど続けていくのにもある程度売上は上げないといけないし」


葉君が膝の上で俺の方に体を預けながら考えている。この体勢には慣れてきたから大丈夫だが最初は中々辛かった。


その理由は・・・・・・


重さではなく・・・・・・


葉君の柔らかさというか・・・・・・


匂いというか・・・・・・


そんなことを考えていると顔を上に上げてこちらを見つめてくる。


「そうだね、人を増やすことを考えた方がいいかもね・・・・・・」


「二人で経営するのは楽しそうだけど何かあった時に人は居るからね。店の規模でいうと1人だけでいいと思うけど」


ふぅ・・・・・・少しずつだけど話しは進んでいる。ただ1つだけ心配なことを伝えていない。俺にとってはこれが一番心配なことだ。


「葉君、俺はねどんなことに対して無気力なんだ。だから前の仕事も居づらくなって辞めてしまった。だから今回の葉君とのお店も何か自分で逃げ出したいことがあったら辞めて逃げだしてしまうんじゃないか」


俺の言葉を遮るように葉君が体を回転させて肩に手を置いて抱きついて耳元に顔を近づけて呟く


「大丈夫・・・・・・逃がしませんから・・・・・・」


いつもの葉君からは想像できない(つや)やかな声に背中にビリビリと電気が走る。



まずい・・・・・・


色々とまずい・・・・・・


男の体とは思えない柔らかい体が密着しているとその何というか・・・・・・


このままではまずいと思い葉君を離そうとするが抱きついて中々離れてくれない。その上、密着している体勢からは反応すると分かる場所でもぞもぞと動くと余計に反応しそうなのを、深く呼吸をして落ち着こうと試みる。


「大兄、何で逃げようとするの、僕と話すのいや?」


至近距離で少し涙目で心配そうに見つめてくる。


ふぅ・・・・・・今日の葉君の破壊力はやばい。この体勢もやばい。


「いや、そうじゃなくて、その、お願いだから離れてくれないかな」


「何で大兄は今日は!!」


葉君が気がついてしまったのか顔を真っ赤にして気まずそうにする。葉君を抱き上げて椅子に座らせて部屋から出て外に行き地面に座り込む。奏が目の前に居たら間違いなくこう言っただろう




「一番残酷な方法で殺してくれ」と

ゆっくりのんびり更新します。

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