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64話 商店街にてその14

葉君と計さんの話が終わるのをのんびり待とうとしているのだが。

「うーん、なるほど・・・・・・」


「でも・・・・・・そうです出来たら可愛い感じで」


葉君と計さんが楽しそうに話している。李音君に聞いたのだが気に入らない相手には採寸すらせずに断るらしい。お金じゃなくて作りたいかそうでないからしい。それでも商売出来ているのは多分、李音君のおかげだと思う。性格には問題はあるが・・・・・・


「どうっすか大さん、似合うっすか? 」


鈴君が並んでいる服の中で、メイド服のような衣装を自分に当てて感想を聞いてくる。素直に答えていいものだろうか迷う。可愛いと答えればまたからかわれてしまうかもしれない。ただ嘘をついてもいいものだろうか。


「そうだね、鈴君は何を着ても似合うよ」


そう言って正直に自分の感想を伝える。


「大さんはどんなのが好みなんっすか? 」


好みと言われても困る。正直に答えるとすればやはり女性らしい服装が好みだがこのお店には、その可愛らしい服が揃っている。選べば着てくれると思うのだが自分の欲望を知られるというのはなかなか恥ずかしい。歳が離れた鈴君に知られるのは特に恥ずかしい気がする。気にする方がおかしいと言えばおかしいのだが。



「大兄お待たせ」


「話は終わったのかい葉君? 」


計さんを指差すと計さんは前のように周りの事も気にせず紙に鉛筆を走らせていた。あぁなると多分何も聞こえないんだろうな。李音君を見るとウインクして仕事をこなし始めた。こうしていると本当に仕事ができるんだなと感心する。もしかしたら、あぁやって俺をからかったり、色々とトラブルを起こすのは李音君なりの息抜きなのかもしれない。まぁ、いつか痛い目にあう可能性が高いから止めてほしいのだが。


「それじゃあ服が出来上がったら連絡するから待っててくださいねぇ♪」


李音君に見送られて店を出る。鈴君には自分の好みを伝えてしまったのが気になるが、わざわざこんなおっさんをからかったりはしないだろう。外はすっかり暗くなっていた。お腹も空いていたので二人をご飯に誘うと嬉しそうに同意してくれた。


商店街には行く場所は色々と選択肢はあるので歩きながら決めることにした。


葉君も鈴君も酒癖が良くないので飲まないように気を付けることにしよう。

ゆっくりのんびり更新します。

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